JPS59223250A - ガラス繊維処理用サイズ剤 - Google Patents

ガラス繊維処理用サイズ剤

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JPS59223250A
JPS59223250A JP58093981A JP9398183A JPS59223250A JP S59223250 A JPS59223250 A JP S59223250A JP 58093981 A JP58093981 A JP 58093981A JP 9398183 A JP9398183 A JP 9398183A JP S59223250 A JPS59223250 A JP S59223250A
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glass fiber
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駒井 猛
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一夫 松山
Takuya Saigo
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F218/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid
    • C08F218/02Esters of monocarboxylic acids
    • C08F218/04Vinyl esters
    • C08F218/08Vinyl acetate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/24Coatings containing organic materials
    • C03C25/26Macromolecular compounds or prepolymers

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂強化用ガラス繊維のサイズ剤に9関するも
のである。さらに詳しくはガラス繊維集束性及びマ) 
IJラックス脂との親和性に優れたガラス繊維処理用サ
イズ剤に関するものである。
ガラス繊維をプラスチック強化用に使用する場合、具体
的には不飽和ポリエステル樹脂を主とした熱硬化性樹脂
成形品、ポリスチレンのような熱可塑性樹脂成形品の強
化材として使用する場合は、あらかじめガラス繊維をカ
ップリング剤、フィルム形成剤、潤滑剤などから構成さ
れるサイズ剤で処理する。
本発明は以下に詳述するようにフィルム形成剤に特徴の
あるガラス繊維処理用サイズ剤に関する。
フィルム形成剤は上記に例示されるようなガラス繊維を
含む製品の製造工程における摩擦による損傷からガラス
繊維表面を保護し、かつ集束性を高めるために不可欠な
成分である゛。しかし、ガラス繊維を合成樹脂成形品の
強化に使用する場合、即ち強化プラスチックの製造にあ
たって、フィルム形成剤は、ガラス繊維へのマトリック
樹脂の浸透を低下させる最大の要因ともなっている。
現在、フィルム形成剤としては酢酸ビニル及びアクリル
酸エステルを主体としたビニル系不飽和単量体の重合体
が最も一般に使用されている。これらのフィルム形成剤
はガラス繊維の集束性を高めるのには十分役立っている
が、逆にガラス繊維とマトリックス樹脂間の親和性を低
下させている。
このようなことから、集束性及び親和性と相反する機能
を満足させた強度の大きな強化プラスチックを製造する
ためにサイズ剤に関する種々の検討がなされている。た
とえば、特公昭48−28997号公報では、フィルム
形成剤としてポリ酢酸ビニル及びポリスチレンの混合エ
マルジョンを使用してマトリックス樹脂に対する含浸性
の優れたサイズ剤を開示している。この場合両者のポリ
マーが本来相溶性に乏しいため、両ポリマー間の相分離
が起こり易く、強度の大きな強化プラスチックが得られ
ない。また、特公昭53−17720号公報では、熱安
定性の高い有機過酸化物を含有したサイズ剤を用いると
強度の大きな強化プラスチックが得られることを開示し
ている。さらにまた、特開昭56−140048号公報
では有機過酸化物を水エマルジョンにして使用すること
によりガラス繊維とマトリックス樹脂との親和性を高め
る方法について開示している。しかしこれら有機過酸化
物を用いる方法でも反応活性の高い触媒がガラス繊維表
面の局部で濃縮されるため、ガラス繊維表面が破損°し
