JPS5927776B2 - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

成形用樹脂組成物

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JPS5927776B2
JPS5927776B2 JP54111710A JP11171079A JPS5927776B2 JP S5927776 B2 JPS5927776 B2 JP S5927776B2 JP 54111710 A JP54111710 A JP 54111710A JP 11171079 A JP11171079 A JP 11171079A JP S5927776 B2 JPS5927776 B2 JP S5927776B2
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screw
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latex
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宏 佐藤
義秋 後藤
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、いわゆるABS樹脂として知られる耐衝撃性
成形用樹脂組成物に関するものである。
従来ABS樹脂は乳化重合法で製造され重合後、凝固、
脱水されたあと、気流乾燥法もしくは熱風乾燥などの方
法で、約10「C以下で乾燥され粉末状重合体として回
収されたのち、添加剤や他種ポリマと配合して押出機、
パンバリ−ミキサーなどで150℃以上で混練されてペ
レット状とされて、射出成形、押出成形などに供されて
きた。本発明者らは、ABS樹脂を乾燥後押出機、パン
バリ−ミキサーなどの混練工程を経ることなしに、直接
射出成形機などの成形機にかけ、成形してすぐれた成形
品が得られる樹脂組成物を得るべく鋭意研究を重ねてき
たが、以下に述べるように今までに知見されなかつた全
く新規な方法によつて上記の目的が達成できることを見
出し、本発明に到達したものである。従来、ABS樹脂
は重合後、脱水乾燥は100゜C以下で気流乾燥、熱風
乾燥され粉末状で得られるため、直接この粉末もしくは
粉末と添加剤あるいは他樹脂と混合して射出成形機にか
けて成形すると、成形品に気泡、シルバーストリーク、
ひけ、突起物などの成形品欠陥が生じたり、成形サイク
ルが長くなるなどの成形操業性が悪く、更に得られた成
形品の物理的性質は押出機、バンバリーミキサ一などで
―度混練した場合に比較して極めて、ばらつきが大きく
不均一でまた強度も低く実用にならなかつた。
また特公昭50−17227で提案されているスクリユ
式脱水乾燥機を用いて溶融状態で取り出してABS樹脂
ペレツトを得、このABS樹脂ペレツト他樹脂と添加剤
とを混合して直接射出成形機にかけて成形すると粉末の
場合よりは改良され、気泡、シルバーストリーク、ひけ
などの成形品欠陥は解消するが樹脂表面に突起物が生じ
たり、物理的性質のバラツキが大きいといつた欠陥は、
粉末における場合以上に著しく、成形品の商品価値を著
しく損う結果となる。
これらの欠陥の主原因はABS樹脂ペレツトと他樹脂と
の混練性の悪さによるもので特にABS樹脂中のグラフ
トゴムが均一に分散しないことに起因していることが、
物理的性質特に衝撃強度がバラツクこと、また突起物の
電子顕微鏡写真を観察するとそれらがグラフトゴムの凝
集したものであることなどから推察される。従来これら
の問題を解決する方法は射出成形機サイドから提案され
ており、ベント付き射出成形機であるとか、混練性のよ
いL/Dの長いインラインスクリユ一を備えた高価な射
出成形機が、市販されるようになつている。しかし、ベ
ント付き射出成形機ではベントポート部の樹脂の滞留劣
化、熱着色がさけられないし、混練性のよいL/Dの長
