JPS5923520B2 - 多チヤンネル円盤レコ−ドの録音,再生系におけるfm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去方式 - Google Patents

多チヤンネル円盤レコ−ドの録音,再生系におけるfm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去方式

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JPS5923520B2
JPS5923520B2 JP52044840A JP4484077A JPS5923520B2 JP S5923520 B2 JPS5923520 B2 JP S5923520B2 JP 52044840 A JP52044840 A JP 52044840A JP 4484077 A JP4484077 A JP 4484077A JP S5923520 B2 JPS5923520 B2 JP S5923520B2
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【発明の詳細な説明】 FM波信号、PM波信号などの角度変調波信号(本明細
書では、以下、FM波信号と記載する)がそれぞれ伝送
されている複数の伝送路の相互間に漏話が生じていると
、各伝送路のそれぞれのFM波信号を復調して得た復調
信号中には漏話の存在によるFM波信号同士の干渉に基
づいて干渉歪が生じることは周知のとおりである。
従来、FM波信号が伝送されている複数の伝送路の相互
間に存在する漏話によつて復調信号中に発生する干渉歪
を除去するのには、復調を行なう以前のFM波信号の状
態において、そのFM波信号に対し漏話して来ている他
のFM波信号と同一振幅及び逆位相の打消用信号をその
FM波信号に加えるという、いわゆるクロストークキヤ
ンセル回路が用いられることがあつたが、この従来のク
ロストークキヤンセル回路では、それぞれの伝送路に伝
送されているFM波信号が、伝送路間に存在する漏話に
より、互いの伝送路で伝送されているFM波信号に干渉
を起している過程で、漏話量や移送量が時間と共に変動
しているような場合には、良好な打消動作を行なうもの
を構成することが非常に困難であつた。
ところで、例えばいわゆるCD−4方式の4チヤンネル
立体音響記録再生方式のように、一対の前後チヤンネル
を構成する如き2つのチヤンネル信号の和信号と、前記
2つのチヤンネル信号の差信 二号の信号波(変調信号
あるいは変調波)として適当な周波数値の搬送波を角度
変調(FM及びPM)して得たFM波信号とを周波数多
重化して1組の多重化信号に構成レ前記のように構成さ
れた多重化信号の複数組のものを円盤レコードにおける
1本の音溝中へ記録し、また、それを再生するようにし
た円盤レコードを用いた多チヤンネル立体音響記録再生
方式においては、その記録系(録音系)ど再生系とのそ
れぞれの伝送系中に、漏話量や移送量が時間と共に変動
するような素子(カツタ、ピツクアツプ)が用いられて
いるから、多チヤンネル円盤レコードの録音、再生系に
おけるFM波同士の干渉によつて復調信号中に生じる干
渉歪は、上記した従来のクロストークキヤンセル回路を
用いても良好に除去することは極めて困難であり、特に
、再生系において使用されるピツクアツプは価格面から
の制約もあつて、左右のチヤンネル間の漏話特性を改善
するのにも限度があり、そのために、FM波信号同士の
干渉によつて復調信号中に干渉歪が発生することが避け
られなかつた。
第1図はC}−4方式における録音、再生系のカッタヘ
ッドゃピツクアツプなどで左右のチヤンネル間に漏話の
発生するありさまを図示説明したもので、図中でC1(
t),CR(t)は本来の左、右チヤンネル信号、TL
,TBは漏話が発生する系、ClL(t).CWR(t
)は他のチヤンネル信号が漏話した状態のム右チヤンネ
ル信号、矢印と共に示す符号は他チヤンネルからの漏話
量を示す。
本発明は、多チヤンネル円盤レコードの録音、再生系に
おけるFM波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じ
る干渉歪を、復調された復調信号に対して所要の信号処
理を施こすことにより良好に除去するようにした干渉歪