易く、被膜が固くて脆くなることが明らかとなった。こ
のことは触媒効率の低い有機過酸化物を多量に必要とす
ることに起因しており、有機過酸化物を水エマルジョン
にする程度で上述めサイズ剤の欠点は解決されていない
本発明者らは前述の欠点を排除したサイズ剤を開発する
目的で研究した結果、ペルオ゛キシカーボネート基がラ
ンダムで均一に分布している酢酸ビニルを主成分とする
共重合体をフィルム形成剤としたサイズ剤で処理したガ
ラス繊維は、プラスチックの強化に用いた場合、繊維の
集束性は高く、マトリックス樹脂との親和性にも優れ、
強度の大きな強化プラスチックが得られるという知見を
得、本発明を完成した。
すなわち本発明はフィルム形成剤としての酢酸ビニルを
少なくとも70重量係含む不飽和単量体と、一般式(I
) 3 (式中、几1は水素原子又に炭素数1ないし4のアルキ
ル基からなる群の中から選ばれた基を B2及びR”は
炭素数1ないし4のアルキル基からなる群の中から選ば
れた基を、又R4は炭素数1ないし12のアルキル基ま
たは炭素数3ないし工2のシクロアルキル基からなる群
の中から選ばれた基を示す。) で示される不飽和ペルオキシカーボネートとをラジカル
共重合することによって得られるペルオキシカーボネー
ト基がランダムで均一に分布した共重合体及びカップリ
ング剤を有効成分として含有するガラス繊維処理用サイ
ズ剤に関する。
本発明のサイズ剤は前述のようにフィルム形成剤である
共重合体に特徴があり、共重合体についてさらに詳しく
のべる。すなわち、共重合体は不飽和ペルオキシカーボ
ネートをそのペルオキシド結合が開裂しない条件で酢酸
ビニル又は酢酸ビニル及び不飽和単量体とランダム共重
合することによって得られる。共重合は通常のラジカル
重合、例えば塊状重合、溶液重合、乳化または懸濁重合
技術を含む既知の一般のラジカル重合技術により、バッ
チ式、連続式または不飽和単量体及び他の成分を断続的
に添加す茗方法などによって行なうことができ、0〜1
10℃、好ましくは10〜90℃の温度範囲で行なうこ
とが望ましい。
以上のような条件で共重合させると、不飽和ペルオキシ
カーボネートと酢酸ビニルとの共重合性は良好であるた
めペルオキ、ジカーボネート基がランダムで均一に分布
した共重合体が得られる。
酢酸ビニル以外の不飽和単量体が含まれる場合は、その
単量の種類によって、上記の完全ランダム性のランダム
共重合体のほかに、交互性をおびたランダム共重合体お
よびブロック性をおびたランダム共重合体が得られる。
本発明の共重合に用いられる不飽和ペルオキシカーボネ
ートを具体的に示すと、たとえばt−ブチルペルオキシ
アリルカーボネート、t−へキシルペルオキシアリルカ
ーボネート、1゜1.3,3−テトラメチルブチルペル
オキシアリルカーボネート、P−メンタンペルオキシア
リルカーボネート、t−ブチルペルオキシメタリルカー
ボネート、1,1,3.3−テトラメチルブチルペルオ
キシメタリルカーボネート、P−メンタンペルオキシメ
タリルカーボネートなどがあり、これらの不飽和ペルオ
キシカーボネートの熱分解特性を示す105℃における
半減期は0.5ないし10時間の範囲内である。
本発明の共重合に用いられる不飽和単量体は酢酸ビニル
が少なくも70重量%金型れるが酢酸ビニル以外の不飽
和単量体とは、公知のラジカル共重合性能を有する不飽
和化合物のことである。具体的には、例えばエチレン、
イソブチン、塩化ビニル、安息香酸ビニル、カプリン酸
ビニル、ビニルブチルエーテル、ビニルブチルケトン、
酢酸アリル、塩化アリル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリルなどのよう
なビニル単量体及びクロトン酸、無水マレイン酸、マレ
イン酸エステル、7マル酸エステルなどのエチレン型結
合を有する重合性有機化合物が挙げられる。力゛ラス繊
維の集束性を高め、ペルオキシ基をランダムに均一に分
布させるためには、これらの不飽和単量体は全不飽和単
量体中30重量−未満でなければならない。
本発明のフィルム形成剤として用いられるランダム共重
体中に含まれる不飽和ペルオキシカーボネート成分の割
合(ペルオキシドの共重合比)は、各成分の仕込み比及
び共重合法などによって決まるので、あらかじめこれら
の要因をパラメーターとしてその関係を求めておけば、
希望する共重合比のランダム共重合体を容易に製造する
ことが可能である。不飽和ペルオキシカーボネート成分
の割合が少なすぎると架橋又はグラフト架橋反応を効率
的に行なうことができず、多すぎるとフィルム形成剤を
もろくするため、不飽和ペルオキシカーボネート成分は
0.05〜30重量%の範囲内、好ましくは0.5〜1
