JPS5925560Y2

JPS5925560Y2 - プレスブレ−キにおける角度修正装置

Info

Publication number: JPS5925560Y2
Application number: JP5827880U
Authority: JP
Inventors: 恒男相沢; 雄司土山
Original assignee: 株式会社アマダ
Priority date: 1980-04-30
Filing date: 1980-04-30
Publication date: 1984-07-26
Also published as: JPS56160607U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、プレスブレーキにおける角度修正装置に係
わり、更に詳しくは、上下金型を支持する上、下エプロ
ンの少なくとも一方を上下方向に、簡単に、かつ円滑に
調整することができる角度修正装置に関するものである
。

従来、左右の下部エプロンに昇降自在の上部エプロンと
、左右の下部エプロンに固定された固定テーブルとで板
材（ワーク）を折曲げるプレスブレーキ等においては、
板材の折曲げに応じて、即ち加圧力によって上部エプロ
ンが上方に撓み、また下部エプロンも下方に撓んで、こ
の両撓み量により中央部分と左右部分とに折曲げ角度に
差が生じ、中央部分の折曲げ角は左右部分に比較して鈍
角となる問題があった。

また上記、上下方向の合成した撓み量は、加圧力によっ
て異なり、更に、加圧力が同じであっても、折曲げ長さ
が異なると撓み量も異なるものであった。

そこで、材質、板厚、長さ等の変更に対応して、その都
度調整する必要があったが、ががる条件に対応して適切
に調整しうる手段が未だ提案されていない。

そこで、この考案は、かかる従来の諸問題に鑑み、これ
を有効に解決したもので、その目的とするところは、上
下金型を支持する上下支持部材の少なくとも一方を、上
下方向に簡単に、がつ円滑に調整でき、加工時における
、いわゆる中だれ現象を有効に防止し、精度の良い折曲
げ製品を得ることができるプレスブレーキにおける角度
修正装置を提供するものである。

以下、添付図面に基づいて、この考案の好適一実施例を
説明する。

第１図は、この考案に係る角度修正装置を備えたプレス
ブレーキ１の概略正面図を示し、このプレスブレーキ１
は、下部エプロン３（支持部材）上に、金型支持部材
５を介して下部金型７が設けられ、また下部金型７上に
は、上部エプロン９（支持部材）に装着された複数の金
型調整部材１１を介して、上部金型１３が吊設されてい
る。

前記、この考案の要旨とする角度修正装置１５の構成は
、第２図、第３図に示すように、金型調整部材１１を支
持する上部エプロン９に、所定の間隔を隔てて複数の孔
１７が形成してあり、この複数の孔１７には、上部エプ
ロン９を貫通して、段状の修正溝１９が夫々形威しであ
る。

前記上部エプロン９に形成した複数の孔１７内には、こ
の孔１７の上部内周壁と摺接する半円状の頭部２１ａ
を備え、かつ下面に傾斜部２１ｂを備えた第１調整部
材２３と、この第１調整部材２３の傾斜部２１ｂと保
合摺接する傾斜面２５を備えた第２調整部材２７とが嵌
挿されている。

前記第１調整部材２３の先端は、上部エプロン９の背面
側壁に位置決めピン２９を介して取付けられた連結板３
１に、ボルト３３により位置決め固定され、また基端部
にはガイド孔３５を設けたＬ字状のフランジ部３７が一
体的に設けられている。

上記、第１調整部材２３のフランジ部３７における前後
面には、微少目盛板３９を備えたスラス１へ受は部材４
１ａ、４１ｂが一体的に装着してあり、またフランジ部
３７に設けたガイド孔３５には、先端を前記第２調整部
材２７の螺合させた調整ボルト４３が回転自在に嵌挿し
である。

なお調整ボルト４３の螺合部は、第２調整部材２７の傾
斜面２５の傾斜角と同一にするのが望ましいまた第２調整部材２７には、この上部の傾斜面２５と同
一傾斜角の粗目盛部４５を備えた粗目盛板４７がピン４
９等を介して取付けられている。

