JPS59225052A - 人工血管 - Google Patents

人工血管

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JPS59225052A
JPS59225052A JP58101321A JP10132183A JPS59225052A JP S59225052 A JPS59225052 A JP S59225052A JP 58101321 A JP58101321 A JP 58101321A JP 10132183 A JP10132183 A JP 10132183A JP S59225052 A JPS59225052 A JP S59225052A
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岡本　三宜
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    • A61L27/18—Macromolecular materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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    • A61L27/00—Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
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    • A61L27/507—Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials for artificial blood vessels

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、極細繊維を用いた人工血管に関する。
（従来技術） 人工血管に要求される特性としては、■　生体血管と同
程度の柔軟性および強度を有すること。
■生体血管との吻合性に優れていること、■人工血管壁
からの漏血が少ないこと、■抗血栓性に優れていること
等が挙げられる。ここで人工血管の抗血栓性とは移植し
た後、出来るだけ早期に血管内皮細胞（新生血管壁）が
形成されることを意味している。従来の人工血管は１５
デニ一ル以上の径の太い合成繊維、主としてポリエステ
ル繊維を織りあるいは編むことにより作製されていて。
人工血管壁からの漏血を防止するために目を詰めて織っ
たり編んだりして用いていた。そのために人工血管が非
常に硬くなり針が通過しに＜＜、生体血管との吻合が非
常に困難であった。また人工血管を移植した場合には血
栓形成を防止するために抗凝固剤を使用するが、そのた
め人工血管と生体血管の吻合が不完全であればその部分
から大量の出血が生ずることになる。特に生体血管と人
工血管の内径に差がある場合、もしくは生体血管壁が動
脈硬化症によシ硬化している場合には人工血管の硬さは
吻合不全の大きな原因になり、大量出血の危険性をもた
らす。
さらに従来の人工血管の重大々問題点として血管内皮細
胞の形成が遅くかつ不均一なことが挙げられる。即ち、
径の太い繊維で目を詰んで織りあるいは編んであるため
に血管内皮細胞が形成されるだめの足場がなくまた一度
細胞が付着しても容易に血流によって洗い流されてしま
うためであるしたがって従来の人工血管では移植後、血
栓形成により閉塞の危険性が太きかった。
（本発明の目的） 本発明はかかる従来の人工血管の欠点を改善することを
目的としたもので、漏血性が低いにもかかわらず柔軟性
に富み、生体血管との吻合性に優れ、更に血管内皮細胞
（新生血管壁）の形成が極めて早期にかつ均一に行われ
る従来にない高性能の人工血管を提供せんとするもので
ある。
（本発明の構成） 本発明の上記目的は、０．５デニール以下の極細繊維を
、少なくとも内壁の一部に用いた人工血管によって達成
される。
本発明に係る人工血管を形成するにあたっては基本的に
は極細繊維を用いて従来のごとく織２編。
組紐等の手段により目的の内径を有するチューブを形成
する。ここで言う極細繊維とけ、０５デニール以下好ま
しくは０．３デニール以下の繊維を意味する。繊維には
合成繊維、再生繊維等あらゆる繊維が含まれる血管形成
にあたってはすでにががる極細繊維の形態となっている
繊維をそのまま用いても良いが、化学的゛もしくは物理
的手段により極細化可能な繊維を用いてチューブを形成
し、しかる後極細化することによシ結果的に極細繊維で
チューブが形成されるようにしてもよい。極細繊維を得
るに当たっては通常の紡糸方法で十分の注意を払って得
ることができる。またポリエステルの場合は未延伸糸を
特定の条件下で延伸することにより極細の繊維となすこ
とが可能である。後手段により極細化可能な繊維として
は例えば特公昭４Ｂ　−２２１２６、特公昭５３−２２
５９３等で見られるごとく多成分系繊維の一成分を除去
するがもしくは剥離させるか等の手段によりフィブリル
化もしくは極細化するタイプの繊維を意味する。かかる
繊維の場合チューブ加工時は通常の繊維の太さであって
も、加工後極細化出来るため加工上のトラブル（織り２
編み時の糸切れ２毛羽発生等）は最小限に押さえること
が出来好ましい。本発明で言う極細繊維とは０５デニー
ル以下、より好ましくは０６デニール以下の繊維をさし
、かかる繊維を用いて人工血管を形成せしめるとその漏
血性が著しく低いにもかかわらず、柔軟性に富み吻合性
が著しく改善される。更に極細故に生体細胞が付着する
に適した足場の数が著しく増大し、繊維とのなじみが増
し“内皮細胞の形成が極めて早期にかつ良好に行われ従
来にない優れた抗血栓性を発揮するのである。用いるポ
リマーとしてはポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリオレフィン等であるがとくにポリエステルが好
ましい。多成分系繊維を用いる場合は最−終曲に残るポ
リマーは上記ポリマーであるが他の組合せ成分としては
ポリスチレン、ポリエチレン、水溶性ポリアミド。
水溶性ポリビニルアルコール等適宜組合せが可能である
。かかるポリマーの組合せは製糸性、加工性９機能性等
を考慮して決定されるものである。
本発明でチューブ形成に当たっては１通常の織シ２編み
組織を適宜用いることが可能であるが。
かかるチューブ形成にあたって一つの注目点として織り
、もしくは編み密度がある。従来のものでは繊維が太く
そのためチューブが硬くなりこれを防ぐだめチューブの
目を比較的粗くせざるをえなかった。しかしこの場合編
み目から血液が漏れやすく、特に抗凝固剤を投与した場
合は問題があった。またチューブの目を詰めると血管内
皮細胞が形成し難く性能的に問題が生じる。本発明では
極細繊維を用いるため織り９編み密度を上げても風合は
硬くならず、しかも細胞とのなじみが良いためこの問題
も解決できる。血管を形成するにあたりどの程度の繊維
組織密度とすべきかは場合に応じ要求度が異なるため一
部にいえないが、一つの参考として透水率をみるのが実
際に則し便利である。ここで言う透水率とは１２０　ｍ
ｍＨｇ圧下で布帛１川２当り１分間に通過する水量（ｍ
Ｊ　）を言う。
本発明ではこの値が５００　ｍ７？／ｍｉｎ以下、Ｊ＝
り好ましくは１００　ｍｚ／ｍｉｎ以下である。しかし
、かかる値はあくまでも一つの目安であって必ずしもこ
れにとられれるべきでなく、実際３０００．５０００ｍ
１３７ｍｉｎにおいても従来のものに比べ血管内皮膜形
成性、吻合性等価れた性質を示すが、とくに低透水率下
で総合的効果が発揮されるのである。従来の如く、太デ
ニールの繊維を用いてかかる低透水率を得るだめには目
を詰める必要があり、このため内皮細胞の形成が困難と
なるなどの問題があったが２本発明の極細繊維を用いる
と繊維と細胞とのなじみが良いためか透水率を５００　
ｍ、、、ｍ％しても内皮細胞の形成に支障はない。さら
に本発明をより一層効果的に成らしめる手段として少な
くとも血管内壁に極細繊維の立毛を形成させるのが良い
。血管内皮細胞の形成にはまず血栓が形成され続いて薄
いフィブリン層が形成されることが必要である。いかに
早期にかつ均一に薄いフィブリン層を形成させるかが良
好な血管内皮細胞形成の鍵である。ここで血管内壁に極
細繊維からなる立毛を形成させると血管内面の薄い均一
なフィブリン層の沈着が著しく促進され従って均一な血
管内皮細胞層の形成が移植後早期に認められる。本発明
血管内壁に極細繊維の立毛を形成する手段としては、ヤ
スリ棒で血管内壁をこすり毛羽立たせる方法、血管を裏
返しておき起毛処理してからもとに戻す方法、予め起毛
した布帛を縫い合わせるかもしくは接着する方法等があ
る。立毛状態は目的に応じ調節可能であるが２本発明の
利点は立毛状態が多少ばらついても性能の変化は比較的
少なくて済み安定した性能を示すことである。従って透
水率が低くても内皮細胞形成性の良い従来にない高性能
の人工血管が得られることとなる。
つぎに実施例により本発明につきより具体的に説明する
が本発明はこれのみにとられれるものではない。
実施例１ 特公昭４Ｂ　　２２１２６で定義される複合繊維で島成
分ポリエチレンテレフタレート５０部、海成分ポリメチ
レフ５０部、島数１６．の繊維１５０Ｄ−４２ｆのもの
を用い手織り織機で内径６　ｍｍ　、長さ５川のチュー
ブを形成した（単糸繊度約０１デニール）。収縮後トリ
クロルエチレン中に浸漬しポリスチレンを除去した。こ
のチューブを裏返し後表面をサンドペーパーでこすり起
毛した。更に十分洗浄、乾燥後再度裏返しエチレンオキ
サイドガスで滅菌したのち犬の胸部下降大動脈に移植し
た。
この布帛の透水率は４５　ｍＪ／ｍｉｎであった。　犬
に整値するにあたって生体血管との縫い合わせは極めて
容易に良好に行ない得た。移植直前のブリクロッティン
グを行なわなくても血液の漏れは全く見られなかったが
、布全体に内部１で血液が染み込んでいた。切除試料の
観察結果では移植後２１日頃から新生内膜の形成が著し
く、移植後２ケ月を経過すると新生内膜の形成が非常に
活発となり内面に肉芽様のもシ上がりや血管を多く含む
内膜肥厚が見られた。８５日後では血管内壁の新生内膜
はほぼ完成し光沢ある灰白色となっていた。この結果は
従来の人工血管と比較して治癒が著しく短縮されている
ことを示している。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）　　０．５デニール以下の極細繊維を、少なくと
    も内壁の一部に用いてなることを特徴とする人工血管。
  2. （２）内壁に０５デニール以下の極細繊維の立毛が形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
    に記載の人工血管。
  3. （３）透水率が５００　ｍ７？／ｍｉｎ以下であること
    を特徴とする特許請求の範囲第（１）項又は第（２）項
    に記載の人工血管。
  4. （４）極細繊維がポリエステル、ポリアミド、ポリオレ
    フィンのいずれかのポリマーから形成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第（１）項〜第（３）項のい
    ずれかに記載の人工血管。
JP58101321A 1983-06-07 1983-06-07 人工血管 Granted JPS59225052A (ja)

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