の除去方式を提供したものであり、以下、添付図面を参
照してその内容を具体的に説明する。
第1図において、左端に示すCLは本来のLチヤンネル
のFM波信号であり、また、C]!は本来のRチヤンネ
ルのFM波信号である。
今、前記した本来のLチヤンネルのFM波信号CLと本
来のRチヤンネルのFM波信号CRとが、互いに漏話す
る2つの系TL,TB,に加えられた場合に、それぞれ
の系の出力側に現われるFM波信号は、Lチヤンネルに
ついては本来のLチヤンネルのFM波:ニZC瓢:伸=
.;3著:=。、また、Rチヤンネルについては、本来
のRチヤンネルのFM波信号CR(t)に対してLチヤ
ンネルからの漏話KLejOLが加わつたFM波信号C
lB,(t)となる。
そして、上記した各FM波信号CL(t),CR(t)
,ClL(t),C@R(t)は、LチヤンネルからR
チヤンネルへの漏話比をKLとし、また、Rチヤンネル
からLチヤンネルへの漏話比をK。
とすると、それぞれ次の各式で示される。そして、上記
した(2L)式及び(2R)式における右辺の〜「の項
は、それぞれ互いに他方チヤンネルのFM波信号が本来
の各チヤンネルのFM波波信号に漏話したために各チヤ
ンネルのFM波信号に生じた振幅変動のエンベロープE
nVL(t)・Env門tτあり、これらは次式のよう
に示される。
ところで、互に漏話する2つの系TL,TRが、多チヤ
ンネル円盤レコードの録音、再生系における2つのチヤ
ンネルであつた場合には、前記した2つのチヤンネル間
の実際の漏話比KL,KRの値は、通常1よりも小さい
から、多チヤンネル円盤レコードの録音、再生系におけ
る2つのチヤンネ1ル間で生じる漏話によつて2つのチ
ヤンネルにおける各チヤンネルのFM波信号に生じる振
幅変動のエンベロープは、前記した(3L)式及び(3
R)式の代わりに、次の(3La)式及び(3Ra)式
を用いて表わしても差支えない。次に、それぞれ互に他
方チヤンネルのFM波信号が本来の各チヤンネルのFM
波信号に漏話しているような状態となされている各チヤ
ンネルのFM波信号CIL(t),C’R(t)をそれ
ぞれ個別にFM復調して得られるFM復調信号をEL(
t)及びER(t)とすると、上記したFM復調信号E
L(t),e”t)はそれぞれ次の(4L)式、(4R
)式のように示されるものとなる。既述のように、多チ
ヤンネル円盤レコードの録音、再生系における2つのチ
ヤンネル間における実際の漏話比H,KLの値は通常1
よりも小さく、したがつて、上記した(4L)式及び(
4R)式中におけるKR2,KL2の値は、共に1より
も非常に小さい値となるから、この条件、すなわち、K
R2〈1,KL2〈1の条件を上記の(4L)式及び(
4R)式に適用すると、上記の(4L)式及び(4R)
式はそれぞれ次の(4La)式及び(4Ra)式によつ
て不されるものとなる。
ここで、(4La)式中のKRcOs{f(t卜g(t
卜θB}をX(tヒおき、まTf.4Ra)式中のKL
cOs{f(t)一g(t)−FOL?Y(t)とおく
と、上記の(4La)式及び(4Ra)式は、それぞれ
次の(4Lb)式及び(4Rb)式のように示されるも
のとなる。
上記した(4Lb)式、及び(4Rb)式は、多チヤン
ネル円盤レコードの録音、再生系において、それぞれ互
に他方チヤンネルのFM波信号CR(t),CL(t)
が本来の各チヤンネルのFM波信号CL(t),CIt
it)に、1よりも小さな漏話比KR,KLを以つて漏
話しているような状憐の各チヤンネルのFM波信号C5
L(t),CtR(t)をそれぞれ個別にFM復調して
得られるFM復調信号を示しているが、上記の(4Lb
)及び(4Rb)式において、それぞれの式における右
辺の第1項は無歪の復調信号C(t),gτt)であり
、また、右辺の第2項がFM波信号同士の干渉によつて
復調信号中に生じた干渉歪成分Di8L(t),Di8
mlt)である。したがつて、FM復調信号を示す上記
した(4Lb)式及び(4Rb)式は、それぞれ次の(
4Lc)及び(4Rc)式のように表現されるものとな
る。
このように、これまでの考察によれば多チヤンネル円盤
レコードの録音再生系において、それぞれ互に他方チヤ
ンネルのFM波信号が漏話している状態の各チヤンネル
のFM波信号を個別にFM復調した時には、(5L)式
または(5R)式によつてそれぞれ示されるような干渉
