JPS59230236A

JPS59230236A - 偏向ヨ−ク装置

Info

Publication number: JPS59230236A
Application number: JP10420683A
Authority: JP
Inventors: Masao Sugiyama; 杉山　正男; Yoshio Ko; 義雄高
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1983-06-13
Filing date: 1983-06-13
Publication date: 1984-12-24
Also published as: JPH0468734B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、インライン方式のカラー陰極線管に使用され
る偏向ヨーク装置に関し、特に水平偏向コイルによって
生じるミスコンバージェンスヲ修正する偏向ヨーク装置
に関する。

く背景技術とその問題点〉３本の電子ビームたとえば赤０、緑０及び青■に対応す
る各電子ビームが一方向に順次配列されて発射されるイ
ンライン方式のカラー陰極線管においては、偏向ヨニク
を構成する水平及び垂直偏向コイルの巻線形式として、
水平偏向コイルを鞍型及び垂直偏向コイルをトロイダル
型としたもの、また水平垂直偏向コイル共に鞍型とした
もの等がある。

一般にインライン方式のカラー陰極線管に用いられる偏
向ヨークによって作られる水平偏向磁界の磁束分布が、
糸巻型（ビンクッション型）となるト、コーナ・クロス
・ミスコンバージェンスは正方向に生じるようになる。

また、上記磁束分布が樽型（バレル型）となると、コー
ナ・クロス・ミスコンバージェンスが負方向に生じるよ
うになる。

上記水平偏向コイルの巻線方式が鞍型であると、鞍型に
巻かれた巻線の中央部分にコイルの巻かれていない窓部
が生じる。第１図は、水平偏向コイル１に生じる窓部２
を示している。このように窓部２が生じることによシ、
水平偏向コイル１によって作られる水平偏向磁界は、陰
極線管に配設された水平偏向コイル１の水平方向すなわ
ち第２図に示すＸ軸方向において、中央部分が外側部分
に比べてビンクッション型の磁束分布を示すようになる
。第２図に示す矢印は、水平偏向磁界の磁束ビンクッシ
ョン型の磁束分布によって、コーナ・クロス・ミスコン
バージェンスが正方向に生じるようになる。そして、Ｘ
軸方向の影響を受けるコーナ部分では磁束分布の積分値
を平均化したコーナ・クロス・ミスコンバージェンスを
示ｆようＫなり、全体としてＳ字状のミスコンバージェ
ンスが発生するようになる。第３図は、陰極線管の画面
３に発生した８字ミスコンバージェンスパターンを、赤
の横バー几及び青の横バーＢについて示したものである
。この８字ミスコンバージェンスは、陰極線管が大型で
広角度になるほど、発生しやすくなる。

上記８字ミスコンバージェンスを改善するために、上記
窓部２の窓幅を小さくすることが考えられるが、このよ
うにすると鞍型に巻かれた巻線型への線の詰りか悪くな
る。また、特にコストダウンのために、線材を減らし巻
線断面積を減らしてめこうとすると、窓幅を小さくした
場合巻線しにくく、実用的でない。

また、他の改善策として、水平偏向コイルの巻線に間隔
を設けるようにしたスペース巻が考えられるが、スペー
ス巻の場合、巻線機で巻線するコストが上昇するととも
に巻線スピードが低下するという難点がある。

このため、従来は陰極線管の画面上の周辺部のミスコン
バージェンスと中間部のミスコンバージェンスとが、全
体に渡ってバランスするように、たとえば偏向ヨークを
調整するようにしていた。

この調整によって、一般用のテレビジョン受像機におい
ては御名実用レベルであったが、昨今の高画質を求める
陰極線管においては、上記ミスコンバージェンスが画質
に影響を与え問題となっていた。

〈発明の目的〉そこで、本発明はこのような実情に鑑み提案されたもの
であシ、インライン方式のカラー陰極線管に鞍型巻線の
水平偏向コイルを使用した場合に発生する８字ミスコン
バージェンスを改善することの可能な偏向ヨーク装置を
提供することを目的とする。

〈発明の概要〉この目的を達成するために本発明の偏向ヨーク装置は、
水平偏向コイルを鞍型に巻線したインライン方式のカラ
ー陰極線管の偏向ヨーク装置において、陰極線管に設置
された水平偏向コイルについての水平方向長さ対垂直方
向長さが略１対ｌまたは１以下対１の断面形状を有する
磁性片を、水平偏向コイルの窓部と垂直偏向コイルと間
に水平方向について対称となるように垂直方向の上下に
一対配設し、水平偏向コイルによって水平方向中央付近
に形成される糸巻型の磁束分布を補正するようにしたこ
とを特徴とする。

