JPS592469Y2 - ピット型熱処理炉 - Google Patents
ピット型熱処理炉Info
- Publication number
- JPS592469Y2 JPS592469Y2 JP9156180U JP9156180U JPS592469Y2 JP S592469 Y2 JPS592469 Y2 JP S592469Y2 JP 9156180 U JP9156180 U JP 9156180U JP 9156180 U JP9156180 U JP 9156180U JP S592469 Y2 JPS592469 Y2 JP S592469Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retort
- heat treatment
- furnace
- treatment furnace
- type heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ばね式の懸架機構を有するピット型熱処理炉
に関するものである。
に関するものである。
本考案の対象とするピット型熱処理炉では、処理品をバ
スケットに入れ、それをレトルトに入れて蓋をし、ピッ
ト炉につり降ろして追走の加熱を行うものであるが、従
来のこの種の炉では加熱した場合にレトルトが異状な変
形を起こし高価なステンス製のレトルトの寿命を極めて
短かいものとしていたが、本考案はレトルトの変形を防
止し、かっ又、エネルギー損失の少くない経済的なピッ
ト型熱処理炉を提供しようとするものである。
スケットに入れ、それをレトルトに入れて蓋をし、ピッ
ト炉につり降ろして追走の加熱を行うものであるが、従
来のこの種の炉では加熱した場合にレトルトが異状な変
形を起こし高価なステンス製のレトルトの寿命を極めて
短かいものとしていたが、本考案はレトルトの変形を防
止し、かっ又、エネルギー損失の少くない経済的なピッ
ト型熱処理炉を提供しようとするものである。
本考案になる荷重補償型の懸架機構を有するピット型熱
処理炉の構造を図面により説明する。
処理炉の構造を図面により説明する。
図面は本考案の一実施態様であるところの板ばね式荷重
補償型の懸架機構を有するピット型熱処理炉の一部を破
断した斜視図である。
補償型の懸架機構を有するピット型熱処理炉の一部を破
断した斜視図である。
Ｈ形鋼１ （ＪＩＳ・１００−１００）上に設けた耐火
レンガ製の炉枠２と、その底部中央に設けたレトルト受
３、炉枠の内側に張った加熱用電気ヒーター４、ステン
レス製のレトルト５、処理品を入れるバスケット６、蓋
７、真空ポンプに接続する空気吸出し管８、不活性ガス
送り込み管９、蓋に固定した、つりボルト１０、板ばね
式懸架機構１１．蓋の締付はボルト１２、ナツト１３、
水ジャケット１４、下部フランジ１５が主な構成要素で
ある。
レンガ製の炉枠２と、その底部中央に設けたレトルト受
３、炉枠の内側に張った加熱用電気ヒーター４、ステン
レス製のレトルト５、処理品を入れるバスケット６、蓋
７、真空ポンプに接続する空気吸出し管８、不活性ガス
送り込み管９、蓋に固定した、つりボルト１０、板ばね
式懸架機構１１．蓋の締付はボルト１２、ナツト１３、
水ジャケット１４、下部フランジ１５が主な構成要素で
ある。
本考案の一実施態様では、ピット炉の大きさは高さく全
長）２ｍ、炉枠の高さ１．５ｍ、炉枠の外径１゜２ｍ、
炉の発熱体である電気ヒーターは６段式で３段毎にスタ
ー結線を施したもの２組で構成してあり、消費電力は４
２ ｋｗである。
長）２ｍ、炉枠の高さ１．５ｍ、炉枠の外径１゜２ｍ、
炉の発熱体である電気ヒーターは６段式で３段毎にスタ
ー結線を施したもの２組で構成してあり、消費電力は４
２ ｋｗである。
レトルトの大きさは、高さく開口部から底の球面部まで
）１．５ｍ、胴部の外径０．５ ｍ、厚さ６ｍｍのステ
ンレス鋼板製である。
）１．５ｍ、胴部の外径０．５ ｍ、厚さ６ｍｍのステ
ンレス鋼板製である。
レトルトの開口部近くに設けた下部フランジは外径７０
０ｍｍ、厚さ１９ｍｍ、の鉄板製でレトルトに固定しで
ある。
０ｍｍ、厚さ１９ｍｍ、の鉄板製でレトルトに固定しで
ある。
水ジャケットは、幅７５ｍｍ、高さ２５ ｍｍの角状管
でレトルトを１周している。
でレトルトを１周している。
蓋は、外径６２５ ｍｍ、厚さ２５ｍｍの鉄板を基板と
し、それにステンレス製のテーパー状のカバー１６を固
定し、内部に断熱材１７（イソライト工業社製・商品名
力オール）を詰め込んだものである。
し、それにステンレス製のテーパー状のカバー１６を固
定し、内部に断熱材１７（イソライト工業社製・商品名
