JPH084189Y2 - 連続鋳造用幅可変鋳型 - Google Patents

連続鋳造用幅可変鋳型

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JPH084189Y2
JPH084189Y2 JP11927890U JP11927890U JPH084189Y2 JP H084189 Y2 JPH084189 Y2 JP H084189Y2 JP 11927890 U JP11927890 U JP 11927890U JP 11927890 U JP11927890 U JP 11927890U JP H084189 Y2 JPH084189 Y2 JP H084189Y2
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重幸 栗原
一人 関野
和俊 神田
常夫 鈴木
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、連続鋳造設備、即ち溶融状態の金属を連
続的に凝固させる設備において、その設備の生産性を向
上させるために、鋳造中に鋳造幅を変更することのでき
る鋳型に関するものである。
〔従来技術〕
この種の鋳型は、両長辺と、この両長辺で挟持された
鋳造幅方向に移動自在な両短辺とから断面略口字状に形
成されており、両短辺を移動させて断面略ロ字状の面積
を変えることで鋳造幅の変更を図るものである。
そしてこの鋳型による鋳造幅変更時の両短辺の移動
は、長辺を支持しているクランプ機構を開放して両長辺
の間隔を0.1〜0.6mmだけ広げる、即ち短辺幅よりも0.1
〜0.6mm程度余裕を有した間隔の状態に、両長辺位置を
設定する方法。またはクランプ機構のクランプ力を鋳型
内に保持する溶融金属の静圧程度まで低下させる方法が
ある。そしてこの何れかの状態にすることにより、短辺
が滑らかに移動するようにしてある。
ところが前述した何れの方法にせよ、長辺と短辺との
金属同士の接触は生じてしまうので、接触摩擦により短
辺の移動が阻害される場合がある。そこでこの短辺の移
動阻害を防止すべく従来では、次に述べるものが提案さ
れている。
第6図に示すように長辺と接触する短辺21の側面21
aに潤滑油給脂孔22を設けて、短辺21の側面21aへ潤滑油
を供給できるようにする。そしてこの潤滑油により、前
述した接触摩擦を軽減して、短辺21の移動を円滑にする
もの(特公昭53-45784)。
第7図に示すように長辺23と接触する短辺21の側面
21aに設けた凹溝24へ耐熱性緩衝材25を充填し、この耐
熱性緩衝材25を短辺21の側面21aから長辺23側へ設定量
(普通0.2〜0.3mm)だけ突出させておく。そしてこの緩
衝材25で前述した金属同士の接触を緩和し、短辺21の移
動を円滑にするもの(特公平2-12663)。
〔この考案が解決しようとする課題〕
しかし一般に鋳型は、その使用中に熱を受けて、第8
図に示す如く、長辺23が波打ったように変形してしまう
と共に、短辺21も鼓形のように変形してしまう。そして
この状態で短辺21を移動させた場合には、前記のもの
のように長辺23と接触する短辺21の側面21aに潤滑油が
供給されていても、前述した変形部において長辺23との
金属同士の衝突が発生して移動が阻害されると共に、長
辺23の表面にすり傷26(第8図参照)を生じさせてしま
う。
また前記のものは、一度耐熱性緩衝材25を充填する
凹溝24を設ければ、その位置を変更することは容易では
なく、耐熱性緩衝材25の充填位置を変更することはでき
ないこととなる。そのため溶融金属に接触する短辺21の
側面21bから緩衝材25までの距離を、その条件の変化
(たとえば操業条件の変化等により、緩衝材部の温度等
が変化する)に応じて変えることは不可能である。
またこの鋳型は一定期間使用後に整備を行うが、凹溝
に緩衝材を充填する方法では、突出量の狂いや地金等で
のよごれ等のために、各整備ごとに緩衝材を交換しなけ
ればならなく、整備工数やコストの増加をまねくことと
なる。さらに鋳込方向に耐熱性緩衝材を精度よく突出さ
せるための凹溝加工も困難なものである。
なおこの凹溝に耐熱性緩衝材(テフロン)を埋込む具
体的手段としては、寸法調整(テフロン切削加工)後、
凹溝内に強力な接着剤にて取付ける。これは、鋳型組み
立てまでの間、鋳型の調整作業を行う時に、凹溝から外
れないようにするだけものである。そのため逆に取外す
のは極めて困難となり、実質的に一度固着させた耐熱性
緩衝材は、取外し時に疵が入るので再使用することがで
きなかった。
この考案は前述した事情に鑑みて創案されたもので、
その目的は前述したあらゆる状況下においてもそれに容
