JPS5927435B2 - ワイヤロ−プ等へのスリ−ブ締着方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はワイヤロープ等に装着したスリーブを圧縮し
てそのワイヤロープ等に緊密に締着させるワイヤロープ
等へのスリーブ締着方法に関する。

ワイヤロープ等を被連結部に連結するにあたっては、ま
ずワイヤロープ等に金属製のスリーブを装着し、ついで
このスリーブを圧縮してワイヤロープ等に締着せしめ、
こののちこのスリーブの外周にねじ切りを施こし、ナツ
ト等を螺着し、このナツト等を介して連結するのが通常
である。

この発明はこのようなスリーブを締着するにあたってそ
れを容易にかつ作業性よく、また強固に締着することが
できる締着方法を提供しようとするものである。

以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。

図中１はワイヤロープ２に締着すべき例えばアルミ製の
スリーブで、これは予めワイヤロープ２に遊合されてい
る。

そしてスリーブ１の外周に頭載円錐形をなす３つの転圧
ロール３・・・がそれぞれ回転自在にかつ均等的に配設
され、これら転圧ロール計・・はその軸線が第２図に示
すごとく、スリーブ１の軸線に対し微小の角度θで傾斜
するように配置されている。

このように配設された各転圧ロール３・・・はスリーブ
１を中心にしてその周囲を一体的に公転しえるように支
持されている。

次にスリーブ１を締着する工程について説明する。

まず、ワイヤロープ２に装着したスリーブ１を周方向の
回転を阻止し軸方向に対する移動を自由にした状態で、
各転圧ロール３の小径端面側からそれらの周面相互間内
に挿入する。

そして各転圧ロール３をスリーブ１に対して公転させる
。

この公転により各転圧ロール３はそれぞれスリーブ１０
周面上を自転しつつ転動することになる。

この際、各転圧ロール３は頭載円錐形であるとともにそ
の軸線がスリーブ１の軸線に対してθなる角度をもって
傾斜しているため、各転圧ロール３がスリーブ１０周面
上を転動するのに伴ってスリーブ１には第２図中矢線方
向の分力が作用する。

この分力によりスリーブ１は矢線方向に徐々に移動する
が、その移動方向が転圧ロール３０大径端面側であり、
このため矢線方向の移動とともに、各転圧ロール３の周
面との接触圧でスリーブ１が順次圧縮される。

このようにスリーブ１は各転圧ロール３の回転力により
軸方向に移動されつつ圧縮され、この圧縮によりワイヤ
ロープ２に強固に締着される。

なお、各転圧ロールはスリーブに対して相対的に公転さ
せればよいものであり、各転圧ロールを定位置に保持し
た状態のもとでスリーブを回転させる場合でも同様にそ
のスリーブを圧縮し締着することかできる。

また、転圧ロールの配設個数は３つの場合に限らず２つ
或いは４つ等であっても差し支えない。

以上のようにこの発明によれば、単に複数の転圧ロール
を均等的に配設するという簡単な構成でスリーブの締着
を確実かつ強固に図ることができるとともに、その締着
はスリーブに対する各転圧ロールの相対的な公転動作に
よってスリーブがその軸方向の移動とともに圧縮される
という連続的な工程でなされるものであり、したがって
極めて作業性よくまたスリーブの長さに制限を受けるこ
となく容易にその作業を達成することができる。

さらに、圧縮するスリーブの径寸法は、転圧ロールの小
径部と大径部の寸法差や各転圧ロールの相互間寸法によ
りある範囲内であれば任意に設定でき、したがって径寸
法の異なる種々のスリーブを採用でき、また転圧ロール
の接触圧でスリーブを圧縮するため、プレス機器を使用
する場合に比べ圧縮後の真円性を高精度に保持でき、こ
ののちにおけるスリーブ外周へのねじ切りに極めて有利
となるなど優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す正面図、第２図はそ
の側面図である。 １・・・・・・スリーブ、２・・・・・・ワイヤロープ
、３・・・・・・転圧ロール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ワイヤロープ等に装着したスリーブの外周に、頭載
   円錐形をなす回転自在な複数の転圧ロールをそれらの軸
   線がスリーブの軸線に対して一定角度で傾斜するように
   均等的に配設し、これら転圧ロールをスリーブに対して
   公転させることにより各転圧ロールの周面とスリーブと
   の転接圧でそのスリーブを軸方向に移動させつつ圧縮変
   形しワイヤロープに締着させることを特徴としたワイヤ
   ロープ等へのスリーブ締着方法。