JPS5926547Y2 - 小型ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の小型ジャックのアース端子は平板端子であり、そ
の取付けは、匣体のプラグ差込部に対して、その嵌輪部
をインサートして固定取付けをしているが、このインサ
ート取付作業は、匣体成型と同時に正確なインサート手
段を採らねばならないので、精密な難かしい尋問技術が
要求され、僅かな取付誤差でも挿入プラグに対する接触
不良が生じる不安定性があり、その結果、製作コストが
高くなる上に、平板のアース端子板では、極小型ジャッ
クの場合に対して、インサート取付が困難となって、ジ
ャックの小型化に対処できない等の欠点がある。

本考案は上記従来の欠点を除去し、小型ジャックにおけ
るアース端子を板体でなくワイヤー縁体で製作し、それ
により部品コストを安くすると共に、その取付けを、誰
れでも簡単迅速に匣体に対してワンタッチで行えて、ジ
ャックの組立作業能率を向上させて経済的ならしめ、又
、可動端子もワイヤ一端子として小型化を促進し、極小
型ジャックにおいても製作を容易ならしめると共に接触
不良事故を全く無くして、安定性能の小型ジャックを提
供することを目的とするもので、本考案実施の一例を図
面に付で説明すると次のようである。

一側に突出したプラグ差込部１からプラグ差込孔２を他
側に貫通してなるモールド匣体３の該差込孔２の後部開
口縁の横中央対向個所から横手に匣外壁に、一方は長く
又他方は短い異長対向の縁体嵌付けに適する深さと巾の
嵌条溝４，５を設けると共に、長い嵌条溝４側の先端に
、該差込孔２に貫通する窓孔６を連絡穿設せしめ、又、
匣後面から匣前方壁にかけての該差込孔２の縦中央直下
部に、コイルバネ状のワイヤー可動端子７を嵌挿させる
縦条溝空所８を連通形成し、その死臭を該可動端子７の
巻部９が嵌まるコ状部にすると共に、該差込孔２の直下
附近に匣後面から該空所８を横切って接点端子板１０を
嵌込な横条溝１１を穿設し、該空所８と横条溝１１には
夫々匣後面から其等の各端子脚部１２．１３が嵌通され
て０外に突出される嵌溝１４．１５を連通穿設し、又、
針金或はピアノ線その他適当な金属線に係る一本のワイ
ヤーをもって、０後部開口縁の中央を横に跨いで該嵌条
溝４，５に嵌挿される異長コ状部及びその長辺側の先端
部を窓孔６に嵌挿して其処から該差込孔２内に一部が突
出して其処がプラグ衝当により押上げを蒙むる折曲部１
６に形成し且つ短片側の先端部を横に折曲して端子脚部
１７に曲成してなるワイヤーアース端子１８を、該嵌条
溝４，５に対して、０後部開口縁の中央を横に跨いで異
長コ状部を嵌着定置すると共に折曲部１６を窓孔６から
一部下方が差込孔２内に突出して、プラグ衝当により窓
孔６内でバネ動するよう窓孔６内に嵌挿せしめ、又、該
条溝空所８には該可動端子７を且つ又横条溝１１には接
点端子板１０を、該可動端子７の接点部が下面に接する
よう夫々嵌込むと共に、其等の各端子脚部１２．１３を
夫々嵌溝１４．１５に嵌付けて０外に突出せしめ、又、
必要により、異長対向の嵌条溝４，５部の一部範囲の所
要の長さに亘って被蓋する蓋片２０．２０’を対向して
突設してなる匣後面に対する蓋板１９を、匣後面に被蓋
せしめて構成するものである。

なお、蓋板１９の被着手段は、図示のように小突起２１
．２１’と嵌孔２２．２２’による嵌付は式の場合の他
に、接着手段でもよい。

又、嵌条溝４，５は異長でなく、必要により同長対向で
あってもよく、この場合には、ワイヤーアース端子１８
も同長コ状形となる。

本考案は上記の如く構成したから、ワイヤーアース端子
１８の取付けは、０後部開口を横に跨いでコ状部を対向
の嵌条溝４，５に対応させてバネ嵌めするだけで、長片
側の先端部の折曲部１６が窓”ＪＬ６内に嵌挿され、其
処の下方一部が窓孔６を通してプラグ差込孔２内に突出
状となって、バネ嵌着のもとに該匣体３に定置される。

又、ワイヤー可動端子７を縦条溝空所８に対し、その乳
臭のコ状部に巻部９を嵌め且つプラグ衝当の彎曲衝当部
を該差込孔２内に張出させて嵌挿する。

この場合、該空所８は、該差込孔２の縦中央直下部に連
通してなるから、該可動端子７の該衝当部は、該差込孔
２に対しセンター位置での張出しとなり、プラグ周面に
対するセンター位置の接触となる。

そして、該可動端子７の端子脚部１２を嵌溝１４に嵌通
して０外に突出させる。

又、接点端子板１０を該空所８に交叉して穿設した横条
溝１１に嵌着すると、該可動端子７の接点部が該端子板
１０の下面に接することになり、そして、この端子脚部
１３を嵌溝１５に嵌通して０外に突出させる。

