JP2506247B2 - マッサ―ジ機 - Google Patents

マッサ―ジ機

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JP2506247B2
JP2506247B2 JP30314091A JP30314091A JP2506247B2 JP 2506247 B2 JP2506247 B2 JP 2506247B2 JP 30314091 A JP30314091 A JP 30314091A JP 30314091 A JP30314091 A JP 30314091A JP 2506247 B2 JP2506247 B2 JP 2506247B2
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幸彦 岡村
耕児 宗進
裕明 湯浅
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マッサージ機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マッサージは、力を徐々に加え
ていき、強く押している時間を持続し、急激に力を抜く
といったマッサージ師の揉みパターンに近いものが良い
とされている。また、人体に対して前後方向(胸、背中
方向)に圧力を加える指圧や、人体に対して横方向にマ
ッサージする揉ねつのように、手技により様々な指の動
きがある。
【0003】従来のマッサージ機においては、施療子に
揉み動作をさせることによりマッサージを行っている。
また、施療子の人体に対する前後、上下方向位置、施療
子間の幅は各々移動可能であり、使用者は施療子を最適
な位置に移動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、施療子の揉み動作は機械的に画一化されているた
め、手技の違いによる様々な指の動きを忠実に再現する
ことができないという問題点があった。したがって、こ
の発明の目的は、揉み動作を行う施療子の動きを多様に
設定できるマッサージ機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のマッサージ機
は、揉み用軸に偏心して取付けた偏心内輪の外周側に回
転自在に配した一対の施療子と、前記揉み用軸を回転駆
動して前記施療子に揉み動作をさせる主駆動源と、前記
施療子間の幅を可変させる幅用駆動源と、前記施療子を
前後方向へ駆動させる前後用駆動源と、前記施療子を上
下方向へ駆動させる上下用駆動源の内、少なくとも前記
主駆動源を含む複数の駆動源を備え、各々の駆動源を制
御回路により独立して制御するようにしたマッサージ機
であって、前記揉み用軸の回転角度を検出する回転角度
検出器と、前記回転角度と前記施療子位置との異なった
複数の対応関係を設定記憶する設定記憶回路とを備え、
前記設定記憶回路の設定に基づいて前記施療子の幅、前
後方向および上下方向の位置の内の少なくとも一つを前
記制御回路により制御するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】この発明の構成によれば、回転角度検出器によ
り検出された回転角度に対応して、設定記憶回路の設定
に基づき、制御回路により施療子の位置(幅、前後方向
および上下方向の位置)が制御されるため、使用者の好
みに応じた任意の施療子の軌跡を設定することができ
る。また、施療子の各動作(揉み、幅調節、前後方向の
移動、上下方向の移動)に対応する別々の駆動源を備え
ているので、同時に揉み動作を含む複数の動作を行わせ
ることができる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例のマッサージ機を図1な
いし図17に基づいて説明する。このマッサージ機のフ
レーム1の外周面には、主駆動源2a、幅用駆動源5
a、前後用駆動源3a、上下用駆動源4aが付設され
る。これら主駆動源2a、幅用駆動源5a、前後用駆動
源3a、上下用駆動源4aには、フレーム1内に配設さ
れた揉み用軸2b、幅用軸5b、前後用軸3aおよびフ
レーム1を貫通する上下用軸4bが回転自在に取付けて
ある。また、揉み用軸2bは、後述の回転角度検出器2
2が取付けられ、主駆動源2aの動力を接続、分断する
クラッチ6を介して連結してある。クラッチ6はフレー
ム1に取付けられる。
【0008】揉み用軸2bには、施療子7a,7bを取
付けた一対のハウジング9,9、これらのハウジング9
と一体となった一対の側板11a,11bが略左右対称
