JPS59221394A - ヘビ−粒状洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスカムの発生、特に汚垢中の脂肪酸成分に基づ
くカルシウムセッケン凝集物の発生を防止するヘビー粒
状洗浄剤組成物に関するものである。

通常、汚れた衣類のせんたくにおいては、弱アー　１　
＝ ルカリ性ヘビー洗剤が用いられるが、この際衣類に付着
している油性汚垢中の脂肪酸成分と、洗液中のカルシウ
ムイオンなどの金属イオンとの反応によって錯体、すな
わちスカムが発生する。

このスカムは、せんたくされた衣類の外観を著しく貧弱
化させ、その上衣類の寿命を短くし、さらにはせんたく
機の金属部分の腐食やカビの発生要因となっている。し
たがって、このスカムの発生を防止するために、従来か
ら多くの研究が行われ、種々のスカム分散剤を用いるこ
とが提案されている。

しかしながら、これらの提案の多くは通常の粉セッケン
組成物中にスカム分散剤を配合する方法にとどまり、ヘ
ビー洗浄剤組成物に関しては、満足しうるスカム発生の
防止方法はまだ見出されていない。

本発明者らは、このような事情に鑑み、ヘビー洗浄剤組
成物を対象としたスカム発生防止に関して鋭意研究を重
ねた結果、洗液中でナトリウムイオンを局在化させるこ
とにより、汚垢中の脂肪酸とカルシウムイオンとの反応
が遅くなって、生成した脂肪酸塩をスカム分散効果の優
れた活性剤ミセルが包含するため、スカム発生を大幅に
抑制しうろこと、及び特定の洗剤粉粒状物に粉粒状炭酸
ナトリウムを配合した洗浄剤組成物は、衣類などにイ」
着した脂肪酸汚垢雰囲気にすトリウムイオンを局在化さ
せうろことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。

すなわち、本発明は、（Ａ）炭素数１０〜２２の脂肪酸
残基含有するα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩及びα
−スルホ脂肪酸塩を主成分とするアニオン性界面活性剤
５重量係以上を含有し、かつα−スルホ脂肪酸メチルエ
ステル塩とα−スルホ脂肪酸塩との割合が重量基準で９
．１ないし４．６である洗剤粉粒状物に、（Ｂ）粉粒状
炭酸ナトリウムを配合して成る洗浄剤組成物を提供する
ものである。

本発明組成物の（Ａ）成分である洗剤粉粒状物は、一般
式（Ｉ） ８０３Ｍ （式中のＲは炭素数８〜２０のアルギル基又はアルケニ
ル基、Ｍはアルカリ金属である）で示されるα−スルホ
脂肪酸メチルエステル塩及び一般式（ｎ） ８０５Ｍ （式中のＲ及びＭは前記と同じ意味をもつ）で示される
α−スルホ脂肪酸塩を主成分とするアニオン性界面活性
剤ｉ５重量係以上、好ましくは１０〜２０重量％含有す
る。この含有量が５重量係未満ではスカム分散性が不七
分である。

また、α〜スルホ脂肪酸メチルエステル塩とα−スルホ
脂肪酸塩との含有割合は、重量基準で９１ないし４６、
好ましくは８２ないし５５の範囲である。

前記のα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩及び３− α−スルホ脂肪酸塩はナトリウム塩が好ましく、またそ
の原料となる脂肪酸としては、例えばヤシ油、牛脂、パ
ーム核油、パーム油などの天然油脂から誘導される脂肪
酸や所定炭素数を有する合成脂肪酸が挙げられる。

（Ａｌ成分の洗剤粉粒状物には、前記のアニオン性界面
活性剤以外に、他のアニオン性界面活性剤、例えば炭素
数１２〜２４のオレフィンスルホン酸塩、炭素数１０〜
１４の直鎖アルキル基置換ベンゼンスルホン酸塩、炭素
数１０〜１４のアルキル硫酸塩、炭素数１０〜１４のア
ルコールに、該アルコール１モル当す１〜３モルの酸化
エチレンを付加させて得られたポリオキシエチレンアル
キルエーテルの硫酸塩などを配合することができる。

これらのアニオン性界面活性剤の好ましい配合量は、洗
剤粉粒状物に対して５〜２５重量％の範、囲であり、か
つ全アニオン性界面活性剤に対して６０重量％未満であ
る。またこれらのアニオン性界面活性剤は単独で用いる
こともできるし、２種以上混合して用いることもできる
。

　４　− また、この洗剤粉粒状物には、必要に応じて、アルコー
ルエトキシレ−１・などの非イオン性界面活性剤、ゼオ
ライト、ケイ酸ナトリウム、二ｌ・リロトリ酢酸ナトリ
ウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのビルダ
ー、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ールなどの再汚染防止剤、ボウ硝などの増量剤、けい光
増白剤、香料、色素などを添加することもできる。これ
らの添加成分のなかで、ゼオライトやケイ酸ナトリウム
が好ましく用いられる。このゼオライトとしては、合成
ゼオライトが好適であり、また結晶型及び不定形のいず
れも用いることができ、その好ましい含有量は洗浄剤組
成物に対して５〜１５重量−の範囲である。またケイ酸
ナトリウムとしては、５ｉ０２７　Ｎａ２Ｏの平均モル
比が２．０〜３．５の範囲のものが好ましく、その含有
量は洗剤粉粒状物に対して１５重量％以下である。

