JPS5833049Y2 - 自動包装機械 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、製筒形包装装置とロータリ式真空包装装置と
を組合せて構成した自動包装機械に関し、直劾形製筒機
構から回転式真空機構への袋の移乗を簡単な機構でもっ
てトラブルなく行なえるようにしたことを特徴とするも
のである。

袋に詰めた食品などを真空包装する場合、前記食品など
の物品を予じめ被に詰める工程が要る。

そこで従来、製筒形包装装置によって自動的に物品を袋
詰めしたあと、鉄製を直接、真空包装装置に供給して真
空包装する手段が種々試みられた。

しかし、製筒形包装機械は物品を能率よく袋詰めする能
力を有しているのに対して、真空包装装置は真空ボック
ス内の空気を排出するのに時間がかかるので、極端に能
力が落ちる。

従って従来のこの種機械は大形のものを除いて能率の低
い間欠式のものが多い。

なお前記の大形のものとは多数の真空ボックスをチェン
コンベアで巡回させる如くし、その前位に製筒形包装装
置を設置したものであるが、前後の同装置はそれぞれ直
動形であるため非常に長尺な構造になり、大きな据付は
面積を有する欠点がある。

そこで据付面積の小さいターンテーブル形の真空包装装
置に製筒形包装装置を組合せる発想が生ずる訳であるが
、一方が回転形で他方が直動形で、移動方向にねじれが
あるため内装蓋間で袋を正確に移乗させることがむつか
しい。

つまり製筒形包装装置は袋を開封したまま真空包装装置
に移乗させ、そこで脱気ののち密封するものであるから
、袋を後位の真空包装装置のシール用枕台の上の規定の
位置に移乗させないと、袋のシールが不完全になったり
、またシール位置がずれて商品価値が低下したりする。

そこで本出願人は、先に、特願昭５５−４１０８６でも
って、ターンテーブル上のガイドに摺動自在に支持した
ブロックを前記ターンテーブルの周縁に沿って設けた直
線状のレールによって一時的に直線走行するように構成
する一方、前記ブロックに真空ボックスの座板を軸を介
して回転自在に支持すると共に、該座板を別の直線的な
レールでもって前記ブロックに対して真直ぐに保持する
如くし、袋を載置する座板をターンテーブル上において
一時的に直進させ、゛その直進時に製筒形包装装置から
前記座板上に袋を移乗させるようにしたものを出願した
が、本件は、前記の如く円運動をする座板を一時的に直
進させる機構の構造をより簡単にしたものである。

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図に示すようにロータリ式の真空包装装置１はター
ンテーブル２上に８個の真空ボックス３゜３・・・・・
・を配置して構成している。

より詳しくは第２図に示す如く台４の中心に円形の柱体
５を立設し、該柱体５の周りに円形の前記ターンテーブ
ル２を回転自在に支持すると共に、該ターンテーブル２
の下面に固定した環状歯車７に減速機８に設けたピニオ
ン９を係合し、前記減速機８と原動機１０とをチェノ１
を介して連結して、原動機１０によって前記ターンテー
ブル２を連続的に回転させる如くしている。

また第３図にも示す如く前記ターンテーブル２には柱体
５の周りに８個のスリーブ１２．１２・・・・・・を貫
通状に固定し、これら各スリーブにロッド１３をそれぞ
れスライド自在に支持すると共に、これら各ロッドの下
端にそれぞれ設けた車輪１４を、前記台４の下面のベー
ス１５上に前記ターンテーブルと同しん円状に設けた環
状カム１６の上面に当接している。

さらに前記各ロッド１３の上端にそれぞれピン１７を介
してアーム１８の略中間を枢支すると共に、該アーム１
８の一端に前記真空ボックス３における上蓋１９を固定
する一方、同アーム１８の他端に設けた滑車２０を前記
ターンテーブル中心のスリーブ２ａに形成した８本の溝
形ガイド２１に係合している。

さらにまた前記上蓋１９は可撓性チューブ２２及びロー
タリバルブ２３を介して真空ポンプなど圧力制御装置（
公知につき図示しない）に連結すると共に、前記上蓋１
９内に設けた加熱シール材２４と同上蓋１９上に設けた
アクチュエータ２５とをロッド２６を介して連結してい
る。

