JPS5912525B2 - 包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装装置、特に包装材の熱シールユニットを有
する包装装置に関するものである。

包装材が例えばろう紙等の熱シール可能なもの３０であ
るときには、包装装置には長い包装継目をシールする長
継目ヒータが設けられる。斯かる装置においては、通常
当該装置が何らかの理由で停止したときに継目ヒータ内
で包装物品が過熱するのを防止するための機構を設ける
ことあ が必要である。

本発明装置は改良された長継目ヒータを有することを特
徴とする。

以下図面によつて本発明の実施例を説明する。

第１図及び第２図は、積重せしめた板カムを包装するよ
う構成した本発明包装装置１０を示すが、装置１０を実
質上変更することなく容易に他の一般的な直角平行六面
体形の物品を包装する構成となし得ることは勿論である
。装置１０によつて包装された、符号Ｐで示す代表的な
包装体は、個々に包装された板ガムＳ，Ｓの積重体と、
好ましくは熱シール可能な材質より成る外装包装材Ｗと
より成る。包装体Ｐには後述するようにその両端におい
て二重の折畳部を有し、それら折畳部をＰ１及びＰ２で
示す。以下の説明においては個々の包装された板ガムＳ
，Ｓの積重体を便宜上一体的に物品と称し、符号Ａで示
すこととする。第１図及び第２図に示すように、装置１
０には垂直に配置した板１２を含む機枠を有せしめる。

この板１２には、第１の回動転回箱１４、長継目ヒータ
１６、第２、第３及び第４の回動転回箱１８，２０及び
２２を横方向に一列に支持せしめる。第１図における包
装材供給機構２３は、装置１０の一部又は関連するシー
ト材供給装置により構成せしめることができ、シート２
５から各包装材Ｗを切断し、これを関連する板ガム包装
装置等（図示せず）から当該装置に前進して来る物品Ａ
の通路内に供給する。第１の転回箱１４が１個の物品Ａ
とその包装材Ｗとを受け取り、最初の包装材折畳み作業
を行う。長継目ヒータ１６が第１の転回箱１４よりの部
分的に包装された物品を受け取り、協働して包装材Ｗの
継目を形成しシールする。

転回箱１８，２０及び２２は夫々順に長継目ヒータ１６
よりの部分的に包装された物品Ａを受け取り、第１図及
び第２図において装置１０の右から左に物品Ａとその包
装材Ｗとが移送されて装置の放出端における端部シール
ヒータ２４に達する間に、包装材端縁の折包み（Ｔｕｃ
ｋｉｎｇ）作業及び折畳み（ＦＯｌｄｉｎｇ）作業を完
了する。これらのことは後に詳述する。第１図、第３図
に示すように、長継目ヒータ１６は上側部材である加熱
板６０と下側の物品支持部材６２とより成り、これらに
より第１図に詳細に示すように第１の転回箱１４と第２
の転回箱１８間における水平方向の物品移送通路を劃成
せしめる。加熱板６０にはその下面である包装材対接面
を所定のシール温度に保つための加熱素子（図示せず）
を設け、折畳板６３をも支持する取付腕６１によつて板
１２に対して固定状態に加熱板を支持せしめる。下側の
物品支持部材６２は、上方の加熱板６０の方向へ弾性的
に抑制された一連の物品支持パツドを設けた板により構
成せしめる。この下側の物品支持部材６２は、第３図に
おいて実線及び破線で夫々示す物品支持位置と物品放出
位置間で水平な軸の周りに回動するよう板１２にヒンジ
連結せしめる。流体モータ又は空気シリンダ６４により
物品支持部材６２をその物品支持位置に保持せしめ、こ
の流体モータ又は空気シリンダ６４には板１２に固定し
た取付腕に枢着せしめたシリンダ部６５と、ピストン６
８を設けたピストンロツド６６を有せしめる。ピストン
ロツドをシリンダ部６５より上方に伸長せしめてその上
端を物品支持部材６２に枢着せしめる。ピストン６８と
シリンダ部６５間には圧縮スプリング７０を設けて物品
支持部材６２を第３図に破線で示す物品放出位置となる
よう抑制せしめる。シリンダ部６５内で流体圧力をピス
トン６８に作用せしめて物品支持部材６２をその物品支
持位置に保持せしめる。シリンダ部６５は、後述する装
置１０のための駆動ユニツトに連結せしめた制御弁７１
を介して圧力流体源６９に連結せしめる。装置１０のた
めの駆動機構には駆動モータ１０４を設けて各駆動軸２
６，７２，７４及び８６に連結せしめ、転回箱１４，１
８，２０及び２２の各各を第１図に矢印で示す方向に１
８０゜に亘つて同時に間欠的に回転せしめるようにする
。

