JP2004511607A - 直接塗装可能なポリプロピレングラフトコポリマー - Google Patents

直接塗装可能なポリプロピレングラフトコポリマー Download PDF

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Abstract

直接塗装可能なポリオレフィン組成物は、(1)グラフトコポリマー組成物であって、(a)フリーラジカルによって重合可能な少なくとも1種のビニルモノマーがグラフト重合されているプロピレンポリマー物質の骨格を有するグラフトコポリマー、(b)ゴム成分、及び任意に、(c)広い分子量分布のプロピレンポリマー物質を含有するグラフトコポリマー組成物、(2)酸化ポリエチレンワックス、(3)脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたプロピレンホモポリマー又はコポリマー、(4)該グラフトポリマーの無水物基と反応性である官能性ポリマー、(5)任意に、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたポリオレフィンゴム、及び(6)任意に、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたエチレンポリマーを含有する。本組成物は、特に射出成形自動車部品の製造に有用であり、優れた塗料接着と耐久性を示す。

Description

【0001】
(発明の分野)
この発明は、重合ビニルモノマーでグラフトされたプロピレンポリマー物質を含有する組成物に関する。
【0002】
(発明の背景)
ペイント又は塗料は、ポリオレフィンのような非極性物質に対して非常に劣った接着性を有するウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、又はメラミン樹脂のような極性物質から成るので、ポリオレフィンは塗装又は塗布できない。通常、ポリオレフィン基材とペイント塗料との間の結合層として接着促進剤が用いられる。この余分な工程は製品のコストを高め、かつ該塗料はあまり耐久性でない。ポリオレフィンを、ビニル置換芳香族化合物、又は不飽和脂肪酸のようないくらか極性の物質でグラフトしても、成形品の表面にペイントを接着させるのに十分には該表面に極性を与えない。熱可塑性ポリオレフィンを直接塗装可能にするために種々の添加剤が提案されている。熱可塑性オレフィンは、オレフィンポリマーとポリオレフィンエラストマーの非架橋ブレンドである。例えば、米国特許第5,959,030号は、直接塗装可能な熱可塑性オレフィン(paintable thermoplastic olefin)(TPO)組成物であって、TPOに加え、(1)低分子量無水マレイン酸−グラフトプロピレンホモポリマー又はエチレン/プロピレンランダムコポリマー、(2)無水マレイン酸−グラフトオレフィンポリマー物質、及び(3)該グラフトポリマーの無水物基と反応性である官能性ポリマーを含有する組成物を開示している。米国特許第5,962,573号は、直接塗装可能なTPO組成物であって、TPOに加え、(1)酸化ポリエチレンワックス、(2)脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたプロピレンホモポリマー又はコポリマー、(3)グラフトポリマーの無水物基と反応性である官能性(functionalized)ポリマー、任意に(4)脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたポリオレフィンゴム、及び任意に(5)脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされた低分子量エチレンポリマーを含有する組成物を開示している。
しかし、未だに今日の市場、特に自動車業界で要求される塗料接着及び耐久性に対する、より厳しい要求に応じることのできるポリプロピレングラフトコポリマー組成物に対する要望がある。
【0003】
(発明の概要)
この発明の組成物は、質量で、
(1)100部のグラフトコポリマー組成物であって、(a)フリーラジカルによって重合可能な少なくとも1種のビニルモノマーがグラフト重合されているプロピレンポリマー物質の骨格を含むグラフトコポリマー、(b)該グラフトコポリマー組成物の総質量に基づいて、少なくとも5%のゴム成分、及び任意に、(c)該グラフトコポリマー組成物の総質量に基づいて、約5%〜約40%の広い分子量分布のプロピレンポリマー物質を含むグラフトコポリマー組成物;
(2)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部の、116℃未満の融点及び40未満の酸価(acid number)を有する酸化ポリエチレンワックス;
(3)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5部〜約20部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、かつ約2〜約5%の無水物含量を有するプロピレンホモポリマー又は約0.5%〜約20%のエチレン若しくはα−オレフィン含量を有するエチレン若しくは4−8Cα−オレフィンとのプロピレンコポリマー;
(4)以下の成分から成る群より選択される、該グラフトポリマーの無水物基と反応性である官能性ポリマー:
(a)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のアミン末端ポリアルキレングリコール;
(b)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のヒドロキシ末端ポリオレフィン;
(c)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のヒドロキシ末端ポリブタジエン;
(d)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のヒドロキシ末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー;