力オール）を詰め込んだものである。
断熱材の中を貫通した２本の管の端部までを寸法に入れ
ると、蓋部の高さは７００ ｍｍである。
ると、蓋部の高さは７００ ｍｍである。
蓋部の重量は８０ ｋｇであり、レトルトの重量は水ジ
ャケット、下部フランジ等を含くめ約２００ ｋｇであ
る。
ャケット、下部フランジ等を含くめ約２００ ｋｇであ
る。
本考案の懸架機構は次のような作用によりレトルトの重
量変化を補償し、異状な変形、破損を防止する事を可能
としたものである。
量変化を補償し、異状な変形、破損を防止する事を可能
としたものである。
レトルトにバスケットに入れた処理品を詰め、蓋をして
炉の中を下降させ、レトルトの底部としトルト受が３Ｑ
ｍｍに近かづいた時点に於て懸架機構の板ばね１８と一
体化しである突起部１９の頂部と下部フランジとが接触
する、レトルトを更に下降させると、板ばねは、それに
従って変形を増し、レトルトの底部がレトルト受に接触
する時点で板ばねの変形量は３Ｑ ｍｍとなり、左右１
対の板ばねの復元力は合計で３００ ｋｇとなる。
炉の中を下降させ、レトルトの底部としトルト受が３Ｑ
ｍｍに近かづいた時点に於て懸架機構の板ばね１８と一
体化しである突起部１９の頂部と下部フランジとが接触
する、レトルトを更に下降させると、板ばねは、それに
従って変形を増し、レトルトの底部がレトルト受に接触
する時点で板ばねの変形量は３Ｑ ｍｍとなり、左右１
対の板ばねの復元力は合計で３００ ｋｇとなる。
板ばねの復元力は、下部フランジを介してレトルトを持
ち上げる方向に作用するため、レトルトの胴部に掛る荷
重は、復元力の３００ ｋｇからレトルト、水ジャケッ
ト、下部フランジ及び蓋部等の重量である２８０ ｋｇ
を差し引いた値の２０ ｋｇがマイナス荷重（引張り荷
重）として掛る事となる。
ち上げる方向に作用するため、レトルトの胴部に掛る荷
重は、復元力の３００ ｋｇからレトルト、水ジャケッ
ト、下部フランジ及び蓋部等の重量である２８０ ｋｇ
を差し引いた値の２０ ｋｇがマイナス荷重（引張り荷
重）として掛る事となる。
炉内が加熱されるに従いレトルトは熱膨張を始しめるが
、レトルトの上部に重量物（下部フランジ、水ジャケッ
ト、蓋等）が乗っていない場合と同様の重量的状態が作
り出されているため、従来常に発生していたレトルトの
胴部が外側にふくらむという現象は起こらず、８５０℃
の加熱状態で板ばねの変形量は１５．５ｍｍ復元する、
このまま放冷（冷却）すると再び１６．５ｍｍ変形量が
増し、以前の変形量である３０ｍｍに復帰することから
、レトルトが円筒形状を維持した状態で、均一な復元性
を有している事を証明できるものである。
、レトルトの上部に重量物（下部フランジ、水ジャケッ
ト、蓋等）が乗っていない場合と同様の重量的状態が作
り出されているため、従来常に発生していたレトルトの
胴部が外側にふくらむという現象は起こらず、８５０℃
の加熱状態で板ばねの変形量は１５．５ｍｍ復元する、
このまま放冷（冷却）すると再び１６．５ｍｍ変形量が
増し、以前の変形量である３０ｍｍに復帰することから
、レトルトが円筒形状を維持した状態で、均一な復元性
を有している事を証明できるものである。
本考案は、更に次のような実施態様も考えられ各々効果
のあるものである。
のあるものである。
前記の実施態様は板ばねによるものであるが、板ばね部
分を、コイルスプリングあるいはトーションスプリング
に置き換えてもよく、スプリングの装架数もバランスを
配慮して多数とする事も可能である。
分を、コイルスプリングあるいはトーションスプリング
に置き換えてもよく、スプリングの装架数もバランスを
配慮して多数とする事も可能である。
又全く別の方法、つまり空圧あるいは油圧を利用したシ
リンダーで懸架するものや比較的調整が簡単と思われる
分銅式の懸架方法も有効である。
リンダーで懸架するものや比較的調整が簡単と思われる
分銅式の懸架方法も有効である。
本考案のピット型熱処理炉は従来のものと比較し次の点
で優れた効果を有するものである。
で優れた効果を有するものである。
（１）レトルトが異状な変形をしないため、炉枠の開口
部とレトルト外周部との隙間を極めて少くする事が可能
となり、炉内から隙間を通じての熱の放散が著しく減少
する、従って熱効率の高い、省エネルギー型の、経済的
効果の高いものである。
部とレトルト外周部との隙間を極めて少くする事が可能
となり、炉内から隙間を通じての熱の放散が著しく減少
する、従って熱効率の高い、省エネルギー型の、経済的
効果の高いものである。
（２）レトルトを下降させ、レトルト受と接触する時点
