JPS5926695B2 - ヤ−ン仕上剤塗布機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、移動する連続フィラメントヤーンに液体仕上
げ剤を適用する物の装置及び方法に関する。

合成連続フィラメントヤーンの許容されている処理工程
が織物処理組成物、例えば滑剤及び帯電防止剤などの塗
布を必要としていることは良く知られている。

これらの塗布は、組成物の損失を最小にし且つ組成物を
均一に塗布することができるように行なわれねばならな
い。

１つのそのような適用法は、所望量の処理組成物を秤量
するオリフィスを備えた溝の底部にヤーンを接触させる
という塗布機を用いることである。

本発明は、実質的に落滴のない及び塗布機を通過するヤ
ーン束のフィラメントに液体仕上げ剤を非常に均一に適
用することのできる溝型塗布機を提供することによって
そのような適用法を改良することである。

更に、糸線が通っていないときに適用機の出口端に形成
される過剰の仕上げ剤の小滴を集め及び受器へ排除する
ための手段も提供される。

本発明によれば、上表面、相対する側面表面、前及び後
表面を有する本体質を含むヤーン仕上げ剤塗布機が提供
される。

底及び側壁を備えたスロットは本体質の上から下まで通
じる前表面に形成される。

スロットは底及び側壁を有し、通路が所望量の液体仕上
げ剤を秤量する本体質の後表面へ通じている。

本体質の前及び後表面の下部分は下方に向って互いの方
向へ角度を有し、且つスロットの底壁において下方に向
かって互いの方向へ傾斜して鋭端を形成する相対する側
面表面と一緒になっている。

スロットの側壁は、上から下まで互いの方向へ傾斜し且
つ底壁の方向へ向って内側へ傾斜している。

この独特なスロットの構造は、移動するヤーン線を塗布
機のスロットに配置するのを容易にするばかりでなく、
仕上げ剤が表面張力の作用によってヤーンの通路から離
れて広がるのを防止する。

棒の一端が木端の下端においてその後表面に近接するよ
うに１対の平行な棒が位置している。

この棒は鋭端から受器へ下方向に傾斜し、糸線がスロッ
ト中を通っていないときに形成される過剰の仕上げ剤の
小滴を受器に返送する。

本方法は、フィラメントを、仕上げ剤がスロット中へ導
入される位置においてスロットの巾の約６０〜約９０％
までに広げ、次いで塗布機の出口においてフィラメント
の約２０％までが塗布機と接触するフィラメント上に更
なる層を形成しつるようにフィラメントを制限しながら
、ヤーンをスロットの底壁と接触させ続ける工程を含む
。

塗布機を離れるフィラメントはスロットの底壁の出口端
から接線的に離脱される。

第１図は本発明の仕上げ剤塗布機の遠近図である。

第２図は第１図の線２−２に沿ってとった断面図である
。

第３図は第２図に示したような塗布機本体質の断面図の
拡大図である。

第４図は塗布機本体質の前面拡大図である。

第５及び６図はそれぞれ線５−５及び６−６に沿ってと
った塗布機本体質のスロットの断面図であり、これらの
位置におけるスロット中に存在するヤーンを示す。

図面を参照すると、例示の目的で選択された具体例は塗
布機本体質１０、パイプ１３及びブラケット１５を含む
。

パイプ１３は、一組のねじ１７によってブラケット１５
の上部を通る穴に保持されている。

またパイプは付属具１９によって液体仕上げ剤液（図示
されてない）に連結されている。

パイプ１３の出口端中に固定されている塗布機体体質１
０は、上表面１２、相対する側面表面１４゜１６及びス
ロット２０が形成されている前表面１８及び下部分２２
ａで終る後表面２２を有する。

スロット２０は、塗布機本体質の上表面１２から下部ま
で通じており、及び側壁２４．２６及び底壁２８によっ
て限定されている。

通路３０は本体質の後表面２２をスロットの底壁２８と
連結し、液体仕上げ剤をスロットに供給する。

ヤー７１１は矢印で示されるように塗布機の」二から下
へ通過する。

一対の平行な棒３２，３４は、本体質の後表面の下部分
２２ａに近接して存在し、ブラケット１５中の受器３６
に下方向へ傾斜して通じており、糸線が通ってないとき
に蓄積する過剰の仕上げ剤を捕集する。

棒３２，３４は固定ねじ３５によってブラケット中のそ
の場に保持されている。

本体質１０は、それぞれ互いの方向へ傾斜する前及び後
表面１８．２２ａによって、形成され及び傾斜する側面
表面１４，１６によって側面が限定されている鋭い（さ
び型の出口端１７を特徴的に備えている。

