JPS5921868B2 - 重合性多マレイミド化合物の製法 - Google Patents

重合性多マレイミド化合物の製法

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JPS5921868B2
JPS5921868B2 JP7663772A JP7663772A JPS5921868B2 JP S5921868 B2 JPS5921868 B2 JP S5921868B2 JP 7663772 A JP7663772 A JP 7663772A JP 7663772 A JP7663772 A JP 7663772A JP S5921868 B2 JPS5921868 B2 JP S5921868B2
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JP
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compound
polymerizable
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multimaleimide
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JP7663772A
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英雄 河村
干城 毎熊
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は次の一般式〔I〕で表わされる有機多価カルボ
ン酸の酸クロライドと一般式〔■〕で表わされるマレイ
ミド化合物を反応させることを特徴とする重合性多マレ
イミド化合物の製造方法に関する。
Z−(COCI)nCI〕 / Ho−IA)−N11〔■〕 \ ただし上式においてnは2〜4の数であり、zはC8以
下の脂肪族基またはCIO以下の芳香族基/またはCH
3=Nであり、Aは ”CH2一 千CH2−)−m(mは1〜3の数)または。
である。従来、上記本発明に係る重合性化合物に類似し
たものとしてビスマレイミドが知られている。
しかしてその製法も多数文献、特許に記載されていると
ころである。しかし、従来のビスマレイミド、の製法は
芳香族ジアミン、脂肪族ジアミンなどジアミンに無水マ
レイン酸を付加し、後脱水閉環させて行う方法である。
従つてこの脱水閉環時の温度により副反応、特に生成マ
レイミド環の重合が起り収率が悪い欠点がある。しかし
一般にビスマレイミド化合物は単独で重合して三次元化
し、耐熱性のよい硬化物を得ることができ、また他の各
種重合性モノマーあるいは重合性プレポリマ一と共重合
して耐熱性の向上を図つたり、電気特性、特に耐コロナ
性の向上にも寄与させることができる。
したがつて極めて有用な化合物であると言える。本発明
は従来法とは全く異る方法で、従来のビスマレイミドに
相当する、あるいはこれより広範囲の重合性化合物すな
わち多マレイミド化合物を製造し得る方法を提供するも
のである。
得られる多マレイミド化合物は、それ自身加熱重合して
三次元化しすぐれた耐熱性、接着性などを示すと共に、
機械的、電気的性質においてもすぐれたものを与える。
勿論他の重合性モノマー、プレポリマ一なども共重合さ
せることができ、すぐれた性質を付与するものである。
以下本発明を詳しく説明する。
まず〔〕式で表わされるマレイミド化合物、すなわち水
酸基を有するマレイミド化合物はHO−(A)−NH2
なる化合物と無水マレイン酸との付加閉環反応により作
られる。
このようにして得られるものの例としてはN−ヒドロキ
シマレイミド、N−β−ヒドロキシエチルマレイミド、
N−(4一ヒドロキシフエニル)マレイミド、N−(3
ヒドロキシフエニル)マレイミドなどがある。以上のマ
レイミド化合物〔〕を脱塩酸剤の存在下で、有機多価カ
ルボン酸0酸クロリド〔1〕と反応させる。有機多価カ
ルボン酸は、最も普通にはジカルボン酸が用いられるが
、トリメリツト酸、ニトロソ三酢酸のようなトリカルボ
ン酸あるいはピロメリツト酸のようなテトラカルボン酸
も勿論使用される。
結局、脂肪族カルボン酸としてC8以下の脂肪族基〔−
(CH2)−1.1は8以下の数〕を有するもの、ある
いは芳香族カルボン酸としてClO以下の芳香族基を有
する多価カルボン酸、あるいはCH3−N(基を有する
多価カルボン酸が使用される。
具体例としてはイソフタル酸、テレフタル酸、グルター
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、トリメリツト酸、ピロメリツト酸、
N−メチルイミノジ酢酸などであり、これらは単独でも
、混合物としても使用され得る。これらの多価カルボン
酸は五酸化リンや塩化チオニル、オキシ塩化リンなどで
酸クロリドの形、すなわち〔1〕式の形にして用いられ
る。多価カルボン酸クロリド〔1〕とマレイミド化合物
〔〕の反応を行う際、〔〕式で表わされる水酸基を有す
るマレイミド化合物は金属ナトリウムあるいは苛性アル
カリまたは水素化アルカリ金属を用いて水酸基をアルカ
リ金属塩にすることはできない。
すなわち金属ナトリウムとは全く反応しないし、苛性ア
ルカリではイミド環の分解が起つてしまう。従つて本発
明においては、多価カルボン酸クロリド〔1〕との反応
は脱塩反応ではなく、脱塩酸剤を用いた脱塩酸反応を行
わせることになる。脱塩酸剤としてはトリメチルアミン
、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどの脂肪族第
三級アミン、ピリジン、ピコリンなどの芳香族第三級ア
ミンなどが使用される。しかしトリメチルアミンが最も
普通に用いられる。また、反応を行うに当つては溶媒を
用いる。
通常用いられる溶媒としてはケトン、エステル、エーテ
ル類が用いられ、具体的にはアセトン、メチルエチルケ
トン、酢酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
その他ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素も
用いられる。また、以上のものの混合溶媒も用いられる
。さらに、溶解性能力の大きい極性溶媒、N−N−ジア