(e)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のヒドロキシ末端ポリアルキレンオキシド;
(f)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のメトキシ末端ポリアルキレンオキシド;
(g)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のアミン末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー、及び
(h)それらの混合物;
(5)任意に、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約4〜約30部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、無水物含量が少なくとも0.3%であるが3%未満であるポリオレフィンゴムであって、任意に約0.5%〜約10%のジエンを含有し、エチレン含量が約30%〜約70%である、エチレンと3−8Cα−オレフィンのポリマーを含み、(2)+(3)の量が該グラフトコポリマー組成物100部当たり25部以上の場合には、存在しなければならないポリオレフィンゴム、及び
(6)任意に、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたエチレンポリマーであって、無水物含量が約1%〜約16%であり、かつ数平均分子量Mが約500〜約5000であるエチレンポリマー。
この組成物から製造される自動車用バンパーのような射出成形品は、該グラフトコポリマー組成物と塗料との間に接着促進剤の層を必要とすることなく、直接極性ペイント又は塗料で塗装可能であり、かつ優れた塗料接着と耐久性を示す。
【0004】
(発明の詳細な説明)
この発明の組成物の成分(1)は、(a)フリーラジカルによって重合可能な少なくとも1種のビニルモノマーがグラフト重合されているプロピレンポリマー物質の骨格を含むグラフトコポリマー、(b)ゴム成分、及び任意に、(c)広い分子量分布のプロピレンポリマー物質を含むグラフトコポリマー組成物である。
このグラフトコポリマーの骨格として使用されるプロピレンポリマー物質は、以下でよい:
(1)80より大きい、好ましくは約85〜約99のアイソタクチック指数を有するプロピレンの結晶性ホモポリマー;
(2)プロピレンと、エチレン及び4−10Cα−オレフィンから成る群より選択されるオレフィンとの結晶性コポリマーであって、該オレフィンがエチレンである場合は、最大重合エチレン含量が約10%、好ましくは約4%であり、かつ該オレフィンが4−10Cα−オレフィンである場合は、その最大重合含量が約20質量%、好ましくは約16質量%であり、85より大きいアイソタクチック指数を有する結晶性コポリマー;
(3)プロピレンと、エチレン及び4−8Cα−オレフィンから成る群より選択される2種のオレフィンとの結晶性ターポリマーであって、最大重合4−8Cα−オレフィン含量が約20質量%、好ましくは約16%であり、かつ該オレフィンの1つがエチレンである場合は、最大重合エチレン含量が約5質量%、好ましくは約4質量%であり、85より大きいアイソタクチック指数を有する結晶性ターポリマー;
(4)以下の成分を含むオレフィンポリマー組成物:
(a)約10質量%〜約60質量%、好ましくは約15質量%〜約55質量%の、アイソタクチック指数が80より大きく、好ましくは約85〜約98の結晶性プロピレンホモポリマー、又は(i)プロピレンとエチレン、(ii)プロピレンとエチレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)プロピレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーの結晶性コポリマーであって、85質量%より高い、好ましくは約90質量%〜約99質量%の重合プロピレン含量及び85より大きいアイソタクチック指数を有するコポリマー;
(b)約5質量%〜約25質量%、好ましくは約5質量%〜約20質量%の、エチレンと、プロピレン又は周囲温度でキシレンに不溶性である4−8Cα−オレフィンとのコポリマー;及び
(c)約30質量%〜約70質量%、好ましくは約40質量%〜約65質量%の、(i)エチレンとプロピレン(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのエラストマーコポリマーであって、任意に約0.5質量%〜約10質量%の重合ジエンを含有し、かつ70質量%未満、好ましくは約10質量%〜約60質量%、最も好ましくは約12質量%〜約55質量%の重合エチレンを含有し、かつ周囲温度でキシレンに可溶性であり、デカヒドロナフタレン中、135℃で測定した固有粘度が約1.5〜約4.0dl/gであるコポリマー、
ここで、(b)と(c)の総量は、全オレフィンポリマー組成物に基づいて、約50%〜約90%であり、質量比(b)/(c)は0.4未満、好ましくは0.1〜0.3であり、かつ該組成物は、少なくとも2段階の重合で調製され、150MPa未満の曲げモジュラスを有し;又は
(5)以下の成分を含む熱可塑性オレフィン:
(a)約10%〜約60%、好ましくは約20%〜約50%の、アイソタクチック指数が80より大きいプロピレンホモポリマー、又は(i)エチレンとプロピレン、(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのコポリマーであって、85%より高い重合プロピレン含量及び85より大きいアイソタクチック指数を有するコポリマー;
(b)約20%〜約60%、好ましくは約30%〜約50%の、(i)エチレンとプロピレン、(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのアモルファスコポリマーであって、任意に約0.5%〜約10%の重合ジエンを含有し、かつ70%未満の重合エチレンを含有し、かつ周囲温度でキシレンに可溶性であるコポリマー;及び
(c)約3%〜約40%、好ましくは約10%〜約20%の、エチレンと、プロピレン又は周囲温度でキシレンに不溶性である4−8Cα−オレフィンとのコポリマー、