歪成分Di8it),DiSBJ.t)が、本来、再生
の対象とされるべき無歪の復調信号C(t),gτt)
に伴なつて各FM復調信号中に現われることが明らかに
されたが、本発明の干渉歪除去方式ではFM復調信号中
に現われる上記の(5L),(5R)式で示されるよう
な干渉歪成分と対応する歪打消用信号を、比較的簡単な
構成の回路を用いて作り、この歪打消用信号によりFM
復調信号中の干渉歪成分を除去して無歪の復調信号が得
られるようにしたのであり、第2図は本発明の干渉歪除
去方式の一実施態様のもののプロツク図である。
第2図に右いて、1はRチャンネルのFM波信号C而t
)の漏話分を含んだLチヤンネルのFM波信号ClL(
t)の入力端子、また、2はLチヤンネルのFM波信号
CL(t)の漏話分を含んだRチヤンネルのFM波信号
C′R(t)の入力端子であつて、前記した入力端子1
に供給されたLチヤンネルのFM波信号c′L(Tx丸
第1のFM復調器3に与えられて、FM復調さ江第1の
FM復調器3の出力側には第1のFM復調信号EL(t
が送出さ粍また、前記した入力端子2に供給されたRチ
ヤンネルのFM波信号ClB,(t)は、第2のFM復
調器4に与えられてFM復調さ孔第2のFM復調器4の
出力側には第2のFM復調信号ER(t)が送出される
入力端子1,2にそれぞれ個別に供給された各チヤンネ
ルのFM波信号Cll,(t),CWR(t)は、それ
ぞれ既述した(2L)式及び(2R)式で示されるよう
な信号内容のものであり、また、等1v第2のFM復調
器3,4から出力された第1、第2のFM復調信号は、
それぞれ(4Lb)式及び(4Rb)式で示されるよう
な信号内容のものであつて、これらの各信号は第3図E
,f図と第3図T,m図によつてその波形例が示されて
いる。
なお、第3図a図は、Lチヤンネルの変調信号f(Tk
すなわち、(Chl−Ch2)信号の一例波形図であり
、また、第3図b図は、Rチヤンネルの変調信号g(t
)、すなわち、(Ch,−Ch4)信号の一例波形図で
あるが、この第3図においては図示説明を容易なものと
するために、Rチヤンネルの変調信号g(t)が零であ
るとされており、さらに、第3図の作図に当つてはチヤ
ンネル間の漏話には移相がなく、かつ、クロストーク比
Kが約0.3であるとされている。また、第3図c図は
漏話がない場合のLチヤンネルのFM波信号Cdt)の
一例波形図、第3図d図は漏話がない場合のRチヤンネ
ルのFM波信号C而t)の一例波形図であり、さらに第
3図におけるg−K図及びN,O図などの各図に示され
ている各信号の波形図などは、以下の説明中の適所で引
用説明が行なわれている。
さて、第1のFM復調器3からの第3図t図示のような
第1のFM復調信号EL(t)は、第1の演算回路5へ
、その被減数信号として供給さ粍 また、第2のFM復
調器4からの第3図m図示のような第2のFM復調信号
e鼠t)は、第2の演算回路6へその一方入力として与
えられる。
また、前記した一方の入力端子1に供給されたLチヤン
ネルのFM波信号ClL(t)は、第1の自動利得制御
回路9(以下、自動利得制御をAGCと記載する)に供
給さへ他方の入力端子2に供給されたRチヤンネルのF
M波信号ClR(t)は、第2のAGC回路10に供給
されて、前記した各チヤンネルのFM波信号は前記の第
1のAGC回路9(または第2のAGC回路10)にお
いて、個別に可聴周波数帯域の下限の周波数よりも低い
周波数での振幅変動分が除去されてから、第1のエンベ
ロープ検出回路15(または第2のエンベカープ検出回
路16)に供給される。
第1のエンベロ一 プ検出回路15、(第2のエンベー
ロープ検出回路16)は、FM波信号における負側のエ
ンベーローブ信号を検出してエンベロープ信号を作るも
ので、図示の例においてはダイオード11,12と搬送
波除去用の低域濾波器13,14とによつて構成されて
いる。
第1のエンベロープ検出回路15から出力されたLチヤ
ンネルのFM波信号ClL(t)における負側のエンベ
ロープと対応する第1のエンベロープ信号−EnvL(
t)と、第2のエンベロープ検出回路16から出力され
たRチヤンネルのFM波信号C嘗R(t)における負側
のエンベロープと対応する第2のエンベロープ信号−E
nvl(t)とは、直流分阻止のためのコンデンサ17
またはコンデンサ18を介して第1の波形変換回路19
