JPS5927365Y2 - 包装機用の真空箱支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は盤と蓋とからなる多数の耐圧真空箱を無端チェ
ノによって長円軌道で運搬し、前記各耐圧真空箱が前記
長円軌道を一公転する間に、該各耐圧真空箱内において
物品を真空包装するようにしたロータリ式の真空包装機
において、前記チェノに盤を支持する装置に関するもの
である。

従来のロータリ式真空包装機は例えば特開昭５１−１４
３４８５号公報並びに特公昭３８−１１６９１号公報に
示されているが、これらはいずれも多数の耐圧真空箱を
ターンテーブルに固定し、各耐圧真空箱を真円軌道で運
搬するものである。

それとは別に特公昭５３−４６１４７号公報に示されて
いるものは多数の耐圧真空箱を無端チェノに支持して長
円軌道で運搬するものであるが、当該形式のものは前者
の真円軌道で運転するものに比べて、設置面積が小さい
利点がある。

しかし、前者はいずれも各耐圧真空箱を構成する盤をタ
ーンテーブルに対して強固に且つ安定よく支持できるの
に対して、後者のチェン運搬式のものは第４図に示す如
く盤１とチェノ２とは１個所給合、つまり１つのチェン
リンク２ａでのみしか結合できない。

それは、仮りに盤１とチェノ２とを２個所で結合すると
、チェノ２はチェノホイルの周りを回るときに該ホイル
の歯に咬合わなくなるからである。

従って第４図に示すものは盤１の水平状態が不安定で、
上から蓋３を被せたとき、該蓋３の開口縁のシール４と
前記蓋１の上面とが添いにくい。

盤１の下域にスプリング５，５を設け、蓋３を強制的に
押さえて盤１と密着しやすいような工夫もしであるが、
袋６に容れた被包装物の偏荷重が大きいと盤１の傾きも
大きくなるため、蓋３の下面がどうしても添わなくなる
ことがある。

ホース７による吸気作用で蓋３の内外に差圧が生ずると
、該差圧によって蓋３と蓋１とはいずれは密着するが、
盤１と蓋３との隙間が大き過ぎると真空立上り時間が遅
れて能率が低下する。

本考案は上記の点に鑑みチェノがチェノホイルの歯に正
常に咬合うようにチェノと盤とを複数個所で支持できる
ように工夫したもので、当該目的を果せるように盤とチ
ェノとの支持部分を１個所を軸にしてその他の個所がス
ライドする如くしたものである。

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図の実施例は小さな駆動側の平歯車１０と大きな従
動側の平歯車１１との周りにエンドレス状のチェノ１２
を張設し、該チェノに８枚の盤１３゜１３・・・・・・
をそれぞれ等間隔に設けると共に、前記従動側歯車１１
の中心から放射状に設けた５本のアーム１４．１４・・
・・・・の先端にそれぞれ角鉢形の蓋１５．１５・・・
・・・を支持して構成している。

前記の駆動側歯車１０の軸１６に小径の入力用の歯車１
７を固定すると共に、該入力用歯車１７に対して係合関
係にあるウオーム歯車１８と減速装置を組込んだ原動機
１９とをチェノ２０を介して連結している。

また前記の８枚の各盤１３．１３・・・・・・の上面に
は所定の高さの枕材２２をそれぞれ設け、一方各蓋１５
の上面には前記枕材２２とで袋の口を溶封するための加
熱バー作動用のシリンダー４３をそれぞれ設けている。

さらに各蓋１５，１５・・・・・・には真空用のホース
４６を連結している。

第２図及び第３図は前記チェノ１２に前記盤１３を支持
した部分の構造を詳しく示したもので、チェノ１２に立
設した２個の片２４．２５にそれぞれピン受はブロック
２６．２７を固定し、一側のブロック２６の上面から下
面にかけて形成した孔２８にスリーブ２９を、また他側
のブロック２７の上面から下面にかけて形成した長孔３
０にスリーブ３１をそれぞれ支持すると共に、前記両ス
リーブ２９．３１に座板３２の下面に固定した２本のピ
ン３３．３４を挿入する一方、前記座板３２上に複数の
コイルスプリング３５．３５・・・・・・を介して前記
盤１３を支持せしめたものである。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

