JPS5926006Y2 - 斜材鋼ボルト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、木造建築物の、構造材の主要な取合箇所は、−搬
に羽子板ボルトと称する、接合金物が使用されて来た。

また、地震、風圧、等に対処して、各所に斜材を設けて
、規定の強度を保つよう、義務づけられており、特に重
要な箇所には、斜材のたすき掛は工法の必要も生じる。

しかし従来の、木材による斜材は、その構造上、たすき
掛施工が不可能な場合があり、ゆえに充分な強度が保持
出来ない。

また、木材による圧縮材仕様の斜材取合箇所は地震時に
、柱と横架材等、上下の脱落、ゆるみ等を起しかねない
。

そこでこの考案は、以上の欠点を除くと共に羽子板ボル
トとしても兼用出来るものとした図面によって説明する
と、第１図は当案の斜材鋼ボルトである。

即ち丸鋼の一方にネジ１を切り、他の一方を板状に圧延
して、穴２を設けた金属材３と、穴４を設けた長方形金
属板５、を丁字形に組合せて接合箇所６を溶接した斜材
鋼ボルトである。

第２図はこの斜材鋼ボルトの実施図である、木造建築物
の梁 桁 土台等の横架材と、柱との取合箇所、又は、
横架材相互の取合箇所に使用する、先づ、取合箇所相互
の木材に穴１１をあけて、附属のボルト７及び附属のナ
ツト８にて斜材鋼ボルトを取付けたる後、通常、ターン
バックルと称する、引張用締付金具９をもってその強度
を出すようにした。

このようにしたから、前に述べたよう、構造材の取合箇
所は勿論のこと重要箇所のたすき掛は斜材施工が容易と
なり、且又、地震時の、柱と横架材の脱落を防ぎ、施工
能率もあがる等建築用具として大きく貢献のできるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は本考案の実施図。 １・・・・・・ネジ、２・・・・・・附属のボルトを通
す穴、３・・・・・・一方にネジを切り一方を板状に圧
延して穴をあけた金属材、４・・・・・・附属のボルト
を通す穴、５・・・・・・穴をあけた長方形金属板、６
・・・・・・接合箇所、７・・・・・・附属のボルト、
８・・・・・・附属のナツト、９・・・・・・附属の引
張用締付金具、１０・・・・・・附属のボルト、１１・
・・・・・附属のボルト及び斜材鋼ボルトを通す穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方にネジ１を切り、一方を板状に圧延して穴２を設け
   た金属材３に、穴４を設けた長方形金属板５、をＴ字型
   に溶接台６した建築用の斜材鋼ボルト。