に装着してある。ハウジング9は、偏心内輪10の外周
に回転自在に配される。この偏心内輪10は、揉み用軸
2bに偏心するように外嵌され、軸方向に進退自在で周
方向に固定され揉み用軸2bと一体に回転し得る。ま
た、施療子7a,7bはゴム等の柔軟な材質で円柱状に
形成され、湾曲した側面が人体に対して平行となるよう
にアーム8に回転自在に枢着してある。アーム8はハウ
ジング9に固着される。
【0009】また、クラッチ6により揉み用軸2bへの
動力が分断された場合、プーリ17aに主駆動源2aの
動力が伝達されるように構成される。このプーリ17a
は、叩き用軸23を回転駆動させるために設けられてい
る。すなわち、前後用軸3bの端部にベルトを2本かけ
ることができるプーリ17bが回転自在に枢着され、か
つ叩き用軸23の端部にプーリ17cが連結される。そ
して、プーリ17aとプーリ17bの一端をタイミング
ベルト18aで連結するとともに、プーリ17bの他端
とプーリ17cをタイミングベルト18bで連結する。
これにより、主駆動源2aの回転が、クラッチ6、プー
リ17a、タイミングベルト18a、プーリ17b、タ
イミングベルト18b、ブーリ17cを経て叩き用軸2
3に伝達される。
【0010】ここで、叩き用軸23は、両端および中央
が支持板12a,12a,12bに回転自在に取付けら
れる。叩き用軸23の各支持板12a,12a,12b
の間は、互いに軸対称にクランク軸のように偏心した形
状である。これら一対のクランク軸部23a,23bに
は、それぞれ結合板14,14の一端14a,14aが
回転自在に取付けてある。そして、図5に示すように、
ハウジング9とアーム8の固着部と揉み軸2bに対して
略対称関係にある箇所13に結合板14の他端14b,
14bを回転自在に取付けてある。また、支持板12
a,12a,12bは、前後用軸3bの両端および中央
付近に軸に対して垂直方向に固着され前後用軸3bを支
持するものである。
【0011】幅用軸5bは、左右両側に逆方向のねじが
切ってあり、上記側板11a,11bが螺合される。す
なわち、側板11a,11bは、一端が揉み軸2bに嵌
挿され他端に揉み軸2bの軸方向に貫通ねじ孔が設けら
れる。この貫通ねじ孔は互いに逆ねじ関係にあり、幅用
軸5bに螺合される。そして、幅用軸5bの回転に伴っ
て側板11a,11bが幅用軸5bに沿って互いに逆方
向へ移動する。
【0012】上下用軸4bの両端にはピニオン15,1
5が連結され、椅子の背もたれに形成されたラック1
6,16に噛み合っている(図3)。図4は機能構成図
である。電源回路19は商用電源を直流に変換して主駆
動回路2c、前後用駆動回路3c、上下用駆動回路4
c、幅用駆動回路5cに電力を供給する。それぞれの駆
動回路2c,3c,4c,5cは、制御回路20からの
指令に従ってそれぞれの駆動源2a,3a,4a,5a
の回転方向、起動・停止を制御する。また、駆動源3
a,4a,5aは、例えばステップモータのようなもの
で、制御回路20から各駆動回路3c,4c,5cに入
力されるパルス数に対応した角度だけ回転し、前後用軸
3b、上下用軸4b、幅用軸5bを回転駆動する。クラ
ッチ6は、制御回路20からの指令に従って減速機を経
た主駆動源2aの回転を揉み用軸2bおよび叩き用軸2
3のいずれか一方に伝達し、これを回転駆動する。回転
角度検出器22は、スリット付円盤とフォトインタラプ
タあるいは、多極着磁された磁石とホール素子で構成さ
れ、揉み用軸2bの回転角度を検出する。操作入力回路
21は、施療子7a,7bのマッサージ内容(揉み、叩
き)および位置、強さ、施療子7a,7bの軌跡を制御
回路20および設定記憶回路25に指示する。設定記憶
回路25は回転角度検出器22より入力される揉み用軸
2bの回転角度に対応した前後用軸3b、上下用軸4
b、幅用軸5bの回転角度を複数個設定記憶し、操作入
力回路21より選択された対応関係となるように制御回
路20に指令を出す。例えば、図8に示すように、前後
用軸3bの回転角に対応して施療子7a,7bの前後方
向の位置が正弦波に変化するとし、揉み用軸2bの回転
角に対応して施療子7a,7bを前後方向に変化させた
いとき、設定記憶回路25は、図8(c)に示すよう
に、揉み用軸2bの回転角に対応する前後用軸3bの回
転角が直線関係となるように設定記憶される。制御回路
20は指示されたマッサージ状態となるように駆動回路
2c,3c,4c,5cに指令を与える。
【0013】つぎに、このマッサージ機の動作について
説明する。操作入力回路21より揉み動作指令が制御回
路20に入力されると、制御回路20は主駆動回路2c