第１図において原動機１９からチェノ２０を介してウオ
ーム歯車１８に伝えられる動力は、さらに軸１６を介し
て駆動歯車１０に伝わり、チェノ１２を従動歯車１１と
一体に回転させる。

このため８枚の盤１３．１３・・・・・・は前記チェノ
１２と一体に２個の歯車１０．１１の周りを巡回し始め
る。

そしてベルトコンベヤ８によって運搬させてくる各袋Ａ
、Ａを次々と第２図の如く盤１３の上面に移乗させる。

一方歯車１１と一体に回転する５個の蓋１５゜１５・・
・・・・は通常アーム１４によって上方に持ち上げられ
ているが、一側の指線４９から他側の指線５０までの範
囲で下降して盤１３に密着して内部を密封し、この密室
環境下で袋に真空を作用させて真空包装を施す。

第２図及び第３図に示す２本のピン３３．３４の間隔Ｂ
は直線軌道上でも円軌道上でも不変ではあるが、２個の
ブロック２６．２７の間隔は直線軌道と円軌道とでは変
化する。

このような場合、第３図の長”ＪＬ ３０内でスリーブ
３１は摺動して前記の２つの間隔の差の変化を調整する
。

叙上の如く本考案の真空箱支持装置は、ロータリ式真空
包装機におけるチェノ１２に２個のピン支持ブロック２
６．２７を固定すると共に、一側のブロック２６に形成
した孔２８に盤１３の下面に形成した一側のピン３３を
枢支し、開館１３の下面の他側のピン３４を前記の他側
のブロック２７に形成した長孔３０内に摺動自在に支持
して構成し、長孔３０内でのピン３４の自由な摺動によ
って、盤１３における２本のピン３３．３４の間隔と、
これらピンを支持するブロック２６．２７の間隔とを自
動的に調整できるようにしたから、チェノ１２の曲がり
に関係なく該チェノ１２に盤１３を複数個所で支持する
ことが可能となり、結果として盤１３を安定支持して蓋
１５との接触度を良好ならしめるから、物品の偏荷重の
影響を受けにくく真空立上り時間を短縮できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図は前図の
ＩＩ −ＩＩ線視図、第３図は前図のｎｉ−ｎｉ線視図
、第４図は第２図と同じ部分の従来例の説明図である。 １２・・・・・・チェノ、１３・・・・・・盤、１５・
・・・・・蓋、２６．２７・・・・・・ブロック、３０
・・・・・・長孔、３２・・・・・・座板、３３．３４
・・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２個の歯車１０．１１の周りに張設したエンドレス状の
   チェノ１２に多数の盤１３．１３・・・・・・を支持す
   る一方、前記の一側の歯車１１の中心部から放射状に設
   けた多数のアーム１４．１４の先端にそれぞれ蓋１５．
   １５・・・・・・を支持し、前記の歯車によってチェノ
   １２と各盤１３．１３とを一体に回転させ、一側の歯車
   １１の周りで前記各盤１３，１３・・・・・・の上に前
   記各盤１５．１５・・・・・・を順次被せて密封し、か
   かる密室内において物品を真空包装する如くしたロータ
   リ式真空包装機において、前記チェノ１２と前記各盤１
   ３゜１３・・・・・・との支持手段は、各盤１３の下側
   においてチェノ１２に２個のピン支持ブロック２６．２
   ７を固定すると共に、一側のブロック２６に形成した孔
   ２８に盤１３の下面に形式した一側のピン３３を枢支し
   、開館１３の下面の他側のピン３４を前記の他側のブロ
   ック２７においてチェノ１２の長手方向と同じ方向に形
   成した長孔３０内に摺動自在に支持して構成したことを
   特徴とする包装機用の真空箱支持装置。