JPS5927578B2 - マツサ−ジ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマツサージ機、詳しくは人体の背面部に変化に
富んだ効果的なマツサージを付与するに好適なマツサー
ジ機に関するものである。

椅子型あるいは寝台型等、人体の背面部に揉み作用を施
すためのマツサージ機としては既に多種多様のものが知
られている。

しかしながら従来のマツサージ機における揉み作用は、
揉み輪の揺動および往復動に依存していることからその
揉み作用は各種のマツサージ機において大同小異であり
、人体に対して単純な揉み運動を反復しているに過ぎな
い。

本発明は、揉み具を移動および出没せしめるための３個
の駆動源を備え、それぞれの駆動源を協働制御すること
によって人体の背面部に二次元又は三次元的な変化に富
んだ揉み運動を遂行することができるマツサージ機を提
供するものであって、機台主体内の縦方向に縦螺軸を設
けて左右１対の揉み具を備えたフレームを該縦螺軸の正
、逆回転によって縦方向に往復移動可能となし、該フレ
ームに２本の横螺軸を設けてその一方の横螺軸の正。

逆回転によって上記１対の揉み具の支持部材をそれぞれ
横方向に往復移動可能となすとともに、他方の横螺軸の
正、逆回転によって上記１対の揉み具をそれぞれ機台主
体の表面側に出没可能となし、上記縦螺軸および２本の
横螺軸を各々個別に駆動源と連結して各駆動源をそれぞ
れ単独もしくは設定したプログラムにもとづいて協調し
て回転制御し得るようになしたことを特徴としているも
のである。

以下本発明の実施例を示した図面について説明すると、
１は寝台型マツサージ機にあってはベッド、そして椅子
型マツサージ機にあっては背もたれ部を構成する機台本
体であって、該機台本体１内には１本の縦螺軸２が設け
られ、機台本体１０表面側に向って出没する１対の揉み
具３，３を備え両側部が機台本体１のサイドフレーム４
，４に沿って移動可能なフレーム５が該縦螺軸２の正。

逆回転によって往復移動されるようになっている。

６は縦螺軸２との螺合部、そして７はガイドローラを示
している。

本発明においては、上記フレーム５に２本の横螺軸８，
９が平行状態をなして回転可能に支持され、その一方の
横螺軸８に左右１対の揉み具３，３の支持部材ｉｏ、ｉ
ｏが螺合され、該横螺軸８の回転方向を制御することに
よって両支持部材１０．１０が横方向に往復移動される
ようになっている。

左右１対の揉み具３，３は第２図および第４図に示して
いるように端部に螺軸部１１を備えたサポータ−１２に
方向転換自在に取付けられ、該螺軸部１１は上記支持部
材１０を貫通して延び、支持部材１０内に回転自在に装
着されたウオームホイール１３の中心部の雌ネジ部と螺
合されていて該ウオームホイール１３０回転によってサ
ポータ−１２が前後方向に進退動されるようになってい
る。

そして他方の横螺軸９は上記したウオームホイール１３
と噛み合され、該横螺軸９の回転によって該ウオームホ
イール１３が回転されるようになっている。

支持部材１０゜１０を横動させるための横螺軸８は図示
したごとくその中間部から両側に逆方向の螺旋を有し、
それぞれの螺旋部に支持部材１０．１０が螺合され、し
たがって左右の支持部材ｉｏ、ｉｏは該横螺軸８の正、
逆回転によってそれぞれ逆方向に移動されるようになっ
ている。

揉み具３は実質的に球状をなし、サポータ−１２の先端
部に回転および方向転換自在に装着され、機台本体１０
表面シート１４の裏面を転動して人体にマツサージを付
与するものであるが、揉み具３，３の構造や形状は特に
限定を要するものではない。

本発明においては上記した縦螺軸２、および横螺軸８，
９は各々単独駆動源、例えば減速モーター１５ 、１６
および１７によって個別に回転制御されるように構成さ
れ、常用の数個の操作スイッチによって、各減速モータ
ー１５，１６および１７をそれぞれ単独に、あるいは併
合して起動。

停止でき、例えば縦螺軸２の減速モーター１５のみを駆
動した場合には揉み具３，３は機台本体１の縦方向に往
復移動され、また横螺軸８の減速モーター１６のみを駆
動した場合には揉み具３，３は機台本体１０幅方向に往
復移動され、更に上記両減速モータ１５，１６を駆動し
た場合には、揉み具３，３は幅方向に往復動しながら縦
方向に移動され、更にその上に減速モーター１７を駆動
した場合には揉み具３，３は機台本体１０表面側に出没
運動をしながら幅方向および縦方向に移動し得るように
なっている。

第５図のイ図およびロスは上記した場合における揉み具
３，３の平面的な移動軌跡を示したものである。

なお第１図〜第３図における２０．２１はフレーム５の
縦方向移動行程の上限および下限の制御スイッチ、２２
．２３は支持部材１０．１０の横方向移動行程の左限お
よび右限の制御スイッチ、そして２４．２５は揉み具３
，３の出没動行程の前進、後退限界の制御スイッチであ
る。

続いて上記のごとく構成してなる本発明によるマツサー
ジ機の動作要領について述べると、前記した３個の減速
モーター１５，１６および１７のうち、縦螺軸２の減速
モーター１５および揉み具３の出没用減速モーター１７
を起動すると、フレーム５が縦方向に移動されるととも
に横螺軸９によってウオームホイール１３が回動され、
それによってサポータ−１２の螺軸部１１が前後方向に
移動されて揉み具３，３は表面シート１４上の人体に向
って出没しながら、第５図のイ図の移動軌跡をたどりな
がら往復移動し、人体背面に縦方向の押し揉み作用が施
される。