本発明組成物において（Ｂ）成分として用いる炭酸ナト
リウムは粉粒状物であって、そのかさ比重が０．３〜１
．１であり、かつ粒度が２００〜５００μの範囲のもの
が好適である。この範囲を大きく逸脱１〜たものは、洗
浄剤組成物中で偏析したり、分離が生じ、性能の再現性
が乏しくなって好ましくない。

また、この炭酸ナトリウム全量全前記の洗剤粉粒状物に
含有させると、ナトリウムイオンの局在化が不利な方向
に導かれて好ましくなく、もし必要に応じて炭酸ナトリ
ウムを該洗剤粉粒状物中に含有させる場合は、その量は
洗浄剤組成物中の全炭酸ナトリウムの５０重景％を超え
ないことが重要である。

この粉粒状炭酸す）　ＩＪウムの洗浄剤組成物中におけ
る偏析をできるだけ抑制するために、該炭酸ナトリウム
のかさ比重及び粒度を、前記の洗剤粉粒状物のかさ比重
及び粒度にできるだけ近づけることが好ましく、そのた
めには、ケイ酸ナトリウムなどをバインダーとして炭酸
ナトリウムを造粒することが考えられる。この場合、造
粒物中の炭酸す）　ＩＪウムの含有量は６０重量％以上
であることが好ましい。

本発明組成物における粉粒状炭酸ナトリウムの含有量は
２重量％以上が好ましく、さらに好ましくは３〜１０重
量％の範囲である。この含有量が２重口・係未満では、
洗液中におけるナトリウムイオンの局在化が不十分であ
る。

なお、炭酸ナトリウムは洗剤用ビルダーとして公知の化
合物であるが、本発明のような形で用いられる例は見当
らない。

また、本発明組成物には、必要に応じてカチオン造粒物
などの粉粒状物質を配合することもできる。

本発明の洗浄剤組成物は、特定のアニオン性界面活性剤
を含む洗剤粉粒状物に、粉粒状炭酸ナトリウムを配合し
たものであって、スカム発生の防止に優れた洗浄剤組成
物である。

次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。

なお、洗浄剤組成物のスカム分散効果は、次のようにし
て評価した。

すなわち、白い枕カバー５枚を７日間就寝時に使用し、
使用後半裁して左右に分け、一方は実施例に示す洗剤で
、他方は水のみでそれぞれせんたくする。

せんたくに、約４°ＤＨの水道水及び反転型せんたく機
を用い、２０℃、浴比３０倍、洗剤濃度０．１４重量％
の条件で１０分間洗浄し、１分間脱水後、バッチ３分、
すすぎを２回繰り返すという方法で行う。せんたく終了
後風乾し、半裁した部分を縫合する。この縫合した枕カ
バーをさらに７日間就寝時に使用する。このような操作
を２０回繰り返したのち目視判定に供する。

判定は使用前のものを５点とし、洗剤を用いた場合と同
様な操作で水洗いのみを行ったものを０点とした値で表
現する。この値が３．０以上ではスカム分散効果が良好
であることを示し、２．０以下では不十分であることを
示す。

また、実施例における表中の略号で表わされる化合物及
び使用したケイ酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの種類を
次に示す。

α−８ＦＭｅ　　　：α−スルホ硬化パーム油脂肪酸メ
チルナトリウム α−８Ｆ’）塩：α−スルホパルミチン酸ジナトリウム
ＡＳ　　　　、ヤシ油アルコール硫酸ナトリウムケイ酸
ナトリウム（１）：５１ｏ２／Ｎａ２ｏモル比約２．０
ケイ酸ナトリウム（２）　　：　５ｉ０２／Ｎａ２Ｏモ
ル比約３．０実施例１〜３ 次表に示されるような成分組成を有する洗浄剤組成物を
調製し、スカム分散効果を求めた。その結果を次表に示
す。

特許出願人　ライオン株式会社 代理人　阿　形　　　明 １１− ６２６−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １（Ａ）炭素数１０〜２２の脂肪酸残基含有するα−ス
   ルホ脂肪酸メチルエステル塩及びα−スルホ脂肪酸塩を
   主成分とするアニオン性界面活性剤５重量係以上を含有
   し、かつα−スルホ脂肪酸メチルエステル塩とα−スル
   ホ脂肪酸塩との割合が重量基準で９°１ないし４：６で
   ある洗剤粉粒状物に、（Ｂ）粉粒状炭酸ナトＩＪウムを
   配合して成る洗浄剤組成物。