易に対処することができるようにして、両長辺で挟持さ
れた両短辺の鋳造幅方向への移動を常に円滑に行うこと
ができるようにした連続鋳造用幅可変鋳型を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による連続鋳造用幅可変鋳型は、鋳型である
短辺の長辺へ接触する両側面に、長辺への接触面に対し
て垂直方向へ延びる開口部と、この開口部の短辺内端か
ら前記接触面に対して平行に延びる支持部とから略L字
状に形成された支持溝を設けると共に、この支持溝に、
断面略L字状に形成した自己潤滑性の弾性体を、前記開
口部において前記短辺の長辺接触面から突出した状態で
差し込み設けてなる。
また前記弾性体は、前記支持溝内での固定を行うべく
配置された複数の支持片によって、前記突出部における
短辺の長辺接触面からの突出量および短辺稼働面からの
距離を適宜調整できるように構成する。
このような構成の弾性体は、その突出量および距離
を、鋳込方向に対して一定値とすることもできる。ま
た、その突出量および距離を、支持片における鋳込方向
の厚さに変化を持たせることによって、鋳込方向に対し
て変化させることもできる。
そして略L字状に形成された支持溝へ差し込むだけ
で、外れることなく固定できて、取り外しも容易である
ことから、弾性体を複数回使用できるようにする。
またこの長辺との間隙に設けられることとなる弾性体
が、自己潤滑性を有する材料であることにより、弾性に
よって長辺および短辺の変形を吸収すると共に自己潤滑
性にて、短辺の動きを滑らかにすることができるように
する。
さらに支持片によって、弾性体を短辺における支持溝
内の任意位置に設けることができると共に、弾性体の短
辺の長辺接触面からの突出量を精度良く設定できるよう
にしたものである。
〔実施例〕
以下この考案の連続鋳造用幅可変鋳型を図示する実施
例によって説明する。
連続鋳型用幅可変鋳型1(第1図および第2図参照)
は、連続鋳造中の鋳造幅を変更する幅替え機構として設
けられるものであり、両長辺2,2とこの両長辺2,2に挟持
されて鋳造幅方向へ移動自在な両短辺3,3とからなって
いる。
そして短辺3の長辺2へ接触する両側面3a,3aには、
長辺2への接触面3aに対して垂直方向へ延びる開口部4
と、この開口部4の短辺3内端から接触面3aに対して平
行に延びる支持部5とから略L字状に形成された支持溝
6が設けられている。
またこの支持溝6には、断面略L字状の自己潤滑性を
有する弾性体7が、開口部4において短辺3の長辺接触
面3aから突出した状態で差し込まれている。
さらに弾性体7は、支持溝6内での固定を行うべく配
置された複数の支持片8によって、突出部7aにおける短
辺3の長辺接触面3aからの突出量および短辺稼働面3bか
らの距離を適宜調整できるように構成されてなってい
る。
なおこの実施例における短辺3の支持溝6は、短辺3
の長辺2へ接触する両側面3aに、鋳造方向へ延びて形成
されている。そして支持溝6内には、その延設方向全長
にわたる弾性体7が、複数の支持片8によって支持され
固定されている。
この弾性体7の突出部7aの、短辺3における稼働面3b
からの距離,即ち溶融金属からの距離bは、支持溝6の
開口部4において、弾性体7と短辺3との間に配設され
ている支持片8(第2図参照)により調整される。また
弾性体7の突出部7aの開口部4における短辺3の長辺接
触面3aからの突出量hは、支持溝6の支持部5におい
て、弾性体7と短辺3との間に配設されている、テーパ
を有する支持片8(第2図参照)によって調整される。
なおこの弾性体7の固定を確実にするためには、第2
図に示したように、支持溝6内の開口部4における弾性
体7とバックフレーム9との間隙、即ち想像線で示した
部分へ、支持片8,接着剤,またはテープ等のものを挿入
することもよい。
さらにこの弾性体7の支持溝6内への取付の応用とし
ては、第3図および第4図に示す方法も考えられる。
第3図は、第2図で示した支持溝6の支持部5におい
て、弾性体7と短辺3との間に配設されてある支持片8
がテーパを有していたのと相違し、並行になっている
が、厚みtを各種変化させることにより、突出量を変化
・調整することができる。
第4図は、弾性体7を支持溝6に充填した方法で、弾
性体7のD部厚を支持溝6のそれよりも大きく製作し、
弾性を利用して差込む方法である。この弾性体7の大き
く製作した分を再加工することにより、弾性体7の突出
部7aの突出量を調整することができる。
なおここで弾性体7のC厚が支持溝6のそれよりも小
さくなれば、前述した第2図もしくは第3図に示す方法
により、継続使用可能である。
第5図は、短辺3の両側面3aにおける支持溝6加工方
