JP6522419B2 - 給油ガイドおよび紡糸引取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸装置から紡出された糸に油剤を付与する給油ガイドおよび当該給油ガイドを備えた紡糸引取装置に関する。
紡糸装置から紡出された糸に油剤を付与する給油ガイドとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の給油ガイドにおいては、糸が接触する接触面よりも上方に油剤供給孔が設けられており、油剤供給孔から供給された油剤が流れている(付着している)接触面に糸が接触した状態で走行することで、糸に油剤が付与される。
特開2007−9342号公報
ところで、特許文献1の給油ガイドでは、給油ガイドよりも糸走行方向の下流側において、糸を接触面に押し付ける側(特許文献1の図1において右側)に引っ張り込むように糸道を屈曲させている。こうすることで、糸が接触面に確実に接触した状態となり、油剤を糸に付与しやすくなる。しかしながら、糸道を屈曲させるために、糸が接触面から離間する箇所は角部となっており、糸がこの角部と接触することによって、糸に付着している油剤が掻き落とされてしまうという問題があった。
また、糸に油剤が付与される前に、糸が接触面に接触すると、接触面との摩擦により糸の品質が悪化するおそれがある。この点、特許文献1のように、接触面の上方に油剤供給孔を設けることで、接触面には常に油剤が付着している状態となり、油剤が付与されていない糸が接触面に接触することを回避できる。しかしながら、接触面の上方に油剤供給孔を設けた場合、油剤供給孔から接触面へと油剤が流れる過程において、油剤量にばらつきが生じやすく、糸に油剤を均一に付与することが難しくなるという問題があった。
そこで、本発明は、紡糸装置から紡出された糸に油剤を付与する給油ガイドおよび当該給油ガイドを備えた紡糸引取装置において、糸に付与される油剤の量を適切にコントロール可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、紡糸装置から紡出された糸に油剤を付与する給油ガイドであって、前記糸が走行する通路と、前記通路に向けて前記油剤を吐出する吐出口と、前記通路内を走行する前記糸が接触する接触面とを有するガイド本体を備え、前記接触面は、前記吐出口が形成されている第1湾曲面と、前記第1湾曲面よりも糸走行方向の下流側に位置する第2湾曲面とを有しており、前記糸は、前記吐出口の周縁部にて前記接触面に接触し始めるとともに、前記第2湾曲面の所定位置にて当該所定位置における接線方向に走行することで前記接触面から離間することを特徴とする。
本発明の給油ガイドによれば、第1湾曲面に形成された油剤の吐出口の周縁部において、糸が接触面に接触し始める。このため、吐出口から吐出された油剤はすぐに糸に付与されることになり、油剤の付与量のばらつきを低減することができる。また、糸が接触面から離間する際には、第2湾曲面の所定位置における接線方向に向かって糸が走行するため、角部で油剤が掻き落とされるといったことがない。以上のように、本発明によれば、油剤の付与量のばらつきが低減されるとともに、付与された油剤が意図せず掻き落とされることを抑えることができるので、糸に付与される油剤の量を適切にコントロールすることが可能となる。
本発明において、前記第1湾曲面から前記第2湾曲面にわたる接触面の全領域が湾曲面となっていると好適である。
接触面の一部が平面の場合、この平面部の中央部では糸が平面部から浮いたような状態となりやすく、糸を接触面に押し付ける力が弱くなるため、接触面から糸へと油剤が適切に付与されないおそれがある。しかしながら、上述のように、接触面の全領域が湾曲面であれば、糸が接触面に密接した状態を維持しやすく、油剤を良好に付与することができる。
また、本発明は、上記給油ガイドを備えた紡糸引取装置であって、前記糸走行方向において前記給油ガイドよりも上流側に設けられ、前記糸が走行するとともに冷却風が供給される内部空間を有する冷却筒を備え、前記冷却筒の中心軸の延長線から前記吐出口の開口方向に20mm以下の範囲内に前記吐出口が位置するように、前記給油ガイドが配置されていることを特徴とする。
