JPS5921908B2 - 被膜形成組成物 - Google Patents

被膜形成組成物

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JPS5921908B2
JPS5921908B2 JP18376580A JP18376580A JPS5921908B2 JP S5921908 B2 JPS5921908 B2 JP S5921908B2 JP 18376580 A JP18376580 A JP 18376580A JP 18376580 A JP18376580 A JP 18376580A JP S5921908 B2 JPS5921908 B2 JP S5921908B2
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JP
Japan
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film
forming composition
polymer
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resistance
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JP18376580A
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JPS57108117A (en
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一二 影石
猛秀 坂部
直行 岸
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ATOMU KAGAKU TORYO KK
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ATOMU KAGAKU TORYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種々の特徴ある性能を有する被膜形成組成物に
関する。
更に詳しく説明すれば、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性
などの耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性などの機械的性質
、非沈澱性、非凝固性、非級性などの組成物の貯蔵安定
性、被膜の透明性にすぐれた性能を均衡よく具え、更に
、被膜形成時の乾燥性、レベリング性、泡抜けなどがき
わめてすぐれた被膜形成組成物に関する。本発明は (ハ 主鎖炭素原子4つ当たりの凝集エネルギーが0.
8〜1.6KC(ljである重合体の有機溶媒溶液中に
おいて、ルイス酸の存在下において(メタ)アクリル酸
エステル系単量体およびカルボキシル基含有アクリル系
単量体を該重合体にグラフト重合してなる樹脂を含有し
てなる被膜形成組成物、(2)被グラフト成分である前
記重合体が両性末端官能性である前記(1)に記載の被
膜形成組成物、を提供するものである。
主鎖炭素原子4つ当たりの凝集エネルギーが0.8〜1
.6KC(liである重合体としてはポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイソブテン、ポリブタジエン、天然
ゴム、ポリクロロプレンなどがあり、H、Mbrk、I
nd、Eng、Chem、、34、449、1349(
1942)に述べられているように合成ゴムに適してい
る重合体であり、これらの群から選ばれる重合体である
これらのうちで特に、ポリブタジエン、天然ゴム。環化
ゴムが好適に用いられる。該重合体を溶解させる有機溶
媒としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、n−ヘキ
サン、□ 抽出揮発油、メチレンクロライド、トリクロ
ロエタン、アセトン、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール
、を−ブチルアルコール、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、など該重合体門 を溶解させること
ができるものなら何でもよい。
グラフト重合は種々の方法によつて達成されるが、通常
は過酸化物触媒、例として、メチルエチ、−ルケトンパ
ーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド
、シクロヘキサノンパーオキサイド、イソブチルパーオ
キサイド6ラウロイルパーオキサイド,アセチルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド6t−ブチルハイドロパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、ジ一t−ブチルパーオキサイ ド、t−ブチルパ
ーオキシ一2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパー
オキシーイソブチレート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エートを用いて、重合温度60℃〜130℃で、(メタ
