JP3078501U - 箱形緊結金具 - Google Patents

箱形緊結金具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築後数年経過した建物の小屋組や火打ちな
どのナット類は手抜きを疑われるほど緩んでいるが、こ
の緩みを、外壁を張り完成後に内部から増締め補修作業
を行うことができる緊結金具を提供する。 【解決手段】 桁固定面(1)と梁固定面(2)とをL
型に形成し、それぞれの固定面にボルト孔(4)を設
け、桁固定面と梁固定面の側面を繋ぐ補強板(3)で接
合した箱形緊結金具を爪付きボルトと合せて用い木造建
築物の桁(5)と梁(6)等の緊結金具とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は建築構造の梁と桁部材等の接合に用いる緊結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来工法の木造建築物を建築後約1年経過した時点で点検すると、火打ちなど のナットは木材の乾燥による収縮に起因する緩みが発生し、作業者の手抜き工事 かと疑われる場合もある。しかし従来工法の桁と梁の接合は、羽子板ボルトで外 側から締め付けて施工されるため、表壁を張った後で内部よりナット増し締め等 の補修作業は不可能である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
建築完成後に建築物内部よりナット増し締め作業が可能で、将来的に接合部の 緊結が保たれる緊結金具を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は建築内部からの増し締めを可能にする手段として、桁固定面と梁固定 面とをL型に形成し、それぞれの固定面にボルト孔を設け、桁固定面と梁固定面 の側面を繋ぐ補強板を接合してなる箱形緊結金具とする。この金具と、木材に食 い込みボルトの空回りを防ぐ爪を設けた従来の爪付ボルトとを組み合わせて使う ことにより、梁と桁等の接合部に生じる緩んだナットを随時増し締めでき、建築 物の強固な構造を保つことが可能である。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の箱形緊結金具について実施の形態を図面により説明する。図1に示す 箱型緊結金具の桁固定面1は縦約50ミリメートル、幅約60ミリメートルで梁 固定面2は長さ約150ミリメートル、幅約60ミリメートルであり、両固定面 の左右側面は補強板3を溶接等により箱形の緊結金具を形成する。
【0006】 本考案の緊結具の使用例を図2及び図3によって説明する。桁5に梁6を接続 する部分で桁5に溝を刻み梁6をはめ込む。桁5に爪付ボルト8の貫通する穴が 二箇所、又梁6にはボルト11の貫通する穴が一個設けられている。梁6を貫通 するボルト11の両端は、梁固定面2のボルト孔4を貫通して、ナット9により 梁6に締め付けられる。ボルト11の露出端は開放されているので後日の増し締 めは可能である。
【0007】 建築後の点検時にナットの緩みが発見されたときに、建物内側より増し締めを 可能にする余裕として、桁固定面1と桁5の側面は20ミリメートル程度の間隔 7を空けて施工する。
【0008】
【考案の効果】
本考案の箱形緊結金具を使用することで、地震や台風に対して耐振、耐風性能 が増加することから、建築物の安全性とあわせて点検後増し締め補修が容易に行 える。従って、木造建築の耐用年数が伸びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の緊結金具の斜視図である。
【図2】本考案の緊結金具を桁と梁の緊結に使用した平
面図である。
【図3】本考案の緊結金具を桁と梁の緊結に使用した側
面図である。
【符号の説明】 1 桁固定面 2 梁固定面 3 補強板 4 ボルト孔 5 桁 6 梁 7 隙間 8 爪付ボルト 9 ナット 10 爪 11 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桁固定面(1)と梁固定面(2)とをL
    型に形成し、両固定面(1、2)にボルト孔(4)を設
    け、桁固定面(1)と梁固定面(2)の側面を繋ぐ補強
    板(3)を接合してなる箱形緊結金具。
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