〈実施例〉以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第４図は、本発明に係る偏向ヨーク装置の径方向の横断
面図を示している。この偏向ヨーク装置は、たとえば赤
［Ｆ］、緑０及び青０に対応する３本の電子ビームが順
次一方向に配列されて発射されるインライン方式のカラ
ー陰極線管に配設されるようになっている。

この第′４図において、巻線方式が鞍型に巻かれた水平
偏向コイル１０は、プラスチック材料等で形成されたセ
パレータ１１の内面に配設されている。この水平偏向コ
イル１０の露出する面側は、陰極線管の管壁と対峙する
ようになっている。上記水平偏向コイル１０は鞍型に巻
かれていることによシ、陰極線管に配設される水平偏向
コイル１０の垂直方向すなわち第４図のＹ軸方向の上下
部分にそれぞれ窓部１２．１２が形成されるようになっ
ている。

また、セパレータ１１の外面方向には空間部１３を融て
て、鞍型またはトロイダル型に巻かれた垂直偏向コイル
１４が設けられている。この垂直偏向コイル１４は、偏
向ヨーク装置の縦断面図を第５図に示すように、たとえ
ばフェライト等の磁気コア１５上に巻かれるようになっ
ている。

また、上記窓部１２，１２の中央部であるセパレータ１
１の継目部分すなわち窓部１２．１２のＹ軸上の上下に
は、磁性片１６．１６がセパレータ１１に挾み付けられ
るように取付けられている。

この磁性片１６．１６は、第６図に示す外観形状を成し
ており、長手方向の端部１７，１７の断面形状は中央部
に比べて薄く形成されている。すなわち、長手方向に彎
曲形成された磁性片１６の上面１６Ａが端部方向におい
て傾斜立下がシ、底面１６Ｂが端部方向において傾斜立
上がり、端部１７．１７を中央部に比べて薄く形成する
ようにしている。上記磁性片１６．１６は、第６図に示
すように水平偏向コイル１０の全長方向すなわちＺ軸方
向が長手方向となるようにセパレータ１１の継目部分２
０に取付けられている。この取付は位置は、磁性片１６
．１６の長手方向中心が、水平偏向コイル１０の全長の
中央位置よシも陰極線管パネル面側方向に位置するよう
になっている。上記セパレータ１１には、第５図に示す
ように断面コ字状の保持部１８．１８が設けられておシ
、それぞれの磁性片１６．１６の端部１７．１７をこの
保持部１８．１８によって挾み付けるようにして、磁性
片１６．１６を上記位置に取付は固定するようになって
いる。第８図の断面斜視図は、磁性片１６．１６の取付
は状態を示している。第７図のＩ−Ｉ線断面図を第９図
に示すように、配設された磁性片１６．１６の水平方向
すなわちＸ軸方向の長さｍは、本実施例の場合たとえば
６龍に設定されている。また、磁性片１６．１６の垂直
方向すなわちＹ軸方向の長さｎは、たとえば５ｍｍに設
定されている。このように、配設された磁性片１６．１
６はその断面形状がＸ軸方向の長さｍ対Ｙ軸方向の長さ
ｎを略１対１に設定されるようになっている。また磁性
片１６．１６の長手方向の長さ１は、本実施例の場合た
とえば２５朋に設定されている。

上記磁性片１６．１６としては、フェライト粉にバイン
ダであるたとえばプラスチックを混ぜて形成したいわゆ
るモールドコアを用いるようにしてもよい。このモール
ドコアは、価格的にも安価で、寸法精度も良く取れると
いう利点を有している。また、磁性片１６．１６として
、フェライトを用いるようにしてもよいが、フェライト
は焼結体であるため薄く作ることが難しく寸法精度も出
しにくく、また価格も高価であるという難点がある。

