JPS5926789Y2 - レコ−ドプレ−ヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤに関するものである。

従来のレコードプレーヤのターンテーブルの駆動機構の
−ｆｌＪを第１図に示す。

ここに示されているのは、直流ブラシレスモータ１を用
いてターンテーブル２をダイレクトドライブする方式の
ものであって、シャーシ３にモータ１のケーシング４が
固着されており、さらにこのケーシング４にはその中央
に軸受５が連設されている。

この軸受５にスピンドル６が回転自在に支持されており
、昔たこのスピンドル６のテーパ部７にターンチーフル
２のボス８に形成されている貫通孔９が嵌合して、ター
ンテーブル２はスピンドル６と一諸に回転するように構
成されている。

なおターンテーブル２の上面にはゴムシート１０が載置
されている。

そしてこのスピンドル６にはヨーク１３が固着されてお
り、このヨーク１３にはさらにモータ１のロータを構成
する磁石１４が固着されている。

そしてこの磁石１４に対向してモータ１のステータを構
成するコイル１５が軸受５の外周部に固定配置されてい
る。

昔たこのモータ１の上面はキャップ１６によって覆われ
ている。

そして磁石１４の回転検出に従って、ステータコイル１
５に供給する電流を切換え、磁石１４、ヨーク１３およ
びピンドル６を回転させている。

このためにこのスピンドル６と嵌合しているターンテー
ブル２はモータ１によって直接駆動されることになる。

しかしこのような構造によると、スピンドル６の長さ方
向におけるスペース、つ昔リターンテーブル２の回転軸
線方向におけるプレーヤの厚さが厚くなるという問題点
があった。

本考案は、このような問題点を克服することを目的とす
るものであって、ターンテーブルの回転軸線方向に釦け
るプレーヤの厚みを非常に薄くすることができ、また部
品点数が少すくすって簡潔になるレコードプレーヤを提
供せんとするものである。

以下本考案の一実施例を図面につぎ説明する。

第２図はこの実施例のレコードプレーヤの斜視図であっ
て、このプレーヤのケース２１は偏平であって右側が直
線状に、また左側が円弧状に構成されている。

そしてこのケース２１のほぼ中央部には大ぎな円形の開
口２２が形成されており、この開口２２内にターンテー
ブル２３が配されている。

またこのターンチーフル２３の側部にはトーンアーム２
４が配されている。

またこのケース２１の右前面側にはタッチスイッチ２５
が配されている。

ターンチーフル２３の中央には第３図に示すように、貫
通孔２６が形成されており、この貫通孔２６をスピンド
ル２７が貫通している。

このスピンドル２７には一体にフランジ部２８とスリー
ブ２９とが連設されており、フランジ部２８によってス
ピンドル２７はターンテーブル２３に固着されている。

またスリーブ２９に支軸３０が嵌合され、これによって
ターンテーブル２３は支軸３０に対して回転可能に支持
されている。

そしてこの支軸３０の上端には合成樹脂袋のスラスト受
け３１が固着烙れており、このスラスト受３１かスリー
ブ２９の内部に固着されているボール３２と接触してス
ラスト方向の荷重を受けるように構成でれている。

支軸３０にはさらにフランジ部３３が一体に連設されて
おり、このフランジ部３３によって支軸３０はシャーシ
３４に固着啓れている。

なおこのシャーシ３４の外周部は一段低くなった段部３
５になってむり、この部分にも・いて前記ケース２１と
接合されている。

４たシャーシ３４０段部３５の底面にはゴム装の脚３６
が取付けられている。

ターンテーブル２３の上面には第４図に示すように、ゴ
ムシート３１が載置きれている。

捷たターンテーブル２３の下面にはゴム磁石３８かリン
グ状をなすマグネット抑え３９を介して取付けられてい
る。

このゴム磁石３８はゴムにフェライトの粉末を混入して
成型してつくったものである。

なおここでゴム磁石３８を用いているのは、フェライト
磁石が通常焼結してつくられているために、大型のもの
は破損し易いからである。

ゴム磁石３８は、大きなものでも容易につくれ、しかも
破損し難い性質を持っている。

またゴム磁石３８によってターンテーブル２３は、ター
ンチーフル２３を７駆動するための直流ブラシレスモー
フ４０のロータに構成されている。

すなわち、コー’Ｊ石３８は円周方向に等間隔に４８等
分されて交互に着磁方向が入れ換わるように着磁されて
おり第５図においてＮ′で表示されている部分は上面、
すなわちスピンドル２７の軸線方向上側がＮ極に、また
下面、すなわちスピンドル２７の軸線方向下側がＳ極に
なるように着磁啓れている。