一方、第１図に示す８個の上蓋１９の下側には、第３図
に示す如く８個の座板３０．３０・・・・・・をターン
テーブル２に支持して配置している。

詳しくは第２図及び第４図に示す如くターンテーブル２
の上面に２個１組の円筒形のガイド３１，３１を前記タ
ーンテーブル２の中心を起点とする放射状線と略平行状
に多数組設け、各ガイド３１，３１・・・・・・内に摺
動自在に設けたバー３２．３２を同じく各ガイド３１・
・・・・・内に設けたスプリング３３．３３・・・・・
・の張力によってターンテーブルの遠心方向に押し出す
ように附勢せしめる一方、前記の一側のバー３２の上面
のピン３４に架台３５の一端を枢支し、他側のバー３２
の上面のピン３６と前記架台３５の他端に形成した長孔
３７とを係合すると共に、前記架台３５の上面にクッシ
ョン用のスプリング３８を介して前記座板３０を支持し
たものである。

一方第５図に示す如く製筒形包装装置４４は、一端から
他端にかけて物品供給コンベア４５、製筒型４６、シー
フ４７、加速搬出コンベア４８等からなり、帯状のフィ
ルムＦを前記製筒形４６によってチューブ化しながら、
コンベア４５によって供給される物品Ａを包み、合掌状
に重ね合されたフィルムＦの両側縁をセンターシーフ４
９で溶着したあと、シーフ４７でフィルムによって形成
したチューブＦ′を所定寸法に切断すると同時にその一
端を溶着して袋Ｆ″を順次形威し、巻装Ｆ”、Ｆ”を加
速搬出コンベア４８で所定の間隔を開いて搬出するもの
で、第１図の如く前記搬出コンベア佃の末端をターンテ
ーブル２の座板３０上に接線状に配置している。

なお袋Ｆ“は一端をシール５０されるが他端５１は開口
されたまま供給されるもので、場合によっては開口部分
にスポットシール５２を施すのは可である。

第２図ないし第４図に示す如く前記製筒形包装装置剃と
の接続位置においてターンテーブル２０周縁近傍に直線
的なガイドレール３９を設けている。

同ガイドレール３９は製筒形包装装置４４との接続位置
において内側に所定長さの直線部分３９ ａを形成する
もので゛、同ガイドレール３９の内面に前記各バー３９
の先端に設けたコロ４０をバネ３３の張力で圧接してい
る。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

第５図に示した製筒形包装装置４４の構造には何ら新規
な部分はなく、新しい構造は真空包装装置１の方になさ
れている。

すなわち、原動機１０によってターンテーブル２を回転
させると、上蓋１９と座板３０とは上下で対向しながら
前記ターンテーブル２と一体に回転し始める。

一方カム１６の上面には大きなウェーブが形成されてお
り、このためロッド１３を介してカム１６の上面に荷重
を支えている上蓋１９は、加速搬出コンベア４８の上域
近傍で座板３０から離れ、その他の区域で座板３０に接
近して真空ボックス３を密封する。

また一方第４図における両バー３２．３２はバネ３３の
張力によって、通常は遠心方向に押し出された位置を保
持してターンテーブル２と一体に時計方向に回転するが
、その過程で先づ右側のコロ４０がガイドレール３９の
抵抗を受は右側のバー３２がバネ３３の張力に抗してタ
ーンテーブルの中心方向に押下げられると、ピン３４を
介して支持された架台３５の右側も右側のバー３２と連
動しようとする。

この場合、２つのピン３４．３６の間の距離は大きくな
るが、長孔３７はかかる変化を吸収し、その直後、２個
のコロ４０．４０がガイドレール３９に接することによ
って、加速搬出コンベヤ４８の下域において座板３０は
ガイドレール３９の直線部分３９ ａに沿って直線に移
動させられる。

そしてこの直線軌道において加速搬出コンベア４８から
座板３０上に袋Ｆ″が供給され、袋Ｆ“の開口部分は座
板３０上に設けた枕材４１の上に添えられる。

さらに上蓋１９が被せられたのち可撓性チューブ２２を
介して真空ボックス３内の気圧が下げられ、さらにアク
チュエータ２５によって加熱シール材２４が押し下げら
れ袋Ｆ″の開口部を溶着したのち、大気が導入され、上
蓋１９が開放され、適宜手段で座板３０上から袋を排除
する作業が繰返されるものである。