ここで、該熱可塑性オレフィンは、150より高いが1200MPa未満、好ましくは約200〜約1100MPa、最も好ましくは約200〜約1000MPaの曲げモジュラスを有する。
室温又は周囲温度は〜25℃である。
【0005】
(4)及び(5)の調製で有用な4−8Cα−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、ペンテン−1;ヘキセン−1;4−メチル−1−ペンテン、及びオクテン−1が挙げられる。
存在する場合、ジエンは、典型的にはブタジエン;1,4−ヘキサジエン;1,5−ヘキサジエン、又はエチリデンノルボルネンである。
プロピレンポリマー物質(4)及び(5)は、少なくとも2段階の重合で調製でき、第1段階で、プロピレン;プロピレンとエチレン;プロピレンとα−オレフィン、又はプロピレンとエチレンとα−オレフィンが重合されて、(4)又は(5)の成分(a)が形成され、次の段階で、エチレンとプロピレン;エチレンとα−オレフィン、又はエチレンとプロピレンとα−オレフィン、及び任意にジエンの混合物が重合されて、(4)又は(5)の成分(b)と(c)が形成される。
【0006】
重合は液相、気相、又は分離反応器を用いた液−気相で行うことができ、すべてバッチ又は連続的のどちらかで行うことができる。例えば、希釈剤として液体プロピレンを用いた成分(a)の重合及びプロピレンの部分的脱気以外は中間段階なしで、気相で成分(b)及び(c)の重合を行うことができる。すべて気相が好ましい方法である。プロピレンポリマー物質(4)の調製は、米国特許第5,212,246号及び第5,409,992号に記載されており、これらは参照によって本明細書に取り込まれる。プロピレンポリマー物質(5)の調製は、米国特許第5,302,454号及び第5,409,992号にさらに詳細に記載されており、これらは参照によって本明細書に取り込まれる。
【0007】
プロピレンホモポリマーは、好ましいプロピレンポリマー骨格物質である。
プロピレンポリマー物質の骨格上にグラフトされうるモノマーには、フリーラジカルによって重合可能ないずれのモノマービニル成分も含まれ、ここで、ビニルラジカルHC=CR−(式中R=H又はメチル)が、直鎖若しくは分岐脂肪族鎖に、又は単−又は多環式化合物内の置換若しくは無置換芳香族、ヘテロ環式、若しくは脂環式環に付着される。典型的な置換基は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、及びハロでありうる。通常ビニルモノマーは、以下の分類のうちの1メンバーである:(1)スチレン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、及びそれらの同族体、例えば、α−及びパラ−メチルスチレン、メチルクロロスチレン、p−tert−ブチルスチレン、メチルビニルピリジン、及びエチルビニルピリジンを含むビニル置換芳香族、ヘテロ環式、又は脂環式化合物、及び(2)アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクリル酸;メチル、エチル、ヒドロキシエチル、2−エチルヘキシ、及びブチルアクリル酸エステルのようなアクリル酸エステル;メタクリル酸;メチル、エチル、ブチル、ベンジル、フェニルエチル、フェノキシエチル、エトキシプロピル、及びヒドロキシプロピルメタクリル酸エステルのようなメタクリル酸エステルを含む不飽和脂肪族ニトリル及びカルボン酸及びそのエステル。同一又は異なる分類から複数のモノマーを利用することができる。
【0008】
重合モノマーは、プロピレンポリマー物質100部当たり約5〜約240部、好ましくは約20〜100部を構成する。
グラフト重合の際、モノマーは共重合もして、特定量の遊離の又は非グラフトコポリマーを形成する。この明細書で「重合ポリマー」とするいずれの言及も、グラフト及び非グラフト重合モノマーの両者を包含する意である。グラフトコポリマーの形態は、プロピレンポリマー物質が連続又はマトリックス相であり、かつ重合モノマーはグラフト化又は非グラフト化の両方とも分散相であるような形態である。グラフトコポリマーは、種々の方法のいずれによっても製造することができる。これら方法の1つは、フリーラジカル重合開始剤であるペルオキシド若しくは他の化合物による処理によって、又は高エネルギー電離放射線による照射によって、プロピレンポリマー物質上に活性グラフト部位を形成する工程を含む。化学又は照射処理の結果としてポリマー上に生成されるフリーラジカルが、該ポリマー上に活性グラフト部位を形成し、これら部位でモノマーの重合を開始する。ペルオキシド開始グラフト法によって生成されるグラフトコポリマーが好ましい。
【0009】
ポリプロピレンを、有機ペルオキシドのようなフリーラジカル重合開始剤、及び少なくとも1種のビニルモノマーと接触させることによるグラフトコポリマーの調製は、米国特許第5,140,074号にさらに詳細に記載されており、これは参照によって本明細書に取り込まれる。オレフィンポリマーを照射して、少なくとも1種のビニルモノマーで処理することによるグラフトコポリマーの調製は、米国特許第5,411,994号にさらに詳細に記載されており、これは参照によって本明細書に取り込まれる。
【0010】
グラフトコポリマー組成物のゴム成分(b)は、(i)オレフィンコポリマーゴム、(ii)モノアルケニル芳香族炭化水素共役ジエンブロックコポリマー、及び(iii)コアシェルゴムから成る群の1種以上から選択される。これらゴム成分のいずれも酸若しくは無水物官能性を持つことができ、又はこれら官能基が無くてよい。好ましいゴム成分は、(i)又は(ii)であり、単独又は組合せのどちらかである。
好適なオレフィンコポリマーゴムとしては、例えば、エチレン/プロピレンモノマーゴム(EPM)、エチレン/オクテン−1、及びエチレン/ブテン−1ゴムのような飽和オレフィンコポリマーゴム、及びエチレン/プロピレン/ジエンモノマーゴム(EPDM)のような不飽和オレフィンコポリマーゴムが挙げられる。好ましいオレフィンコポリマーゴムは、エチレン/プロピレン、エチレン/ブテン−1、及びエチレン/オクテン−1コポリマーである。
【0011】
