JPS5927537Y2 - ボ−ル案内形式の高分子材料製冠形保持器 - Google Patents

ボ−ル案内形式の高分子材料製冠形保持器

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Publication number
JPS5927537Y2
JPS5927537Y2 JP13347678U JP13347678U JPS5927537Y2 JP S5927537 Y2 JPS5927537 Y2 JP S5927537Y2 JP 13347678 U JP13347678 U JP 13347678U JP 13347678 U JP13347678 U JP 13347678U JP S5927537 Y2 JPS5927537 Y2 JP S5927537Y2
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JP
Japan
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ball
base
polymeric material
pillar
guided
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Expired
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JP13347678U
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JPS5550340U (ja
Inventor
基晴 仁木
時男 山田
Original Assignee
エヌ・テ−・エヌ東洋ベアリング株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、一般球軸受、特にクラッチレリーズ用球軸
受等に用いるボール案内形式の高分子材料製足形保持器
の改良に関するものである。
従来のボール案内形式の球軸受高分子材料製層形保持器
は、その基部が密封板に接触するのを防止するために、
第1図乃至第3図に示す如く、密封板と対向する保持器
基部の角部を面取り或いは円弧面でヌスミを形成してい
る。
そして、かかる従来の高分子材料製保持器は、鉄板製保
持器に比べ剛性の低下を補うため肉厚とされ、軸受空間
に占める容積が大きく、このため保持器の基部側からの
潤滑剤の充填ができず、該基部側での潤滑剤のまわりが
悪り、シばしば軸受の焼付き事故の原因となっている。
又、軸受空間の少ないことから軸受関連部品、例えば密
封板の設計を拘束して来た。
更に、この種のボール案内形式でかつ、ボールを爪で抱
持させる形式の保持器にあっては、爪間の凹部に潤滑剤
が溜ったままで潤滑に寄与しないこともあって、軸受の
焼付き事故を助長していた。
この考案は、上記従来例の欠点に鑑み改良したもので以
下この考案の構成を第4図乃至第6図に示す具体的実施
例に従って説明すると次の通りである。
図面において、1は軸受外輪、2は軸受内輪、3は剛球
、4は高分子材料製足形保持器である。
而して、保持器4は、第6図に示す様に、環状の基部4
aと、この基部4aから軸方向に延び、かつ、基部4a
の円周上に等間隔に設けられた複数個の柱部4bと、各
柱部間に形成された複数個のボール保持用ポケッ)4c
と、上記柱部4bの先端に両側のポケット側へ分岐形成
され、ポケット開口部幅をボール径より僅かに小さい幅
としたボール保持用爪4dとを有し、上記基部4aから
柱部4bにわたる内径面又は外径面に軸線に対して平行
に切欠いたヌスミ段部Aを設け、かつ、ボール保持用爪
4dの一部に軸線に対して平行に切欠いたヌスミ段部B
を設けて保持器の容積を、剛性を低下させない範囲で極
限まで小さくされている。
以上説明した様にこの考案は環状の基部と、この基部か
ら軸方向に延び、かつ、基部の円周上に等間隔に設けら
れた複数個の柱部と、各柱部間に形成された複数個のボ
ール保持用ポケットと、上記柱部の先端に両側のポケッ
ト側へ2股状に分岐形成され、該2股部間に凹部を有し
、ポケット開口部幅をボール径より僅かに小さい幅とし
たボール保持用爪とを有するボール案内形式の高分子材
料製層形保持器において、上記基部から柱部にわたる内
径面に、軸線に対して平行に切欠いたヌスミ段部を設け
、かつ、ボール保持用爪の外径側に、爪の2股分岐部間
の凹部とポケットとを連通させるためのヌスミ段部を軸
線に対して平行に切欠き形成したから、保持器の剛性を
適度に保ち、軸受内の潤滑剤の封入量を増加させ、かつ
、潤滑剤の流通循環性を向上させて焼付き防止作用を向
上させることができる。
即ち、環状の基部から柱部にわたる内径面に軸線に対し