棒３２，３４の端はそれらが鋭端１７より僅かに上に位
置するように配置されている。

第３〜６図で最もよ（わかるように、スロット２０は側
壁２４，２６及び底壁２８で限定されている。

側壁２４．２６は、それが底端２８に近づくにつれて互
いに内側に傾斜し、またそれが塗布機本体質の上から下
へ進むにつれて互いの方向へ傾斜している。

スロット２０の構造は本発明の重大な特徴である。

更に特に、スロットは移動するヤーン線１１のフィラメ
ント束が底壁２８と接するように傾斜している。

仕上げ液体は、スロットの底壁と最初に接触する点、即
ち通路３０においてヤーンに適用される。

第５図に示されるように、最初の接触点において傾斜し
たスロット２０は、各フィラメント間に少しの空間があ
って仕上げ剤液体が各フィラメントと接触しうるように
、個々のフィラメントの直径の合計より僅かに大きい。

フィラメントはオリフィスの巾の約６０〜約９０％の巾
に１層として広げられる。

スロット２０の出口において、底壁は好ましくは個々の
フィラメントの直径の合計よりも僅かに小さい巾を有す
る。

言いかえると、スロット２０はヤーンの進行方向におい
て漸次狭くなり、その出口では第６図に示されるように
底表面が完全にフィラメントと接触する。

側壁は端１７で傾斜部がなくなり、スロットは更なるフ
ィラメント層を形成させるように束を制限する。

操作において、ヤーンは、仕上げ剤が通路３０から構成
される装置においてスロットの底壁と最初に接触して仕
上げ剤を受け、傾斜したスロット２０に沿って前進し、
底表面２８及び糸線間が離れることなしに底表面２８と
接線的にスロットを出る。

完全に接触される底表面とヤーンのスロットからの接線
的な離脱との組合せは、仕上げ剤のすべてがヤーンと共
にスロットから離脱することを可能にし、塗布機の出口
端において仕上げ剤の小滴を形成させずに仕上げ剤をヤ
ーンに均一に適用する。

しかしながらいくつかの理由のために糸線がスロット中
を通っておらず、一方仕上げ剤が通路３０から押入され
ている場合には、仕上げ剤はスロットを下降し、鋭端１
７で小滴を形成し、この小滴が棒３２，３４によりその
下表面に沿って毛管現象及び重力によって運び去られ、
鋭端１７から受器３６に流入する。

本発明の塗布機はヤーン又は適用系に有害でない液体物
質を適用するために使用しうる。

適用しうる液体の例は通常の処理剤例えば滑剤、帯電防
止剤、結合剤、軟化剤、染料などの溶液、分散液又は乳
化液である。

この液体は人造連続フィラメントヤーン例えばポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリル、スパンデックス、レ
ーヨン及び酢酸セルロースに適用される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の仕上げ剤塗布機の遠近図であり、第２
図は第１図の線２−２に沿ってとった断面図であり、第
３図は第２図に示したような塗布機本体質の断面図の拡
大図であり、第４図は塗布機本体質の前面拡大図であり
、第５及び６図はそれぞれ線５−５及び６−６に沿って
とった塗布機本体質のスロットの断面図であり、これら
の位置においてスロット中に存在するヤーンを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上表面、相対する側面表面及び前及び後表面、及び
   前表面中を上から下まで通り且つ底及び側壁を有するス
   ロット、及び本体質の後表面とスロットの底壁とを連結
   して仕上げ剤を該スロットに適用するための通路、を有
   する本体質を含むヤーン仕上げ剤塗布機において、該前
   表面１８及び下部分後表面２２ａが下方に向って互いの
   方向に角度を有し且つ該相対する側面表面１４，１６が
   下方に向って互いの方向に傾斜してスロットの底壁２８
   と共に鋭端１７を形成し、該スロットの側壁２４．２６
   はスロットの底壁に近づくにつれて内側に向って互いに
   傾斜し且つ一方本体質の上から下まで互いの方向に傾斜
   し；１対の平行な棒３２゜３４が１端において該後表面
   の下部分２２ａに該鋭端１７で近接して存在し且つ下方
   向へ該鋭端から受器３６へ通じる、該ヤーン仕上げ剤塗
   布機。 ２ 該スロットの底壁２８が後表面の下部分２２ａに向
   って通路から鋭端まで角度を有しており且つヤーンの進
   行方向につれて漸次狭くなる特許請求の範囲第１項記載
   の塗布機。 ３ 該平行な棒が長さ方向で互いに接触している特許請
   求の範囲第１項記載の塗布機。