JPS5927949Y2 - トランスフアフイ−ドの段取り用治具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスファフィードの段取り用治具に関する
。

従来、左右のトランスファ送りバーのそれぞれが前後運
動と左右運動を組合わせて０形の平面運動を繰返す送り
機構によるトランスファフィードにおける、段取りは、
プレス機のボルスタ−上に金型を取付け、そのボルスタ
−上で金型との相対位置に対するフィンガーの取付調整
が行われていた。

しかし、プレスボルスタ−上での段取り作業ではフィン
ガーの金型との相対位置に対する取付調整に多くの時間
がとられ、そればかりか、この段取りの間プレスを停止
しておかねばならず、プレスの稼動率の低下原因となっ
ていた。

本考案は従来の上記欠点を改善し、予備のトランスファ
送リバーを１粗金分に準備して、プレス機外でフィンガ
ー取付調整を完了し、段取り替え時は、そのように既に
フィンガーを取付けたトランスファ送りバーを交換する
だけで済むようにして、フィンガーの取付調整の簡易化
、およびプレスの稼動率の向上を図ることのできるトラ
ンスファフィードの段取り用治具を提供しようとするも
のであり、その特徴とするところは、定盤上に、金型を
所定ピッチに整列できる金型位置決め手段と、バー受け
とを設け、前記バー受けの上面には、左右のトランスフ
ァ送りバーが互いに平行にかつ水平に置かれると共にそ
れぞれの左右方向の水平移動を所定のフィンガー開閉ス
トローク分だけに規制する手段としての切欠が設けられ
、前記トランスファ送リバーには、該送りバーの前後方
向の水平移動を所定の送りピッチだけに規動する手段と
してのストッパーが設けられて成る点にある。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明すれば、図面に
おいて、１は段取り用治具で、定盤２とバー受け３とか
ら成る。

その定盤２上には金型４を前後方向Ｘに一定ピッチに整
列できるようにピン等による金型位置決め手段５を設け
である。

この位置決め手段５により定盤２上に整列される金型４
の相対位置は、実際にその金型４をプレスボルトスター
に取付けたときの相対位置と全く同様の相対位置となる
ようになしである。

そして、バー受け３は定盤２上の数個所（図例では３個
所）に左右方向Ｙに向け、かつ互いに平行に並べて固定
しである。

このバー受け３の上面には切欠６と６が左右対称に設け
られ、この左右の切欠６と６に左右のトランスファ送り
バー７と７が前後方向Ｘに向け、かつ互いに平行にかつ
水平に置かれるのであるが、この切欠６，６は、送りバ
ー７が切欠６内の対向面６ ａ 、６ ｂ間でその内側
の片面６ａに接当するまで内側に完全に寄せたときと、
外側の他面６ｂに接当するようで外側に寄せたときの距
離Ｓがフインバー開閉ストロークＳと一致するように製
作しである。

すなわち、送りバー７が切欠６の内側に寄せられたとき
は、実際のプレスボルスタ−上での送り装置におけるフ
ィンガー閉じ時つまり品物をつかむクランプ時に相当し
、送りバー７が切欠６の外側に寄せられたときは、実際
のプレスボルスタ−上での送り装置におけるフィンガー
開き時つまり品物を金型上に置いて外側に開くアンクラ
ンプ時に相当するように製作しである。

また、トランスファ送りバー７にはストッパー８を設け
、このストッパー８が２本のバー受ケ３，３間で片方の
バー受け３の側面に接当したときと、もう一方のバー受
け３の側面に接当したときの距離Ｐが実際のプレスボル
スタ−上での送り装置における前後方向の送りピッチＰ
になるように製作しである。

なお、このストッパー８は、送りバー７をプレス機に装
着するさい邪魔になる場合は送りバー７より取外せるよ
うに設けておけばよく、邪魔にならない場合は一体的に
設けておけばよい。

このように段取り用治具を構成した場合は、左右のトラ
ンスファ送リバー７．７はトランスファ送り即ち前後運
動と左右運動を組合わせて０形の平面運動における４つ
のスクエアーポジションを決めることができるので、そ
のトランスファ送りバー７，７に対するフィンガー９の
、金型４との相対位置に対する取付調整が、従来のプレ
スボルスタ−上の狭小スペースで行われていたその取付
調整よりも極めて簡易にかつ能率よく行うことができる
。

フィンガー９の送りバー７に対する取付調整をこのよう
に治具を用いてプレス機外で予め完了しておくと、段取
り替え時は、送りバー７を取替えるだけで済むので、プ
レス機の停止時間は短縮され、稼動率を上げることがで
きる。

また、トランスファ送りバー７の左右方向の水平移動を
所定のフィンガー開閉ストローク分だけに規制する手段
としては、バー受け３の上面に切欠６を設けるだけの簡
単な構造で足り、また同送りバー７の前後方向の水平移
動を所定の送りピッチだけに規制する手段としても、該
送りバー７にストッパー８を設けることで足りるため、
この治具全体の構造を簡単にして安価に製作することが
できる。

本考案は以上のように、フィンガーの金型との相対位置
に対する取付調整を簡易迅速に行うことができ、またプ
レス機の稼動率をあげることができるという利点があり
、実益効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案治具の平面図、第２図は第１図におけるＡ
矢視図、第３図は同図におけるＢ矢視図、第４図は同図
におけるＩＶ−ＩＶ線断面図である。 ２・・・・・・定盤、４・・・・・・金型、５・・・・
・・金型位置決め手段、３・・・・・・バー受け、６・
・・・・・切欠、７・・・・・・トランスファ送りバー
、８・・・・・・ストッパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 定盤上に、金型を所定ピッチに整列できる金型位置決め
   手段と、バー受けとを設け、前記バー受けの上面には、
   左右のトランスファ送リバーが互いに平行にかつ水平に
   置かれると共にそれぞれの左右方向の水平移動を所定の
   フィンガー開閉ストローク分だけに規制する手段として
   の切欠が設けられ、前記トランスファ送りバーには、該
   送りバーの前後方向の水平移動を所定の送りピッチだけ
   に規制する手段としてのストッパーが設けられて成るト
   ランスファフィードの段取り用治具。