て平行に切欠いたヌスミ段部を設けたことによって、遠
心力による潤滑剤の飛散を防止する、いわゆるグリース
ポケットの役目をさせつつ、潤滑剤を保持器の基部側か
らポケット内へスムーズに誘導して流通循環させること
ができる。
また、ボール保持用爪の外径側に、爪の2股分岐部間の
凹部とポケットとを連通させるためのヌスミ段部を軸線
に対して平行に切欠き形成したから、爪の2股分岐部間
の凹部に溜った通常なら、何ら軸受の潤滑に寄与しない
潤滑剤を、潤滑剤の保持が困難となりやすいポケット内
へ誘導させ、更にその残りの潤滑剤を遠心力作用で外径
側へ流動させ、この外径側へ流動した潤滑剤を、上記ヌ
スミ段部の存在により、保持器が回転してポケット内或
いは外輪転送面へ誘導して有効に流通循環させることが
でき、焼付き防止作用を向上させることができる。
従って、本考案のボール案内形式の高分子材料製層形保
持器は、次に列挙する如き緒特性を有する。
即ち (1)保持器の容量を、剛性を低下させない範囲で極限
會で小さくしたから、潤滑剤の封入量が大巾に増加でき
る。
(2)保持器の基部から柱部にわたる内外径面の少なく
とも一方を大きく盗んで切欠き部を形成することにより
軸受内の空間に余裕ができるので、潤滑剤の流れが良好
となる。
また、ボール保持用爪の一部にも切欠きを設けることに
よって、外輪内径面とのすきまを大きくでき、潤滑剤が
遠心力で1わりやすくなる。
(3)従って、潤滑不良に起因する焼付き事故が解消し
、かつ音響効果が良好となる。
(4)更に、生じた空間により、密封板等の軸受関連部
品の設計が楽になる。
(5)更に、保持器の容積の減少は、軸受内部の放熱効
果を著しく向上させる。
(6)材料歩留まりが良く、安価で、実用上の効果が著
しい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、それぞれ従来例を示す図面、第4
図はこの考案に係る具体的実施例を示す図面、第5図は
保持器を主体にした半断面図、第6図は保持器の部分斜
視図である。 1・・・・・・軸受外輪、2・・・・・・軸受内輪、3
・・・・・・剛球、4・・・・・・保持器、4a・・・
・・・基部、4b・・・・・・柱部、・・・・・・ポケ
ット、4d・・・・・・ボール保持用爪、A部。 B部・・・・・・切欠いた段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状の基部と、この基部から軸方向に延び、かつ、基部
    の円周上に等間隔に設けられた複数個の柱部と、各柱部
    間に形成された複数個のボール保持用ポケットと、上記
    柱部の先端に両側のポケット側へ2股状に分岐形成され
    、該2股部間に凹部を有し、ポケット開口部幅をボール
    径より僅かに小さい幅としたボール保持用爪とを有する
    ボール案内形式の高分子材料製足形保持器において、上
    記基部から柱部にわたる内径面に、軸線に対して平行に
    切欠いたヌスミ段部を設け、かつ、ボール保持用爪の外
    径側に、爪の2股分岐部間の凹部とポケットとを連通さ
    せるためのヌスミ段部を軸線に対して平行に切欠き形成
    したことを特徴とするボール案内形式の高分子材料製足
    形保持器。
JP13347678U 1978-09-27 1978-09-27 ボ−ル案内形式の高分子材料製冠形保持器 Expired JPS5927537Y2 (ja)

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JPS5550340U JPS5550340U (ja) 1980-04-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104819210A (zh) * 2014-01-31 2015-08-05 精工电子有限公司 保持器、滚动轴承和牙科用手持件

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JPS5379138A (en) * 1977-05-02 1978-07-13 Hiroshi Kawamura Exhaust gas muffler radiating cover for intermittent internal combustion engine
JPS5795420U (ja) * 1981-11-12 1982-06-11

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JPS5550340U (ja) 1980-04-02

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