JPS5921704Y2 - 湯沸しポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポット本体内に収容された水を電気ヒータで
加熱保温し得るようにした湯沸しポットに関するもので
あり、この湯沸しポットに蒸し又は加熱調理可能な構造
を付加して、湯沸しポットの多目的利用を計ることを目
的とするものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の湯沸しポットの幾
つかの実施例を説明する。

第１図および第２図は本考案の第１実施例を示している
。

符号１はポット本体、２はポット本体１の上部を開閉自
在に覆蓋する蓋体、３はポット本体１の外周面を構成す
る外ケース、４はポット本体１の内周面を構成する広口
の内容器、５は外ケース３と内容器４との上部開口を結
合すべき肩部材、６は内容器４の広口開口４ａを覆蓋す
る中蓋、７は内容器４の底部外周に配設された電気ヒー
タ、８は中蓋６に嵌挿される中栓、９は液体汲上管、１
０は液体注出管、１１は蓋体２内に配設されたベローズ
式のエアーポンプ、１２はエアーポンプ操作用の押圧部
材、１３は水位表示管である。

この湯沸しポットは、内容器４内に収容された水を電気
ヒータ７によって約９０℃に加熱して保温し、所望時に
、エアーポンプ７の駆動によって内容器４内に圧送され
た加圧空気で内容器４内の湯を液体汲上管９および液体
注出管１０を通して外部へ導出するようにした、所謂エ
アーポット式の湯沸しポットである。

本実施例では、内容器４の内周面上部には、同一円周上
に適宜の係止手段としての係止突起１４゜１４・・・・
・・が一体に突設されている。

該係止突起１４．１４・・・・・・には、後述する中容
器１５が着脱自在に係止される。

該中容器１５内には、蒸し又は加熱調理用の環状の隔室
１６が形成されている。

中容器１５の中心部には、液体汲上管９を挿通すべき円
筒部１７が一体に突設されている。

又、中容器１５外周上端には、内容器４の係止突起１４
．１４・・・・・・に係合する鍔部１８が一体に形成さ
れている。

符号１９は把手である。この湯沸しポットにおいては、
中容器１５内の隔室１６は内容器４内の湯に浸かるか、
蒸気に充満されるかすることとなり、その温度は約９０
℃程度となる。

従って、隔′室１６内に卵２０等を入れておけば、ゆで
卵を容易につくることができる。

この隔室１６内では、ゆで卵の他、卵豆腐、プリン等も
調理することができる。

第３図は本考案の第２実施例を示しており、この場合、
中容器１５を係止するための係止手段として、液体汲上
管９に摩擦支持された係止円盤１４が採用されている。

第４図は、本考案の第３実施例を示しており、この場合
、中蓋６には中栓８を案内するガイド筒２１が設けられ
ており、該ガイド筒２１下端に、中容器１５を係止する
係止手段としての係止鍔部１４が一体に突設されている
。

なお、上記各実施例は、エアーポット式の湯沸しポット
を示しているが、本考案は、重力注出方式の湯沸しポッ
トにも適用可能である。

続いて、本考案の湯沸しポットの効果を述べる。

本考案によれば、湯沸しポット本体１の向上部に、蒸し
又は加熱調理用の隔室１６を設けて、該隔室１６内でゆ
で卵等を調理し得るようにしたので、内容器４の湯をよ
ごすことなく、蒸し調理が可能となり、蒸し器とポット
との両方に兼用できるという実用的な効果がある。

又、前記隔室１６を有する中容器１５を、内容器４内の
中蓋６直近下方に設けたので、加熱効率が良好となると
いう効果もある。

更に、中容器１５を取り外せば、通常の湯沸しポットと
して使用可能となり、その場合、収容液量が多くなると
いう利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例にかかる湯沸しポットの縦
断面図、第２図は第１図の湯沸しポットの要部分解斜視
図、第３図および第４図は本考案の第２および第３実施
例にかかる湯沸しポットの要部縦断面図である。 １・・・・・・ポット本体、４・・・・・・内容器、４
ａ・・・・・・上部開口、７・・・・・・電気ヒータ、
１５・・・・・・中容器、１６・・・・・・隔室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポット本体１の内周面を構成し、その上部開口４ａを覆
   蓋する中蓋６を備えた内容器４内の水を電気ヒータ７で
   加熱保温し得るようにするとともに、前記内容器４内に
   は、前記中蓋６の直近下方位置に、蒸し用又は加熱調理
   用の隔室１６を有する中容器１５を着脱自在に設けたこ
   とを特徴とする湯沸しポット。