粗目盛板４７に設けた粗目盛部４５は、第１調整部材２
３のフランジ部３７の下面と近接するように構成されて
いる。

また、前記微少目盛板３９の外周には、微少目盛５１が
刻設され、この微少目盛５１は、第１調整部材２３の前
面に刻設された基準点Ｏと一致するように設けられてい
る。

前記上部エプロン９の下面には、連結板５３及び、ボル
ト５５を介して、前述の金型調整部材１１（第３調整部
材１１）が装着され、更に金型調整部材１１の下面には
、連結板５７、ボルト５つを介して、前述の上部金型１
３が装着されている。

次に、上記のような構成から戊るこの考案の調整作用に
ついて説明する。

まず、ワークＷの加工状態に応じて、上部金型１３の所
定位置について撓みを調整する場合には、調整ボルト４
３を、例えば時計方向に回動すると、第２調整部材２７
が第１調整部材２３の傾斜部２１ｂに沿って第２図にお
いて右方向に移動し、これと同時に、上部エプロン９に
設けられた段状の修正溝１９を上下方向に拡開する。

これにより、上部エプロン９と一体的に連結する上部金
型１３の所定位置が、上部エプロン９に向って撓まされ
る。

なお、上記修正溝１９の広がる量は、微少目盛板３９に
設けた微少目盛５１と、粗目盛板４７に設けた粗目盛部
４５とにより測定することができる。

また逆に調整ボルト４３を反時計方向に回動すると、第
２調整部材２７が、第２図において左方向に移動し、こ
の結果修正溝１９の間隙は狭くなって、上部エプロン９
は元の位置まで素材の弾性力によって復帰する。

なお、上記の実施例における修正溝１９は、上部エプロ
ン９に設けることに限定されず、例えば金型調整部材１
１や、更に下部エプロン３、及び下部エプロン３と下部
金型７との間の金型支持部材５に設けることも可能であ
る。

そして、これらに修正溝１９を設けた場合、上記と同様
な第１、第２調整部材２３．２７を介設するものである
。

この考案は、上記のように上下金型１３，７を支持する
上下支持部材の少なくとも一方に、上下金型１３，７の
撓み量を調整する修正溝１９を設け、この修正溝１９内
に、該修正溝１９の間隔を調整する調整部材を位置調整
自在に設けたため、以下のような優れに効果を奏するも
のである。

■ 上部金型１３、及び下部金型７の、上下方向の撓み
量を、円滑に、かつ正確に調整することができる。

■ また上記金型の撓み量を円滑に調整できることから
加工時におけるいわゆる中だれ現象を有効に防止でき、
精度の良い折曲げ製品を得ることができる効果がある。

なお、この考案は上記の実施例に限定されず他の実施態
様により行なうことも可能である。

【図面の簡単な説明】第１図は、この考案を実施したプレスブレーキの概略正
面図、第２図は角度修正装置の一部拡大縦断面図、第３
図は第２図の一部側面図である。（図面中に表わされた主要な符号の説明）、１３・・・
・・・上部金型、７・・・・・・下部金型、９・・・・
・・上部エプロン、３・・・・・・下部エプロン、１９
・・・・・・修正溝、２３・・・・・・第１調整部材、
２７・・・・・・第２調整部材、１１・・・・・・金型
調整部材、５・・・・・・金型支持部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）上部金型２３及び下部金型７を支持する上下支持
部材の少なくとも一方に、前記上下金型１３．７の撓み
量を調整する修正溝１９を設け、この修正溝１９内に、
該修正溝１９の間隔を調整する調整部材を、位置調整自
在に設けたことを特徴とするプレスブレーキにおける角
度修正装置。
（２）前記、修正溝１９を、上下エプロン９，３の少な
くとも一方に設けた実用新案登録請求の範囲第１項に記
載のプレスブレーキにおける角度修正装置。
（３）前記修正溝１９を、上部エプロン９と金型調整部
材１１との間、及び下部エプロン３と金型支持部材５と
の間の少なくとも一方に設けた実用新案登録請求の範囲
第１項に記載のプレスブレーキにおける角度修正装置。