冷却筒を用いて糸を冷却する場合には、冷却風が周方向において均一に供給されるように、糸はできる限り冷却筒の中心軸を走行することが好ましい。そこで、上述のように、冷却筒の中心軸の延長線から前記吐出口の開口方向に20mm以下の範囲内に吐出口を位置させることで、紡糸装置から冷却筒を経由して給油ガイドへと至る糸道を、概ね冷却筒の中心軸に沿ったものとすることができ、冷却筒における糸の冷却を良好に行うことができる。
ここで、前記延長線と前記第2湾曲面の前記所定位置における接線とがなす角度が13度以上16度以下であると好適である。
上記角度が小さい場合には、糸を接触面に押し付ける効果が弱くなる。一方、上記角度が大きすぎると、糸を接触面に押し付ける力が強くなりすぎて、糸に付着した油剤が掻き落とされてしまうおそれがある。そこで、上記角度を13度以上16度以下とすることで、糸が接触面に適度に押し付けられ、油剤が良好に糸に付与された状態を維持することができる。
本発明によれば、油剤の付与量のばらつきが低減されるとともに、付与された油剤が意図せず掻き落とされることを抑えることができるので、糸に付与される油剤の量を適切にコントロールすることが可能となる。
給油ガイドを備えた紡糸引取装置の模式図である。 給油ガイドの正面図である。 図2のIII−IIIにおける断面図である。 給油ガイドの配置を説明するための模式図である。
(紡糸引取装置)
本発明の実施形態について説明する。図1は、給油ガイドを備えた紡糸引取装置の模式図である。紡糸引取装置1は、紡糸装置2から紡出される複数のフィラメントFからなる合成繊維糸Yをそれぞれ引き取り、複数のボビンBにそれぞれ巻き取って複数のパッケージPを形成する。なお、図1に示される上下前後左右の方向を、それぞれ、紡糸引取装置1の上下前後左右の方向と定義する。
紡糸引取装置1は、冷却部3、給油部4、延伸部5、引取ローラ6、7、交絡装置8、巻取装置9等を備えている。まず、紡糸装置2においては、ギヤポンプ等からなるポリマー供給装置(図示省略)から供給されたポリマーが、左右方向に並んだ複数の口金2aから下方に押し出され、複数のフィラメントFからなる複数の糸Yが、図1の紙面奥行方向に並んだ状態で紡出される。
紡糸装置2の口金2aから紡出された複数の糸Yは、図1の紙面奥行方向に並んだ状態で、冷却部3、給油部4、延伸部5、引取ローラ6、交絡装置8、引取ローラ7に沿った糸道を走行する。さらに、複数の糸Yは、引取ローラ7から前後方向に分配されたうえで、巻取装置9において複数のボビンBにそれぞれ巻き取られる。
冷却部3は、複数の円筒状の冷却筒10を有しており、各冷却筒10は紡糸装置2に設けられた複数の口金2aの下方にそれぞれ配置されている。紡糸装置2の口金2aから紡出された複数の糸Yは、各冷却筒10の内部空間10aを、冷却筒10の軸方向に沿って下方に走行する。内部空間10aの周りには整流部10bが設けられており、不図示の圧空供給装置から供給される冷却風が、整流部10bで整流されつつ内部空間10aに流入する。主に、整流部10bは、内部空間10aに流入する冷却風の流量が、冷却筒10の周方向において概ね均一となるように整流する。
給油部4は、各冷却筒10の下方にそれぞれ配置された複数の給油ガイド11を有する。給油ガイド11は、口金2aから紡出された複数のフィラメントFをまとめて1本の糸Yにするとともに、糸Y(複数のフィラメントF)に油剤を付与する役割を有する。給油ガイド11については、後で詳細に説明する。
延伸部5は、給油部4の下方に配置されている。延伸部5は、保温ボックス12と、この保温ボックス12内に収容された複数の加熱ローラ(図示省略)を有する。延伸部5は、複数の加熱ローラにより、複数の糸Yをそれぞれ加熱しつつ延伸する。
延伸部5で延伸された複数の糸Yは、引取ローラ6、7により巻取装置9に送られる。なお、引取ローラ6、7の間には、1本の糸Yを構成する多数のフィラメントを絡ませて交絡を付与する交絡装置8が配置されている。
巻取装置9は、機台13と、ターレット14、2本のボビンホルダ15、支持枠体16、接触ローラ17、トラバース装置18等を備えている。巻取装置9は、ボビンホルダ15を回転させることによって、引取ローラ7から送られてきた複数の糸Yを、複数のボビンBに同時に巻き取り、複数のパッケージPを形成する。