いインラインスクリユ一を備えた射出成形機では樹脂温
度が上つてしまい熱着色しやすくなるといつた別の欠点
を有している。本発明の目的は、通常市販されている射
出成形機もしくは押出成形機を用いてABS樹脂を乾燥
後、押出機、バンバリーミキサ一などの混練工程を経る
ことなしに、直接成形した場合でも物理的性質のバラツ
キが少なく樹脂表面に突起物のでないすぐれた成形品を
与えるブレンドペレツト樹脂組成物を提供することにあ
る。
本発明成形用樹脂組成物は(A) ジエン系ゴムラテツ
クス(固形分30〜90重量部)に芳香族ビニル、シア
ン化ビニル、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステ
ルからなる単量体群中の1種以上の単量体(10〜70
重量部)を乳化グラフト重合して得たラテツクスからス
クリユータイプの脱水乾燥機を利用して重合体を回収す
る際に、芳香族ビニル、シアン化ビニル、アクリル酸も
しくはメタクリル酸のエステルからなる単量体群中の2
種以上の単量体を重合して得た重合体のペレツトおよび
/またはビーズを同時に供給して機械的に混練しつつ脱
水乾燥したゴム含有率55パーセント以下で粒径1〜1
0muのペレツト状重合体10〜95重量パーセント(
全重合体当り)並びに、(B)芳香族ビニル、シアン化
ビニル、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルか
らなる単量体群の1種以上からなる重合体であり、その
粒径が1〜10mmのペレツト状重合体90〜5重量パ
ーセント(全重合体当り)を含有するものであり、これ
に必要があれば、(Q色材、滑剤、可塑剤および/また
はそれらのマスターバツチ等の添加成分が添加される。
これら囚、(B)、(C)成分を均一に混合してなる組
成物をペレタイズすることなく直接射出成形もしくは押
出成形機にかけて成形することによりすぐれた成形品を
得ることができるのである。
本発明において、ジエン系ゴムラテツクスとは、ジエン
を主要成分とする単独または共重合体ラテツクスで、ポ
リブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン
共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体のラ
テツクスなどがある。
これらラテツクスの粒子径には特に制限はないが、より
高い衝撃強度を要求する場合には、0.1μ以上のラテ
ツクスを用いることが好ましい。またグラフト成分中の
芳香族ビニル化合物としてはスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロロスチレンなどの単量体が
あり、シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどの単量体があり、またアク
リル酸もしくはメタクリル酸エステル化合物としては、
アクリル酸もしくはメタクリル酸のメチルエステル、エ
チルエステル、ヒドロキシエテルエステルなどの単量体
がある。乳化グラフト重合に際しては通常行なわれる条
件が適宜選択されうる。
たとえば乳化剤として高級脂肪酸あるいは樹脂酸のアル
カリ金属塩(ロジン酸ソーダ、ステアリン酸ソーダ等)
、重合開始剤としては水溶性のラジカル触媒(過硫酸塩
あるいは、含糖ピロリン酸ソーダ処方、スルホキシレー
ト処方、ポリアミン処方等のレドツクス系開始剤処方)
が好適である。またメルカプタン類、ハロゲン化炭化水
素類、スルフイド系化合物等のラジカル連鎖移動剤ある
いは他の添加剤を用いることができるのは勿論である。
このジエン系ゴムにグラフト重合したラテツクスから重
合体を回収する際にスクリユ型絞り脱水・乾燥機を利用
するが、その際芳香族ビニルンアン化ビニル、アクリル
酸もしくはメタクリル酸エステルからなる単量体群中の
2種以上の単量体を重合して得た硬質重合体のペレツト
