JPS6124189Y2 - - Google Patents

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JPS6124189Y2
JPS6124189Y2 JP10950283U JP10950283U JPS6124189Y2 JP S6124189 Y2 JPS6124189 Y2 JP S6124189Y2 JP 10950283 U JP10950283 U JP 10950283U JP 10950283 U JP10950283 U JP 10950283U JP S6124189 Y2 JPS6124189 Y2 JP S6124189Y2
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JP
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heat
heat medium
container
temperature
double structure
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JP10950283U
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JPS6018726U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理用容器に関し、一層詳細には、容
器を二重構造に形成し、この二重構造部内にエチ
レングリコールのような粘調性を有し、高沸点、
低融点かつ比熱の小さな液体を熱媒体として充填
するとともに電熱ヒータを内設し、鍋、釜、湯沸
器等として用いて好適な調理用容器に関する。
現在用いられている調理用容器は、その底面を
直接に電熱ヒータあるいは各種バーナー等で加熱
するものである。このため、バーナー等の熱は容
器の外周面に沿つて上方へ逃げてしまい、容器の
周面は底面と比較して低温にしか加熱されず、容
器の内部の温度分布は均一でなく、特に煮物用の
鍋にあつては、煮物が均質になされないという欠
点がある。
また、天ぷら鍋にあつては、材料投入時に油温
が低下しないようにするために、材料投入量を少
しずつにしたり、あるいは内容積の大きな天ぷら
鍋を用いて多量の油を注入して熱容量を大きくし
て使用している。しかるに一度加熱された油は酸
化してしまい、何回も繰り返して使用することが
できず、熱容量を大きくするために用いられた油
は無駄に廃棄されてしまうという欠点がある。
さらに、最近は熱源として爆発の危険のない電
熱を使用する家庭も多くなつているが、電熱は他
の燃料と比較して高価なものであり、電熱を効率
よく使用することができる調理用容器の開発が望
まれている。
このため容器の底部と壁部を二重構造に形成
し、この二重構造部内に熱媒体液を充填し、この
熱媒体液を加熱する電気ヒータを設けた食品蒸煮
釜が知られている(実開昭58−84027号)。
しかし上記従来例にあつては電気ヒータを容器
の壁部に取り付けていることから、必ずしも熱効
率に優れるものではなかつた。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは安全な電熱を効率よ
く用いることのできる調理用容器を提供するにあ
る。その特徴とするところは、容器の底部および
壁部を二重構造に形成し、この二重構造部内に、
エチレングリコールのような、粘調性を有し、高
沸点、低融点であり、かつ比熱の小さな液体を熱
媒体として充填するとともに、電熱ヒータを容器
底部側に位置して、かつ前記二重構造部内上面に
近接して二重構造部内に配設したところにある。
以下本考案の好適な実施例を、調理用容器を天
ぷら鍋として用いた場合について、添付図面に基
づき詳細に説明する。
1は天ぷら用の鍋であり、上皿1aとこの上皿
1aの外表面を覆う下皿1bとを、下皿1bの上
端縁を上皿1aの上端縁近傍の外周壁に全周に亘
つて溶着して、収容部2と二重構造部たる密閉部
3とを形成する。
4は熱源としての電熱ヒータであり、前記密閉
部3内であつて鍋1の底部に配設される。そして
電熱ヒータ4は第1図に明瞭に示されているよう
に密閉部3の内上面に近接して配置されている。
5は前記収容部2内に注入される天ぷら油であ
り、6は密閉容器3内に充填される熱媒体であ
る。この熱媒体6としてトリエチレングリコール
が好適に用いられ、トリエチレングリコールは沸
点が287.4℃、凝固点が−7.2℃、比熱が0.53とい
う物理的性質を有し、無色無臭の甘味のあるやや
粘調な不揮発性の液体である。なお、煮物用ある
いは湯沸用の調理容器にあつては、この熱媒体と
してエチレングリコールを用いてもよく、エチレ
ングリコールは沸点が197.6℃、凝固点が−13.0
℃、比熱が0.56という物理的性質を有する液体で
ある。
7はフインであり、第2図に示すように前記上
皿1aの外周壁に下皿1bには当接しないように
して適宜数突設されており、前記熱媒体6の主と
して上皿1aの方向への対流が円滑になされるよ
うに整流するとともに、上皿1aに熱を伝えるも
のである。
また、第3図に上皿1aと下皿1bとの溶着部
の拡大図を示し、図において8はチヤンバーであ
り、前記溶着部を貫通するパイプ9を介して密閉
部3に連通し、加熱されて膨張した熱媒体6が流
入する。またチヤンバー8の上蓋にはピンホール
10が穿設されており、チヤンバー8内は大気圧
に保たれる。
11は天ぷら油5の温度を制御する調温器であ
り、密閉部3内の適宜位置に設けられた温度セン
サー12によつて熱媒体6の温度を検出し、電熱
ヒータ4をON、OFF制御して油温を所定の温度
とする。
本考案は以上のように構成したので、調理器1