叙上の如く本考案は、ターンテーブル２の上面に２個１
組の筒状ガイド３１．３１を設置し、これらガイドに摺
動自在に設けたバー３２．３２をターンテーブル２の遠
心方向に押出すような附勢力を加える如くスプリング３
３．３３を配設すると共に、ターンテーブルの外側にガ
イドレール３９を設け、該ガイドレールの内側の直線部
分３９ ａに沿って前記両バー３２．３２の先端をスラ
イドさせる如くする一方、−側のバーの上面のピン３４
に座板３０を枢支し、他側のバーの上面のピン３６を座
板３０の長孔３７に係合させ、座板３０を前記の一側の
ピン３４を軸にして自由に揺動可能に、また他側のピン
３６と長孔３７とを摺動可能にしたから、両バー３２．
３２の先端がガイドレール３９の内面に接している間、
座板３０を直進させることができる。

つまり前出願に比べてより簡単な構造でもって、袋を直
線状に製或して搬出する製筒形包装装置から、据付は面
積の小さいロータリ式の真空包装機の座板３０上に対し
て袋を正確に移乗させることができ、シールミスやシー
ルずれのない包装製品を小型の包装機械で能率よく一連
に産出できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図は前置の
ＩＩ −ＩＩ線断面図、第３図は第１図において真空ボ
ックスを省略した平面図、第４図は第３図の部分拡大透
視図、第５図は部分的正面図である。 １・・・・・・真空包装装置、２・・・・・・ターンテ
ーブル、３・・・・・・真空ボックス、１６・・・・・
・カム、１９・・・・・・上蓋、２４・・・・・・加熱
シール材、３０・・・・・・座板、３１・・・・・・ガ
イド、３２・・・・・・バー、３３・・・・・・スプリ
ング、３４・・・・・・ピン、３６・・・・・・ピン、
３７・・・・・・長孔、４４・・・・・・製筒形包装装
置、４８・・・・・・搬出コンペ、ア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被包装物を被うようにフィルムＦから袋Ｆ／／を次々と
   形成する製筒形包装装置躬と、被包装物を被った多数の
   袋を座板３０と上蓋１９とからなり且つ円軌道に沿って
   回転する所定数の真空ボックス３内に順次配置し、該各
   ボックス内の圧力を順次減圧したあと、前記座板上の枕
   材４１の上面に添わせた前記袋の開口部をその上部から
   下降する、加熱シール材２４で順次溶着すると共に、該
   ボックスに大気を戻して前記袋を被包装物に密着させる
   ようにしたロータリ式真空包装装置とからなり、前記製
   筒形包装装置４４の袋搬出用コンベヤ４８を前記ロータ
   リ式真空包装装置の座板３０と上蓋１９とが開放する区
   域に臨ませ、前記コンベヤ４８から前記座板３０上に袋
   を移乗させる如くした包装機において、前記各座板を支
   持するターンテーブル２の上面に２個１組の筒状のガイ
   ド３１，３１を、これらガイドの軸線が前記ターンテー
   ブルの中心を起点とする放射状線と略平行になるように
   設置し、これらガイド３１．３１に摺動自在に設けたバ
   ー３２．３２が前記ターンテーブル２の遠心方向に押出
   されるような附勢力を加える如くスプリング３３．３３
   を配置すると共に、前記の両バー３２．３２の先端上面
   にそれぞれピンを設け、この−側のピン３４に前記の座
   板３０の下面を枢支すると共に、他側のピン３６を座板
   ３０の該ピンの保合個所から前記の一側のピン３４に向
   って形成した長孔３７に係合せしめる一方、前記コンベ
   ヤ４８と前記ターンテーブル２との接続個所において該
   ターンテーブルの外側に、前記各バー３２．３２との対
   向面に直線部分３９ ａを形成したガイドレール３９を
   その直線部分３９ ａが前記コンベヤ４８の送り方向と
   平行になる如く設けたことを特徴とする自動包装機械。