JPS5923618Y2 - 運転席の過熱防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、運転席の加熱防止装置の改良にかかわり、フ
ォークリフト、トラック等の操縦者に、よりよい快適な
環境下の運転席を提供せんとするものである。

従来のこの種装置を、第１図により示せば、次の通りで
あった。

即ち、一般的にフォークリフト・トラックの運転席１は
、エンジン２の上部をおおうように設置されたエンジン
、カバー３を利用して取り付けられている。

従って、このような構成では、エンジン２の輻射熱によ
ってエンジン、カバーおよび運転席が直接的に熱せられ
る事となり、これに対処して、従来はその冷却は、エン
ジンにより駆動される冷却ファン４によって、エンジン
室５の空気をラジェータ６を通過させ、バランスウェイ
ト７の窓部８を介して外部に冷却風９を放出する事によ
り実施していた。

然し、以上のような冷却装置による従来の遺り方は、冷
却効果が、仰々上らないという難点があった。

即ち（１）エンジン、カバ−３内面に近接した部分は、
冷却風の流れが弱い。

（２）エンジン室５の冷却風は、元々エンジンの輻射熱
に由り熱せられておるから冷却効果は期待できない。

本考案は、このような欠陥に鑑み、研究の結果、得られ
たものであって、その要旨とするところはエンジンの上
部を覆うエンジンカバーの上部に運転席を取り付け、上
記エンジンカバーの天井部の全面に亘り囲い板を設けて
二重構造とすることによりエンジンカバーの天井部に空
間を形威し、該空間を外部に開放する通気口とエアクリ
ーナに連通する通気口を設け、外部空気を上記空間及び
上記エアクリーナを介してエンジンの吸気装置に吸入す
ることを特徴とする運転席の加熱防止装置にある。

本考案においては上記構成を具えているので、エンジン
からの輻射熱はエンジンカバーの天井に形成された空間
によって遮断され、エンジンカバーの上部に取り付けら
れた運転席に達しないとともに、エンジンカバーの天井
に形成された空間内をエンジンに吸入される外部の冷い
新鮮な空気が流過するのでエンジンカバーの天井はこの
外部の冷い空気によって冷却され、従って、エンジンカ
バーの上面及びこの上面に取り付けられた運転席が熱伝
導により加熱されることもない。

よって運転席に着席した運転者に快適な運転環境を提供
することができる。

以下第２図、第３図により本考案の実施例を説明する。

第２図にて、３はエンジン、カバー１０はエンジン、カ
バー天井部に密閉空間を設けるための囲い板。

第３図にて、１１は該囲い板によって形成された空間。

１２．１２’はエンジン、カバー３および囲い板によっ
て形成された空間１１と外部との通気口である。

１３はエアクリーナ。１４はエアクリーナに連通ずる通
気口。

１５は通気口１４とエアクリーナ１３を連結するホース
。

１６はエンジン２の吸気装置１７に連結するホースであ
る。

本考案は、このような構造をもつがら、エンジン運転中
、エンジンの吸入空気は、通気口１２．１２’より吸入
され、エンジン、カバー３と囲い板１０によって形成さ
れた空間１１．通気口１４およびホース１５を経て、エ
アクリーナ１３に吸引され、該装置１３によって吸入空
気は濾過されて、ホース１６を通してエンジン２の吸気
装置に導かれる。

かようにして、エンジン、カバーの天井部を二重構造と
なし、エンジンの輻射熱を遮断するとともに、他方、常
時エンジンの吸入空気に由り冷却されるので、エンジン
、カバーの上面および運転席は熱くならず、より快適な
運転が可能であるという著しい効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の冷却装置の断面図、第２図は本考案の
断面図、第３図は第２図におけるＩ−■矢視に沿う断面
図である。 １ニドラツクの運転席、２：エンジン、３：エンジン、
カバー ４：冷却ファン、５：エンジン室、６：ラジェ
ータ、７：バランスウェイト、８：窓部、９：冷却風、
１０：囲い板、１１：空間、１２゜１２′：通気口、１
３：エアクリーナ、１４：通気口、１５゜１６：ホース
、１７：吸気装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンの上部を覆うエンジンカバーの上部に運転席を
   取り付け、上記エンジンカバーの天井部の全面に亘り囲
   い板を設けて二重構造とすることによりエンジンカバー
   の天井部に空間を形成し、該空間を外部に開放する通気
   口とエアクリーナに連通ずる通気口を設け、外部空気を
   上記空間及び上記エアクリーナを介してエンジンの吸気
   装置に吸入することを特徴とする運転席の加熱防止装置
   。