JPS5922901Y2 - スライドフアスナ−の止具取付機に於ける止具感知装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、間隔を置いて噛合エレメント列の所定長さ
分を切除されたスペースを有する長尺のスライドファス
ナーチェーンに、各スペース間の噛合エレメント列の末
端に止具を取付ける機械に於いて、フィーダーで整送さ
れる止具の有無を検出する止具感知装置に関するもので
、その目的は、パンチを下降した時点で止具の有無を検
出し、止具の無かった時のみ検出信号を発生することに
よって、止具の有無を検出する動作を一段と確実化する
ことにある。

従来の止具取付機は、上下動するパンチに対向してダイ
を備え、ダイには、長尺ファスナーチェーンのスペース
端を検出するストッパーを有し、更にパンチとダイ間に
、止具を保持し上下動すると共にパンチの下降に伴なっ
て左右に開くポケットを設け、ポケットに止具を整送す
るシュートを誘導したものである。

この取付機に於いて、シュー）・で送られる止具の有無
を検出し、無がった場合に機械の運転を停止する必要が
あることがら、止具感知装置が組込まれている。

しがし、従来の感知動作はシュートの途中で行なわれる
もので、その検出する位置に止具が無ければ、空打ちす
ることなく停止されるが、検出位置に止具が存在しても
その検出位置以後で屡々シュートに塵等が入ってポケッ
トへの供給が断たれている場合があり、こうした時でも
パンチが下降し空打ちされ、止具を取付けないよ・に送
り出される欠点があった。

この考案は、以上の従来の欠点を解決するため開発され
たもので、その実施例を図面によって説明すると、止具
取付機は、フレーム３の上部に間歇的に上下動するクラ
ンクレバー４を有し、クランクレバー４に枢着した連杆
５にホルダー６を枢支し、ホルダー６の下端にはパンチ
７を有し、またフレーム３の下部にダイ８が備えである
と共に、ダイ８にファスナーチェーン１２のスペース１
３に突入し噛合エレメント列１４の末端を検出するスト
ッパー９を上下動可能に設けてあり、更に、パンチ７と
ダイ８間に止具１５を保持するボケット１０をパンチ７
に従動して」−下するように設けてあり、またポケツｌ
−１０は左右に開閉可能に形成してあり、且つ止具１５
を整送するシュート１１を上限に位置するポケツｌ−１
０に誘導したものである。

以上の構造をもつ止具取付機に於いて、連杆５に枢支す
るホルダー６の枢支ピン１６を差し通ず孔］７を、枢支
ピン１６より大径に乃至上下方向に長く形成して、ホル
ダー６を枢支ピン１６に対し上下動可能に設け、且つホ
ルダー６と連杆５あるいは枢支ピン１６間にスプリング
１８を介在して、ホルダー６を下方に附勢し、このホル
ダー６の上部に突出した支承板１９にボルトより成る上
下調節可能のドック２０を設け、フレーム３にドック２
０に対向するセンサ２１を固着したもので゛、センサ２
１の取付は位置は、クランクレバー４が下限にあって、
しかもホルダー６が枢支ピン１６に対し下降した状態に
ある時にドック２０により信号を発生ずるように固定さ
れている。

従ってクランクレバー４が下限にあっても、ホルダー６
が枢支ピン１６に対し上昇した位置にある時には信号を
発しないものである。

尚、ホルダー ６の枢支ピン１６に対する上下する量は
、第５図及び第６図に示す如く、ダイ８上で止具１５を
ファスナーチェーン１２に打ち付けた際の止具１５の厚
み分で、その量は僅かであるから、ドック２０とセンサ
２１間に運動量増幅部２２を介在することが好ましく、
増幅部２２は、フレーム３に横杆２３をドック２０の突
出方向に対し直交する状態に枢支し、他端をスプリング
２４で支え、その横杆２３にセンサ２１に接する接触子
２５を設けたものである。