または第2の波形変換回路20へ与えられる。
上記のようにして、コンデンサ17を介することにより
第1の波形変換回路19に与えられた信号、すなわち、
第1のエンベロープ信号一EnvL(t)から直流分を
味云した状態の信号の信号内容は、既述した(3La)
式の右辺第2項に示されている信号成分と絶対値が同一
な信号内容のものであり、かつ、これは既述した(4L
a)式に関して示した信号成分X(t)に対して、{t
)で表わされるような信号内容のものである。
また、コンデンサ18を介することにより第2の波形変
換回路20に与えられた信号、すなわち、第2のエンベ
ロープ信号−Envmlt)から直流分を除去した状態
の信号の信号内容は、既述した(3Ra)式の右辺第2
項に示されている信号成分と絶対値が同一な信号内容の
ものであり、かつ、これは既述した(4Ra)式に関し
て示した信号成分Y(t)に対して、−Y(t)で表わ
されるような信号内容のものである。
そして、第1の波形変換回路19は、ダイオード27と
抵抗21,23,25などによつて、第4図X示の曲線
で示すU=(1−2X)のような非線形特性(波形変換
特性)を備えているように構成されているから、第1の
波形変換回路19から第1のアナログ掛算器29におけ
るX入力端子に与えら一X(t)れる信号は、?のよう
な信号内容を有 ゝ 1+2X(t) する第1の変換エンベロープ信号−EnvL(t)とな
されている{第3図g図参照}。
また、第2の波形変換回路20は、ダイオード28と抵
抗22,24,26などによつて、第4図示一
Yの曲線で示すV=?のような非線形特性 1−2Y (波形変換特性)を備えているように構成されてG′S
7)から、第2の波形変換回路20から第2のアナログ
掛算器30におけるX入力端子に与えられるY(t)信
号は、?のような信号内容を有する第 ゝ 1+2Y(t) 2の変換エンベロープ信号−Env鼠t)となされてい
る{第3図h図参照}。
そして、前記した第1のアナログ掛算器29と第2のア
ナログ掛算器30とにおけるそれぞれのy入力端子には
、第3の演算回路31の出力信号として得られた{fτ
t}−GW(t)}信号(第3図1図参照)が供給され
ているから、前記した第1のアナログ掛算器29からは
、{C(tヒGW(t)}×←賛?k)−{)IsL(
t)・・・(6L)上記の(6L′)f:.で示ぎれる
信号、すなわち、既述した(5L)式で示した干渉歪成
分DiSL(t)とは信号の極性の逆な歪打消用信号→
ISL(t)が得られ、また、前記した第2のアナログ
掛算器30からは、上記の(6R)式で示される信号、
すなわち、既述した(5R)式で示した干渉歪成分Di
SR(t)とは信号の極性の逆な歪打消用信号−DiS
B,(t)が得られる。
第1のアナログ掛算器29から出力された(6L)式で
示されるような歪打消用信号は、第1の演算回路5へそ
の減数入力信号として加えられることにより、第1の演
算回路5では、第1のFM復調器3から出力された(4
Lc)式のような信号内容を有する第1のFM復調信号
EL(t)から、上記の(6L)式で示されるような歪
打消用信号が差引かれるような演算、すなわち、上記の
(7L)式のような演算が行なわれて、第1の演算回路
5の出力側から出力端子7及び第3の演算回路31の一
方入力端子には第?n図示のような無歪な復調信号FW
(tが送出される。
また、第2のアナログ掛算器30から出力された(6R
)式で示されるような歪打消用信号は、第2の演算回路
6へ入力信号として加えられることにより、第2の演算
回路6では、第2のFM復調器4から出力された(4R
c)式のような信号内容を有するU2のFM復調信号E
dt)と、上記の(6R)式で示されるような歪打消用
信号が加算されるような演算、すなわち、上記の(7R
)式のような演算が行なわれて、第2の演算回路6の出
力側から出力端子8及び第3の演算回路31の他方入力
端子には第3図0図示のような無歪な復調信号GW(t
が送出される。
上記した第1のアナログ掛算器29→第1の演算回路5
→第3の演算回路31→第1のアナログ掛算器29から
なるループと、第2のアナログ掛算器30→第2の演算
回路6→第3の演算回路31→第2のアナログ掛算器3
0からなるループとは、それぞれ負帰還ループを構成し
ており、上記した演算動作によつて出力端子7,8には