および/またはビーズを同時に供給して機械的に混練し
つつ脱水乾燥してゴム含有率を55重量パーセント以下
に調整し粒径1〜10mmの通常円筒状もしくは球状の
ペレツト重合体を得る。
この場合の芳香族ビニル、シアン化ビニル、アクリル酸
もしくはメタクリル酸エステルとしては、グラフト成分
の単量体と同様の単量体が適宜用いられる。この硬質共
重合体ペレツトを得るには、塊状連続重合法によつて直
接得ることが経済的にも特性的にも好ましいが、乳化重
合法で得た共重合体エマルジヨンを通常の凝固・乾燥処
理をおこなつて共重合体パウダーを得て、これをエクス
トルーダ一によつて混練・溶融してカット状に引き取り
円筒状の硬質重合体ペレツトを得ることもできる。また
この共重合体ビーズは、通常使用される懸濁重合方法に
よつて得られるビーズスラリーを脱水・乾燥して得るこ
ともできる。
すなわち、芳香族ビニル、シアン化ビニル、アクリル酸
またはメタクリル酸のエステルからなる共重合方法は乳
化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合のいづれでおこ
なつてもよいが、それらは表面が硬質のペレツトおよび
/またはビーズ状の共重合体である必要がある。ジエン
系ゴムグラフト重合体ラテツクスの固形分中のゴム含有
率が55重量%をこえている場合にはこの硬質共重合体
を存在させてゴム含有率を55重量パーセント以下に調
整することが、ジエン系ゴムグラフト重合ラテツクスか
ら重合体を回収するに際して、スクリユタイプの絞り脱
水及び乾燥を安定させるばかりでなく、得られるジエン
系ゴムグラフト重合体ペレツトが、芳香族ビニル、シア
ン化ビニル、アクリル酸またはメタクリル酸エステルか
らなる共重合体ペレツトと押出機やバンバリーミキサ一
などで混練してペレツト状にすることなく、ブレンドす
るだけで直接射出成形もしくは直接押出成形してすぐれ
た性能の成形品を与えるという著効を示すために不可欠
なのである。ジエン系ゴムグラフト重合体中のゴム含有
率は、55重量パーセント以下好ましくは20〜50重
量パーセントに調整することが必要である。ゴム含有率
が55%を越えたゴム含有樹脂組成物では硬質樹脂ペレ
ツトとブレンドして直接射出成形もしくは直接押出成形
した場合に、グラフト成分の分散性が悪く、成形品表面
に突起物が多くなり商品価値が損われる。スクリユタイ
プの絞り脱水・乾燥機は一般的に市販されているスクリ
ユを利用した脱水・乾燥機でよい。
第1図−1〜3に代表的な装置を示した。
第1図−1はスクリユ圧縮比による絞り/脱気孔機構に
よる重合体回収装置であり、スクリユ後端に排水口1を
有し、スクリユ一の圧縮比を利用して機械的絞りを与え
、ポリマーは重合体供給孔2から先端に送られるが、絞
られた水は後端の排水口より系外に排出される。
脱水されたポリマーはスクリユ中央部に位置するベント
孔3を通り、乾燥されてスクリユ先端に連続的に送られ
ポリマーを溶融状態で回収する装置である。第1図−2
は可変絞り機構を有する絞り脱水/乾燥機を備えた重合
体回収装置であり、スクリユ中央部に2段の可動オリフ
イス機構4を有するスクリユタイプの脱水乾燥機である
5はスクリーン部、6はソリツドバレルを示す。
可動コーンが前後することにより、スクリユとのクリア
ランスが調整され、適度の絞り(圧縮)が樹脂に与えら
れることになる。シリンダーは適当な間隙をもつスクリ
ーンバ一からなり、水、水蒸気は通すが、重合体ケーク
やペレツトは通さない。供給される重合体は第1段目の
オリフイスを通過するに際して、圧縮されて、水はスク
リユ一後部へ排出されスクリーン5から系外にでる。機
械的に絞り脱水された重合体は第2段目のオリフイスを
通過するに際して適度に加熱されて、残余の水はオリフ
イスを通過後、スクリーンバ一の間隙から水蒸気として
系外に排出される。かくして脱水・乾燥された重合体は
適度に可塑化されスクリユ先端に連続的に押し出される