モノアルキル芳香族炭化水素共役ジエンブロックコポリマーは、A−B(又はジブロック)構造の熱可塑性エラストマー、線状A−B−A(又はトリブロック)構造、放射状(A−B)型、式中n=3−20%、又はこれら構造型の組合せでよく、各Aブロックがモノアルケニル芳香族炭化水素ポリマーブロックであり、各Bブロックが不飽和ゴムブロックである。この型の種々グレードのコポリマーは商業的に入手可能である。グレードは、構造、中間及び末端ブロックの分子量、及びゴムに対するモノアルケニル芳香族炭化水素の割合に差がある。ブロックコポリマーは、水素化もされうる。典型的なモノアルケニル芳香族炭化水素モノマーは、スチレン、環−置換1−4C直鎖若しくは分岐アルキルスチレン、及びビニルトルエンである。スチレンが好ましい。好適な共役ジエンとしては、例えば、ブタジエン及びイソプレンが挙げられる。好ましいブロックコポリマーは、水素化スチレン/エチレン−プロピレン/スチレントリブロックコポリマーである。
【0012】
ブロックコポリマーの量平均分子量(M)は、一般的に約45,000〜約260,000g/モルの範囲内であり、衝撃強さと剛性の最良バランスを有する組成物を製造することを基準として、約50,000〜約125,000g/モルの範囲内の平均分子量が好ましい。また、飽和のみならず不飽和ゴムブロックを有するブロックコポリマーも使用できるが、この場合もやはりそれらを含有する組成物の衝撃強さ/剛性バランスを基準として、飽和ゴムブロックを有するコポリマーが好ましい。ブロックコポリマーにおけるモノアルケニル芳香族炭化水素の共役ジエンに対する割合は、約5/95〜50/50、好ましくは約10/90〜約40/60の範囲内である。
【0013】
コアシェルゴム成分は、適合性シェル、標準的にガラス状のポリマー又はコポリマーで囲まれた架橋ゴム相の小さい粒子を含む。コアは、典型的にブタジエン若しくはイソプレンゴムのようなジエン、又はポリアクリレートである。シェルは、典型的にスチレン、メチルメタクリレート、及びアクリロニトリルから選択される2種以上のモノマーのポリマーである。特に好ましいコアシェルゴムは、ポリアクリレートコアを有する。
好適な衝撃改良剤としては、例えば、DuPont Dow Elastomersから商業的に入手可能なEngage 8150又はEngage 8200エチレン/オクテン−1コポリマー;Miles社のPolysar Rubber部門から商業的に入手可能なEPM 306Pエチレン/プロピレンコポリマー;及びShell ChemicalCompanyから商業的に入手可能なKraton RP6912スチレン/エチレン−プロピレン/スチレントリブロックコポリマーゴム及び無水マレイン酸で変性されたKraton FG1901Xスチレン/エチレン−ブテン−1/スチレントリブロックコポリマーゴムが挙げられる。
ゴム成分は、グラフトコポリマー組成物の総質量に基づいて、少なくとも5質量%の量で存在する。
【0014】
グラフトコポリマー組成物の任意成分(c)は、約5〜約60、好ましくは約5〜約40のM/M;約0.5〜約50、好ましくは約1〜約30g/10分のメルトフローレート、及び94%以上、好ましくは96%以上、最も好ましくは98%以上の25℃でキシレン不溶性を有する、広い分子量分布のプロピレンポリマー物質(broad molecular weight distribution propylen polymer material(BMWD PP)である。広い分子量分布を有するプロピレンポリマー物質は、プロピレンのホモポリマー又はプロピレンのエチレン/プロピレンゴム衝撃−変性ホモポリマーでよく、ここで、該プロピレンホモポリマーは広い分子量分布を有する。BMWD PPは、活性状態のハロゲン化マグネシウム上に担持されたチーグラー−ナッタ触媒の存在下、少なくとも2段階の連続重合で調製できる。重合プロセスは、別個かつ連続的段階で起こり、各段階で前段階からのポリマーと触媒の存在下で重合が起こる。
【0015】
重合プロセスは、バッチ又は連続様式で、不活性希釈剤の存在下若しくは非存在下液相中で、又は気相中、又は液−気相中、好ましくは気相中で操作する公知の技法に従って遂行される。BMWD PPの調製は、米国特許第5,286,791号にさらに詳細に記載されており、これは参照によって本明細書に取り込まれる。存在する場合、グラフトコポリマー組成物の任意成分(c)は、該グラフトコポリマー組成物の総質量に基づき、約5%〜約40%、好ましくは約10%〜約25%の量で使用される。
【0016】
この発明の組成物の成分(2)は、116℃未満の融点及び40未満の酸価を有する酸化ポリエチレンワックスである。この酸化ワックスは、任意成分(5)、無水マレイン酸グラフトゴムの存否にかかわらず、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部、好ましくは約5〜約15部、最も好ましくは約5〜約10部の量で存在する。
この発明の組成物の成分(3)は、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたプロピレンホモポリマー又はエチレン若しくは4−8Cα−オレフィンとのプロピレンコポリマーであり、エチレン若しくはα−オレフィン含量は約0.5%〜約20%、好ましくは約1%〜約10%、最も好ましくは約1%〜約5%である。プロピレンホモポリマーが好ましい。このポリマーは約2%〜約5%、好ましくは約3%〜約4%の無水物含量を有し、かつ好ましくは約2500〜約25,000、最も好ましくは約3000〜約10,000の数平均分子量Mを有する。無水マレイン酸が好ましい無水物である。成分(3)は、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部、好ましくは約8〜約16部、最も好ましくは約10〜14部の量で存在する。
【0017】
この発明の組成物の成分(4)は、グラフトポリマー(3)及び存在する場合は(5)及び/又は(6)の無水物基と反応性である官能性ポリマーであって、(a)アミン末端ポリアルキレングリコール、(b)ヒドロキシ末端ポリオレフィン、(c)ヒドロキシ末端ポリブタジエン、(d)ヒドロキシ末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー、(e)ヒドロキシ末端ポリアルキレンオキシド(f)メトキシ末端ポリアルキレンオキシド、(g)アミン末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー、及び(h)それらの混合物から成る群より選択されるポリマーである。