このように構成された偏向ヨーク装置は、水平偏向コイ
ル１０の窓部１２．１２の中央部に上記磁性片１６．１
６が配設されることによって、水平偏向コイル１０によ
って生じる磁界と同方向に、第４図に破線の矢印で示す
ように、Ｘ軸の中央付近に樽型（バレル型）の磁束分布
が形成されるようになっている。ところで、上記水平偏
向コイル１０は鞍型に巻かれているため上記窓部１２，
１２を有しておシ、第４図に実線の矢印で示すように、
水平偏向コイル１０によって形成される磁束分布がＸ軸
中央付近において糸巻型（ビンクッション型）の分布と
なっている。上記磁性片１６゜１６によって形成される
バレル型の磁束分布は、水平偏向コイル１０のビンクッ
ション型磁束分布を打ち消すように働く。したがって、
Ｘ軸中央付近の磁束分布が斉一となり、Ｘ軸方向全般に
渡って水平偏向磁界の磁束分布が斉一となるようになっ
ている。このため、水平偏向コイル１０のビンクッショ
ン型磁束によシ発生していた前記８字ミスコンバージェ
ンスが改善されるようになっている。

上記磁性片１６．１６をたとえび有効画面２フインチの
カラー陰極線管の偏向ヨークに取付け、陰極線画面の中
間部の４つの測定点でＳ字ミスコンバージェンス成分を
測定したところ、−０、９４ｍｍの測定値が得られた。

同様の条件で、上記磁性片１６．１６を取付けない場合
のＳ字ミスコンバージェンス成分の測定値は、−２，１
４ｍｍであった。

このように、上記磁性片１６．１６を取付けることによ
って、１　、２ｍｍに相当するＳ字ミスコンバージェン
ス成分を改善することができる。

上述のように上下の窓部１２．１２にそれぞれ磁性片１
６．１６を取付けることにより上記Ｘ軸中央部付近の水
平偏向磁界の磁束分布を強化させ、８字ミスコンバージ
ェンスを改善するようにしている。ここで、配設された
磁性片１６．１６の断面形状を、Ｘ軸端方向に大きくす
ると磁性片１６１６が垂直偏向磁界に影響を与え、好ま
しくない。

したがって、上記のようにＸ軸方向の長さｍ対Ｙ軸方向
の長さｎを、略１対１に設定するか、１以下対１に設定
するのが望ましい、また、磁性片１６．１６は、配設さ
れた水平偏向コイル１０の縦方向すなわちＺ軸方向に長
く形成されることによ（でって、よシ効果的な８字ミスコンバージェンスを改善す
ることができる。

上記磁性片１６、．１６の水平偏向コイル１０の上記Ｚ
軸方向に対する取付は位置は、特に限定されないが、水
平偏向コイル１０の全長の中央位置よりも該偏向コイル
１０のネック側（陰極線パネル側とは反対方向）に取付
けた場合、第１０図に示すようないわゆるＨＣＲ，ミス
コンバージェンスが生じるようになる。このＨ（４ミス
コンバージエンスは、陰極線管の画面２１に対して赤の
縦バーＲが内側方向に、緑の縦バーＧが外側方向にずれ
るようなミスコンバージェンスである。なお、Ｂは青の
縦バーを表わして−る。

また、磁性片１６の端部１７を保持する保持部材の形状
を、第１１図に示すよう爪状の形状にしてもよく、この
爪２３によって端部１７の先端だおいて磁性片１６を押
え付けるようにしている。

また、第１２図に示すよう々、上記端部１７の側方から
爪２４によって端部１７を保持するようにしてもよい。

第１３図は、保持部材のさらに他の実施例の形状を示し
ておシ、上記端部１７の周囲を囲むような箱状の保持部
材２５によって端部１７を保持するようにしてもよい。

第１４図は、上記窓部１２に取付けられる磁性片形状の
他の実施例を示している。第１４図Ａに示す磁性片２６
は、直方体を長手方向に彎曲させた形状を成している。

また、第１４図Ｂに示す磁性片２７は、磁性片２７の下
方に厚みを持たせ、長手方向に彎曲させた形状を成して
いる。第１４図Ｃの磁性片２８は、第１４図Ｂに示す磁
性片２１を彎曲させることなく直線状に形成した形状を
成している。また、第１４図りに示す磁性片２９は、第
１４図Ａの磁性片２６を彎曲させることなく直線状に形
成した形状すなわち直方体形状に形成されている。また
、第１４図Ｅの磁性片３０は、磁性片３０の上方に厚み
を持たせ、長手方向に彎曲させた形状を成している。

上記実施例においては、磁性片１６．１６をセパレータ
１１によって挾み付けるようにして取付けたが、セパレ
ータ１１の外面に磁性片を載置させ、セパレータ１１と
垂直偏向コイル１４との間に設けられた空間部に位置す
るように、磁性片を上下の窓部１２．１２にそれぞれ配
設するようにしてもよい。