次に第１図及び第４図を参照して装置１０の作動を説明
すると、第１図は装置が各サイクルの作業を数回行つた
後の状態を示す。

各転回箱は第１図に実線で示すようにその右側における
排出板３８がその物品受容位置にあつて物品受取状態に
ある。又、長継目ヒータ１６内には部分的に包装された
物品Ａ，Ａが数個装入されており、各転回箱１８，２０
及び２２には部分的に包装された物品Ａが１個だけ装入
されている。包装作業は連続的に行われるから、装置１
０の右端における転回箱１４内には通常物品Ａとその包
装材Ｗとが装入される。然しながら説明の便宜上、包装
材供給機構２３の作動を明確にするために転回箱１４の
右側における物品受容ポケツト２８を空の状態で示す。
包装すべき物品Ａ，Ａは一列となつて装置１０の作動サ
イクルと調時間係で他の包装装置等から当該装置１０に
向つて右から左へと進められる。

各物品が順次進められるとき、包装材供給機構２３がシ
ート２５から適当な長さの包装材Ｗを切断してこれを進
行する物品Ａの通路に供給する。先頭の物品Ａが第１の
転回箱１４内に進入するときこの物品がこれを包装する
ための包装材を搬入し、包装材の長手方向の折曲げの一
部が形成される。物品Ａとその包装材Ｗが転回箱１４に
入ると、包装材の下方部分により物品Ａを取り巻く概略
Ｕ字状部分が形成され、包装材の下端 部分ａが物品Ａ
の下面と対接するようになり、又、包装材の上端部分ｂ
は物品と共に引込まれるようになる。物品Ａとその包装
材Ｗが転回箱１４の右側におけるポケツト２８内に進入
して行く間、排出駆動機構が排出レバー５０を第１図に
おける実線位置から破線位置へと駆動せしめる。部分的
に包装された物品がポケツト２８内に完全に受容された
とき、駆動機構が転回箱１４を反時計方向に１８０゜に
亘つて回転せしめ、物品Ａとその包装紙とを転回箱の左
側位置へ移動せしめるため転回箱をその物品放出位置な
らしめる。物品Ａがこの位置に動かされたとき、長継目
ヒータ１６に設けた折畳板６３が包装材の上端部分ｂに
対接係合して第４図に示すようにこれが物品の第４側面
を覆うよう包装材を折り曲げる。ここで排出レバー５０
がその破線位置から実線位置へと動いてギア部材４６を
反時計方向へ回動せしめる。このギア部材４６（転回箱
１４）が転回箱の左側における排出板をその物品排出位
置に動かして部分的に包装された物品Ａは長継目ヒータ
１６内に移送される。スプリ、ングが装架されたプラン
ジヤ組立体により排出板の移動が容易となつて転回箱１
４よりの積極的な物品の排出が確実に達成されるように
なる。物品Ａとその包装材とが長継目ヒータ１６内に移
動すると、包装材の上端部分ｂが物品Ａの上面に対して
折り倒されて他方の端縁部分ａと重ねられ、包装材の長
継目が形成される。