とクラッチ6に、主駆動源2aの回転を揉み用軸2bに
伝達するように指令を与える。これにより、主駆動源2
aが回転し、揉み用軸2bに固定した偏心内輪10が回
転する。偏心内輪10は、図5に示すように、その回転
により揉み用軸2bの軸心からの径が変化し、偏心内輪
10の外周に配されたハウジング9および施療子7a,
7bを前後方向に周期的に移動させ、揉み動作によるマ
ッサージを行う。
【0014】操作入力回路21より叩き動作指令が制御
回路20に入力されると、制御回路20は主駆動回路2
cとクラッチ6に、主駆動源2aの回転を叩き軸23に
伝達するように指令を与える。これにより、主駆動源2
aが回転し、プーリ17a、タイミングベルト18a、
プーリ17b、タイミングベルト18b、プーリ17c
が駆動されて叩き用軸23が回転する。叩き用軸23が
回転すると、図6に示すように、結合板14,14の一
端14a,14aはクランク軸部23a,23bが叩き
用軸23の回りに描く軌跡22に沿って周期的に移動す
る。これに伴い、結合板14,14の他端14b,14
bは、偏心内輪10の外周を中心として描く軌跡に沿っ
て周期的に反復移動する。結合板14の他端が反復移動
すると、ハウジング9は偏心内輪10の外周を中心に振
動的に回動するとともに施療子7a,7bの前後方向の
変位が周期的に変化し、叩き動作によるマッサージを行
う。また、ハウジング9,9は、上記のように結合板1
4,14を介して軸対称関係にあるクランク軸部23
a,23bと連結されているので、例えば施療子7aが
人体側に突出しているとき、施療子7bは椅子側へ収ま
っており、2つの施療子7a,7bは交互に人体を叩く
ことになる。
【0015】操作入力回路21より施療子7a,7bの
人体に対する後方向への移動指令が制御回路20に入力
されると、制御回路20は前後用駆動回路3cに、前後
用駆動源3aを回転させ前後用駆動軸3bを前後用駆動
源3aから見て時計方向に回転するように指令を与え
る。この場合、図7に示すように、支持板12a…は前
後用軸3bを中心に施療子7a,7b側へ移動する。こ
れに伴い、結合板14の他端14bが偏心内輪10の外
周を中心として描く軌跡に沿って前後用駆動源3aから
見て反時計方向に回転し、施療子7a,7bは人体の後
方向へ移動する。また、操作入力回路21より施療子7
a,7bの人体に対する前方向への移動指令を制御回路
20に入力されると、制御回路20は前後用駆動回路3
cに、前後用駆動源3aを逆方向に回転させ前後用駆動
軸3bを前後用駆動源3aから見て反時計方向に回転す
るように指令を与える。これにより、支持板12a…等
が逆方向に動作して施療子7a,7bが人体の前方向へ
移動する。なお、施療子7a,7bを前方向へ移動させ
ると押圧力が大きくなったマッサージを行うことができ
る。
【0016】操作入力回路21より施療子7a,7bの
人体に対する上方向への移動指令が制御回路20に入力
されると、制御回路20は上下用駆動回路4cに、上下
用駆動源4a回転させ上下用軸4bを回転するように指
令を与える。これにより、ラック16と噛み合うピニオ
ン15が回転しフレーム1が人体の上方向に上昇し、施
療子7a,7bの人体の上方向への移動がなされる。ま
た、施療子7a,7bの人体に対する下方向への移動
は、上下用駆動源4a、上下用軸4b、ピニオン15が
逆方向に回転し、フレーム1が下降し、施療子7a,7
bの人体の下方向の移動がなされる。
【0017】操作入力回路21より施療子7a,7bの
間隔縮小指令が制御回路20に入力されると、制御回路
20は幅用駆動回路5cに、幅用駆動源5aを回転させ
幅用駆動軸5bを回転するように指令を与える。これに
より、幅用駆動軸5bに逆ねじの関係で螺合された一対
の側板11,11が互いに接近するように移動する。こ
れに伴い、ハウジング9および偏心内輪10が揉み用軸
2bに沿って互いに接近する方向に移動する。この移動
により施療子7a,7bの間隔が縮小される。また、施
療子7a,7bの間隔の拡大は、幅用駆動源5a、幅用
軸5bが逆方向に回転することにより、ハウジング9等
が揉み用軸2bに沿って互いに離れる方向に移動し、施
療子7a,7bの間隔が拡大する。
【0018】上記動作説明では各々の動作を個別に説明
したが、操作入力回路21より複数の施療子7a,7b
の動作命令を同時に入力してもよい。この場合、マッサ
ージしながら施療子7a,7bの前後、上下、幅方向の
位置を変化させることができる。つぎに、施療子7a,
7bの軌跡について説明する。施療子7a,7bの動作
方向を表す座標を図9に示す。人体に対してx方向は上