機台13には、円板状のターレット14が取り付けられている。ターレット14は、不図示のモータによって回転駆動される。ターレット14には、長尺な2本のボビンホルダ15が、前後方向に延びる姿勢で片持ち支持されている。各ボビンホルダ15には、その軸方向に沿って複数の円筒状のボビンBが並んだ状態で装着される。ターレット14が回転することにより、2本のボビンホルダ15が、上側の巻取位置と下側の退避位置との間で切り換え可能となっている。
支持枠体16は、前後方向に延びる長尺なフレーム状の部材である。この支持枠体16は、機台13に固定的に取り付けられている。支持枠体16の下部には、前後に長いローラ支持部材19が、支持枠体16に対して上下に移動可能に取り付けられている。ローラ支持部材19には、ボビンホルダ15の軸方向に沿って延びる接触ローラ17が回転自在に支持されている。この接触ローラ17が形成途中のパッケージPに接し、パッケージPに所定の接圧が付与されることにより、パッケージPの形状が整えられる。
トラバース装置18は、前後方向に並んだ複数のトラバースガイド18aを有する。複数のトラバースガイド18aは、不図示のモータによって駆動されて、それぞれ前後方向に往復移動する。糸Yが掛けられた状態でトラバースガイド18aが往復移動することにより、糸Yは、支点ガイド18bを中心に前後に綾振りされながら、対応するボビンBに巻き取られる。
(給油ガイド)
図2は、給油ガイド11の正面図であり、図3は、図2のIII−IIIにおける断面図である。給油ガイド11は、紡糸装置2から紡出された多数のフィラメントFからなる糸Yに油剤を付与するものである。給油ガイド11は、糸Yが走行する通路21が形成されたガイド本体20と、このガイド本体20と一体形成され、ガイド本体20に油剤を供給する油剤供給部30とを備えている。なお、ガイド本体20と油剤供給部30は、アルミナやジルコニア等のセラミックス材料で形成されている。
図2に示すように、ガイド本体20は、互いに対向する2枚の側壁22と、これら2枚の側壁22の底部を連結する連結部23を有する。そして、2枚の側壁22の間に糸Yが上から下へ走行する通路21が形成されている。2枚の側壁22は、底側(後方側)に向かうほど内側に傾斜する傾斜面22aを有しており、通路21は連結部23に近いほど幅が狭まっている。また、この傾斜面22aは、下方に向かうほど内側に傾斜しており、通路21は下方に向かうほど幅が狭まっている。このため、ばらけた状態で給油ガイド11に導かれた複数のフィラメントFは、通路21を走行する過程で徐々に1本の糸Yにまとめられる。
連結部23の前面のうち上下方向に関する中央部には、通路21内を走行する糸Yが接触する接触面24が形成されている。この接触面24は、図3に示すように、吐出口25が形成された第1湾曲面24aと、第1湾曲面24aの糸走行方向下流側に形成された第2湾曲面24bとを有する。第1湾曲面24aおよび第2湾曲面24bは、いずれも前方に凸状の湾曲面となっている。本実施形態では、第1湾曲面24aと第2湾曲面24bとが連続的に形成されており、第1湾曲面24aから第2湾曲面24bにわたる接触面24の全域が湾曲面となっている。
第1湾曲面24aには、通路21に開口する吐出口25が、通路21の幅方向の略全域にわたって形成されている。この吐出口25は、連結部23および油剤供給部30の内部に形成された、前後方向に水平に延びる油剤供給孔31に連通している。この油剤供給孔31は、不図示の油剤供給装置と接続されており、油剤供給装置から供給された油剤は、油剤供給孔31を経由して吐出口25から通路21へ向けて吐出される。
ここで、吐出口25は、糸Yが接触面24(第1湾曲面24a)に概ね接触し始める位置に形成されている。換言すると、糸Yが、吐出口25の周縁部にて接触面24に接触し始めるように、糸道が規定されている。また、この糸道は、糸Yが第2湾曲面24bにおいて、接触面24から離間するように規定されている。具体的には、第2湾曲面24bの所定位置Sにて、所定位置Sにおける接線Tの方向に走行することで、糸Yは接触面24から離間する。