また゛（Ｓ ＋”で表示されている部分は逆に、上面が
Ｓ極に、また下面がＮ極に着磁されている。

従ってこのゴム磁石３８によって発生烙れる磁力線はス
ピンドル２７の軸線方向と平行な方向であって、上向き
と下向きに交互に現われるようになっている。

そして上記ターンテーブル２３がこのゴム磁石３８のヨ
ークを形成しており、上向きの磁力線はこのヨークを通
って隣接する反対側の極に到るようになっている。

ゴム磁石３８の下側には、このゴム磁石３８と対向して
、モータ４０のステータを構成するコイル４１が配置さ
れている。

このコイル４１は、線材をボビン４２に巻いて、さらに
このボビン４２をシャーシ３４に形成されている一対の
舌状片４３ ．４４に挿通して構成したものである。

すなワチ、シャーシ３４にターンテーブル２３０回転軸
線を中心とする円弧状に形成されている舌状片４３．４
４はコイル４１の鉄心として用いられている。

コイル４１は第６図および第７図に示すようＫ ２４
個のコイル部分４５ ａ 、 ４６ａ、４７ａ。

４５ｂ 、４６ｂ 、４７ｂ 、４５ｅ 、４６ｃ
、４７ｃ。

４５ｄ、４６ｄ、４γｄ 、４５ｅ 、４６ ｅ、４７
ｅ。

４５ｆ 、４６ ｆ、４７ｆ、４５ｇ、４６ｇ、４７ｇ
。

４５ｈ 、４６ｈ 、４７ｈから成る組が一対ずつスピ
ンドル２７の軸線に対して対称に配されている。

そして３つのコイル部分、例えばコイル部分４５ａ。

４６ａ、４７ａによって円周方向に占める角度が、ゴム
磁石３８の各区分と対応する角度すなわち７、♂を占め
るようになって釦り、結局各コイル部分は２．Ｓのピン
チで配されている。

そしてコイル部分４５ ａ 、 ４５ｂ 、４５ ｃ
、 ４５ｄ 、 ４５ｅ、４５ｆ。

４５ｇ 、４５ｈは直列に接続でれている。

同様にコイル部分４６ａ、４６ｂ、４６ｃ、４６ｄ。

４６ｅ 、４６ｆ 、４６ｇ 、４６ｈおよび４７ａ。

４７ｂ、４７ｃ、４７ｄ、４７ｅ、４７ｆ、４７ｇ。

４７ｈもそれぞれ直列に接続されている。

シャーシ３４にはさらに、取付板４９を介して回転検出
用のホール素子４８かターンテーブル２３０回転方向に
対して５°間隔で３つ配されており、このホール素子４
８によってゴム磁石３８の回転検出を行うようにしてい
る。

そしてこのホール素子４８による回転検出に基いて上記
コイル部分４５ａ〜４５ｈ１４６ａ〜４６ｈおよび４７
ａ〜４７ｈに順次切換えて電流が供給されるように構成
されている。

そしてコイル４１に流れる電流ｉは第８図に示すように
、ゴム磁石３８のつくる磁力線Ｂを横切るために、フレ
ミングの左手の法則によってコイル４１はＦなる加受け
る。

しかしステータ４１はシャーシ３４と一体であるために
、ゴム磁石３８が逆方向のカーＦを受けて回転する。

そしてゴム磁石３８と一体であるターンテーブル２３も
一諸に回転することになる。

なおこのモータ４０の回転検出回路、サーボ回路等の電
気回路は、ターンテーブル２３の下部であっテ、シャー
シ３４の上部に設けられているドーナツ状のプリント基
板５０上に組込１れている。

プリント基板５０の上面はマウント面となっており各種
の回路部品５１がマウントされて触り、また下面はパタ
ーン面となっている。

このように、このプレーヤにおいては、ターンテーブル
２３がモータ４０のロータに構成されており、とのロー
タにゴム磁石３８が取付けられていることと、シャーシ
３４の舌状片４３．４４がステータコイル４１の鉄心を
構成していることとから、プレーヤを極めて薄型に構成
することかでざる。

またモータ４０のロータおよびコイル４１の鉄心がそれ
ぞれターンテーブル２３およびシャーシ３４によって兼
用されているために、部品点数が非常に少なくなる。

またターンテーブル２３の外周部にゴム磁石３８が設け
られているためにターンテーブル２３の重量が増加して
、フライホイール効果によって回転むらが少すくすり、
良好な演奏を聞くことかできる。