5重量%の範囲である。
次に本発明の共重合体以外の必須有効成分であるカップ
リング剤についてのべる。カップリング剤としては公知
の有機けい素化合物及び有機クロム化合物が使用できる
。有機けい素化合物としては、一般式(■) (式中、R5はアルケニル基又は官能基置換アルキル基
、几6はアルキル基、Yは塩素原子又はアルコキシ基を
表わし、αは1又は2、bはO又はlまただしa + 
bはl又は2である。) で示され、具体的には、たとえばビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−
メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセチルシラン
、3−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
ビニルトリクロロシラン、N−(2−アミ/エチル)−
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−ア
ミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン
、N−(2−アミノエチル)′−3−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルエチルジメトキシシラン、3−アミ/
プロ1ルトリメFキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ランなどが例示される。これらの中でグラフト架橋を起
こし易い重合性の二重結合を有する有機けい素化合物が
特【こ好ましい。
また有機クロム化合物としてはメタクリレートクロミッ
タクロライド、アクリレートクロミンククロライドなど
を用いることができる。
本発明のガラス繊維処理用サイズには更に必要に応じて
架橋助剤、潤滑剤および帯電防止剤等を含む。
架橋助剤としては、前述の不飽和単量体を利用すること
ができるが、高温で処理するため揮発性の低いもの、す
なわち沸点が100℃以上のものが好ましい。具体例を
挙げると、スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン
、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸
、アクリル酸及びメタクリル酸の2−エチルヘキどルエ
ステル、ヒドロキシエチルエステル、71ノシジルエス
テル、ジエチレングリコールジアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、アリルメタクリレート
、ジアリルフタレートなどのビニル単量体及びクロトン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エ
ステルなどのエチレン型結合を有する重合性有機化合物
がある。
さらにまた、潤滑剤及び帯電防止剤については公知のも
のを使用することができる。それらを例示すると、潤滑
剤としては、テトラエチレンペンタミンとペラルゴン酸
縮合物、部分アミド化ポリアルキレジイミン、又帯電防
止剤としてはラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド等が
ある。
このフィルム形成剤を使用するにあたってば、有機溶剤
に希釈して溶液として使用する場合もあるが、作業性の
面では水性エマルジョンの形態が一般的である。このエ
マルジョンは゛既知の乳化重合技術によって、一般には
水相で公知の量の乳化剤及び/又は保護コロイドの存在
下において製造することができ、そしてこれをそのま\
サイズ剤成分として利用できる。
サイズ剤中各成分の割合は、水性エマルジョンの場合に
は、例えばフィルム形成剤の量が0.05〜12重量%
、カップリング剤の量が0.5〜10重量%、架橋助剤
の量が0〜12重量%及び潤滑剤の量が0.0α1〜1
重量%であり、好ましくはそれぞれ0.2〜8重量%、
0,8〜8重量%、0〜8重量%及びo、oos〜0.
5重量係であり、残余は水である。
上記数値の範囲内にあるサイズ剤は、ガラス繊維を処理
する際の作業性及び経済性の面から好ましいものであり
、かつまた合成樹脂強化用に利用する際に、本発明の目
的とするガラス繊維の集束性とマトリックス樹脂に対す
る親和性のいずれをも良好に維持するためにも好ましい
ものである。
本発明のサイズ剤によって処理されうるガラス繊維は通
常の強化プラスチック用ガラス繊維であればいずれも使
用でき、その形態は用途に応じてガラスストランド、ガ