図4は、給油ガイド11の配置を説明するための模式図である。給油ガイド11は、冷却筒10の下方に配置される。厳密には、糸Yを接触面24に押し付ける力を強くし、油剤の付与を良好に行うために、接触面24の前端部の位置(本実施形態では吐出口25の位置)が、冷却筒10の中心軸Aの延長線から若干前方であることが好ましい。しかしながら、あまりにも冷却筒10の中心軸Aの延長線から離間距離を大きくすると、冷却筒10の内部空間10aを走行する糸Yが中心軸Aから大きくそれてしまい、周方向において冷却風を糸Yに均一に供給することが難しくなる。
そこで、本実施形態では、吐出口25が、冷却筒10の中心軸Aの延長線よりも前方であって、当該延長線から吐出口25の開口方向(前後方向)の距離L(複数の口金2aが並んでいる方向から見たときの延長線からの離間距離L)が20mm以下である範囲に位置するように配置されている。なお、口金2aと吐出口25との上下方向における離間距離は約600〜1600mmであるから、当該離間距離に対する距離Lの比率を約0.033(=20/600)以下にしていることになる。また、本実施形態では、冷却筒10の中心軸Aの延長線と、接触面24の所定位置Sにおける接線Tとがなす角度θを、13度以上16度以下としている。
(効果)
本実施形態の給油ガイド11によれば、第1湾曲面24aに形成された油剤の吐出口25の周縁部において、糸Yが接触面24に接触し始めるため、吐出口25から吐出された油剤はすぐに糸Yに付与されることになり、給油ガイド11上での油剤の流れや溜まり状態の変動の影響を受けることがないため、油剤の付与量のばらつきを低減することができる。また、糸Yが接触面24から離間する際には、第2湾曲面24bの所定位置Sにおける接線Tの方向に向かって糸Yが走行するため、角部で油剤が掻き落とされるといったことがない。したがって、本実施形態の給油ガイド11によれば、油剤の付与量のばらつきが低減されるとともに、付与された油剤が意図せず掻き落とされることを抑えることができるので、糸Yに付与される油剤の量を適切にコントロールすることが可能となる
ここで、本実施形態の紡糸引取装置1のように、糸Yを加熱処理する延伸部5が設けられる場合、延伸部5における加熱効率を向上させるために、水分含有量の少ない油剤、すなわち粘度の高い油剤(例えば粘度が10mm2/s以上200mm2/s以下程度の油剤)が使用されることがある。このように粘度の高い油剤を用いる場合、特許文献1のように接触面の上方に油剤供給孔が設けられていると、油剤供給孔から接触面へと油剤が流れる過程において、油剤供給孔から糸Yの接触位置までの油剤の流れ状態や溜まりの状態が刻々と変化するために油剤量のばらつきが特に大きくなりやすく、油剤の均一な付与が困難である。しかしながら、本実施形態の給油ガイド11によれば、吐出口25から吐出された油剤はすぐに糸Yに付与されるため、油剤量のばらつきが生じにくく、より均一な油剤の付与が可能となる。
また、本実施形態では、糸Y(複数のフィラメントF)が接触面24に接触し始めるのが、通路21の幅が広い第1湾曲面24aであるため、接触面24に接触する時点では複数のフィラメントFがばらけた状態となりやすく、油剤をフィラメントFに良好に付与することが可能である。
また、接触面24の一部が平面の場合、この平面部の中央部では糸Yが平面部から浮いたような状態となりやすく、糸Yを接触面に押し付ける力が弱くなるため、接触面24から糸Yへと油剤が適切に付与されないおそれがある。しかしながら、本実施形態の給油ガイド11のように、接触面24の全領域が湾曲面であれば、糸Yが接触面24に密接した状態を維持しやすく、油剤を良好に付与することができる。
また、冷却筒10を用いて糸Yを冷却する場合には、冷却風が周方向において均一に供給されるように、糸Yはできる限り冷却筒10の中心軸Aを走行することが好ましい。そこで、本実施形態のように、冷却筒10の中心軸Aの延長線から吐出口25の開口方向に20mm以下の範囲内に吐出口25を位置させることで、紡糸装置2から冷却筒10を経由して給油ガイド11へと至る糸道を、概ね冷却筒10の中心軸Aに沿ったものとすることができ、冷却筒10における糸Yの冷却を良好に行うことができる。