【0018】
成分(4)(a)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部、好ましくは約2〜約4部の量で使用される。ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールのコポリマー、ポリ(1,2−ブチレングリコール)、及びポリ(テトラメチレングリコール)でよい。
成分(4)(b)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部、好ましくは約2〜約4部の量で使用される。ポリエチレンが好ましいポリオレフィンであるが、ポリプロピレン、ポリブテン、及びエチレンと他のα−オレフィンとのコポリマーも使用できる。
【0019】
成分(4)(c)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部、好ましくは約2〜約4部の量で使用される。ヒドロキシ末端添加剤を調製するために用いるポリブタジエンは、1,2−又は1,4−ポリブタジエン又はその2つの組合せでよい。1,2−ビニル含量は、少なくとも50%、好ましくは50%〜90%、最も好ましくは70%〜90%である。
成分(4)(d)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部、好ましくは約2〜約6部の量で使用される。エチレン/エチレンオキシドコポリマーが好ましいが、エチレン/プロピレンオキシド、プロピレン/エチレンオキシド、ブテン/エチレンオキシド、及びブテン/プロピレンオキシドコポリマーのような他のコポリマーも使用できる。アルキレンオキシドの量は、該コポリマーの100%に基づいて、約10%〜約99.9%、好ましくは約50%〜約98%、最も好ましくは約75%〜約95%でよい。
【0020】
成分(4)(e)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部、好ましくは約2〜約6部の量で使用される。ポリエチレングリコールが好ましいが、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールとのコポリマー、ポリ(1,2−ブチレングリコール)、及びポリ(テトラメチレングリコール)も使用できる。
成分(4)(f)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部、好ましくは約2〜約6部の量で使用される。好適なポリアルキレンオキシドは、(4)(e)で述べたものである。
【0021】
成分(4)(g)が存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部、好ましくは約2〜約6部の量で使用される。アルキレンオキシドの量は、約10%〜約99.9%、好ましくは約50%〜約98%、最も好ましくは約75%〜約95%でよい。好適なオレフィン/アルキレンオキシドコポリマーの例は、(4)(d)で述べられている。
官能性ポリマーの組合せを使用する場合、各成分の量は、官能性ポリマーの総量に基づいて、それぞれ約0.1%〜約99.9%で広範に変えられる。官能性ポリマーの総量に基づいて、1成分は50%より多い、好ましくは60%より多い量で存在することが好ましい。
グラフトコポリマー組成物に直接官能性ポリマーを添加する代わりに、官能性ポリマーと、無水物−グラフトプロピレンホモポリマー又はエチレン/プロピレンコポリマーとの付加物を別に調製してからグラフトコポリマー組成物とブレンドすることができる。
【0022】
この発明の組成物の任意成分(5)は、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、かつエチレン及び任意に約0.5%〜約10%、好ましくは約2%〜約6%のジエンを含有する3−8Cα−オレフィンのポリマーを含むポリオレフィンゴムである。この無水物グラフトポリオレフィンゴムは、約30%〜約70%、好ましくは約40%〜約60%のエチレン含量を有し、かつ少なくとも0.3%であるが3%未満の無水物含量を有する。無水マレイン酸が好ましい無水物である。成分(2)+成分(3)の量≧該グラフトコポリマー組成物100部当たり25部の場合は成分(5)が存在しなければならないことを除き、この無水物グラフトゴムが存在する場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約4〜約30部、好ましくは約5〜約15部、最も好ましくは約5〜約12部の量で使用される。
【0023】
この発明の組成物の任意成分(6)は、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、かつ質量で約1%〜約16%、好ましくは約2%〜約13%、最も好ましくは約3%〜約13%の無水物含量を有するエチレンポリマーである。無水マレイン酸が好ましい無水物である。エチレンホモポリマーが好ましい。しかし、10%以下のα−オレフィンコモノマーを含有するコポリマーも使用できる。エチレンポリマーは、約500〜約5000、好ましくは約600〜約2000、最も好ましくは約600〜約1000のMを有することが好ましい。成分(6)が使用される場合、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部、好ましくは約5〜約10部の量で存在する。顔料、スリップ剤、油、ブロッキング防止剤、伝導性及び非伝導性カーボンブラック、CaCO及びタルクのような無機フィラー、酸化防止剤のような他の添加剤も存在することができる。
【0024】
本組成物の成分のコンパウンド及び融解ブレンドは、オープンロール上で、内部ミキサー(Banbury又はHaakeミキサー)内、又は一軸スクリュー若しくは二軸スクリュー押出機内で行うことができる。