向の別態様を示すものである。
前述した第2図に示したように鋳造方向に沿っていて
も、この図のように鋳造方向と交わっていてもよい。た
だしこのように鋳造方向と支持溝6が交わる場合は、溶
融金属との距離はb′で示すものとなるので、b′面に
てこの距離を調整する。
このような構成からなる本考案の連続鋳造用幅可変鋳
型1を使用して、次の第1表に示す操業条件の連続鋳造
設備にて、テストを行った。
ここで弾性体7の位置を(第2図参照)b=15.5mm,C
=22mm幅をa=15mm、突出量をh=0.365mmに調整して
テストを開始し、1100ch使用した。
従来の鋳型では、長辺表面に深さ1〜2mmのすり傷が
生じるが、本考案の鋳型1での発生はなかった。
また、この使用期間での弾性体7は、0.026mm〜0.31m
m摩耗したので、0.35mm改削し、h=0.27mm突出するよ
うに支持片8を移動した。ここでの支持片8は、薄い鋼
板、またはステンレス板を使用した。
なお弾性体7の位置は、温度が220℃(テフロンの耐
熱温度)以下となる範囲が適しており、鋳型短辺再加工
のためにa=14.5mmとなったが、Cは不変のC=22mm
(この位置でも温度220℃以下)とした。
以上の調整により、弾性体7を交換することなく本考
案の鋳型1は再利用可能となった。
〔考案の効果〕
この考案は、以上の構成からなり、次に述べる効果を
有する。
高温となる連続鋳造鋳型において、自己潤滑性を有
する弾性体を、長・短辺間に挿入することにより、長・
短辺に変形を有する場合でも短辺の幅方向の移動を円滑
にすることができる。
弾性体の取付け用の支持溝を略L字状とすることに
より、弾性体が容易に抜け落ちることがなくなり、強力
な接着固定を要しない。このため弾性体の取外しが可能
となる。
弾性体の突出量の調整では、支持溝の支持部に支持
片を入れて調整できるので、安定しており調整しやす
い。しかも鋳型の稼働面から弾性体までの距離を調整す
る場合には、弾性体を支持溝内で動かすことが可能で、
弾性体の後面側が広く開いているので、この動かす作業
も容易である。
弾性体の設置位置を任意にすることができ、弾性体
の設置が任意に調整できるので本考案を利用した場合
に、弾性体を鋳型整備ごとに交換する必要はなく、弾性
体の表面を加工後、突出量等調整の上、複数回の利用が
可能となる。
操業条件に応じてこれらを調整することも可能であ
る。例えば調整をする場合に、支持片を金属体等剛性の
高いものにすることにより、弾性体自体で位置,突出量
を調整するより精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の連続鋳造用幅可変鋳型を示す部分破
断斜視図、第2図は第1図のA部拡大平面図、第3図お
よび第4図は弾性体の支持溝への取付け状態の別態様を
示す平面図、第5図は支持溝の短辺への加工状態の別態
様を示す概略斜視図、第6図および第7図は従来の幅可
変鋳型を示す概略斜視図、第8図は鋳型の使用中の状態
を示す概略斜視図である。 1……連続鋳造用幅可変鋳型、2……長辺、3……短
辺、3a……側面,接触面、3b……稼働面、4……開口
部、5……支持部、6……支持溝、7……弾性体、7a…
…突出部、8……支持片、9……バックフレーム。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造中の鋳造幅を変更する幅替え機構
    として設けられる、両長辺とこの両長辺に挟持されて前
    記鋳造幅方向へ移動自在な両短辺とからなる鋳型におい
    て、 前記短辺の前記長辺へ接触する両側面には、長辺への接
    触面に対して垂直方向へ延びる開口部と、この開口部の
    短辺内端から前記接触面に対して平行に延びる支持部と
    から略L字状に形成された支持溝が設けられていると共
    に、 前記支持溝には、断面略L字状の自己潤滑性を有する弾
    性体が、前記開口部において前記短辺の長辺接触面から
    突出した状態で設けられていることを特徴とする連続鋳
    造用幅可変鋳型。
  2. 【請求項2】弾性体は、支持溝内での固定を行うべく配
    置された支持片によって、突出部における短辺の長辺接
    触面からの突出量および短辺稼働面からの距離を適宜調
    整できるように構成されていることを特徴とする請求項
    第1項記載の連続鋳造用幅可変鋳型。
JP11927890U 1990-11-14 1990-11-14 連続鋳造用幅可変鋳型 Expired - Lifetime JPH084189Y2 (ja)

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