下方向、y方向は前後方向、z方向は横方向とする。ま
ず、揉み用軸2bの回転角に対応してx方向に施療子7
a,7bの位置を変化させたときの動作を図10および
図11に基づいて説明する。ここで、揉み用軸2bの回
転により揉み用軸2bの回転角に対して施療子7a,7
bのy方向の変位は、図10(b)および図11(b)
に示すように、振幅sの正弦波状に変化するとする。図
10(a)に示すように、施療子7a,7bのx方向の
変位が、揉み用軸2bの回転角に対して振幅sの余弦波
状に変化するように、設定記憶回路25に揉み用軸2b
と上下用軸4bとの対応関係が設定されているとする
と、施療子7a,7bの軌跡はxy平面上の半径sの円
周となる(図10(c))。また、図11(a)に示す
ように、施療子7a,7bのx方向の変位が、揉み用軸
2bの回転角に対して振幅tの余弦波状に変化するよう
に、設定記憶回路25に揉み用軸2bと上下用軸4bと
の対応関係が設定されているとすると、施療子7a,7
bの軌跡はxy平面上のx方向の径がt、y方向の径が
sの楕円となる(図11(c))。
【0019】また、揉み用軸2bの回転角に対応してz
方向に施療子7a,7bの位置を変化させたときの動作
を図12および図13に基づいて説明する。ここで、揉
み用軸2bの回転により揉み用軸2bの回転角に対応し
て施療子7a,7bのy方向の変位は、図12(b)お
よび図13(b)に示すように、振幅sの正弦波状に変
化するとする。図12(a)に示すように、施療子7
a,7bのz方向の変位が、揉み用軸2bの回転角に対
応して振幅sの余弦波状に変化するように、設定記憶回
路25に揉み用軸2bと幅用軸5bとの対応関係が設定
されているとすると、施療子7a,7bの軌跡は、yz
平面上の半径sの円周となる(図12(c))。また、
図13(a)に示すように、施療子7a,7bのz方向
の変位が、揉み用軸2bの回転角に対して振幅bの余弦
波状に変化するように、設定記憶回路25に揉み用軸2
bと幅用軸5bとの対応関係が設定されているとする
と、施療子7a,7bの軌跡は、yz平面上のz方向の
径がt、y方向の径がsの楕円となる(図13
(c))。
【0020】つぎに、揉み用軸2bの回転角に対応して
y方向に施療子7a,7bの位置を変化させたときの動
作を図14および図15に基づいて説明する。ここで、
揉み用軸2bの回転により揉み用軸2bの回転角に対し
て施療子7a,7bのy方向の変位は、図14(a)お
よび図15(a)に示すように、振幅sの正弦波状に変
化するとする。図14(b)に示すように、施療子7
a,7bのy方向の変位が、揉み用軸2bの回転角に対
応して振幅tの正弦波状に変化するように、設定記憶回
路25に揉み用軸2bと前後用軸3bとの対応関係が設
定されているとすると、施療子7a,7bの軌跡はy方
向に往復運動しその変位は揉み用軸2bに対応して振幅
(s+t)の正弦波となる(図14(c))。また、図
15(b)に示すように、施療子7a,7bのy方向の
変位が、揉み用軸2bの回転角に対応して振幅tの余弦
波状に変化するように、設定記憶回路25に揉み用軸2
bと前後用軸3bとの対応関係が設定されているとする
と、施療子7a,7bの軌跡はy方向に往復運動しその
変位は揉み用軸2bの回転角に対応して位相が進んだ正
弦波となる(図15(c))。
【0021】x,y,z方向全てを変化させたときを図
16に基づいて説明する。施療子7a,7bのx方向の
変位が揉み用軸2bの回転角に対応して振幅sの余弦波
状に変化、施療子7a,7bのz方向の変位が揉み用軸
2bの回転角に対応して振幅sの正弦波状に変化するよ
うに、設定記憶回路25に揉み用軸2bと上下用軸4
b、幅用軸5bとの対応関係が設定されている(図16
(a),(b))。ここで、施療子7a,7bのy方向
の変位は、簡単のため揉み用軸2bの回転角に対しては
波高値2sの三角波となるように(図16(c))、設
定記憶回路25に揉み用軸2bと前後用軸3bとの対応
関係が設定されているとすると、施療子7a,7bの軌
跡はRのように三次元波形となる。
【0022】以上のように、xy平面およびyz平面
(xz平面も同様)の二次元、y軸(x軸およびz軸も
同様)の一次元、xyz空間の三次元において、施療子
7a,7bを設定記憶回路25の設定に基づいて自由に
動かすことができる。なお、この実施例では、駆動源と
してステップモータを用いたが、リニアステップモー
タ、サーボモータを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明のマッサージ機によれば、回転