)アクリル酸エステル系単量体を重合させると同時に、
存在する被グラフト成分である重合体にグラフトさせる
、いわゆる連鎖移動反応による方法(井手文雄、グラフ
ト共重合体の合成とその応用、高分子刊行会((197
7))がとられる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル
、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸
トリデシル、アクリル酸ステアリル,メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリルなどが
あり、これらの単量体は単体で用いても、また、2種以
上混合して用いてもよい。
更に必要であれば、これらの単量体と共重合可能な単量
体、例えば、スチレン、ブロモスチレン、ジメチルスチ
レン、クロルメチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、酢酸イソプロペニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ビニルトリメトキシシランなどを併用することも可
能である。特にホモポリマーのTgの高いものと低いも
のとの組合せ、例えばメタクリル酸メチルとアクリル酸
−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチルとアクリル
酸n−ブチルの組合せでは、該被膜形成組成物の可とう
性、耐衝撃性などを向上させるために好適に用いられる
。(メタ)アクリル酸エステル系弔量体とその他の共重
合可能な単量体との割合は、(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体を少なくとも全単量体量の20重量%以上含
有することが必要である。(メタ)アクリル酸エステル
系弔量体の含有量が20重量%以下であると、該被膜形
成組成物より得られる被膜の力学的強度が著しく低下し
、被膜は脆くなる。カルボキシル基含有アクリル系単量
体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸、クロトン酸などがあり、これら単量体は単
体で用いても、また、2種以上混合して用いてもよい。
該弔量体は本発明に係る被膜形成組成物と被塗物との密
着性をきわめて良好ならしめ、更に、被膜形成時の乾燥
性を良くする為にきわめて効果的に配合される。該単量
体と(メタ)アクリル酸エステル系単量体との割合は、
該弔量体の含有量が全(メタ)アクリル酸系単量体の1
〜15重量%であることが必要である。l重量%以下で
は被塗物との間に良好な密着性が得られず、15重量%
以上では該被膜形成組成物より得られる被膜に脆裂が生
じたり6被膜の透明度が低下したりする。被グラフト成
分である重合体と(メタ)アクリル酸エステル系弔量体
との割合は、(メタ)アクリル酸エステル系弔量体を全
反応物中20〜80重量%配合することが必要であり、
20重量%以下では得られる被膜強度力汁分でなく、耐
汚染性、耐油性などがきわめて悪くなり、80重量%以
上では弾性体としての機能を失ない被膜が脆くなる。3
0〜70重量%配合することがもつとも好ましく、この
とき、該被膜形成組成物は前記諸性能をもつとも均衛よ
く具備したものとなる。
本発明者等は前記グラフト重合がルイス酸、例として塩
化第二スズ、三弗化ホウ素、トリクロルアルミニウムな
どの存在下で実施されるとき、該グラフト重合体を含有
してなる有機溶媒溶液系は該重合体粒子が安定に分散し
た有機溶媒分散系へと変化することを知つた。すなわち
、前記グラフト重合を上記のようにルイス酸の存在下で
実施することにより、本発明による被膜形成組成物は分
離、沈澱、ゲル化などが起こらなくなり、該被膜形成組
成物の貯蔵安定性は著しく向上する。更に、該被膜形成
組成物を有機溶媒分散系に変えることにより、被膜形成
時の乾燥性、レベリング性、消泡性が飛躍的に向上する
。ルイス酸は(メタ)アクリル酸エステル系弔量体に対
し10重量%以下で用いればよい。本発明に係る被膜形
成組成物は、これに顔料、その他を配合することも可能
であり、また、必要であれば他樹脂との混合で用いても
よい。
このようにして本発明に係る被膜形成組成物は耐水性、
耐アルカリ性、耐酸性などの耐薬品性、耐摩耗性、耐衝
撃性などの機械的性質、非沈澱性、非凝固性、非ゲル化
性などの組成物の貯蔵安定性、被膜の透明性にすぐれた
性能を均衡よく具え、更に、被膜形成時の乾燥性、レベ
リング性、泡抜けなどがきわめてすぐれたものである。
更に、両末端官能性の重合体、例えば、水酸基末端液状
ポリブタジエン、エポキシ基末端液状ポリブタジエン、
カルボキシル基末端液状ポリブタジエン、を用いてなる
被膜形成組成物は被膜に可とう性、耐衝撃性を与えるう
えですぐれており、更に、該グラフト共重合体を新規な
るプレポリマ一として利用する際にきわめて有力な官能
性を与える。
かようにして調整されたプレポリマ一の末端官能?と硬
化剤官能基との組合せは表1に示したものが好適に用い
られる。本発明に係る被膜形成組成物は次の如くきわめ
て良好なる性能を有している。
(1)乾燥性がすぐれている: 従来の被膜形成組成物は一度に厚く塗布した場合,いわ
ゆる゛ウム゛という現象が起こり、被膜表面だけが乾燥