1を所望の温度にセツトして電熱ヒータ4に通電
すれば、熱媒体6は高沸点であるので調理器11
によつてセツトされた温度まで沸騰することなく
上昇し比熱が小さいのでその立ち上がりも短時間
である。
加熱された熱媒体6は上皿1aの底面から周面
に沿つて上昇し、密閉部3内を対流し、上皿1a
を介して底面のみならず周面からも天ぷら油5を
加熱するものとなり、その加熱は短時間で効率よ
く行なわれる。そして上記熱媒体6の対流は、熱
媒体6が粘調性を有するものであるため比較的に
起こりにくく、密閉部3内において熱媒体の上部
層側において主として対流が生じて該上部層側が
有効に加熱され、熱媒体下部側には伝熱されにく
い。また電熱ヒータ4が前述のように密閉部3の
内上面に近接して配置されているので熱媒体6の
上部層が一層効率的に加温され、熱媒体下部層に
は一層伝熱されにくく、下皿1b下面から大気中
への熱放散が抑えられるので熱効率に優れる。
またこの天ぷら油5の加熱に際して、フイン7
の作用により、熱媒体6の対流は円滑になされる
とともに、フイン7が上皿1aにのみ接触してい
るため、熱媒体6の熱は天ぷら油5に伝わり易い
ものとなる。
しかして、熱媒体6が調温器11でセツトされ
た温度になつたときは、天ぷら油5の温度もほぼ
同等の温度となる。
そして、天ぷら用の材料を天ぷら油5内に投入
すれば、油温は一時的に低下するが、熱媒体6に
蓄えられた熱が上皿1aの全面から供給されるた
め、油温の低下は極めて短時間であつて、しかも
低下する温度も極めて僅かなものとなる。
なお、上述の実施例においては調理用容器を天
ぷら鍋として用いたが、煮物用鍋、釜、湯沸器等
として用いても、熱媒体の対流により収容部全面
から加熱されるので、加熱処理は短時間にかつ効
率よく行ねわれ、収容部内は均一な温度となる。
また、熱媒体としてトリエチレングリコール、
エチレングリコールを用いたが、これらのものと
物理的性質が同等の液体であれば他の液体を使用
してもその作用効果は同じである。
以上のように本考案によれば次のような顕著か
つ特有の作用効果を奏する。
(i) まず、用いる熱媒体が比熱の小さな液体であ
るので温度の立ち上がりが早い。
(ii) そしてまた用いる熱媒体が粘調性を有する液
体であるので、熱媒体の対流が比較的に起こり
にくい。そのため(i)の効果によつて立ち上がり
性よく昇温した熱媒体は二重構造部の内上面に
向けて集中して上昇し、被加熱物を効率よく加
熱する。熱媒体下部は伝熱されにくく低温であ
るので容器最下面から大気中への放熱は最小限
に抑えられることとなり熱効率に優れる。
(iii) また、電熱ヒータが容器底部の二重構造部内
上面に近接して内設されているので上記(ii)の効
果が一層助長されることとなる。すなわち、電
熱ヒータが熱媒体の上部層を効率よく加熱する
からである。
以下本考案につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の好適な実施例を示し、第1図は天
ぷら鍋の縦断面部、第2図は密閉部3内拡大断面
図、第3図は上皿1aと下皿1bとの溶着部拡大
断面図である。 1……鍋、1a……上皿、1b……下皿、2…
…収容部、3……密閉部、4……電熱ヒータ、5
……天ぷら油、6……熱媒体、7……フイン、8
……チヤンバー、9……パイプ、10……ピンホ
ール、11……調理器、12……温度センサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器の底部および壁部を二重構造に形成し、こ
    の二重構造部内に、エチレングリコールのよう
    な、粘調性を有し、高沸点、低融点であり、かつ
    比熱の小さな液体を熱媒体として充填するととも
    に、電熱ヒータを容器底部側に位置して、かつ前
    記二重構造部内上面に近接して二重構造部内に配
    設したこを特徴とする調理用容器。
JP10950283U 1983-05-06 1983-07-14 調理用容器 Granted JPS6018726U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10950283U JPS6018726U (ja) 1983-07-14 1983-07-14 調理用容器
EP84302982A EP0126571A3 (en) 1983-05-06 1984-05-03 Heat exchanger

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10950283U JPS6018726U (ja) 1983-07-14 1983-07-14 調理用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6018726U JPS6018726U (ja) 1985-02-08
JPS6124189Y2 true JPS6124189Y2 (ja) 1986-07-21

Family

ID=30255056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10950283U Granted JPS6018726U (ja) 1983-05-06 1983-07-14 調理用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6018726U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6018726U (ja) 1985-02-08

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