JPS5928624Y2 - ピンジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラグの挿抜により開閉するスイッチを有す
るピンジャックに関する。

従半この種ピンジャックの端子の取付に際しては基体に
端子が挿入される狭い溝を形成し、この溝に端子から切
り起した保合片が係合される段部を形成したものである
。

しかるに全体的に小形の基体に狭い溝や段部を形成する
ためには、合成樹脂製基体を成形する金型に精度の高い
加工を必要とすることになり、金型が高価になるという
欠点があった。

本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、絶縁基体
のプラグ挿入孔に向って前記絶縁基体に挿入された平板
状の固定端子に形成された切欠口を前記プラグ挿入孔の
開口縁の一側に形成された端子取付壁に嵌着し更に前記
切欠口内に突出した突起部を前記取付壁に圧着させるこ
とにより絶縁基体の構造を複雑化することなく固定端子
を確実に絶縁基体に取付けることが出来るようにし、か
つプラグ挿入孔の内端−側を延長させて案内突起を形成
し挿入されるプラグの振れを防止してスイッチの動作を
確実に行なわせようとするものである。

本考案の構成は、台部とアースキャップが嵌着される突
部とから成る絶縁基体の突部に台部に開口するプラグ挿
入孔を形成し、このプラグ挿入孔の内端開口縁の一側に
端子取付壁を設け、前記プラグ挿入孔に向って前記台部
に平板状の固定端子を挿入し、この固定端子に形成した
切欠口を前記取付壁に嵌着するとともに、この切欠口に
突出させた突起部を前記取付壁に圧着させ、前記台部か
らプラグ挿入孔の側部にプラグの挿抜によって前記固定
端子に接離する可動端子を配設し、このプラグ挿入孔の
前記可動端子に対向した側部を内方に延長して案内突起
を形成したものである。

次に本考案の実施例の構成を添附図面について説明する
。

１は合成樹脂製の電気絶縁基体であり一端を開口した中
空角筒状の台部２とこの台部２から一方に突出された突
部としての円筒部３とより構成されている。

さらに円筒部３には軸方向にプラグ挿入孔４が形成され
ている。

プラグ挿入孔４は−側が軸方向に切欠かれて可動端子挿
入用切欠部５が形成され、他側の内面が内方に延長され
て案内突部６が形成されている。

又前記円筒部３の外周の台部２の相対する位置には、キ
ャップ保合用通孔７．７が形成されている。

更にプラグ挿入孔４の内端開口の両側に臨ませて、前記
台部２より相対して端子取付壁８，９が突設され、この
端子取付壁８，９の外端縁に端子係合用切欠１０，１１
が形成されるとともにこの切欠１０゜１１に連通して取
付壁８，９の内壁に端子係合溝１２゜１３及びこの係合
溝１２，１３の内端に係止段部１４．１５が形成されて
いる。

更に一方の取付壁８の外壁には前記保合溝１２に対向す
る位置に保合溝１６が形成されている。

又、他方の取付壁９の外面と台部２の周壁１７間にＬ型
端子挿入間隙１８が形成され、この挿入間隙１８とＬ型
に交叉するように前記取付壁８，９の外端縁に切欠１９
，２０が形成されている。

２１は平板状の固定端子であり、接点部２２が膨出形成
された固定板部２３と、この固定板部２３の一側に前記
一方の取付壁８に係合される切欠口２４を介して固定板
部２３と同一平面で形成された係合突片２５と、この係
合突片２５より切欠口２４側に鉤状に突出された突起部
２６と、前記係合突片２５の基端より同一平面でこれと
直交する方向に突出された挿込端子片２７と、前記固定
板部−２３の他側に突設された保合片２８とより構成さ
れている。

そして固定板部２３の両側縁が前記取付壁８，９の内壁
の相対する係合溝１２．１３に係合され、内端は係止段
部１４．１５で係止され、一方の保合片２８が取付壁９
の切欠１１に係合され、他方の切欠口２４が他方の取付
壁８に嵌着され、係合突片２５の突起部２６が外壁の係
合溝１６に係合されて取付壁８に圧着され、挿込端子片
２７は台部２の下部の空間部２９より外方に突出させれ
いる。