更にセンサ２１は、リミットスイッチ、近接スイッチ、
その他のオンオフ作動するスイッチを使用し、その出力
信号で機械の運動を停止するものである。

この考案は以上の構造であるから、止具１５がシュート
１１によって正常に整送され、先位の一箇がポケット１
０に供給され、一方噛合エレメント列１４の末端がダイ
８上に位置した条件の基で、パンチ７及びポケット１０
が下降され、パンチ７によってポケット１０を押し開き
つ・止具１５を下降せしめ、ファスナーチェーン１２に
突き刺した時、その以前まではホルダー６は枢支ピン１
６に吊り下げられた状態に係合していたが、突き刺した
止具１５でホルダー６の−Ｆ降か゛一時期停止し、その
間に第５図図示の如く、枢支ピン１６がホルダー６の孔
１７の下端面に圧接し、そのま・下降して止具１５を締
着するもので、この時点では枢支ピン１６が下限にある
がホルダー６が枢支ピン１６に対し上昇した位置にある
ため、ドック２０はセンサ２１との間に空隙があリセン
サ２１を作動しないものである。

しかし、何んらかの原因でポケツ）・１０内に止具１５
が供給されないよ・にパンチ７が下降した場合、ホルダ
ー６が枢支ピン１６に吊り下げられた状態で下降し、そ
の途中で止具１５によってホルダー６を差し上げる反発
力もないため、ホルダー６が吊り下げられたまま下限ま
で下降され、その時、枢支ピン１６が下限にあって、し
かもホルダー６が枢支ピン１６に対し下降した状態にあ
るため、ドック２０がセンサ２１に接して、センサ２１
より信号を発するものである。

尚、増幅部２２を介在したものにあっては、ドック２０
で横杆２３の中間部を叩くため、横杆２３の先端が大き
く揺れ動いて、センサ２１をより確実に作動するもので
ある。

以上のように、この考案による止具感知装置はクランク
レバーと連動する枢支ピンにホルダーを上下動可能に係
合し、ホルダーに設けたドックに対向してセンサを設け
、ホルダーが枢支ピンに対して上昇あるいは下降した位
置にある状態を検出し、その下降した状態にある時のみ
信号を発生するように構威し、パンチを止具の有る無し
に関係なく下降し、その下降した時の状態で感知するも
のであるから、シュートの途中で感知するものと異なり
、止具の移動される最終時点で検出されることになり、
従って常に確実に止具の有無を感知することが出来、止
具の打ち漏れのない正常なファスナーチェーンを製造さ
れるものである。

また、ポケットに止具が無いま・にパンチが下降した際
、ホルダーは枢支ピンに吊り下げられた状態にあるため
、パンチがダイに激突することがなく、空打ちしても故
障を来たす恐れのないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による止具感知装置を設けたスライド
ファスナーチェーンの止具取付機を示す側面図、第２図
は同じく正面より見た断面図、第３図は第１図Ｉ−Ｉ線
矢視の断面図、第４図は第１図ＩＩ−ＩＩ線矢視の断面
図、第５図は止具をファスナーチェーンに打ち付けた時
の感知装置の要部を示す正面図、第６図は空打ちした時
の感知装置の要部を示す正面図、第７図はスライドファ
スナーチェーンの正面図である。 ３・・・フレーム、４・・・クランクレバー、５・・・
連杆、６・・・ホルダー ７・・・パンチ、８・・・ダ
イ、９・・・ストッパー、１０・・・ポケット、１１・
・・シュート、１２・・・ファスナーチェー ン、１３
・・・スペース、１４・・・噛合ニレ２ノント列、１５
・・・止具、１６・・・枢支ビン、］７・・・孔、１８
゜２４・・・スプリング、２０・・・ドック、２１・・
・センサ、２２・・・増幅部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ ポケット１０内に供給された止具１５をダイ８に向
   って押圧するパンチ７のホルダー６を、間歇的に上下動
   するクランクレバー４と連動する枢支ピン１６に上下動
   可能に係合し、該ホルダー６にドック２０を突設すると
   共に、ドック２ｏに対設するセンサ２１を、前記枢支ピ
   ン１６が下限にあり且つホルダー６が枢支ピン１６に対
   し下降した位置で信号を発生するように固定したことを
   特徴とするスライドファスナーの止具取付機に於ける止
   具感知装置。 ２ 枢支ピン１６とホルダー６間に、ホルダー６をダイ
   ８に向って附勢するスプリング１８を介在したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のスライド
   ファスナーの止具取付機に於ける止具感知装置。 ３ ドック２０とセンサ２１間に、ホルダー６の枢支ピ
   ン１６に対する上下される範囲内の運動量を拡大する増
   幅部２２を介在したことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項又は第２項に記載のスライドファスナーの
   止具取付機に於ける止具感知装置。