JPS5927890Y2 - 洗浄パツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗浄パッドに係り、特に、トイレの便器などの
洗浄に適した使い捨ての洗浄パッドに関するものである
。

磁器や合成樹脂等からなる便器の清掃は、従来、スポン
ジたわし等を用いて行なわれて来た。

清掃という目的であるならば、以上のようなスポンジた
わし等で十分なわけであるが、清掃後の処理の問題があ
る。

すなわち、スポンジたわし等の清掃用具はトイレの一部
に立て掛けたりする他はなく、離れた場所に置けば清掃
時に不便である。

しかし、トイレ内に置けば１．どうしても不潔感が伴い
、利用者に不快感を与えることになる。

これらの不都合が生じる根本的な原因はスポンジたわし
などのように繰返して使用することを前提としているか
らである。

そこで、本出願人は使い捨てのできる清掃具は得られな
いものかと種々実験の結果水洗トイレにおいて清掃後に
水に流してしまうことができる洗浄パッドの構想に考え
至った。

このため水分のない所では固形を保ち、水に触れると膨
潤し、軟化すると共に、水中に投じると細かい繊維がば
らばらとなり、水に流すことのできるいわゆる水分散性
の優れた分散材に注目した。

ところが、この分散材は所定の形状に形成しただけでは
洗浄中にたちまち分散してしまい、洗浄パッドとしての
機能を果せなかった。

本考案は以上のような事情に鑑みてなされたもので、水
分散性が良く、かつ、洗浄中には分散せず、十分な洗浄
機能を持つ使い捨てできる洗浄パッドを提供するもので
ある。

以下、図面に示す実施例と共に本考案の詳細を説明する
。

図において、全体を符号１で示すものは洗浄パッドで目
的とする大きさの円柱状に形成されている。

この洗浄パッド１は十分な水分散性を有する短繊維から
なる分散紙２を螺旋状に密に巻いて最外層の終端部を接
着剤を介して次層に接着し、円柱状としたものである。

従って、密にまかれているため、比較的腰が強く、かつ
積層された状態にあるため、水分を吸っても中心にまで
はただちに膨樋、分数状態とはならず、しかも、水分を
吸えば弾力性を持ち、変形することができ、表層が破れ
ても、順次次の層が露出し、新しい洗浄面となる。

また、水分を吸収すれば弾力を生じるため、清掃用具に
取付けるとき、後述するように、その屈曲部が確実に食
い込み、所望の変形をさせることができる。

なお、符号３は巻き終りの終端を示す。

ところで、以上のように構成された洗浄パッド１は第４
図に示すような清掃用具４によって挾持される。

この清掃用具４は一本の鋼線を細長いＵ字状に屈曲して
形成された柄５と、その屈曲部に嵌合固定された合成樹
脂などからなる取手６とからなる。

柄５は左右対称に形成されその中央部が広がる方向に撓
まれた挾み枠５ａ、５ａを有し、その先端には第５図に
明らかなように、それぞれ内側に向って、かつ、同一軸
線上に位置する先端の尖った屈曲部５ｂが形成されてい
る。

そして、そのほぼ中央部には偏平なリング７を係止する
ための凹部５Ｃが内側に屈曲した状態で形成されている
。

従って、リング７を取手６方向に移動させれば挾み枠５
ａ、５ａ間は開き、凹部５Ｃに嵌合させれば挾み枠５
ａ 、５ ａの先端間は狭くなる。

洗浄パッド１を取付けるには、まず第５図に示すように
挾み枠５ａ、５ａ間を開き、屈曲部５ｂ、５ｂ間に洗浄
パッド１を位置させ、リング７を凹部５ ｃ 、５ ｃ
に嵌合させれば、挾み枠５ａ、５ａ間は狭くなり、屈曲
部５ｂは洗浄パッド１の両側面に強く食い込む。

この食い込み力はかなり強いため、屈曲部５ｂに連続す
る挾み枠５ ａ 、５ ａの先端部も洗浄パッド１の両
側面に半径方向にわたって食い込み、洗浄パッド１の回
転を阻止する。

一方、挾み枠５ａ、５ａは先端が広くなっているため、
上記のような挟持力が挾み枠５ａ、５ａによって加えら
れると、洗浄パッド１はその挾持力の洗浄パッド１の半
径方向に加わる分力によってその中央部が外側に向って
凸となるようにわん曲される。

このようにして洗浄パッド１を取付けた状態で、洗浄パ
ッド１に水または洗清などをわずかに含ませ、便器の内
側面をこすって洗浄を行なうわけであるが、このとき、
洗浄パッド１の回転は生じず、汚れを確実にこすりとる
ことができる。

また、洗浄パッド１はわん曲しているため、便器の曲面
に沿って洗浄を行なわせることができると共に、水を含
んで膨潤した分散紙がクッション材の役目を果たし、便
器の表面を傷つけず、がっ、表面に突出物などが突出し
ていてもその表面に沿って洗浄を行なうことができる。

また、こすって洗浄を続けている間に最表層の分散紙２
が破れて次層分散紙２が露出して、最表層の分散紙２が
分散してしまっても次層の分散紙が露出するため内部の
分散紙が分散してしまうことがなく、洗浄は確実に行な
われる。

そして、この洗浄時においては、十分膨潤しているため
挾み枠５ａ、５ａの先端部は洗浄パッド１中にほとんど
没する程度にまで食い込んでおり、かつ、洗浄パッド１
がわん曲しているため挾み枠５ａの先端が洗浄パッド１
の角部で守られるため、挾み枠５ａの先端部で便器等を
傷つけることはない。

洗浄作業が終了すれば、挾み枠５ａ、５ａを開けば、洗
浄パッド１は容易にはずれ、水洗トイレ中に投入し、水
を流せば洗浄パッド１は完全に分散し、流し捨てること
ができる。

従って、清掃用具４だけをトイレの一隅に置、けば不潔
感はなく、不快感を利用者に与えることがない。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、十分な
水分散性のある短繊維からなる分散紙を螺旋状に密に巻
いて所望の大きさの円柱状の洗浄パッドを形成している
ため、便器の表面を傷つけることなく確実に洗浄するこ
とができ清浄用具に対する着脱も容易であり、洗浄後は
完全に分散して流し捨てることができトイレをつまらせ
ることがなく、使い捨てであるため、不潔感や不快感も
ないなどの優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を説明するもので、第１図は洗浄
パッドの斜視図、第２図は洗浄パッドの縦断正面図、第
３図は清掃用具に取付けた状態の斜視図、第４図および
第５図は洗浄パッドの取付方法の説明図である。 １・・・・・・洗浄パッド、２・・・・・・分散紙、３
・・・・・・終端部、４・・・・・・清掃用具、５・・
・・・・柄、５ａ・・・・・・挾み枠、５ｂ・・・・・
・屈曲部、５Ｃ・・・・・・凹部、６・・・・・・取手
、７・・・・・・リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 十分な水分散性を有する短繊維からなる分散紙２を螺旋
   状に巻き、最外層の終端部を接着剤を介して次層に接着
   し、所定の大きさの円柱状に形成したことを特徴とする
   洗浄パッド。