また、冷却筒10の中心軸Aの延長線と、接触面24の所定位置Sにおける接線Tとがなす角度θ(図4参照)が小さい場合には、糸Yを接触面24に押し付ける効果が弱くなる。一方、角度θが大きすぎると、糸Yを接触面24に押し付ける力が強くなりすぎて、糸Yに付着した油剤が掻き落とされてしまうおそれがある。そこで、角度θを13度以上16度以下とすることで、糸Yが接触面24に適度に押し付けられ、油剤が良好に糸Yに付与された状態を維持することができる。
また、第2湾曲面24bの曲率半径が20mm未満と小さい場合には、例えば適正な糸屈曲角度とした場合の糸Yと給油ガイド11との接触長が4.5mm以下と短くなってしまい、油剤付与に必要な接触長が得られない。また、逆に曲率半径が40mm超と大きすぎる場合は、例えば適正な糸屈曲角度を設定した場合の糸Yと給油ガイド11の接触長が11mm以上となってしまい、糸接触長が必要以上に大きくなることで、接触抵抗が増加し、糸Yと給油ガイド11との接触によって糸Yが受けるダメージが大きくなる。そこで、第2湾曲面24bの曲率半径は20mm以上40mm以下とすることで、糸Yに適正な油剤付与が可能でかつ、給油ガイド11との接触によって糸Yがダメージを受けることがない。
[その他の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、第1湾曲面24aから第2湾曲面24bにわたる接触面24の全域を湾曲面としたが、第1湾曲面24aと第2湾曲面24bとの間に平坦面が存在しても構わない。
また、接触面24において油剤を適度に保持し、糸Yに良好に油剤を付与するため、接触面24に油剤を保持するための溝などの凹凸部を設けてもよい。
本実施形態では、1つの口金2aから紡出された複数のフィラメントFが1本の糸Yとしてまとめられる構成の装置について説明したが、1つの口金2aから紡出されたフィラメントFを複数の糸Yに分割する構成としてもよい。このとき、給油ガイド11は複数の糸Yごとに設置する必要があるため、1つの口金2aに複数の給油ガイド11を対応して設置することになる。
1:紡糸引取装置
2:紡糸装置
10:冷却筒
10a:内部空間
11:給油ガイド
20:ガイド本体
21:通路
24:接触面
24a:第1湾曲面
24b:第2湾曲面
25:吐出口
Y:糸
S:所定位置
T:接線
A:冷却筒の中心軸

Claims (5)

  1. 紡糸装置から紡出された糸に油剤を付与する給油ガイドであって、
    前記糸が走行する通路と、前記通路に向けて前記油剤を吐出する吐出口と、前記通路内を走行する前記糸が接触する接触面とを有するガイド本体を備え、
    前記接触面は、前記吐出口が形成されている第1湾曲面と、前記第1湾曲面よりも糸走行方向の下流側に位置する第2湾曲面とを有しており、
    前記糸は、前記吐出口の周縁部にて前記接触面に接触し始めるとともに、前記第2湾曲面の途中の所定位置にて当該所定位置における接線方向に走行することで前記接触面から離間することを特徴とする給油ガイド。
  2. 前記第1湾曲面から前記第2湾曲面にわたる接触面の全領域が湾曲面となっている請求項1に記載の給油ガイド。
  3. 前記第2湾曲面の曲率半径が20mm以上40mm以下である請求項1または2に記載の給油ガイド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の給油ガイドを備えた紡糸引取装置であって、
    前記糸走行方向において前記給油ガイドよりも上流側に設けられ、前記糸が走行するとともに冷却風が供給される内部空間を有する冷却筒を備え、
    前記冷却筒の中心軸の延長線から前記吐出口の開口方向に20mm以下の範囲内に前記吐出口が位置するように、前記給油ガイドが配置されていることを特徴とする紡糸引取装置。
  5. 前記延長線と前記第2湾曲面の前記所定位置における接線とがなす角度が13度以上16度以下である請求項4に記載の紡糸引取装置。
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