し内部は溶剤を含んで未硬化のまま2日とか3日たつて
も乾燥しなかつたが、本発明に係る被膜形成組成物は5
〜6時間あれば十分な性能が得られるまでに硬化乾燥す
る。
(2)耐薬品性がすぐれている: 従来の被膜形成組成物は耐水、耐アルカリ、耐酸の如く
浸漬試験を行なえば、フクレ、ツヤビケ、ハガレの如き
現象を浸漬後1週間位の比較的短期間で起こしたが、本
発明に係る被膜形成組成物ではl力月、2力月と浸漬し
ても被膜には何らの変化も起こらない。
(3)機械的性質が良好である: 主鎖炭素原子4つ当たりの凝集エネルギーが0.8〜1
.6K誠である重合体に(メタ)アクリル酸エステル系
単量体をグラフト重合することにより、耐摩性6耐衝撃
性などの機械的性質にきわめてすぐれた樹脂が得られ、
該樹脂よりなる本発明の被膜形成組成物は機械的性質が
きわめてすぐれている。
更に、前記した如く、本願の特許請求の範囲第2項の発
明に従い、硬化剤を配合して主鎖延長、架橋などを行な
えば性能はより向上する。このものは、従来の二液型の
ものに比し、塗布作業性、被膜形成時の硬化乾燥性、レ
ベリング性、消泡性の点ではるかにすぐれている。(4
)被膜の透門性、レベリング性、消泡性がすぐれている
:本発明に係る被膜形成組成物は種々の特徴ある性能を
有しているが、特に、被膜形成時のレベリング性、消泡
性はきわめて良好であり、また、従来かような型の被膜
形成組成物が半透明ないし不透明の被膜しか得られなか
つたのに比し、本発明に係る被膜形成組成物より得られ
る被膜はその透明性において卓越している。
(5)貯蔵安定性がすぐれている: 本願の特許請求の範囲第3項の発明を実帷することによ
り、本発明に係る被膜形成組成物は分離、沈澱、ゲル化
などが起こらなくなり、該被膜形成組成物の貯蔵安定性
はきわめてすぐれている。
以下、実施例によつて本発明の内容をより詳しく説明す
る。
実施例1〜9および比較例1〜3 重合方法 還流冷却器,温度計、窒素ガス導入管、攪拌装置を備え
たフラスコに表2に示した組成のパート(1)を仕込み
95℃に昇温する。
ここで、パート(1:)を60分かけてフラスコ内に滴
下する。この後、120分間重合を行ない6ここでパー
ト(Iii)を60分毎3回に分けてフラスコ内に添加
する。さらに180分重合を行なつた後、反応系を70
℃に冷却しパート0′Sl)を添加して重合の終了とす
る。パニ上1実帷例1〜9および比較例1〜3の樹脂を
20m1のサンプルびんにとり、20℃でl週間静置の
後その外観を観察した(結果表3)。
また、ガラス板上に10ミルのアプリケーターで塗布し
被膜の透明性、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性を試験し
た結果を表3に示す。実施例1〜9および比較例1〜3
の樹脂をガラス板上に30ミルのアプリケーターで塗布
し、20℃で乾燥性を試験した結果を表3に示す。
また5アルミ板上に30ミルのアプリケーターで塗布し
、200Cでl週間乾燥し、JISK549l一197
4によつて耐摩耗性の試験を行なつた結果を同じ表4に
示す。1)実泡例5,6,7の樹脂1009にタゲネー
ト80(トリレンジイソシアネート)(武田薬品(株)
)39を添加し、よく混合した後平滑なポリ塩化ビニル
板上に流し、20℃でl週間硬化乾燥させた(テストピ
ース5,6,7)。
2)実帷例8,9の樹脂1009にT.A.P.(2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フエノーノ(
ハ)(化薬ヌ一り一(株))3.59を添加し、よく混
合した後平滑なポリ塩化ビニル板上に流し、20゜C′
111′l週間硬化乾燥させた(テストピース8,9)
上記のようにして得た各テストピースを ASTMD−638−52Tに従い引張り試験を行なつ
た。
結果を表5に示した。表3の結果から、ルイス酸を存在
させないでグラフト重合を行つた比較例1,2および3
はルイス酸の存在下でグラフト重合を行つた本発明によ
る実施例のものよりも外観、透明性に劣つていることが
わかり、また表4の結果から、比較例1,2および3は
乾燥性および摩耗減量においても劣つていることがわか
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主鎖炭素原子4つ当たりの凝集エネルギーが0.8
    〜Kcalである重合体の有機溶媒溶液中において、ル
    イス酸の存在下において(メタ)アクリル酸エステル系
    単量体およびカルボキシル基含有アクリル系単量体を該
    重合体にグラフト重合してなる樹脂を含有してなる被膜
    形成組成物。 2 被グラフト成分である前記重合体が両性末端官能性
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    被膜形成組成物。
JP18376580A 1980-12-26 1980-12-26 被膜形成組成物 Expired JPS5921908B2 (ja)

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JPS57108117A JPS57108117A (en) 1982-07-06
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