で、板ばねが衝撃を吸収する様に作用するため、レトル
ト下部の衝撃による破損がなくなり耐用期間が長くなる
。
で、板ばねが衝撃を吸収する様に作用するため、レトル
ト下部の衝撃による破損がなくなり耐用期間が長くなる
。
（３）レトルト胴部の異常変形が起こらないためバスケ
ットの出し入れが困難である等の理由で、新品のレトル
トと交換する等の不経済な問題もなくなる。
ットの出し入れが困難である等の理由で、新品のレトル
トと交換する等の不経済な問題もなくなる。
本考案の、ばね式の懸架機構を有するピット型熱処理炉
は量産性があり、わずかの費用で極めて大きな経済的効
果を有し、かつ又実用価値の高いものである。
は量産性があり、わずかの費用で極めて大きな経済的効
果を有し、かつ又実用価値の高いものである。
図面は本考案の一実施態様であるところの板ばね式荷重
補償型の懸架機構を有するピット型熱処理炉の一部を破
断した斜視図である。 １：Ｈ形鋼、２：炉枠、３：レトルト受、４：電気ヒー
ター、５：レトルト、６：バスケット、７：蓋、８：空
気吸出し管、９：不活性ガス送り込み管、１０：つりボ
ルト、１１：板ばね式懸架機構、１２：締付はボルト、
１３：ナツト、１４：水ジャケット、１５：下部フラン
ジ、１６：カバー、１７：断熱材、１８：板ばね、１９
：突起部。
補償型の懸架機構を有するピット型熱処理炉の一部を破
断した斜視図である。 １：Ｈ形鋼、２：炉枠、３：レトルト受、４：電気ヒー
ター、５：レトルト、６：バスケット、７：蓋、８：空
気吸出し管、９：不活性ガス送り込み管、１０：つりボ
ルト、１１：板ばね式懸架機構、１２：締付はボルト、
１３：ナツト、１４：水ジャケット、１５：下部フラン
ジ、１６：カバー、１７：断熱材、１８：板ばね、１９
：突起部。
Claims (1)
- 電気ヒータ４を内側に張った炉枠２内に吊り降ろしたレ
トルト５が炉の底部に設けたレトルト受け３によって保
持される形式の熱処理炉に於いてレトルトを下降させる
に従って、レトルトに固定した下部フランジ１５が、炉
枠上部に設置した板ばね１８を曲げる構造を有し、レト
ルト上部の蓋７、水ジャケット６、下部フランジ等の重
量物に見合った荷重補償を、曲げられた板ばねの復元力
に得る事を特徴とするピット型熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9156180U JPS592469Y2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | ピット型熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9156180U JPS592469Y2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | ピット型熱処理炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5714793U JPS5714793U (ja) | 1982-01-26 |
| JPS592469Y2 true JPS592469Y2 (ja) | 1984-01-23 |
Family
ID=29453535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9156180U Expired JPS592469Y2 (ja) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | ピット型熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS592469Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102014111779A1 (de) | 2014-08-18 | 2016-02-18 | Iva Industrieöfen Gmbh | Verfahren zur Herstellung einer Retorte für einen Nitrierofen sowie Retorte |
-
1980
- 1980-06-30 JP JP9156180U patent/JPS592469Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5714793U (ja) | 1982-01-26 |
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