ラスロービング、ガラス織物、ガラス不織布など任意で
よい。
なお、本発明にかかわるサイズ剤を用いてサイジングし
たガラス繊維を適用するプラスチックとしては、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂及
びスチレン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの熱可塑樹脂のいずれにも良
好であるが、特に不飽和ポリエステル樹脂及びスチレン
樹脂が好ましい。
本発明のサイズ剤を用いてガラス繊維の処理を行なうに
は、公知の方法を適用することができる。すなわち、浸
漬法、スプレー法、コート法などによって施与し、絞り
、遠心脱液を行ない、必要に応じて予備乾燥し、次いで
100〜200℃で1−12時間程度の熱処理を行なう
。フィルム形成剤に含まれているペルオキシカーボネー
トの105℃における半減期は工ないし15゛時間の範
囲内にあるため、この熱処理によってペルオキシカーボ
ネート基の大部分は分解する。又フィルム形成剤の共重
合体は有機過酸化物が化学的に結合しているためカップ
リング剤と効率よく反応しうる。即ち分解したペルオキ
シカーボネート基はカップリング剤及び架橋助剤と反応
して、架橋又はグラフト架橋を起こし、ガラス繊維に強
固な被覆層を形成する。また、温和な熱処理条件にして
、ペルオキシカーボネート基の大部分を残して強化プラ
スチック−造の際に利用してもよい。
ガラス繊維の処理を効率をよくするための使用量はフィ
ルム形成剤はガラス繊維に対して0.5〜15重量%、
好ましくは1〜3重量係であり、カップリング剤はガラ
ス繊維に対して0.05〜5重量%、好ましくは01〜
1重量%である。
本発明のサイズ剤はペルオキシカーボネート基がランダ
ムで均一に分布しているポリ酢酸ビニルを主体としたフ
ィルム形成剤を含んでいるため、以下のような優れた性
質を有する。
すなわち、(1)ポリ酢酸ビニルを主体としたフィルム
形成剤を使用しているため、ガラス繊維の集束性に優れ
ている。(2)フィルム形成剤は有機過酸化物が化学的
に結合している構造のものであるため、ガラス繊維表面
に配列したカップリング剤と効率的に架橋又はグラフト
架橋し、強固でかつ均一に密着した被覆層を形成する。
このため、ガラス繊維表面の破損を防止し、マトリック
ス樹脂の親和性を高める。(3)架橋又はグラフト架橋
を行なう際に、架橋助剤を任意に選択することにより、
ガラス繊維とマトリックス樹脂との親和性をさらに高め
ることができることなどである。
このように、本発明のサイズ剤は集束性及び親和性とい
う相反する両者の機能を満足させるものであり、これで
処理したガラス繊維を用いると強度の大きな強化プラス
チックが得られ乙。
次に本発明のサイズ剤用のフィルム形成剤のエマルショ
ンの製造を参考例、該エマルションを使用してのサイズ
剤の製造を実施例、゛本発明外フィルム形成剤エマルジ
ョンを使用してのサイズ剤の製造を比較例、本発明およ
び本発明外のサイズ剤を使用してのガラス繊維強化プラ
スチックの製造をそれぞれ実験例、比較実験例として記
載する。なお本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない。
(フィルム形成剤エマルジョンの製造)参考例1 500−の7.ラスコにドデシル硫酸ナトリウム1、O
fを含む水溶液206.7 fを入れ、次いで共重合用
原料である4、Ofのt−プチルペルオキシアリルカー
ボネ・−ト及び96.Ofの酢酸ビニルからなる混合液
100.Ofのうち20.Orを加えた。窒素ガス流通
下に加熱して50℃に達したら、過硫酸カリウム0.6
fを含む水溶液13.3m/!と亜硫酸水素ナトリウム
0.69を含む水溶液13.3−のそれぞれ10分の1
量を加えた。その後、残りのt−ブチルペルオキシアリ
ルカーボネート及び酢酸ビニルの混合液、過硫酸カリウ
ム水溶液及び亜硫酸水素ナトリウム水溶液を5回に分け
て30分間隔で加えた。全部を加え終えた後、1時間攪
拌を続けた。このようにして固、形分濃度30%、粘度
2.4センチボイズの均一で白色のフィルム形成剤エマ
ルジョンが得られた。
このエマルジョンを0.5モル濃度の硫酸ナトリウム水
溶液に加えて塩析し、重合物を分離した。
ヨードメトリー法により重合体の活性酸素量を測定した
ところ0.32%であり、共重合体中にt−ジプチルペ
ルオキシアリルカーボネート成分3.5重量−ランダム
で均一に含まれていることがわかった。
参考例2 共重合原料として10.01のt−ブチルペルオキシア
リルカーボネート及び90.Orの酢酸ビニルを用いる
