JPS59215857A - 意匠性に優れた積層塗装物 - Google Patents

意匠性に優れた積層塗装物

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JPS59215857A
JPS59215857A JP58091932A JP9193283A JPS59215857A JP S59215857 A JPS59215857 A JP S59215857A JP 58091932 A JP58091932 A JP 58091932A JP 9193283 A JP9193283 A JP 9193283A JP S59215857 A JPS59215857 A JP S59215857A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は積層塗装物に係り、さらに詳しくはカラーベー
ス上に干渉マイカ層、クリヤ一層を配してなる意匠性に
優れた積層塗装物に関するものである。近年ユーザーの
多様化及びニーズの高度化に伴って、美麗な光沢と色調
を有する干渉マイカ塗装物への関心が高まっている。こ
の塗装に使用せられる干渉マイカ顔料は種々のタイプの
ものがあるが、いづれもリン片状雲母の表面に二酸化チ
タンを薄膜状に被覆したものを基本としており、一般に
チタナイズドマイカ顔料と呼ばれ一種類で反射色(干渉
色)と透過色(干渉色の補色)の2色を発生づ゛ること
ができる。すなわちこの干渉マイカ顔料の薄片はそれ自
体では隠ぺい力が極めて弱く透明で光を透過するため、
顔料薄片が多数平行状態で含まれる塗膜において、光の
正反射方向では薄膜の干渉による反射色とカラーベース
による吸収色との混色がみられ、他方光の逆反射の方向
C゛は底色どして透過色とカラーベースの吸収色の混色
が見られる。しかしその色の見え方は干渉マイカ顔料の
タイプ(粒径、粒度分布等)、顔料j++りIα(l〕
We)J5よび下地(カラーベース)の色によつ−C大
きく変化し、カラーベースおよびマイカ層の塗料設計条
件ににっでは上記2色性の意匠的効果は充分に発揮され
ず、しかも仕上り外観としては色ムラが常に問題となっ
ている。この色ムラを生じ易い欠点は特に塗膜の補修を
困難にするどの問題をも伴ない干渉マイカ塗料は車両塗
装関係ではあまり実用に供されていないのが現状である
。高い塗膜性能の要求される車両塗装関係では市販の干
渉マイカ顔料のタイプならびにその使用帛にJ3いて耐
水性等に影響が認められ使用が制限μられる。しかもこ
れら諸問題を解決する設計基4しがないため、干渉マイ
カは美麗な光沢と色調の、意1jγ性の高い商品である
にもかかわらず、化粧品、小物商品など特殊品の塗装以
外にはあまり利用されていないのである。
本発明者らは上述の諸問題を解決すべく、干渉マイカ顔
料の光学的性質、材料面につき種々検討を重ねた結果、
本発明を完成するに至った。従って本発明の目的の一つ
は干渉マイカ塗装に於て色ムラや塗膜性能の良好な積層
塗装物を提供するにある。本発明の別の目的は干渉マイ
カ塗装において干渉色と透過色の2色性の効果を強調し
た意匠性の高い優れた仕上り外観を与えうる積層塗装物
を提供づるにある。さらに別の目的は特に車両関係で優
れた効果の認められるfi層塗装物を提供するにある。
上記ならびにその他の本発明諸目的は、基体上にカラー
ベース層、干渉マイカ層およびクリヤ一層が記載順位に
塗装されてなる積層塗装物において、カラーベース層が マンセルバリュー V>5.6 マンセルクロマ C<7、  かつ マンセルヒユー Hがマンセル色相環100に対し干渉
マイカ顔料干渉色の色相をOとし左まわり+50、右ま
わり−50で表示した時、0±10および+40〜+5