常に無歪な復調信号C(t),g1(t)が送出される
のである。次に、第2図示の回路中で用いられているA
GC回路9,10について、その存在意義などをより一
層明確にするための補足説明を行なう。円盤レコードか
らの信号再生に用いられるピツクアツプのカートリツジ
の出力感度は、それぞれのカートリツジ毎に異なつてい
ることが多く、そのためにlそれぞれ異なつた出力感度
を有するカートリツジを用いて円盤レコードからの信号
再生を行なつた場合には、それぞれのカートリツジの出
力感度に応じてFM波信号の信号レベルは異なつたもの
となり、当然のことながらFM波信号の振幅変動分の大
きさもFM波信号の信号レベルの相違に応じて異なつた
ものとなる。それで、AGC回路9,10を用いていな
い場合に、上記のようにFM波信号の信号レベルが変化
すると、エンベロープ信号が大きく変わり、それにより
復調信号中の干渉歪の除去動作が良好に行なわれなくな
るばかりでなく、歪打消用信号−DiSL(t),−D
iSR(t)が必要以上に増大した場合には、出力端子
7,8に得られる復調信号中に歪が打消し前よりも増大
して出力されるなどの不都合が生じる。
以下、1例としてLチヤンネルのFM波信号の処理回路
を参照して上記の点を具体的に説明する。
例えば、円盤レコードからの信号再生に使用されるピツ
クアツプのカートリツジの出力感度がGである場合にお
けるLチヤンネルのFM波信号C!L(t)は、次の(
8)式で示されるものとなり、01マ′響 Vf動 ″
1−lまた、前記のFM波
信号CVL(t)の振幅変動分のエンベロープE。vL
(t)は、上記の(9)式で示されるものとなる力この
振幅変動分のエンベロープはこれと対応するエンベロー
プ信号が既述したように干渉歪成分を打消すための信号
を作るのに用いられるのであるが、この信号がピツクア
ツプのカートリツジの出力感度Gによつて変化するとい
うことは、干渉歪成分を打消すための信号が不適当なも
のとなつて、第2図示の干渉歪除去方式によつて干渉歪
の除去が正しく行なわれなくなるばかりか、出力端子7
,8に得られる復調信号中に歪が打消し前よりも増加し
て出力されるなどの不都合が住Cることになる。
ところが、本発明方式のように回路中にAGC回路9,
10を設ければ、円盤レコードからの信号再生に用いら
れるピツクアツプのカートリツジの出力感度が変化して
も、FM信号に対しては常にG=1とすることができ、
それにより復調信号中における干渉歪の除去を効果的に
行なうことができるようになるのである。以上、詳細に
説明したところから明らかなように、本発明の多チヤン
ネル円盤レコードの録音、再生系におけるFM波信号同
士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去方式
によれば、雨波信号同士の干渉によつて復調信号中に生
じる干渉歪が理論的にも正しく除去することができ、ま
た、Lチヤンネルにおける干渉歪の除去についてはLチ
ヤンネルのFM波信号のエンベロープを検出し、Rチヤ
ンネルにおける干渉歪の除去についてはRチヤンネルの
FM波信号のエンベロープを検出して、それぞれのチヤ
ンネル毎に干渉歪の打消用信号を作りそれにより各チヤ
ンネル毎に干渉歪を打消すようにしているので、クロス
トーク成分が移相しても干渉歪の除去効果は変わらない
さらに、本発明方式では伝送路間のクロストーク量が大
巾に変動しても、復調信号中の干渉歪の除去効果が殆ん
ど変わらないという特長を有している。さらに、また、
本発明方式は、比較的簡単な構成の装置で干渉歪の良好
な除去作用を達成できるのであり、また、装置の構成要
素として使用されるアナログ乗算器なども、ICとして
現在かなり普及していて価格的にも問題がなく、したが
つて、本発明方式は民生用機器に対しても価格上で何ら
の問題もなく良好に適用することができるから、例えば
、本発明方式をCD−4方式の再生装置に適用した場合
には、円盤レコードからの信号再生に使用されるピツク
アツプのカートリツジがセパレーション特性の多少悪い
ようなものであつても、復調信号中の干渉は良好に除去
さη4常に高い忠実度で復調を行なうことが可能となる
などの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は左右チヤンネル間の漏話の発生と信号形態の説