以外は参考例1に従って乳化共重合を行なったところ、
固形分濃度30%、粘度2.5センチボイズの均一で白
色のフィルム形成剤工;ルジョンが得られた。塩析によ
り分離した重合体の活性酸素量は0.69%であり、t
−ブチルペルオキシアリルカーボネート成分が7.5重
量%ランダムで均一に含まれていることがわかった。
500 rntのフラスコに7.51のポリオキシエチ
レンリン酸エステルアルキルエーテル及び150.0 
fの水を入れて均一な水溶液とし、アルカリで中和して
声を7とした。次いで65〜70℃に加温し、119、
Ofの酢酸ビニル、12.o fのブチルアクリレート
及び7.02のt−ブチルペルオキシアリルカーボネー
トとから成る不飽和単量体の10分の1量と0,6fの
過硫酸アンモニウムの2分の1量とを添加して初期重合
を行なった。引き続いて残部の不飽和単量体を3時間に
わたって滴下し、その間に過硫酸アンモニウムの残置も
添加して重合を完了させた。その結果、固形分濃度50
%で粘度が3200センチボイスの均一で白色のフィル
ム形成剤エマルジョンが得られた。参考例1に従って塩
析を行ない重合物を分離したところ、得られた重合体の
活性酸素量は0.41%であり、共重合体中にt−ブチ
ルペルオキシアリルカーボネート成分が4.5重量%ラ
ンダムで均一に含まれていることがわかった。
参考例4 1tのガラスオートクレーブに4.Ofのポリオキシエ
チレンノニルフェノール、10.Offのケン化度75
モルチ、重合度500の20%ポリビニルアルコール水
溶液、2.Orの炭酸ナトリウム、2.Orの過硫酸カ
リウム、200.Ofの水、90.Ofの酢酸ビニル、
5.Ofのイソブチン及び5.02のt−ブチルペルオ
キシアリルカーボネートを仕込み、回転数を12Orp
m  に調整し、60℃に昇温してその温度を2時間保
持した。その後、70’Cに昇温させ、3時間から5時
間かかつて重合を完了さ、せた。その結果、固形分濃度
30係の均一で白色のフィルム形成剤エマルジョンが得
られた。参考例1に従って塩析し重合物を分離したとこ
ろ、共重合体の活性酸素量は0.39 %で、t−ブチ
ルペルオキシアリルカーボネート成分が4.3重量イラ
ンダムで均一に含まれていることがわかった。
(本発明のサイズ剤の製造) 実施例1〜5 2tのフラスコに840.Ofの冷水及び1.Ofの酢
酸を入れ、攪拌しながら第1表に示す量のシランカップ
リング剤を徐々に加えてシランカップリング剤がほぼ完
全に加水分解が起こるまで約30分間攪拌を続けた。第
1表に示す量の潤滑剤である部分アミド化ポリアルキレ
ンアミンを熱湯に溶解し、温度が40℃に達するまで冷
水で希釈してから前記フラスコに添加した。さらに、参
考例1ないし4で製造したフィルム形成剤エマルジョン
及び架橋助剤としてのスチレン又はジアリルフタレート
を第1表に示す量だけ攪拌しながら添加した。最後に第
1表の組成になるように水を添加して、各種組成のサイ
ズ剤を製造し、これらを実施例1ないし5とした。
比較例1 共重合原料として酢酸ビニル1000りのみを用いる以
外は参考例1に従って乳化重合を行ない、固形分i度3
0チのポリ酢酸ビニルエマルジョンを製造した。また、
別にt−ブチルペルオキシアリルカーボネートと同程度
の熱分解特性値を有するt−プチルペルオキシイソブロ
ビルカーボネー) (105℃における半減期が4.1
時間)をポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
で乳化し、油分30%の有機過酸化物エマルジョンを製
造した。
フィルム形成剤エマルジョンとして前記ポリ酢酸ビニル
エマルジョン96.32及び前記有機過酸化物エマルジ
ョン3.72を用いた以外は実施例1に従ってサイズ剤
を製造した。その組成を第1表に示す。
比較例2 参考例2のフィルム形成剤エマルジョン9代わりに、比
較例1と同様に製造されたポリ酢酸ビニルエマルジョン
80.Of 、スチレンに代わって市販のポリスチレン
エマルジョン(固形分濃度40φ) 12.5 f及び
水867、Ofを用いる以外は実施例2に従ってサイズ
剤を製造した。その組晟を第1表に示す。
比較例3 参考例2のフィルム形成剤エマルジョンの代わりに、比
較例1と同様に製造されたポリ酢酸ビニルエマルジョン
78.2 r 及びt−プチルベルオキシイソプロビル
カーボネ−1−1,8fを用いる以外は実施例2に従っ
てサイズ剤を、製造した。
その組成を第1表に示す。
(ガラス繊維強化プラスチックの製造)実験例1〜3、
比較実験例1 外径OJ6rrm、重量当りの長さ14.8 ya7%
のガラスストランド(日東紡績株式会社製)を約300