0、−40〜−50の範囲内の色相を除外したもの、 の安イ′1をi+’h’iたり塗色の完全隠ぺい層であ
り、干渉マイカ層が粒径40μ以下の干渉マイカ顔料を
PWC2〜′10%含右する膜厚10〜25μの干渉マ
イカ中間層であることを特徴と匁る意匠性に優れた積層
塗装物により達成せられる。
干渉マイカ顔料は粒径2〜’150μ程度の各種のノブ
のが市販されているが一般にパール感と共にキラキラ感
が要求されそのためには粒径は大ぎい方がにいど完えら
れている。しかしながら塗料化した際、あまり粒径が大
きすぎると沈降性不良とか、ツヤの低下あるいは耐水性
などの塗Mu性能面で不具合が起り、かっ色ムラの点か
らも好ましくないため粒径の上限には自ら制約がある。
本発明者らはかかる?ilN点から先づマイカ顔料の粒
径について検討を加え干渉マイカ層に用いられるべき顔
1′ミ1の粒径としでは40μ以下の範囲のものが望ま
しいことを見出した。
既に述べた如く、干渉マイカ顔料を配合したマイカ塗料
(マイカベース)を下塗(カラーベース)の上に適用し
、さらにクリA7−を塗装したとしても耐水性等の塗膜
性能が悪【ノればその価値は大幅に減じ、特に車両関係
等の塗装に於ては実用性が失われることになる。他方カ
ラーベース等の上に、マイカベースJ3よびクリヤー上
塗りを積層覆る場合、マイカベースの膜厚としては10
〜25μ程度が極めて一般的である。そこで本発明者ら
はカラーベース上に、粒度分布2〜40μの干渉マイカ
顔料を含む干渉マイカ層を乾燥膜厚10〜25μに適用
し、さらにクリヤ一層を30μ程度までの通常の適用量
で積層したものについて、塗膜密着性、耐水性をらべて
みた。づなわち電着処理された基1,1’LIIS  
G  3141.5PCC−′−8D)に下塗のカラー
ベース(ポリエステルメラミン樹脂ベース)を乾燥膜厚
35〜40μに塗布、焼付処理したものの上に、干渉マ
イカ顔料(粒度分布2〜40μ〉を各種顔料重量)農度
で含むアクリルメラミンの塗料を乾燥膜厚で約20μに
塗布し、さらにアクリルメラミン樹脂のクリヤーを乾燥
膜厚25〜30μを塗布し焼付処理を行なって試験片を
作り、それらを渇水中に浸漬し、塗膜の密着性ど、塗膜
状態をしらべ下記の如き結果を得た。
第1表 密 着 性:○=剥離なし、(ゴバン目テス1〜)即ち
、居くべきことに干渉マイカの顔料重毎淵1α(PWC
)がPWC10%までであれば耐水性、密着性の上で充
分実用に耐えうろことが見出された。尚本発明者らは干
渉マイカの顔料重量濃度が2%以下では干渉マイカが発
色しにくく、また1D%をこえると耐水性のみならず、
ツA7、色ムラ等外観上も問題を生じること、9.fま
しい範囲は3〜9%であることも見出している。
このようにカラーベース上に、干渉マイカ層を10〜2
5μ程度にもう(プ、さらにクリV一層を積層したとき
、干渉マイカ顔料の粒径と、含有顔料m ffl 8度
により実用上充分な耐水性を右Jる積層塗膜の得られる
ことが本発明の基碌となる重要な発見の一つであった。
さて、干渉マイカ層は既に述べた如く、ある方向からは
、干渉色(反射色)とカラーベースによる吸収色との混
色が、また別の方向からは干渉色の補色(透過色)とカ
ラーベースの吸収色との混色が見えることが大きな特徴
でかかる2色性を充分に発揮させることが意匠性のある
優れた塗膜ということができる。しかしながら干渉マイ
カ層の干渉色の強さは下地の色によって大きく影ffを
うけるため色ムラが常に問題となり、この点を解決しな
いかぎり、その実用性は極めてとぼしいといわざるを得
ない。
しかしながら干渉色あるいはその補色といって6常に下
地のカラーベースによる吸収色との混色C感知されるか
ら、下地のカラーによってはこの色ムラを1]立たない
ようにすることが可能である。
そこで本発明者らは干渉マイカ層を粒径、顔料型h″!