この発明の組成物は、例えば、押出し、圧縮成形、及び熱成形によってのようないずれの方法でも形成することができる。射出成形が好ましい。それらは、プロピレンホモポリマー、コポリマー、及び他のグラフトコポリマー;エチレンホモポリマー及びコポリマー、又は熱可塑性オレフィンのような他のポリオレフィン物質と一緒に共−押出し又は共−射出成形することもできる。
【0025】
塗料接着のさらに厳しい試験を授けるため、熱可塑性オレフィンを成形するために通常用いられるファンゲート金型ではなくピンゲート金型を用いて試験用検体を調製した。耐久性は塗料の厚さに左右され−塗料又は塗膜が厚いほど、耐久性が良い。以下の実施例及び比較例では、塗料のたった1回の塗りは約30μm(1.2ミル)の塗膜厚で行い、非常に厳しい試験である。また、自動車業界で使用される典型的な耐久性試験は、試験の厳しさを減じる低摩擦係数を有するトップコートを利用する。以下の実施例及び比較例では、非トップコートを用いた。
【0026】
試験用試料は、成分を乾燥ブレンドし、二軸スクリュー押出機内で232℃(450゜F)の温度で反応ミキシングを行い、その結果物質をペレット化することによって調製した。DuPont872白色ペイントを用いて、ペレットをディスク中に射出成形し、約30〜51μm(1.2〜2ミル)厚塗膜で塗布し、121℃(250゜F)で30分間硬化させた。その塗装ディスク上に、ディスクのゲート領域の反対側端に各正方形が約6.4mm(1/4インチ)サイズの正方形の格子パターンを刻みつけた。その塗料上に接着テープ(3M 898)を押圧し、かつ引き剥がして除去される塗料の量及び塗料接着を試験した。%破損は、連続的な引き剥がし後にテープで除去された正方形の%として記録した。
耐久性は、スカッフィングヘッドアセンブリ及び450g(1ポンド)負荷を有するテーバー磨耗試験機を用いて決定した。塗装ディスクを70℃のオーブン内に1時間置き、取りだし、摩擦試験機の台上に置いた。塗装ディスク表面と接触させてスカッフィングヘッドを置き、ディスクを特定数のサイクル回転させた。スカッフィングヘッドによって範囲を定められた完全な境界線から除去された塗料の量を%損失として記録した。
【0027】
許容性塗料接着の判定基準セットは、最初の引き剥がしについてゲートで25%未満の破損及びゲートの反対側で10%未満の破損;5回の引き剥がしでは、ゲートで60%未満及びゲートの反対側で40%未満だった。満足な耐久性の判定基準は、100サイクル後に30%未満の破損だった。
アイソタクチック指数は、キシレンに不溶性のポリマーの%として定義される。室温でキシレンに可溶性のポリマーの質量パーセントは、20分間撹拌しながら135℃で加熱される、スターラーを備えた容器内で室温の250mlのキシレン中に2.5gのポリマーを溶解することによって決定される。撹拌を続けながら溶液を25℃に冷却してから、固体が安定できるように、撹拌せずに30分間静置した。固体をろ紙でろ過し、残存溶液を窒素流で処理することによってエバポレートし、固形残留物を安定質量に達するまで80℃で真空乾燥する。室温でキシレンに不溶性のポリマーの質量パーセントが、そのポリマーのアイソタクチック指数である。この様式で得られた値は、定義によってポリマーのアイソタクチック指数を構成する、沸騰n−ヘプタンによる抽出で決定されるアイソタクチック指数と実質的に対応する。
【0028】
固有粘度は、デカヒドロナフタレン中135℃で測定される。
多分散指標(Polydispersity index)(PI)は、G.R.Zeichner and P.I.Patel,“A Comprehensive Evaluation of Polypropylene Melt Rheology”,Proc.−2nd World Cong. On Chem.Eng.,Vol.6,p.333,Montreal,1981に記載されているように周波数走査から得られる交差モジュラスの逆として定義される。
量平均分子量及び数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される。
メルトフローレート(MFR)は、230℃かつ2.16kgで測定される。
この明細書では、すべての部及びパーセンテージは、特に言及しない限り質量についてである。
【0029】
実施例1
この実施例は、この発明の組成物の塗料接着及び耐久性をグラフトコポリマー組成物のみと比較して示す。グラフトコポリマーは、プロピレンホモポリマーにポリスチレンをグラフトして製造した。
グラフトコポリマーの骨格として使用したプロピレンホモポリマーは、9g/10分の平均メルトフローレートと、0.340〜0.345の注入嵩密度を有し、Montell USA Inc.から商業的に入手可能である。
モノマーをプロピレンホモポリマー骨格上に120℃のグラフト温度で前述したペルオキシド開始グラフト重合プロセスによってグラフトした。ポリプロピレン100部当たり45質量部のスチレンを添加した。Elf Atochemから商業的に入手可能なミネラルスピリット中Lupersol PMS 50% t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートをペルオキシド開始剤として使用した。モノマーを0.9pph/分で供給し、開始剤に対するモノマーのモル比は105を使用した。モノマー及びペルオキシド添加完了後、窒素パージ下温度を140℃に60分間上昇させた。
【0030】
このグラフトコポリマーを、後述する量で、広い分子量分布のプロピレンホモポリマー(BMWD PP)、ゴム、酸化防止剤、及びステアリン酸カルシウムとブレンドした。BMWD PPは、7.4のPI、1g/10分のMFR、及び1.5%の室温におけるキシレン可溶性を有し、Montell USA Inc.から商業的に入手可能である。
ゴムは25%オクテンを含有するEngage 8150エチレン/オクテンコポリマーであり、DuPont−Dow Elastomersから商業的に入手可能である。