℃に加熱した炉内を定量になるまで通してサイズ剤を除
去した。次いで、実施例1.4、及び5並びに比較例1
で製造した各サイズ剤に含浸させて塗布・した後、50
Cで1時間予備乾燥し、さらに120℃で1時間熱処理
してガラス繊維表面に均一な被覆層を形成させた。つぎ
にこれらのガラス繊維を長さ24.5 rrmに切断し
てガラスチョツプドストランドを作成した。このように
して得られたガラス繊維を不飽和ポリエステルに混合し
て下記の組成のフンパウンドを調整し、下記の条件で成
形した。
コンパウンドの組成(重量部) オルソフタル酸系不飽和ポリエステル  100部ガラ
スチョツプドストランド      45部内部離型剤
(ステアリン酸亜鉛)     2部触媒(ベンゾイル
ペルオキシドペースト) 2部成形品の形状 円板(直径400肛、厚さ3閣) 成形条件 加圧力 約28Ky/dt 金型温度  上型115℃、下型120 ℃加圧時間 
 3分 得られた成形品の引張り強さ及び曲げ強さを測定した。
その結果をそれぞれ実験例1,2.3および比較実験例
として第2表に示す。
比較実験例:特開昭56−140048号の方法による
もの。
本発明のサイズ剤で処理して得られた・成形品が比較例
での成形品より強度が大であることを実験例4、・5、
比較実験例2.3 サイズ剤として、実施例2及び3並びに比較例2及び3
で製造したものを用い、ガラスチョツプドストランドの
長さを6 ++++nに切断する以外は実験例6に従っ
てガラスチョツプドストランドを得た。このようにして
得られたガラス繊維を一般に市販されているスチレン樹
脂に対して30重量%の割合で分散混入してガラス繊維
強化スチレン樹脂を製造した。そしてASTMD 63
8に従って、23及び80℃における引張り強さを測定
した。
これらを実験例4.5、比較実験例2.3とし、その結
果を第3表に示す。
比較実験例2:特公昭48−28997号の方法にもと
づく 比較実験例3:特開昭56−140048号の方法にも
とづく 実験例4と比較実験例2との比較から、本発明のサイズ
剤で処理して得られた成形品のほうが特公昭48−28
997号の方法に従って得られたものよりも強度の大き
いことがわかる。また、実験例5と比較実験例3との比
較から、本発明のサイズ剤で処理して得ぢ′れた成形品
のほうが特開昭56−140048号の方法に従って得
られたものよりも強度の大きいことがわかる。
以上により本発明のガラス繊維処理用サイズ剤は従来の
同種サイズ剤に比してすぐれた性質を有しており、その
製造は容易であり実用的価値が大なることはあきらかで
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルム形成剤として酢酸ビニルを少なくとも7
    0重量%含む不飽和単量体と一般式(1)(式中、R1
    は水素原子又は炭素数1ないし4のアルキル基からなる
    群の中から遺ばれた基を、R2及びR3は炭素数1ない
    し4のアルキル基からなる群の中から選ばれた基を、又
    R4は炭素数1ないし1zのアルキル基もしくは炭素数
    3ないし12のシクロアルキル基からなる群の中から選
    ばれた基を示す。)で示される不飽和ペルオキシカーボ
    ネートとを共重合して得られる共重合体とカップリング
    剤とを有効成分とするガラス繊維処理用サ  3イズ剤
  2. (2)  カップリング剤が一般式(II)6b na−8(−Y4−、z−b(II) (式中 Bllはアルケニル基又は官能基置換アルキル
    基、R6はアルキル基、Yは塩素原子又はアルコキシ基
    を表わし、αは1又は21.bはO又は1、ただしα十
    すは1又は2である。) で示される有機けい素化合物である特許請求の範囲第1
    項のガラス繊維処理用サイズ剤。
  3. (3)  有機けい素化合物がビニルトリメトキシシラ
    ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メ
    トキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセチルシラン、
    3−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン及び
    ビニルトリクロロシランからなる群より選ばれる1種又
    は2種以上である特許請求の範囲第2項記載のガラス繊
    維処理用サイズ剤。
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