また、垂直偏向磁界に影響を与えない範囲で、上記Ｙ軸
に対称に複数個たとえば第１５図に示すように２個の磁
性片３５を上記窓部１２に設置するようにしてもよい。

第１６図は、たとえば３個の磁性片３６がＹ軸に対称に
窓部１２内に設置された状態を示している。このとき、
設置された磁性片３５及び磁性片３６の断面形状は、Ｘ
軸方向の和対Ｙ軸方向の和が、略１対１もしくは１以下
対１とするのが望ましい。

このように本発明によれば、水平偏向コイル１０が鞍型
に巻かれていることによって形成された上下の窓部１２
，１２のそれぞれに磁性片を配設することによって、ビ
ンクッション型に形成された水平偏向磁界の磁界分布を
補正し、８字ミスコンバージェンスを改善するようにし
た。これによシ、陰極線管の画質の向上を図ることがで
きるとともに、従来必要であった、たとえば偏向ヨーク
の調整工数を削減することができる。

〈発明の効果〉以上の説明から明らかなように、本発明によれば、イン
ライン方式のカラー陰極線管において、偏向ヨークを構
成する水平偏向コイルが鞍型に巻かれている場合に生じ
る上下の窓部にそれぞれ磁性片を取付けるようにした。

これによシ、配設された水平偏向コイルの横断方向すな
わち水平方向の中心付近に、バレル状の磁束分布を水平
偏向磁界と同方向に形成するようにした。上記窓部のた
め水平偏向コイルの作る磁界の磁界分布は水平方向中央
部付近がビンクッション状の分布となっていたが、上記
磁性片のバレル状の磁束分布がこれを打ち消すように作
用する。このため、水平方向全般に渡って水平偏向コイ
ルの磁束分布を斉一なものにすることができ、８字ミス
コンバージェンスを改善子ることができる。したがって
、陰極線管の画質を向上することができ、従来必要であ
った８字ミスコンバージェンスを調整する通常の調整工
数を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は鞍型に巻かれた水平偏向コイルに生じた窓部を
示す水平偏向コイルの外観斜視図、第２図は上記水平偏
向コイルによって生じるビンクッション型の磁束分布を
示す水平偏向コイルの横断面図、第３図は上記ビンクッ
ション型の磁束分布に起因する８字ミスコンバージェン
スパターンを説明する図、第４図は本発明の一実施例で
ある偏向ヨーク装置の横断面図、第５図は上記偏向ヨー
ク装置の縦断面図、第６図は陰極線管パネル方向から見
た上記偏向ヨーク装置の正面図、第７図は上記偏向ヨー
ク装置を構成する水平偏向コイルの窓部に取付けられる
磁性片の外観斜視図、第８図は上記磁性片の取付は状態
を示す断面斜視図、第９図は第７図のＩ−Ｉ線の断面図
、第１０図はＨＣＲミスコンバージェンスを説明するた
めの図、第１１図は上記磁性片を固定するための他の実
施例を示す縦断面図、第１２図及び第１３図は上記磁性
片を固定するための他の実施例を示す磁性片の端部部分
の横断面図、第１４図は磁性片形状の他の実施例を示す
外観斜視図、第１５図及び第１６図は上記窓部に磁性片
を配置するための他の実施例を示す偏向ヨーク装置の正
面図である。１０・・・水平偏向コイル１１・・・セパレータ１２・・・窓部１４・・・垂直偏向コイル１６・・・磁性片１７・・・端部１８・・・保持部２０・・・継目部分２１・・・画面２３．２４・・・爪２５・・・保持部２６乃至３０・・・磁性片３５．３６・・・磁性片持　許　出　願　人　　ソニー株式会社代理人　弁理士
　　小　池　　晃

Claims

【特許請求の範囲】

水平偏向コイルを鞍型に巻線したインライン方式のカラ
ー陰極線管の偏向ヨーク装置において、陰極線管に設置
された水平偏向コイルについての水平方向長さ対垂直方
向長さが略１対ｌまたは１以下対１の断面形状を有する
磁性片を、水平偏向コイルの窓部と垂直偏向コイルと間
に水平方向について対称となるように垂直方向の上下に
一対配設し、水平偏向コイルによって水平方向中央付近
に形成される糸巻型の磁束分布を補正するようにしたこ
とを特徴とする偏向ヨーク装置。