、fD:! Iα、膜厚の点で上記の如く設計すること
を条イ′1に色ムラを抑制し、2色性を充分に発揮さぜ
うる下塗りの色として最適なものを見出すべく研究を行
なった。
A0色ムラを有効に抑制Jるためのカラーベースの色の
限界 試照片の作製 JIS  G  3141(SPCC−8D)基材にパ
ワートップU−30(カヂオン型)で電着処理し、18
0℃で20分間焼付(プ18〜20μの塗膜を作り、次
にポリエステル・メラミン樹脂ビヒクルを用いた各種顔
料のカラーベース塗料を完全隠ぺいに適用し、焼付は処
理を行ない、ざらに粒度分布2〜40μの各種干渉マイ
カ顔料をPWCL3%含有するアクリル・メラミンベー
ス塗料をスプレー塗装で20μに適用し、最後にアクリ
ル・メラミンクリヤ一層を25〜30μにもうけ、14
0℃で20分間焼付けて試験片を作った。
色ムラ試験 これら試験片を肉眼判定により色ムラを評価し、下記の
結果を得た。
第2表 (第2表続き) (注)干渉色の色相 Y:エロー         11:マンセルヒューB
ニブル−V:マンセルバリュー 「り:レッド        C:マンセルクロマRB
:レッドブルー 色ムラ判定基準(目視) O:色ムラなく良好 ×:色ムラあり不良 色ムラはカラーベースのマンセルバリューく明度)にの
み関係し、とュー(色相)、クロマとは無関係であるこ
と、PWC3%では■≧4.6のとき色ムラが有効に抑
制されることが認められた。
コ方、PWCが高くなると色ムラ抑制のための明度(V
)限界も高くなるので色ムラの点からは■≧4.6以上
であればよい。
B、干渉色と透過色(補色)の2色の効果を出すための
カラーベースの色の限界 1、明度限界 干渉マイカ顔料のうちグリーンとブルーは色相角が透過
色と下地色とで大きく異なるので、下地試料としては、
白と黒の混色からなる無彩色(グレー)を用い、明度の
み変化させた。この試料の場合、干渉マイカとしてグリ
ーンとブルーを夫々用い、八に準じてスプレー塗装で積
層塗膜を作った。その際下地色も調べる目的で下地まで
の塗板も別に作成した。これら塗膜について、所定照射
角により各所定の観測角での干渉色、透過色、下地色を
しらべ下記の結果を得た。
(以下余白) 下地が無彩色のため、透過色の効果があれば透過色の色
相角は下地の色相角から大きくずれることになることに
なる。第3表からみると、下地のマンセルバリューVが
7.64と9.17では透過色と下地色どのメ1〜リッ
ク色相角差1△1−ドablは大きいが、■が5.56
では透過色と下地色とのメトリック位相角差はグリーン
1.4、ブルー4.6でほとんど差がなく、透過色の効
果がほとんど出ていない。従って、透過色の効果を出す
ためには下地の明度はすくなくともV>5.6以上が必
要である。
一方、干渉色の強さは下地の明度が高くなると弱くなる
ので干渉色と透過色の両者の効果をともに出ずためには
V−7〜8が好iLシい範囲であることも判る。
2、色相、クロマの限界 干渉マイカの干渉色も補色もいづれも下地の吸収色との
混色で得られるから下地が干渉色あるいは補色と同じ色
相系であれば感知されにくくなり、従って干渉色、透過
色が下地の色41]、クロマに影響されることは容易に
理解されるところである。
既に述べた如く下地の明度マンセルバリューVとしては
干渉色と透過色の影響が共にあられれる6〜7をとり上
げる。この明度付近の各種カラーベース(マンセルヒユ
ー11およびマンレルクロマCを変化)上にエローおよ
びグリーンの干渉マイカ(干渉色の色相が4.14Yお
よび4.52G)をPWC6%含む干渉マイh層、およ
びクリヤ一層をもうけ、夫々について、干渉色と透過色
の2色性効果を充分に発揮づるための色相、彩度の選定
を目視判定で行ない下記の結果を得た。
ナオ、干渉マイカ顔料の干渉色の色相はカラーベースを
黒どして塗板を作成し、ゴニオ分光光度語を用いて−F
記の測定方法で測定した分光反則率よりマンセル(ff
jに変換し、その値のマンセルヒユーを便宜的にOとす
る。マンセル色相環100を用い、左まわり+50.右
まわり−50で表示することが発明目的に対し好都合で
ある。前記干渉色の測定方法J3よびマンセル色相の決
定方法どしてはゴニオ分光光電計の入射角を一15°と
して、受光角を15°〜60’間を変角で分光反則率を
測定し、干渉色の強さの尺度としてL *  a;(b
’表色系を用いて計算したメトリッククロマC′lab
が最も強くかつ分光反射率が100%以下となる受光角
(干渉マイカ顔料の塗膜中での相対的割合の最も高い傾
斜角度に対応するもの)を選定する。
なお、前記試料のスプレー塗装の場合いずれも−15”
/256が最適であった。マイカベースのPWCは下地
の影響を少なくするため6%以上とする。
(1)マイカベース:エロー(マンセルヒユー4゜14
Y) (以下余白) 第4表の結果から、マンセル色相環100での色相位置
が±10以内、+40〜+50と−40〜−50の範囲
内で2色性意匠的効果が悪いこと、クロマC>7ではク
ロマの影響で同様に悪いことが判る。
(2)マイカベース:グリーン(マンセルヒユー4・ 
52G)      第  5  表第5表の結果でも
マンセル色相環100での色相位置か干渉マーrカ顔料