。第1図−3は傾斜した絞り脱水スクリユ(コニカルス
クイーザ一)とベントスクリユの組み合せた重合体回収
装置を示す。
第1段目のコニカルスクイーサ;は、圧縮比を大きくと
つたスクリユ一であり、スクリユを傾斜させているのは
機械的に絞り出された水が排出しやすいように工夫した
ものである。下部(スクリユ後端)のシリンダーはスク
リーン5になつており水が系外に排出される構造となつ
ている。コニカルスクイーザ一で絞り脱水された重合体
は連続的にベント押出機に供給され、残余の水分はベン
ト孔3から蒸発して系外に排出され、乾燥した重合体の
みが溶融状態でスクリユ先端に押し出される。第1図は
いづれも本発明が有効に作用するスクリユタイプの脱水
・乾燥機例を示したがスクリユタイプで絞り脱水・乾燥
する装置であれば第1図に示した装置に限定されるもの
でないことは勿論である。
かかるスクリユ型脱水乾燥機を利用してラテツクスから
重合体を回収するに際しては、通常使用する方法でおこ
なうことができる。
ラテツクスの乳化安定化作用をする乳化安定剤を失活さ
せる凝固剤の種類、凝固温度などにも特別な制限はなく
凝固剤としては通常使用される塩化ナトリウム、硫酸マ
グネシウムなどの電解質無機塩および無機酸、有機酸な
どの酸性物質が利用できる。上記本発明の方法によつて
重合体ラテツクスから重合体を回収する代表的な工程図
を第2図に示したが、同図を参照しながら本発明の一実
施態様を説明すれば次の通りである。
重合体ラテツクス貯槽1および凝固剤貯槽2から夫々ポ
ンプP−1およびP−2を用いて各々定量的に凝固槽3
へ送液し、ここで撹拌凝固して凝固されたスラリー状混
合物は、オーバーンロ一で濾過機4へ連続的に供給され
る。
濾過機4は真空ポンプP−4につながつておりスラリー
状混合物は約50%の水分率を有する重合体相(ケーク
)および水(濾液)に分離される。濾液ぱ水受け器7を
経由して排水される。濾過された重合体ケークは定量的
にかき出されスクリユ型脱水・乾燥機8に連続的に供給
される。一方、ビニル系重合体ペレツトまたはビーズホ
ツパ一5からはケーク供給速度に見合つた一定量のペレ
ツトまたはビーズが定量排出装置6によつて、ケークと
同時に脱水機8に連続的に供給される。
脱水機8はスクリユタイプの脱水機でスクリユ後端部は
圧縮比がついており機械的な圧縮絞りが遂行される構造
をもち、スクリユ中央部には、ベント孔を有するものを
例示してある。硬質ペレツトと同時に供給される重合体
ケークはゴム含有率が55重量%以下に調整され、混練
、圧縮を受けて、水が機械的に絞られ排出される。
排出された水はスクリユ後端部にある排水口から系外に
排出される。脱水された重合体はスクリユ先端部に輸送
されるあいだに加熱され残りの水分はスクリユ中央部に
あるベント孔を通して系外に排出され、樹脂が乾燥され
る。このようにして脱水乾燥された重合体は先端部のス
クリユ一により定量的に押し出され、先端に位置するダ
イノズルより均一に排出されカツテイングされてゴム含
有率が55重量パーセント以下でその粒径が1〜10m
mの円筒形ペレツト状で回収される。このゴム分散樹脂
ペレツトが直接成形可能な成形材料組成物の1種である
。他の1種は、芳香族ビニル、シアン化ビニル、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸のエステルからなる単量体群
の少なくとも1種以上からなる重合体であり、その粒径
が1〜10關のペレツト状重合体である。
この重合体を得る最も経済的な方法は通常よく知られる
塊状重合法によつて直接ペレツトを得るのが好ましい。
しかし乳化重合、懸濁重合、溶液重合によつて重合体中
間製品を得てこれをエクストルーダ一を通してペレツト
状重合体を得てもよい。ペレツト粒径は、ゴム分散樹脂
と硬質樹脂と揃つていた方が分散上好ましいが1〜10
mmの範囲にあればよい。
粒径が1mm以下であると成形前の乾燥に時間を必要と