酸化防止剤は、Irganox B−225、1部のIrganox 1010テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン安定剤と1部のIrgafos 168トリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト安定剤のブレンドであり、Ciba Specialty Chemicals Corporationから商業的に入手可能である。
【0031】
グラフトコポリマー組成物は、以下の成分を含有した。
グラフトコポリマー     34.85%
BMWD PP        34.85%
ゴム            30.00%
酸化防止剤          0.2%
ステアリン酸カルシウム    0.1%
【0032】
グラフトコポリマー組成物は、40mmの共回転、噛み合いWerner−Pfleiderer二軸スクリュー押出機上でコンパウンドした。各試料をペレットとして押し出した。
試験用試料は、塗料接着の測定方法の説明において前述したように調製した。
塗料接着試験及び耐久性試験の結果は、表1に示される。
表1において、無水マレイン酸でグラフトされたポリオレフィンゴム(MA−g−ゴム)は、Exxon Chemical Companyから商業的に入手可能な、0.7%グラフト化無水マレイン酸を含有するExxelor VA 1803エチレン/プロピレンゴムだった。
無水マレイン酸でグラフトされたプロピレンホモポリマー(MA−g−PP)は、Eastman Chemical Companyから商業的に入手可能な、Epolene E−43無水マレイン酸−変性ポリプロピレンワックスだった。
酸化ポリエチレンワックスは、96℃の融点と24との酸価を有するPetrolite C−3500ポリエチレン(PE)であり、Baker Petrolite Corporationから商業的に入手可能である。
【0033】
官能性ポリマーは、Baker Petrolite Corporationから商業的に入手可能な、分子量Mが2250で、ヒドロキシル数が22のUnithox 480ヒドロキシ末端エチレン/エチレンオキシドコポリマーだった。
酸化防止剤は、Ciba Specialty Chemicals Companyから商業的に入手可能な、Irganox B 225、1部のIrganox 1010テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタンと1部のIrgafos 168トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト酸化防止剤のブレンドであった。
命名“gt/op”は、試験用試料を調製するために用いた金型の“ゲートで/ゲートの反対側で”を意味する。添加剤を含まないグラフトコポリマー組成物のみを含有する対照は、25サイクル未満で100%破損を示した。
【0034】
Figure 2004511607
【0035】
比較例1
表2に掲載した組成物のすべての成分は、いくつかの試料に無水マレイン酸−グラフトエチレンポリマー(MA−g−PE)が存在することを除き、実施例1と同一である。グラフトエチレンポリマーは、Baker Petrolite Corporationから商業的に入手可能な、数平均分子量が655、無水マレイン酸含量が3.8%、かつ融点が97℃であるCeramer 67無水マレイン酸−グラフトポリエチレンである。
【0036】
Figure 2004511607
【0037】
実施例2
組成物のすべての成分は、実施例1及び比較例1で述べたのと同一である。
Figure 2004511607
【0038】
ここで開示した本発明の他の特徴、利点及び実施形態は、前述の開示を読んだ後、当業者には容易にわかるだろう。この点で、本発明の特有の実施形態についてかなり詳細に述べたが、これら実施形態の変形及び変更は、記載かつ請求した本発明の精神及び範囲から逸脱することなく達成できる。

Claims (6)

  1. 質量で、以下の成分を含む組成物:
    (1)100部のグラフトコポリマー組成物であって、(a)フリーラジカルによって重合可能な少なくとも1種のビニルモノマーがグラフト重合されているプロピレンポリマー物質の骨格を含むグラフトコポリマー、(b)該グラフトコポリマー組成物の総質量に基づいて、少なくとも5質量%のゴム成分、及び任意に、(c)該グラフトコポリマー組成物の総質量に基づいて、約5%〜約40%の広い分子量分布のプロピレンポリマー物質を含むグラフトコポリマー組成物;
    (2)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部の、116℃未満の融点及び40未満の酸価を有する酸化ポリエチレンワックス;
    (3)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5部〜約20部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、かつ約2〜約5%の無水物含量を有するプロピレンホモポリマー又は約0.5%〜約20%のエチレン若しくはα−オレフィン含量を有するエチレン若しくは4−8Cα−オレフィンとのプロピレンコポリマー;
    (4)以下の成分から成る群より選択される、該グラフトポリマーの無水物基と反応性である官能性ポリマー:
    (a)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のアミン末端ポリアルキレングリコール;
    (b)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のヒドロキシ末端ポリオレフィン;
    (c)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約6部のヒドロキシ末端ポリブタジエン;
    (d)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のヒドロキシ末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー;
    (e)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のヒドロキシ末端ポリアルキレンオキシド;