干渉色を中心に±10以内1、十/IO〜+50と−4
0〜−50の範囲では効果がないこと、クロマC>7で
やはりクロマの影νでがあられれることが判る。
以上よりカラーベース層の塗色としてはマンレルハリュ
ー V>5.6 マンセルクロマ C<7  であり、かつマンレルヒュ
ー トlとして マンセル色相環100に対し干渉マイカ顔料干渉色の色
相をOとし、左まわり+50.右まわり一50℃表示し
た時、0±10Jシよび±40〜±50の範囲を除去し
た値 の要1!1を1i1tたすものであれば、意匠効果に優
れた偵11り塗装物(例えば自動車車体)が得られるこ
とが明らかC゛ある。
特許出願代理人 弁理士 伊 藤 武 雄 手続補正書 1事件の表示 昭和58年特許願第091932号2発
明の名称 意匠性に優れた積層塗装物3補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪府大阪市大淀区大淀北2丁目1番2号 名称 日本ペイント株式会社 代表者鈴木政夫 4代理人 住所 〒540 大阪府大阪市東区京橋3丁目57@地 ビル リバーセンター 6階 氏名 弁理士(6871)  伊藤武雄5補正命令の日
付          =6補正により増加する発明の
数    −7補正の対象 明細書の詳絹な説明の摺8
補正の内容 別紙の通り 1、明細書第12頁第7行〜第16行の間全文を削除し
下記を挿入する。
「王地試刺としては、白と黒の混色からなる無彩色(グ
レー)を用い、明度のみ変化させた。この試料の場合、
干渉マイカ顔料のうちグリーンとブルーは色相角が透過
色と下地色とで大きく異なるので、干渉マイカとしてグ
リーンとブルーを夫々用い、八に準じてスプレー塗装で
積層塗膜を作った。その際下地色も調べる目的で下地ま
での塗板も別に作成した。これら塗膜について、ゴニオ
分光光度剖を用いて所定照射角により各所定の観測角で
の干渉色、透過色および下地色のビa”b″′i′7色
系メトリック色相角H’abをしらべ第3表の結果を得
た。
なお、ゴニオ分光光度割の照射角、観測角の±の符号の
関係は水平においた塗板に対して垂直方向の:I■ll
+を0°として、時計まわりの方向を+2反時B1まわ
りの方向を−で表す。
(以下余白)        」 2、同第14頁第3行に [になることになる。」とあるを 「になる。Iと訂正する。
3、同第16頁第4行に 「強く」とあるを 「大きく」と訂正する。
4、同第19頁末行に下記を挿入する。
「尚本願のマイカベースには干渉マイカの1寺4土を損
わない限度において金属粉を加えることもできる。j 手続補正書 昭和58年9月26日 特許庁長官殿 1事件の表示 昭和58年特許願第091932号2発
明の名称 意匠性に優れた債層塗装物3補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪府大阪市大淀区大淀北2丁目1呑2号 名称 日本ペイント株式会社 代表者鈴木政夫 4代理人 住所 〒540 大阪府大阪市東区京橋3丁目57番地 ビル・リバーセンター 6階 氏名 ブ?理士(6871)  伊藤武雄5補正命令の
日付          −1、昭和58年8月25日
付手続補正書の内容第2頁4項に 「尚本願の・・・・・・こともできる。」とあるを「尚
本発明の構成層には各構成層の特性干渉マイカの特性を
損わない限度において、金属粉、着色顔料、体質顔料、
紫外線吸収剤その他各種の添加剤を加えることもできる
。」と訂正する。
−2佼

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上にカラーベース層、干渉マイカ層およびク
    リヤ一層が記載順位に塗装されてなる積層塗装物に(1
    3いC、カラーベース層がマンセルバリュー V≧5,
    6、 マンセルフ[]マ C<7、  かつ ンンレルヒュー Hがマンセル色相環100に対し干渉
    マイカ顔料干渉色の色相を0とし左まゎり→−50、右
    まわり−50で表示した時、0±10および+4 o〜
    +5o1−40〜−50(7)ffU囲内の色相を除外
    したもの、 の要イイ[を満tcり塗色の完全隠ぺい層であり、干渉
    マイカ層が粒径40μ以下の干渉マイカ顔料を顔料5f
    i 41″!;すf)哀(1〕Wc>2〜10%含有す
    る膜厚10〜25μの干渉マイカ中間層□であることを
    特徴とづる意匠性に優れた積層塗装物。
  2. (2)基体が自動車車体である特許請求の範囲第1項記
    載の塗装物。
JP58091932A 1983-05-24 1983-05-24 意匠性に優れた積層塗装物 Granted JPS59215857A (ja)

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JPH0373456B2 JPH0373456B2 (ja) 1991-11-21

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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