し、10mTL以上であるとゴム分散樹脂と硬質樹脂と
の混練が難しくなる。好ましくは2〜5mmである。こ
こでいうペレツト粒径とは、相当球直径として定義され
るものでで算出される。
ここでDp:ペレツト粒径(相当直径) 〔韮〕ν:ペ
レツト1個の粒子の体積 〔M77!〕 である。
これらゴム分散樹脂ペレツトと硬質樹脂ペレツトをブレ
ンドした樹脂成形配合物は、通常の熱風乾燥をおこなつ
たのちに直接射出成形もしくは押出成形して表面状態の
良好で、しかも物理特性のすぐれた成形品を得ることが
できる。必要があれば色材、滑剤、可塑剤および/また
はそれらのマスターパッチをブレンドしてもよい。上記
した説明から明らかなように本発明の方法によれば、従
来のABS樹脂製造方法に比較して配合、着色のコンパ
ウンデイング工程を省略でき品質の変化をブレンド比を
変えることにより手軽にできて、最終成形品を得ること
ができる。
以下に実施例により本発明を更に詳述する。なお実施例
中の部数は重量部数を示すものである。実施例 1 下記の重合処方によりグラフト重合体を製造した。
スチレンとアクリロニトリルおよびターシヤリドデシル
メルカプタンはあらかじめ混合しておきポリブタジエン
ラテツクス、オレイン酸カリウム、純水を含む反応器中
に10部/時間の速度で添加してかくはんをしながら反
応させた。
反応終了後重合率を測定したところ97%の重合率であ
つた。得られた重合体ラテツクス100部(固形分)に
添加して次の態様により重合体の回収を試みた。回収装
置は第1図−1に示した型のものを用いその仕様は次の
通りである。シリンダ内部の温度は加熱装置によりダイ
ス部を220℃にシリンダ部分を先端から後端にかけて
200〜50℃の6温度域に分割して加熱した。
上記仕様の回収装置を第2図の工程図の如く配置し、上
記乳化グラフト重合により得たグラフト重合体ラテツク
スをラテツクス貯槽1に10%硫酸マグネシウム水溶液
を凝固剤貯槽2に夫々仕込んだ。一方、連続塊状重合で
製造したスチレン−アクリロニトリル共重合体の円筒状
(径2.5mmΦ、長さ3mm)ペレツトをペレツトホ
ツパ一5に仕込んだ。スチレン−アクリロニトリル共重
合体ペレツトの組成及び分子量は、次の通りである。固
有粘度は、溶媒メチルエチルケトンに溶解して30℃の
温度条件により、ウツベローデ型粘度計で測定した極限
粘度である。ポンプP−1およびポンプP−2によりグ
ラフト重合体ラテツクスおよび凝固剤水溶液を夫々54
k9/Hrおよび4.8k9/Hrの速度で凝固槽3へ
送液し、スラリー濃度を10%になるように温水を供給
しながら90℃で凝固したスラリー状混合物を真空式濾
過器4に連続的にうけ、ケーク層を連続的にスクリユ一
でかき出して脱水機8に供給した。
供給する重合体ケークの水分率は57%であつた。ケー
クの供給を開始すると同時にスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体ペレツトを定量フイーダ6で10.8kg/
Hrの速度で供給した。脱水機8は重合体ケークおよび
重合体ペレツトの供給開始と同時にスクリユを回転しは
じめた。ダイス部から溶融状態の重合体が吐出されたの
で、吐出重合体を冷却バス9で冷却しカツタ一10で切
断してペレツト状で連続回収した。ペレツト形状は3m
1LΦ径、31m長さの円筒状ペレツトであつた。一方
、下記処方によつてステレンーアクリロニトリル共重合
体ペレツトを得た。
得られた硬質重合体ペレツトの形状は2詣Φ径、3mm
長さの円筒状ペレツトであつた。
前記のようにして得た重合体ペレツトを次の配合処方で
ブレンドし、8『C3時間熱風乾燥機で乾燥後、このブ
レンド品を直接射出成形して射出成形試験片を得て特性
を測定した。
収に際してスクリユタイプの回収装置第1図−1を使用
せずに工程図第2図中の真空濾過器4からケークを取り
出し、それを熱風乾燥機にかけてグラフト重合体パウダ
ーを得た。
このパウダーに実施例1で用いたスチレン−アクリロニ