ルキルアミド類、たとえばジメチルホルムアミド、ジエ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンあるいはジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ルホスホルアミドが使用できる。
反応は多価カルボン酸クロリド〔1〕とマレイミド化合
物〔〕を溶解した液へ脱塩酸剤を添加して行つてもよい
し、マレイミド化合物〔〕と脱塩酸剤と溶媒の混合液へ
多価カルボン酸クロリド〔1〕の溶液を添加して行うこ
ともできる。
反応は発熱を伴うので冷却しながら行う方がより好都合
であるが、特に反応温度は限定するものでない。しかし
100℃以上の高温は反応の進行には必要なく、かえつ
て生成物の副反応などが”あるため100℃以下の方が
望ましい。反応は大低の場合多価カルボン酸クロリド〔
1〕とマレイミド化合物〔〕と脱塩酸剤が添加され終つ
た段階で殆んど完了しているが、添加混合後1〜3時間
かきまぜて反応させる方が好ましい。
多価カルボン酸クロリド〔1〕とマレイミド化合物〔〕
との反応比は理論当量で反応させるのが、一般的である
が、マレイミド化合物〔〕を僅か過剰に用いてもよい。
脱塩酸剤も理論当量を用いるか、やX過剰に用いる。反
応後は水中に反応物を投入するか、減圧濃縮して生成物
を得(大低の場合固体である)、水で脱塩酸剤の洗浄除
去を行い、乾燥して目的物を得る。
目的物である重合性多マレイミド化合物は殆んどの場合
、結晶あるいは固体状であり、溶解性は極性の高い溶媒
には溶解するほか、ジオキサン、テトラヒドロフランに
溶解する。
また、得られたものは重合開始剤を加えて加熱すること
により重合硬化し、硬い樹脂を与える。
これは耐熱性に富み、不燃性ないし自己消化性である。
また、不飽和ポリエステルやジアリルフタレートプレポ
リマ一の架橋剤としても用いることができる。そしてこ
れらに耐熱性を付与する。実施例 1P−アミノフエノ
ールと無水マレイン酸から合成したN−(4−ヒドロキ
シフエニル)マレイミド(融点181〜182℃、黄色
結晶)189yイソフタル酸クロライド101.5yに
アセトン4.51を加え均一溶液とし、かきまぜながら
滴下口斗よりトリエチルアミン101yをゆつくりと滴
下した。
反応温度を30〜35℃に保ちながら30分で添加を終
了した。つぎに還流温度で2時間反応を続けた後、冷却
した。生成物を大量の水に投入し、口過し、水洗をくり
返し、最後にメタノールで洗浄し、乾燥して淡黄色粉末
(ビスマレイミド化合物)250y(収率98%)を得
た。このものの融点は105〜110℃であつた。上で
得たビスマレイミド化合物に過酸化ベンゾイルを2重量
%加え110℃で重合させると直ちに硬化し、黄色透明
な硬化物となつた。硬化物は不燃性であり、耐熱性は熱
天秤分析で400℃までの重量減少率が4%であつた。
実施例 2 N−(4−ヒドロキシフエニル)マレイミド18.9y
1アジピン酸クロリド9.157を四ツカフラスコに採
りジオキサン150m1を加え、均一溶液とし、トリエ
チルアミン10.17をゆつくりと添加した。
35〜40℃で15分間を要して添加を終り、ついで7
0℃で1時間反応を続けた後、減圧下ジオキサンを留去
し、得られる固体混合物に大量の水を加え、トリエチル
アミン塩酸塩を溶解させ、口過水洗を充分に行つた。
しかる後減圧乾燥した。23.0yの黄色粉末(ビスマ
レイミド化合物、収率94%)が得られた。
市販のジアリルフタレートプレポリマ一(商品名、ダイ
ソータップ)100重量部に、さきに得たビスマレイミ
ド化合物を10重量部加え、過酸化ベンゾイルを開始剤
として2重量部加えて加熱硬化させた。
硬度の高い硬化物が得られた。またこの場合の硬化速度
も大きいものであつた。実施例 3N−β−ヒドロキシ
エチルマレイミド(融点72〜73℃)28.27、イ
ソフタル酸クロリド21.37、アセトン250m1を
混合して均一溶液とし、トリエチルアミン22.2Vを
ゆつくりと加え、30〜35℃で1時間、環流下に3時
間反応させた。
反応後冷却し、大量の水中に投入した後口過、水洗し、
メタノール洗浄し、乾燥し、淡いきれいな黄色粉末(ビ
スマレイミド化合物)41yを得た(収率97%、融点
68〜7FC)。
上記ビスマレイミド化合物に過酸化ベンゾイル1重量%
を混合し、融点の温度で重合させ、硬い三次元化合物を
得た。
6,実施例 4 N−(4−ヒドロキシフエニル)マレイミド18,9V
1トリエチルアミン10.57、アセトン50m1の均
一溶液にN−メチルイミノジ酢酸クロリド9.27をア
セトン30m1に溶解した溶液を30〜35℃で添加し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式〔 I 〕で表わされる有機多価カルボン
    酸の酸クロライドと、一般式〔II〕で表わされるマレイ
    ミド化合物を脱塩酸剤の存在下で反応させることを特徴
    とする重合性多マレイミド化合物の製法。 Z−(COCl)_n〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕ただし上式に
    おいてnは2〜4の数であり、ZはC_8以下の脂肪族
    基またはC_1_0以下の芳香族基または、▲数式、化
    学式、表等があります▼であり、Aは▲数式、化学式、
    表等があります▼(mは1〜3の数)または▲数式、化
    学式、表等があります▼である。
JP7663772A 1972-07-31 1972-07-31 重合性多マレイミド化合物の製法 Expired JPS5921868B2 (ja)

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JPS5516828A (en) * 1978-07-17 1980-02-05 Ryugoro Sakaguchi Automatic aligning device for bottle sealing caps
JPH066103Y2 (ja) * 1988-02-25 1994-02-16 三菱原子燃料株式会社 円柱体の整列搬送装置
JPH0286922U (ja) * 1988-12-23 1990-07-10
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