順次の各物品は転回箱１４から排出されて来る次の物品
によつて加えられる前進力によつて長継目ヒータ１６を
通過するよう移動する。図示の例の長継目ヒータ１６は
４個の部分的に包装された物品が位置するよう構成され
ている。従つて各物品は転回箱１４の続いてなされる４
回の作動サイクルの間この長継目ヒータ１６内に留まる
こととなる。斯かる構成によれば加熱板６０が長継目を
熱シールするに足る熱を加えるに十分な時間をとること
ができる。部分的に包装された物品の各々は前進力によ
つて長継目ヒータ１６から第２の転回箱１８内に移送さ
れる。部分的に包装された物品が長継目ヒータ１６から
離れて転回箱１８内に進入すると、端部折包板７６，７
６が包装材の両側における外方に延びた端縁部分の先の
部分に対接係合して第１の端部折包部が形成される。斯
くして包装材の外方に延びた端縁部分の一部ｃが物品の
関連する端面上に内方に折り曲げられ折り包みが行われ
る。装置１０には駆動機構が設けられるが、何かの理由
によつて装置が停止したとき又は駆動機構への動力が遮
断されたときには長継目ヒータ１６に関連して設けた放
出機構を作動せしめて長継目ヒータから物品を放出せし
めるようにする。斯かる構成によれば、装置がその所期
の作動を行わず又は長継目ヒータ内に部分的に形成され
た包装体が位置したまま装置が停止した場合にも、長継
目ヒータ１６内の包装体の過熱を防止することができる
。第３図においてシリンダ部６５への圧力流体の供給を
制御する制御弁７１は適当な電気回路その他を介して駆
動ユニツト１０４と連動させ、これにより駆動ユニツト
への動力が遮断されると制御弁７１が作動してシリンダ
部６５に対する圧力流体源６９よりの圧力流体の流入を
阻止し、シリンダ部６５から圧力流体を排出するように
する。この状態になると圧縮スプリング７０が作用して
ピストン及びピストンロツド６６を動かし、下部の物品
支持部材６２が第３図の破線位置即ち物品放出位置へ回
動する。駆動ユニツト１０４への動力の供給が回復すれ
ば圧力流体が再びシリンダ部６５内に供給され、物品支
持部材が復帰してその物品支持位置に保持される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明包装装置の一実施例における要部の正面
図、第２図は第１図の装置の平面図、第３図は第１図の
３−３線断面図、第４図は第１図及び第２図の装置によ
る一連の包装工程を示す側面図である。 Ｐ・・・・・・包装体、Ｗ・・・・・・包装材、Ａ・・
・・・・物品、１０・・・・・・包装装置、１２・・・
・・・板、１４，１８，２０，２２・・・・・・転回箱
、１６・・・・・・長継目ヒータ、２３・・・・・・包
装材供給機構、２４・・・・・・端部シールヒータ、２
５・・・・・・シート、２６，７２，７４，８６・・・
・・・軸、２８・・・・・・物品受容ポケツト、４６・
・・・・・ギア部材、５０・・・・・排出レバー、６０
・・・・・・加熱板、６２・・・・・・物品支持部材、
６３・・・・・・折畳板、６４・・・・・・空気シリン
ダ、６５・・・・・・シリンダ部、６９・・・・・・圧
力流体源、７１・・・・・・制御弁、７６・・・・・・
板、１０４・・・・・・駆動モータ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 物品とその包装材とを受け取るための熱シールユニ
   ットであつて、当該熱シールユニットを貫通する水平な
   物品通路を劃成する垂直に離間して水平に配設された上
   側物品支持部材６０及び下側物品支持部材６２と、これ
   らの部材の一方の包装材係合面を所定のシール温度に維
   持するための加熱素子とを有するものと；物品とその包
   装材とを前記通路に沿つて前記熱シールユニット内に前
   進させるための機構と、この前進させるための機構を操
   作するための駆動モータ１０４と、前記下側物品支持部
   材６２を上側物品支持部材６０に対して相対的に物品支
   持位置と物品放出位置間で動かすために回動自在に支持
   するための機構と、前記下側物品支持部材６２を常にそ
   の物品放出位置に抑制する機構と、前記駆動モータが附
   勢されているとき前記下側物品支持部材６２を前記物品
   支持位置に維持するため駆動状態とされる流体モータ６
   ４と、前記駆動モータ１０４が附勢されたとき前記流体
   モータ６４をその駆動状態に維持するため前記流体モー
   タ６４に圧力流体を供給するため及び前記駆動モータ１
   ０４が消勢されたとき前記流体モータ６４から圧力流体
   を放出するため前記駆動モータ１０４の状態に応答しそ
   の結果前記下側物品支持部材を物品放出位置に移動し熱
   シールユニットから物品を放出せしめる制御弁とより成
   ることを特徴とする包装装置。 ２ 前記下側物品支持部材６２が水平な軸の周りに回動
   するよう支持されている特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ３ 前記下側物品支持部材６２がスプリング７０により
   その物品放出位置に抑制されている特許請求の範囲第１
   項記載の装置。 ４ 前記流体モータ６４が空気モータより成り、前記ス
   プリング７０が前記モータ６４の一部を構成する特許請
   求の範囲第３項記載の装置。