而して、匣後面に対し蓋板１９を被蓋せしめると、蓋板
１９は該アース端子１８の０後部開口を跨いでいる部分
及び該可動端子７と接点端子板１０の各端子脚部１２．
１３の溝嵌部を被蓋封鎖する結果、各端子の封鎖部分が
確実に固定されて、各端子は簡単迅速に該匣体３に対し
て嵌着固定装備がなされることになる。

なお、必要に応じ、蓋板１９に該嵌条溝４，５部の一部
を被蓋する所要の長さの蓋片２０．２０’を対向突設す
る場合は、その蓋片２０．２０’は被蓋と共に該嵌条溝
４，５の一部を封鎖するため、該嵌条溝４．５に嵌付け
られているワイヤーアース端子のコ状基部範囲が充分確
実に長く被蓋されて、該アース端子１８の溝嵌固定は強
化されるが、単なる蓋板１９だけでの被蓋でも該アース
端子１８の基部固定は充分である。

上記の結果、該アース端子１８の取付けは、嵌条溝４，
５に対して匣後方からバネ嵌めをして蓋板１９で被蓋す
るだけの実に簡単迅速な組立作業で完了し、長片側先端
部の折曲部１６が窓孔６からその下方一部がプラグ差込
孔２内に突出している結果、該差込孔２にガイド挿入さ
れるプラグは、該折曲部１６の孔内突出部に確実に衝当
作用する結果、該アース端子１８の露出長片部分が折曲
部１６のプラグによる衝当毎にバネ動することになるか
ら、該アース端子１８のプラグ接触は全く確実となり、
接触不良事故が全く起きない。

又、ワイヤー可動端子７に対するプラグの衝当切換作用
は、巻部９のコイルバネ圧の影響と線杆接触とにより実
に軽快良好である。

従って、本考案は、アース端子を線材とすることで部品
コストが安くなるし、そのワイヤーアース端子１８の基
体に対する取付けは、嵌溝に対してのワンタッチのバネ
嵌め作業で行うことができる結果、誰れでも実に簡単迅
速に取付作業ができ、ジャック組立製造が著しく能率的
にできて至便であるし、廉価量産性に富むし、且つ又、
アース端子と可動端子の両者を共に縁体とすることによ
り、其等は従来の板端子に比べて、曲げ加工がし易く又
材料面からしても経済的である上に縁体は巾が極小であ
るから、それだけ器体中を小さくすることができるので
、ジャックの小型化に対応でき、更に、器体の縮小とア
ース端子の簡便なワンタッチ取付けとにより、極小型の
ジャックの製作に便利となって、極小製品が安く提供さ
れ得るし、而も、アース端子とプラグとの接触は、折曲
部１６の窓孔６を通してのバネ圧接触により実に確実で
あるから、接触安定が保障される等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図は拡大分
解斜面図、第２図は拡大正面図、第３図は第２図のＡ−
Ｂ線の断面図、第４図は第２図の縦断面図、第５図は匣
体後部の拡大斜面図、第６図は各端子を嵌着し、蓋をし
ない状態の拡大後面図で゛ある。 ２・・・・・・プラグ差込孔、３・・・・・・モールド
匣体、４゜５・・・・・・嵌条溝、６・・・・・・窓孔
、７・・・・・・ワイヤー可動端子、８・・・・・・縦
条溝空所、１０・・・・・・接点端子板、１１・・・・
・・横条溝、１２．１３．１７・・・・・・端子脚部、
１４，１５・・・・・・嵌溝、１６・・・・・・折曲部
、１８・・・・・・ワイヤーアース端子、１９・・・・
・・蓋板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラグ差込孔２を貫通し、後部開口縁の横中央対向個所
   から匣外壁に対して縁体嵌付けに適する対向の嵌条溝４
   ，５及びその一方の嵌条溝４の先端に該差込孔２に対し
   て窓孔６を穿設すると共に、該差込孔２の該中央直下部
   に、ワイヤー可動端子７を嵌挿させる縦条溝空所８と其
   処に交叉して接点端子板１０を嵌着する横条溝１１を穿
   設し且つ該空所８と横条溝１１には夫々後面から其等の
   各端子脚部１２，１３が嵌通されて０外に突出される嵌
   溝１４．１５を連通穿設してなるモールド匣体３と、そ
   の０後部開口を跨いで該嵌条溝４，５に嵌着するコ状部
   と一方の先端部を窓孔６から該差込孔２内に一部突出す
   る折曲部１６に且つ他方先端部を端子脚部１７に折曲し
   、該折曲部１６を窓孔６に嵌挿して該嵌条溝４，５に嵌
   着させるワイヤーアース端子１８と、該空所８と横条溝
   １１に嵌付けるワイヤー可動端子７及び接点端子板１０
   と、匣後面に被蓋させる蓋板１９とがら戊る小型ジャッ
   ク。