昔たモータ４０を構成する磁石３８とステータコイル４
１とは、ターンテーブル２３０半径方向において外周部
に配設烙れているために、ゴム磁石３８の磁力が弱くて
も犬さな回転トルクが得られ、またコイル４１に供給す
る電流を比較的少なくすることが可能となる。

丑たコイル４１は舌状片４３．４４に巻装されているた
めに、合成樹脂製のボビンに一般の巻線機で線材を巻い
て、この舌状片４３．４４に挿通させて固定すればよい
。

従ってコイル４１の組立てか容易になる。

なおこのレコードプレーヤにおいては、ゴム磁石３８は
ターンテーブル２３０半径方向外側であって、しかもレ
コード盤の音溝の最外周部よりもやや外側に偏って配さ
れているために、トーンアニム２４の先端に設けられて
いるカートリッジのコイルが漏洩磁束の影響を受けて再
生音にノイズか生ずることはない。

次に本考案の第２の実彰１１を第９図につぎ説明する。

この実施例に釦いては、ターンテーブル２３とロータ間
の距離が一定となるために、良好な駆動５５を設けたも
のである。

それ以外の構造は上記第１の実施例と同様となっている
。

そしてこのようにすることによって、ゴム磁石３８の磁
束が上方に漏れることを効果的に防止できる。

次に本考案の第３の実施例を第１０図および第１１図に
つき説明すると、上記実施例においては、ゴム磁石３８
とコイル４１とが上下に配されて対向しているか、この
実施例においてはゴム磁石３８とコイル４１とが半径方
向においで対向している。

すなわち、舌状片４３．４４をそれぞれ上側に折曲げて
円弧状になし、コイル４１が挿通づれている。

そしてゴム磁石３８の半径方向内側においてコイル４１
はゴム磁石３８と対向している。

このような構造によっても上記の第１の実施例と同様の
効果を奏する。

なおコイル４１をゴム磁石３８に対してターンテーブル
２３０半径方向外側に配してもよい。

以上本考案を実紗すにつき述べたが、本考案は上記実施
例によって限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基いて各種変更が可能である。

例えば上記実施例においては、ターンテーブル上ニコム
シートを載置しているが、ゴムシートラターンテーブル
に載置する代りに、ターンテーブルをゴムと鋼板とを積
層して形成するようにしてもよい。

これによってゴムシートを省略することかできるととも
に、漏洩磁石によるノイズの発生を防止できろ。

以上要するに、本考案にかかるレコードプレーヤは、タ
ーンテーブル等を支持するシャーシに、前記ターンテー
ブルの回転軸線を中心とする円弧状の舌状片を形成し、
この舌状片にコイルを巻装して、前記ターンチーフルを
駆動するためのモータのステータとしてことを特徴とす
るものである。

これにより、ターンテーブルの回転軸線方向におけるプ
レーヤの厚みを非常に薄くでき、薄型のプレーヤを提供
することか可能となる。

また、ステータコイルの鉄心がシャージノ舌状片によっ
て構成されているために、モータの部品点数が少なくな
り簡潔になる。

しかも、シャーシに形成されろターンテーブルの回転軸
線な中心とする円弧状の舌状片にコイルを巻装したこと
により、シャーシに対してコイルが簡単に安定良く取り
付けられ、かつステータとゴム磁石３８との間に断面が
コ字状をなすヨーク力が容易に得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレコードプレーヤの要部縦断面図である
。 第２図〜第８図は本考案の第１の実施例のレコードプレ
ーヤを示し、第２図はその外観斜視図、第３図は第２図
における■■線断面図、第４図は要部分解斜視図、第５
図はゴム磁石の平面図、第６図はコイルの平面図、第７
図はコイルの一部拡大平面図、第８図はコイルと磁石と
の一部拡大斜視図である。 第９図は本考案の第２の実施例のレコードプレーヤの要
部縦断面図である。 第１０図および第１１図は本考案の第３の実施例のレコ
ードプレーヤを示し、第１０図はその要部縦断面図、第
１１図は同分解斜視図である。 ナ釦図面において用いられている符号において、２３は
ターンテーブル、３４はシャーシ、４０は直流ブラシレ
スモータ、４１はコイル、４３゜４４は舌状片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ターンテーブル等を支持するシャーシに、前記ターンテ
   ーブルの回転軸線を中心とする円弧状の舌状片を形成し
   、この舌状片にコイルを巻装して、前記ターンテーブル
   を、駆動するためのモータのステータとしたことを特徴
   とするレコードプレーヤ。