又３０は可動端子でＬ型に屈曲された取付部３１と、こ
の取付部３１より突出した可動片部３２と、この可動片
部３２より切起された弾性片３３とよりなり、取付部３
１が前記基体１の端子挿入間隙１８と取付壁８，９の切
欠１９，２０に嵌着固定され、可動片部３２がプラグ挿
入孔４に切欠かれた可動端子挿入用切欠部５に挿入され
、弾性片３３の先端が前記固定端子２１の接点部２２に
接離自在に臨ませられている。

そして取付部３１より一体に突出された挿込端子片３４
が台部２空間部２９より外方に突出している。

更に３５はアースキャップで、前記円筒部３に外接嵌着
される円筒管部３６と、この円筒管部３６の開口縁の相
対する位置より突設された脚片３７．３７と、この脚片
３７．３７の中間より突出され途中より直角に外方に屈
曲されたアース端子片３８とより構成され、脚片３７．
３７は台部２の通孔２の通孔７゜７に嵌挿され、アース
端子片３８は台部２に形成された段部３９に係合され台
部２より外方に突出されている。

次に以上の実施例の作用を説明する。

絶縁基体１より外方に突出された挿込端子片２７．３４
及びアース端子片３８を夫々図示されないプリント基板
に挿込接続する。

そしてプラグ挿入７Ｌ４よりプラグを挿入すると、プラ
グ挿入孔４の一側に臨ませた可動端子３０の弾性片３３
が押されて変形し、固定端子２１の接点２２に接触した
先端が離間して回路が切換えられる。

このとき、挿入されたプラグがこじられても、可動端子
３０方向に対しては、その振れ方向が可動端子３０の弾
性片３３の変形方向であるので、回路の切換えには何の
障害にもならず、当然のことながらプラグと可動端子の
接触も確実となり、またその反対方向に対しては、案内
突部６によって振れが阻止されるので、回路の切換え状
態がそのままの状態に保たれる。

又固定端子２１はプラグ挿入孔４の軸方向に対しては、
係合突片２５の突起部２６が取付壁８に圧着されること
により脱出が防止され、挿込端子片２７の突出方向に対
しては固定板部２３が取付壁８に係合されることによっ
て脱出が防止される。

本考案によれば、絶縁基体の突部から台部に開口したプ
ラグ挿入孔の内端間口縁の一側に端子取付壁を設け、前
記プラグ挿入孔に向って前記台部に挿入された平板状の
固定端子の一側切欠口を前記取付壁に嵌着するとともに
、この切欠口内に突出させた突起部を前記取付壁に圧着
させたことにより、固定端子は取付壁に係合されかつこ
れに喰い込んで突起部によって抜は止めがなされ、した
がって、絶縁基体には取付壁を設けるだけで固定端子を
取付けることができ、従来のように狭い係合溝や保合段
部を形成して固定端子を取付ける必要がないから絶縁基
体成形用金型の構造を簡易化してコストを低下させるこ
とが出来る。

また、プラグ挿入孔の可動端子に対向した側部を内方に
延長して案内突起を形成したから、プラグ挿入孔に挿入
されたプラグの先端部が案内突起に支持されて可動端子
の動作方向と反対の方向への振れが防止され、したがっ
て、可動端子と固定端子から戒るスイッチによる切換操
作を確実に行わせることが出来るとともに、プラグと可
動端子との接触も確実に出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示すピンジャックの縦断
正面図、第２図は同上Ａ−Ａ線断面図、第３図は同上底
面図、第４図は同上固定端子の正面図である。 １・・・・・・絶縁基体、２・・・・・・台部、３・・
・・・・突部としての円筒部、４・・・・・・プラグ挿
入孔、６・・・・・・案内突起、８・・・・・・端子取
付壁、２１・・・・・・固定端子、２４・・・・・・切
欠口、２６・・・・・・突起部、３０・・・・・・可動
端子、３５・・・・・・アースキャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台部とアースキャップが嵌着される突部とから成る絶縁
   基体の突部に台部に開口するプラグ挿入孔を形成し、こ
   のプラグ挿入孔の内端開口縁の一側に端子取付壁を設け
   、前記プラグ挿入孔に向って前記台部に平板状の固定端
   子を挿入し、この固定端子に形成し、た切欠口を前記取
   付壁に嵌着するとともに、この切欠口に突出させた突起
   部を前記取付壁に圧着させ、前記台部からプラグ挿入孔
   の側部にプラグの挿抜によって前記固定端子に接離する
   可動端子を配設し、このプラグ挿入孔の前記可動端子に
   対向した側部を内方に延長して案内突起を形成したこと
   を特徴とするピンジャック。