続いて横螺軸８の減速モーター１６を起動すると上記揉
み具３，３に横方向の往復動が複合され、両揉み具３，
３は相互に遠、近しながら第５図のロスの移動軌跡でも
って揉み作用がなされる。

更に所望の位置、例えば人体の腰部あるいは背部の位置
に揉み具３，３が達したときに縦螺軸２の減速モーター
１５を停止させると、揉み具３，３は人体に対して出没
しながら人体の腰部あるいは背部の横方向に往復動して
局部的に押し揉み作用が反復実施される。

この際縦螺軸２の減速モーター１５を短時間において正
、逆回転させると、揉み具３，３は、第６図のイ図ある
いはロスに示したごとく、楕円形状の移動軌跡を画きな
がら指圧風の押し揉み作用が実施されることになる。

このように本発明においては、機台本体１内の縦方向に
縦螺軸２を設けて左右１対の揉み具３゜３を備えたフレ
ーム５を該縦螺軸２の正、逆回転によって縦方向に往復
移動可能となし、更に該フレーム５に２本の横螺軸８，
９を設けてその一方の横螺軸８の正、逆回転によって上
記１対の揉み具３，３の支持部材１０，１０をそれぞれ
横方向に往復移動可能となすとともに、他方の横螺軸９
の正、逆回転によって上記１対の揉み具３，３をそれぞ
れ機台本体１０表面シート１４に向って出没可能となし
、上記縦螺軸２および２本の横螺軸８．９を各々個別に
駆動制御可能な駆動源、例えば減速モーター１５および
１６，１７によって回転制御し得るようになしたもので
あるから、マツサージ本体の適所に例えば上記各減速モ
ーター１５．１６．１７の起動、停止用の３個の操作ス
イッチ（図示せず）並びに各減速モーター１５゜１６．
１７０回転切替用の３個の操作スイッチ（図示せず）を
配設し、上記各操作スイッチを適宜操作すれば、前述し
たごとく揉み具３，３を多種多様に移動させることがで
き、人体の背面全域はもとより、所望の個所に指圧風の
マツサージを反復させることが可能となる。

その上第８図に略本したごとくマイクロコンピュータ３
０を適用し、揉み具３，３の縦横の移動と出没運動を組
合して達成されるところの揉み運動、例えば第５図のハ
。

二、ホに略本しているごとく、人体の腰部と背肩部にお
いて揉み具３，３を横動させる移動軌跡、あるいは揉み
具３，３を第６図のイル二図に示したごとく旋回動させ
る運動、あるいはまた第７図に示したごとくこれらの各
種の軌跡にもとづく移動時に揉み具３，３の出没運動に
浅深を付加する等のいくつかの効果的なマツサージパタ
ーンのプログラムを設定して記憶回路３１．３１に記憶
させ、各マツサージパターンをそれぞれ数字または絵図
、でもって表示した多数の操作ボタンスイッチ３２．３
２を適所に配設すれば、使用者は好みのマツサージパタ
ーンを選択して操作することによってコンピュータ３０
から回路３３．３３を経て各減速モーター１５．１６．
１７の回転制御が行なわれ、人体背面全域のさすりマツ
サージ、局部的な押し揉みマツサージ、あるいは指圧風
の節回マツサージ等、揉み具の縦、横の移動および出没
動の複合運動による多種多様のマツサージ作用が遂行で
き、従来のマツサージ機によっては得ることのできなか
った微妙にして効果的な揉み作用を達成することができ
、特に椅子式あるいは寝台式のマツサージ機として治療
並びに保健の面において画期的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示したものであって、；第１図
は平面図、第２図は側面図、第３図は揉み具部分におけ
る水平方向の断面図、第４図は揉み具部分における縦方
向の断面図、第５図のイ、ｃ１゜ハ、二、ホの各図は揉
み具のそれぞれ異なる移動軌跡の簡略図、第６図のイと
ハは揉み具の縦横方向の旋回移動軌跡の一例を示した簡
略図、第６図の口は第６図のイの深浅方向の投影簡略図
、第６図の二は第６図のハの深浅方向の投影簡略図、第
１図は揉み具の出没運動軌跡を例示した簡略図、そして
第８図はコンピュータによる制御回路の簡略説明図であ
る。 １・・・機台本体、２・・・縦螺軸、３・・・揉み具、
５・・・移動フレーム、８，９・・・横螺軸、１０・・
・揉み具の支持部材、１１・・・螺軸部、１２・・・サ
ポータ−１１３・・・ウオームホイール、１４・・・表
面シート、１５．１６，１７・・・それぞれ３本の螺軸
の駆動用減速モーター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機台本体１内の縦方向に縦螺軸２を設けて左右１対
   の揉み具３を備えたフレーム５を該縦螺軸２の正、逆回
   転によって縦方向に往復移動可能となし、更に該フレー
   ム３に２本の横螺軸８，９を設けてその一方の横螺軸８
   の正、逆回転によって上記１対の揉み具３の支持部材１
   ０をそれぞれ横方向に往復移動可能となすとともに、他
   方の横螺軸９の正、逆回転によって上記１対の揉み具３
   をそれぞれ機台本体１の表面シート１４に向って出没可
   能となし、上記縦螺軸２および２本の横螺軸８．９を各
   々個別に回転制御可能な駆動源に連結し、各駆動源を複
   合して同時に駆動せしめることにより二次元又は三次元
   の軌跡を描いて運動するように構成したことを特徴とす
   るマツサージ機。