角度検出器により検出された回転角度に対応して、設定
記憶回路の設定に基づき、制御回路により施療子の位置
(幅、前後方向および上下方向の位置)が制御されるた
め、使用者の好みに応じた任意の施療子の軌跡を設定す
ることができる。このため、マッサージ師の様々な手指
の動きを忠実に再現でき、使用者は懲りの度合い、マッ
サージ部位に適した手技でマッサージができる。
【0024】また、施療子の各動作(揉み、幅調節、前
後方向の移動、上下方向の移動)に対応する別々の駆動
源を備えているので、同時に揉み動作を含む複数の動作
を行わせることができる。このため、マッサージを中断
せずに施療子の位置を変えることができるとともに、マ
ッサージを行う位置および強さを全て同時に調節でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部断面平面図である。
【図2】要部斜視図である。
【図3】簡略斜視図である。
【図4】機能説明図である。
【図5】揉み状態の動作説明図である。
【図6】叩き状態の動作説明図である。
【図7】前後方向の位置調整の動作説明図である。
【図8】設定記憶回路の設定記憶させる対応関係の一例
を示す説明図である。
【図9】施療子の動作方向を表す座標の説明図である。
【図10】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をx方向に変化させたときの動作説明図である。
【図11】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をx方向に変化させたときの別の例の動作説明図であ
る。
【図12】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をz方向に変化させたときの動作説明図である。
【図13】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をz方向に変化させたときの別の例の動作説明図であ
る。
【図14】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をy方向に変化させたときの動作説明図である。
【図15】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をy方向に変化させたときの別の例の動作説明図であ
る。
【図16】揉み用軸の回転角度に対応して施療子の位置
をx,y,z方向に変化させたときの動作説明図であ
る。
【図17】図16の場合の施療子の軌跡を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2a 主駆動源 2b 揉み用軸 3a 前後用駆動源 4a 上下用駆動源 5a 幅用駆動源 7a,7b 施療子 10 偏心内輪 20 制御回路 22 回転角度検出器 25 設定記憶回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揉み用軸に偏心して取付けた偏心内輪の
    外周側に回転自在に配した一対の施療子と、前記揉み用
    軸を回転駆動して前記施療子に揉み動作をさせる主駆動
    源と、前記施療子間の幅を可変させる幅用駆動源と、前
    記施療子を前後方向へ駆動させる前後用駆動源と、前記
    施療子を上下方向へ駆動させる上下用駆動源の内、少な
    くとも前記主駆動源を含む複数の駆動源を備え、各々の
    駆動源を制御回路により独立して制御するようにしたマ
    ッサージ機であって、前記揉み用軸の回転角度を検出す
    る回転角度検出器と、前記回転角度と前記施療子位置と
    の異なった複数の対応関係を設定記憶する設定記憶回路
    とを備え、前記設定記憶回路の設定に基づいて前記施療
    子の幅、前後方向および上下方向の位置の内の一つを前
    記制御回路により制御するようにしたことを特徴とする
    マッサージ機。
  2. 【請求項2】 前記設定記憶回路の設定に基づいて前記
    施療子の幅、前後方向および上下方向の位置の内の二つ
    を前記制御回路により制御するようにした請求項1記載
    のマッサージ機。
  3. 【請求項3】 前記設定記憶回路の設定に基づいて前記
    施療子の幅、前後方向および上下方向の位置の内の全て
    を前記制御回路により制御するようにした請求項1記載
    のマッサージ機。
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