    (f)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のメトキシ末端ポリアルキレンオキシド;
    (g)該グラフトコポリマー組成物100部当たり約2〜約8部のアミン末端オレフィン/アルキレンオキシドコポリマー、及び
    (h)それらの混合物;
    (5)任意に、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約4〜約30部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされ、無水物含量が少なくとも0.3%であるが3%未満であるポリオレフィンゴムであって、任意に約0.5%〜約10%のジエンを含有し、エチレン含量が約30%〜約70%である、エチレンと3−8Cα−オレフィンのポリマーを含み、但し、(2)+(3)の量が該グラフトコポリマー組成物100部当たり25部以上の場合には、存在しなければならないポリオレフィンゴム;及び
    (6)任意に、該グラフトコポリマー組成物100部当たり約5〜約20部の、脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物でグラフトされたエチレンポリマーであって、無水物含量が約1%〜約16%であり、かつ数平均分子量Mが約500〜約5000であるエチレンポリマー。
  2. 前記プロピレンポリマー物質が、以下の成分から成る群より選択される、請求項1に記載の組成物:
    (1)80より大きいアイソタクチック指数を有するプロピレンの結晶性ホモポリマー;
    (2)プロピレンと、エチレン及び4−10Cα−オレフィンから成る群より選択されるオレフィンとの結晶性コポリマーであって、該オレフィンがエチレンである場合は、最大重合エチレン含量が約10%であり、かつ該オレフィンが4−10Cα−オレフィンである場合は、その最大重合含量が約20質量%であり、85より大きいアイソタクチック指数を有する結晶性コポリマー;
    (3)プロピレンと、エチレン及び4−8Cα−オレフィンから成る群より選択される2種のオレフィンとの結晶性ターポリマーであって、最大重合4−8Cα−オレフィン含量が約20質量%であり、かつ該オレフィンの1つがエチレンである場合は、最大重合エチレン含量が約5質量%であり、85より大きいアイソタクチック指数を有る結晶性ターポリマー;
    (4)以下の成分を含むオレフィンポリマー組成物:
    (a)約10質量%〜約60質量%の、アイソタクチック指数が80より大きい結晶性プロピレンホモポリマー、又は(i)プロピレンとエチレン、(ii)プロピレンとエチレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)プロピレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーの結晶性コポリマーであって、85質量%より高い重合プロピレン含量及び85より大きいアイソタクチック指数を有するコポリマー;
    (b)約5質量%〜約25質量%の、エチレンと、プロピレン又は4−8Cα−オレフィンとのコポリマーであって、周囲温度でキシレンに不溶性であるコポリマー;及び
    (c)約30質量%〜約70質量%の、(i)エチレンとプロピレン、(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのエラストマーコポリマーであって、任意に約0.5質量%〜約10質量%の重合ジエンを含有し、かつ70質量%未満の重合エチレンを含有し、かつ周囲温度でキシレンに可溶性であり、デカヒドロナフタレン中、135℃で測定した固有粘度が約1.5〜約4.0dl/gでありコポリマー、
    ここで、(b)と(c)の総量は、全オレフィンポリマー組成物に基づいて、約50%〜約90%であり、質量比(b)/(c)は0.4未満であり、かつ該組成物は、少なくとも2段階の重合で調製され、150MPa未満の曲げモジュラスを有し;及び
    (5)以下の成分、
    (a)約10%〜約60%の、アイソタクチック指数が80より大きいプロピレンホモポリマー、又は(i)エチレンとプロピレン、(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのコポリマーであって、85%より高い重合プロピレン含量及び85より大きいアイソタクチック指数を有するコポリマー;
    (b)約20%〜約60%の、(i)エチレンとプロピレン、(ii)エチレンとプロピレンと4−8Cα−オレフィン、及び(iii)エチレンと4−8Cα−オレフィンから成る群より選択されるモノマーのアモルファスコポリマーであって、任意に約0.5%〜約10%の重合ジエンを含有し、かつ70%未満の重合エチレンを含有し、かつ周囲温度でキシレンに可溶性であるコポリマー;及び
    (c)約3%〜約40%の、エチレンと、プロピレン又は4−8Cα−オレフィンとのコポリマーであって、周囲温度でキシレンに不溶性であるコポリマー、
    を含む熱可塑性オレフィンであって、150より高いが1200MPa未満の曲げモジュラスを有する熱可塑性オレフィン。
  3. 前記プロピレンポリマー物質がプロピレンホモポリマーである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記グラフト重合モノマーがスチレンである、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記脂肪族α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物が無水マレイン酸である、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記官能性ポリマーが、(a)アミン末端ポリエチレンオキシド、(b)ヒドロキシ末端ポリエチレンオキシド、及び(c)ヒドロキシ末端エチレン/エチレンオキシドコポリマーから成る群より選択される、請求項1に記載の組成物。
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