JPS5924053Y2 - 複写機の給紙装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シートを積載せるカセットを着脱可能に挿着
し、給紙用部材が給紙位置と非給紙位置の２つの位置を
とるようにした複写機の給紙装置に関する。

上述せる形式の給紙装置の給紙用部材として、例えば給
紙コロ カセットのシート載置板用押上げバー等がある
。

本考案に於ては、後者即ちレバー機構を用いることによ
り給紙位置と非給紙位置とにセットし得る例で詳細に説
明する。

この給紙装置の場合、給紙用部材が非給紙位置にあると
きにカセットを挿着する。

しかし、誤操作又は過失により給紙用部材が給紙位置に
あるときにカセットを挿着し、給紙用部材を破損、損傷
することが生じている。

又、カセットが正規位置にセットされないま・機械を作
動させ、部品の破損およびシート搬送上のトラブルが生
ずる結果となっている。

これに対し、給紙用部材を機械停止時自動的に非給紙位
置にとめることが提案されているが、この機械ではメン
テナンス後又は調整ミス等により上述せるトラブルが発
生している。

本考案は、従来の給紙装置における上述の欠点を除くこ
とを目的とする。

以下に添附の図面について、本考案の実施例を説明する
。

第１図に於て、複写機の機枠に固定のカセット台１の上
方に間隔を置いて給紙コロ２が定位置に装着され、図示
されない駆動部より必要に応じて回転駆動される。

カセツ１〜台１に近接配置され外部より手動的に操作さ
れて給紙位置と非給紙位置とをとる給紙レバー軸３に、
アーム４を介して押し上げコロ５が取付けられている。

カセット台１の床板１Ａには開口部６があり、この開口
部を通って押し上げコロ５はカセット台内の給紙位置へ
突出出来るようになっている。

更にカセット台１の床板ＩＡ下側に支板７が支軸８を介
して枢着され、その自由端にはカセット防止板９が形成
されている。

ばね１０はその１端が支板７に係合し、そして上記の支
軸８に巻回した後その他端はカセット台１に係止してお
り、それによって支板７に支軸８の周りの反時計方向の
回動習性を与えている。

カセット台１の床板には、防止板９に対応する位置に開
口部１１が設けられ、第２図に示すように、カセット防
止板９か゛上記開口部１１を通ってカセット台１のカセ
ット挿着路内へ突出出来るようになっている。

第１図に示すように、押し上げコロ５が押し下げられた
位置では、押し上げコロ５又はそのアーム４は支板７に
係合してこれをばね１・Ｏの作用に抗して押し下げ、支
板７のカセット防止板９がカセット挿着路外へ後退する
ようになっている。

１２はシート１３を積載せるカセットにして、矢印方向
にカセット台内へ挿着され、１４はシート載置板である
。

第１図に示す状態では、給紙用部材である押し上げコロ
５は非給紙位置にあるものである。

第２図は、カセットが挿着されないときに押し上げコロ
５が給紙位置にあるのを示す。

この場合、押し上げコロ５又はそのアーム４と支板７と
の係合は外れるので、支板７はばね１０の作用により反
時計方向に旋回し、そのカセット防止板９は開口部１１
を通ってカセット１２の挿着路内へ突出している。

よってこの状態では、カセット防止板９に邪魔されてカ
セット１２の挿着は不可能である。

従来の給紙装置に於けるように、カセット防止板９がな
いとき、第２図の状態に於てもカセットを挿着すること
が可能であり、そしてそのときカセット先端が押し上げ
コロ５に当り、この押し上げコロ５又は給紙レバー軸３
と連結されている部分に過負荷を生じ、これらを損傷、
破損させることは容易に理解される。

カセット防止板９の位置が、カセット台１の奥深いとこ
ろにあって、カセット１２を挿着し手を離しても保持出
来る時には、使用者によりカセットの誤挿着が行われ、
シートの不送り等の不都合を生ずる可能性があるので、
カセット防止板９はカセット挿着口に出来るだけ近いと
ころが好都合である。

第３図は、上述せる第１図および第２図に示す給紙装置
に於て、カセット１２を挿着しかつ押し上げコロ５が給
紙位置にあるところを示す。

この給紙位置に於て、給紙レバー軸３は、押上げコロ５
が常時載置板１４を押し上げるような回動習性を与えら
れている。

それによって、載置板１４上に載置されたシート束の最
上側シートは、給紙コロ２に押圧接触せしめられる。

これに対し、カセット防止板９はカセット１２の底板に
当接し、その突出を阻止されている。

カセット防止板９には、第４図に示すように、カセット
の挿着が出来ないとき、カセット挿着方法を見易い態様
で明示し、使用者の誤操作をさらに防止するのが好都合
である。

本考案は、特開昭５０−１４７９２７号公報に示すよう
な多段シートカセットを具備する給紙装置に好都合に適
用することが出来る。

このような実施例を第５図に示す。

例えば゛、Ａ版カセット用カセット台１５および゛Ｂ版
カセット用カセット台１６に、第１図ないし第４図に示
す実施例と同じカセット防止機構がそれぞれ配置され、
同じ機能も果す。

その場合両力セット台に於て、押し上げ片５′は手動レ
バーを操作することにより、互に反対の位置をとるよう
にされている。

例えば、第５図に示すように、Ａ版カセット台１５の押
し上げ片５′が給紙位置にあるとき、Ｂ版カセット台１
６の押し上げ片５′は非給紙位置にある。

それによって、Ａ版カセット台１５のカセット防止板９
はカセット挿着路内へ突出し、Ｂ版カセット台１６のカ
セット防止板９はカセット挿着路外へ後退している。

上述のように、本考案による給紙装置は給紙用部材と連
動してカセット防止機構が作用するため、使用者の誤操
作等による給紙用部材およびその関連部材の損傷が防止
でき、又カセットが自由に保持出来ない位置で挿着され
るのを阻止するので、正規位置以外に挿着する事故を防
止することも出来る。

更に、カセット防止板に正規の操作を指示することによ
り、さらに誤操作を防止する可能性が生ずる。

本考案を押し上げコロがシートを押し上げる例について
説明したが、本考案は給紙コロが上下してシートに接触
することにより給紙を行う場合にも好都合に適用出来る
ものであり、この場合は給紙コロの上下動に連動してカ
セット防止板を移動させるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は給紙用部材が非給紙位置にある本考案による給
紙装置の断面図、第２図は給紙用部材が給紙位置にある
上記給紙装置の断面図、第３図はカセットを挿着したと
きの本考案による給紙装置の断面図、第４図はカセット
防止板がカセット防止位置にあるときの斜視図、第５図
は本考案を２段シートカセットを具備する給紙装置に適
用せる実施例の断面図である。 ３・・・・・・給紙レバー軸、４・・・・・・アーム、
５・・・・・・押し上げコロ、９・・・・・・カセット
防止板、１２・・・・・・カセット、１３・・・・・・
シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートを積載せるカセットを着脱可能に挿着し、給紙用
   部材が給紙位置と非給紙位置の２つの位置をとるように
   した複写機の給紙装置に於て、カセットの挿着路へ突出
   する方向に付勢されているカセット防止板を設け、給紙
   用部材が非給紙位置にあるときは前記カセット防止板が
   カセット挿着路内へ後退するように給紙用部材とカセッ
   ト防止板とを連動せしめた給紙装置。