トリル共重合体ペレツト(スチレン/アクリロニトリル
=70/30)を配合し押出機でペレタイズしてABS
樹脂ペレツトを得た。
押出機の条件はスクリユ径40mmΦ、シリンダ温度
1200℃、スクリユ回転数100rpmである。この
ABS樹脂ペレツトを80℃3時間熱風乾燥機で乾燥後
、射出成形試験片を得て特性を測定した。結果を表2に
示すが通常の製造方法である本比較例1よりも、本発明
による方法(実施例1)の方がはるかに表面状態がよい
という結果を示している。
比較例 2 比較例1のABSパウダー及びAS共重合体ペレツトを
配合して、80℃3時間熱風乾燥機で乾燥後、射出成形
試験片を得て特性を測定した。
結果を表3に示す。表3から明らかなように、ABSパ
ウダー/ASペレツトの単純ブレンド品は通常の乾燥条
件では、表面状態のよい成形品が得られないばかりか、
グラフト重合体の分散性が悪く表面突起物の頻度が極め
て多く、実用に供し得ない。
比較例 32 実施例1で得たグラフト重合体ラテツクスの回収に際し
て、実施例と同様のフロー(工程図第2図)であるが、
スチレン−アクリロニトリル共重合体ペレツトの供給を
行わずに樹脂の回収をおこなつた。
回収条件は、スチレンーアクリロニトリ 3ル共重合体
ペレツトの供給をおこなわないこと以外はすべて実施例
1と同様とした。回収したペレツト形状は3mmΦ径、
3m1L長さの☆目二実施例 2 下記の重合処方によりグラフト重合体を製造した。
スチレン、アクリロニトリル、メチルメタアクリレート
およびターシャリドデシルメルカプタンはあらかじめ混
合しておきポリブタジエンラテツクス、オレイン酸カリ
ウム、純水を含む反応器中に10部/時間の速度で添加
して、かくはんをしながら反応させた。
反応終了後、重合率を測定したところ97%の重合率で
あつた。得られた重合体ラテツクス100部(固形分)
にを添加して実施例1と同様の態様で重合体の回収を試
みた。
但し工程図(第2図)の装置5には、スチレン/アクリ
ロニトリル/メチルメタクリレート=24/5/71の
組成でηS,/ CO.36〔dl/Gr〕 の粘度を
有する懸濁重合ビーズを仕込みこれをケークと同時にス
クリユ式脱水機に供給した。η8,は比粘度で、Cはメ
チルエチルケトン溶媒中のポリマ濃度で〔Gr/DlM
EK〕の単位をもち、C)0.6〔Gr/DO近辺で測
定した値を用いている。設定流量は次の通りである。
得られたペレツト形状は、3mmΦ径、3mm長さの円
筒状ペレツトであつた。
一方、下記処方によつてステレンーアクリロニトリルー
メチルメタクリレート3元共重合体ペレツトを得た。
得られた硬質重合体ペレツトの形状は2mmΦ径、3m
m長さの円筒状ペレツトであつた。
前記のようにして得た重合体ペレツトを表5の配合処方
でブレンドし、80℃3時間熱風乾燥機で乾燥後、この
ブレンド品を直接射出成形して射出成形試験片を得て特
性を測定した。比較例 4 実施例2のグラフト重合体ラテツクスからの重合体回収
に際して工程図(第2図)の装置5からの供給をおこな
わない以外は実施例2と同様の条件でグラフト重合体ペ
レツトを得た。
得られたペレツト形状は3m71LΦ径、3mm長さの
円筒状ペレツトであつた。この重合体ペレツトと実施例
2中のスチレンアクリロニトリル−メチルメタクリレー
ト共重合体ペレツトを表6の配合処方でブレンドして、
80℃3時間熱風乾燥機で乾燥後、このブレンド品を直
接射出成形して射出成形試験片を得て特性を測定した。
結果を表6に示す。実施例 3 下記重合処方によりグラフト重合体を製造した。
スチレン、アクリロニトリルおよびt−ドデシルメルカ
プタンはあらかじめ混合しておき、ポリブタジエンラテ
ツクス、オレイン酸カリウム、純水を含む反応器中に、
10部/時間の速度で添加してかくはんをしながら反応
させた。反応終了後重合率を測定したところ98%の重
合率であつた。得られた重合体ラテツクス100部(固