明用プロツク図、第2図は本発明方式の一実施態様のも
ののプロツク図であり、第3図a−0図は動作説明用の
波形図、第4図は波形変換回路の特性曲線例図である。 1,2・・・・・・入力端子、3,4・・・・・・FM
復調器、5・・・・・・第1の演算回凰 6・・・・・
・第2の演算回路、7,8・・・・・・出力端子、9,
10・・・・・・第1、第2のAGC回路、15,16
・・・・・・第1、第2のエンベロープ検出回路、17
,18・・・・・・コンデンサ、19,20・・・・・
・第1、第2の波形変換回路、29,30・・・・・・
第1、第2のアナログ掛算器、31・・・・・・第3の
演算回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 RチヤンネルのFM波信号の漏話分を含んだLチャ
    ンネルのFM波信号C′_L(t)を第1のFM復調器
    によつて復調する手段と、前記第1のFM復調器により
    復調して得た干渉歪を有する第1のFM復調信号e_L
    (t)を第1の演算回路へその被減数入力信号として与
    える手段と、また、前記したLチャンネルのFM波信号
    C′_L(t)を第1の自動利得制御回路を通して第1
    のエンベロープ検出回路に与え、前記第1のエンベロー
    プ検出回路よりLチャンネルのFM波信号C′_L(t
    )における負側のエンベロープと対応する第1のエンベ
    ロープ信号−E_n_V_L(t)を検出する手段と、
    前記第1のエンベロープ信号の交流分だけをX/(1−
    2X)の特性を備えた第1の波形変換回路を通して第1
    の変換エンベロープ信号−e_n_V_L(t)を得る
    手段と、前記、第1の変換エンベロープ信号を第1のア
    ナログ掛算器におけるx入力端子に印加する手段と、前
    記、第1のアナログ掛算器からの出力信号を前記第1の
    演算回路へその減数入力信号として与える手段と、一方
    、LチャンネルのFM波信号の漏話分を含んだRチャン
    ネルのFM波信号C′_R(t)を第2のFM復調器に
    よつて復調する手段と、前記第2のFM復調器によつて
    復調して得た干渉歪を有する第2のFM復調信号e_R
    (t)を第2の演算回路へその一方入力として与える手
    段と、また、前記したRチャンネルのFM波信号C′_
    R(t)を第2の自動利得制御回路を通して第2のエン
    ベロープ検出回路に与え、前記第2のエンベロープ検出
    回路よりRチャンネルのFM波信号C′_R(t)にお
    ける負側のエンベロープと対応する第2のエンベロープ
    信号−E_n_V_R(t)を検出する手段と、前記第
    2のエンベロープ信号の交流分だけをY/(1−2Y)
    の特性を備えた第2の波形変換回路を通して第2の変換
    エンベロープ信号−e_n_V_R(t)を得る手段と
    、前記、第2の変換エンベロープ信号を第2のアナログ
    掛算器におけるx入力端子に印加する手段と、前記、第
    2のアナログ掛算器からの出力信号を前記第2の演算回
    路へその他方入力として与える手段と、前記第1の演算
    回路からの出力信号f′(t)をLチャンネルの無歪復
    調信号出力端子に送出すると共に、それを第3の演算回
    路へその被減数入力信号として与える手段と、前記第2
    の演算回路からの出力信号g′(t)をRチャンネルの
    無歪復調信号出力端子に送出すると共に、それを第3の
    演算回路へその減数入力信号として与える手段と、前記
    第3の演算回路からの出力信号を前記した第1、第2の
    アナログ掛算器におけるそれぞれのy入力端子に与える
    手段などからなる、多チヤンネル円盤レコードの録音再
    生系におけるFM波信号同士の干渉によつて復調信号中
    に生じる干渉歪の除去方式。
JP52044840A 1977-03-21 1977-04-19 多チヤンネル円盤レコ−ドの録音,再生系におけるfm波信号同士の干渉によつて復調信号中に生じる干渉歪の除去方式 Expired JPS5923520B2 (ja)

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