形分)に、3・5−ジ一t−ブチル−4−ヒドロキシト
ルエン 1部を添加して実施例1と同様のフローである
が硬質ペレツトの供給を脱水機8に供給せずにグラフト
重合体の回収を試みた。得られた重合体ペレツト形状は
3,5mmΦ径、2.5關長さの円筒状ペレツトであつ
た。
このグラフト重合体ペレツトと実施例1と同様のスチレ
ン、アクリロニトリル共重合体ペレツトとを表7のよう
に配合して、80℃3時間熱風乾燥機で乾燥後、このブ
レンド品を直接押出成形して3mm厚X3OO7!l幅
のシートを作成して、シートの表面状態を観察した結果
を表7に示1,た。シートの押出し条件は次の通りであ
る。:0 比較例 5 比較例1のサンプル1−5(通常製造される方法で得ら
れたABS樹脂ペレツト)比較例2のサンプル1−8(
ABSパウダ/ASペレツトプレンド品)比較例3のサ
ンプル1−11(ABSペレツト(ゴム分65%)/A
Sペレツトブレンド品)の3サンプルを原料として夫々
実施例3と同じ押出し条件で、3mm厚×150mm幅
のシートを作成してシートの表面状態を観察した。
結果を表8に示す。従来の押出し成形用樹脂サンプル3
−2および本発明の樹脂サンプル3−1が、直接押出成
形用樹脂組成物として秀れていることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図−1〜第1図−3は本発明にかかるグラフト重合
体ラテツクスから重合体を回収する装置例を示す概略図
である。 第1図−1は、スクリユ圧縮比による絞りと脱気孔機構
を備えた装置の概略図である。第1図−2は、2段可変
絞り機構を有する回収装置の概略図である。第1図−3
は、機械的絞り用スクリユとベント付押出機を組み合せ
た回収装置の概略図である。第2図は本発明にかかるグ
ラフト重合体ラテツクスから重合体を回収する工程例を
示す工程図である。1はラテツクス貯槽、P−1はラテ
ツクス供給ポンプ、2は凝固剤貯槽、P−2は凝固剤供
給ポンプ、3は凝固槽、4は真空式濾過機、5は重合体
ペレツト又は重合体ビーズホツパ一、6はその定量フイ
ーダ一、7は濾過水受け槽、P−3は濾過水排出用ポン
プ、P−4は真空ポンプ、8はスクリユ絞り機能を有す
る重合体回収装置、9はカット冷却用バス、10はカツ
タ一、11はベント蒸発物受け槽、P−5は真空ポンプ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(A)ジエン系ゴムラテックスに芳香族ビニル、シア
    ン化ビニル、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステ
    ルからなる単量体群中の1種以上の単量体をジエン系ゴ
    ムラテックス中の固形分30〜90重量部に対し10〜
    79重量部の割合で乳化グラフト重合して得たラテック
    スからスクリュー型脱水乾燥機を利用して重合体を回収
    する際に、芳香族ビニル、シアン化ビニル、アクリル酸
    もしくはメタクリル酸のエステルからなる単量体群中の
    2種以上の単量体を重合して得た重合体のペレットおよ
    び/またはビーズを同時に供給して、機械的に混練しつ
    つ脱水乾燥してゴム含有率55重量パーセント以下に調
    整した粒径1〜10mmのペレット状重合体を組成物中
    の全重合体の5〜95重量パーセント並びに(B)芳香
    族ビニル、シアン化ビニル、アクリル酸もしくはメタク
    リル酸のエステルからなる単量体群中の1種以上の単量
    体を重合して得た重合体にしてその粒径が1〜10mm
    のペレット状重合体を組成物中の全重合体の95〜5重
    量パーセント含有してなる樹脂組成物でペレタイズする
    ことなく高品質の成形品の得られるブレンドペレット樹
    脂組成物。
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