JPS59215041A - 情報信号記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばビデオディスク又はデジタルオーディ
オティスフ等の情報信号記録媒体に係り、特に情報信号
を表面部の幾何学的形状の変化として記録されており、
表面を相対的に走査する再生針の電極との間の静電容量
が幾何学的形状変化に応じて変化することにより情報信
号が再生される静電容量型記録媒体において、記録媒体
の樹脂ベース中に添加するカーボンブラックとして、例
えば水等の溶液中に分散させたカーボンブラックを電解
精製処理し、例えば硫黄、カルシウム、シリカ、アルミ
ニウム等の不純物を実質的に除去したカーボンブラック
を用いることにより、電極を走査して再生する場合にド
ロップアウトや針飛び現象がほとんどなく、信号欠陥の
少ない情報信号記録媒体が得られ、又、例えばプレス成
型によって情報信号記録媒体を作る場合に母型に傷を付
けることが少なく、製造歩留りの向上、製造コストの低
廉化が図れる情報信号記録媒体を提供することを目的と
する。

従来より、情報信号に応じて平面又は溝内に渦巻状又は
同心円状にピットを形成し、幾何学的形状の変化として
情報信号を記録して情報信号記録媒体を得、この情報信
号記録媒体の記録トラック上に電極を設けたダイヤモン
ド等でなる再生針を相対的に走査させ、再生針の電極と
情報信号記録媒体との間に形成される静電容量が上記幾
何学的形状の変化に応じて変化することを利用して記録
情報信号を再生する、いわゆる静電容量再生方式そして
、このような静電容量再生方式に用いられる静電容量型
情報信号記録媒体は、例えばカーポンプラック等の導電
性物質を添加した塩化ビニル系樹脂をプレス成型すると
とによって得られる。

しかし、上記のようなカーボンブラック含有塩化ビニル
系樹脂を母型を用いてプレス成型していると、母型に微
細な傷がつき、この傷がそのまま記録媒体にも形成され
、再生に際しては信号欠陥となって表われることに気付
いた。すなわち、静電容量型情報信号記録媒体に記録さ
れている筈の情報信号が正確なものとなってい々いので
ある。

本発明者は、上記の問題点について研究を重ねだ結果、
記録媒体素材中に、特に添加したカーボンブラックに含
まれているアルカリ金属、アルカリ土類金属の外に、例
えばシリカ、アルミニウム、硫黄等の不純物が大きな原
因となっていることを突き止めだ。

すなわち、記録媒体素材のペレット中に含まれている不
純物であるシリカ、アルミニウム等は、ディスクへのプ
レス成型時に母型表面に傷を生じさせ、又、含まれてい
る不純物である硫黄は、記録媒体を構成する樹脂の熱分
解を促進し、さらには加工機を腐食して、例えば鉄系異
物を含壕せることになり、この結果プレス成型された、
例えばビデオディスクの再生に際しては信号欠陥が生じ
ることを見い出したのである。

又、カルシウム等の不純物を含んだ記録媒体が高温高湿
下に置かれていると、カルシウム等の不純物が記録媒体
に凸状欠陥を引き起こし、再生に際しては信号欠陥とな
ってあられれる。

そこで、上記のような不純物を除去しておけば、種々の
問題が解決され、優れた記録媒体が製造能率よく作れる
ことに鑑み、これらの不純物が最も含捷れやすいカーボ
ンブラックを精製することを試みた。

まず、市販されているカーボンブラックを水洗い乾燥し
たのであるが、これでは不充分なことがわかり、そこで
、例えば米国キャボット社のブラックパール２０００　
（０８Ｘ−１５０）を、図面に示すような電解精製装置
の純度の高い水、例えばイオン交換水を入れたガラス製
電解槽１内に、濃度が３００　ｇ／を以下、好ましくは
約１００ｇ／４となるように投入し、カーボンブラック
を分散した後、白金又は炭素等の不溶性電極、例えば炭
素棒を陽極２とし、不溶性の金属又は炭素等表面積の充
分ある、例えばステンレス板を陰極３として、これらの
電極間に、例えばＩＯＶ程度の直流電圧をかけ、例えば
１．Ａ−ｈｒ以上の電気分解を、浴温か比較的高い条件
下、例えば９０°Ｃで行々い、シリカ、アルミニウム、
カルシウム等の不純物は表面積が充分にある陰極３面上
に析出させ、又、硫黄は硫化水素として大気中に放出さ
せ、陽極２及び陰極３を取す外し、カーボンブラック分
散水溶液をそのまま乾燥させて精製するか、若しくは電
極取り外し後、電解槽１内に適宜な有機溶剤、例えばｎ
−ヘキサンを加えてよく攪拌し、カーボンブラックをｎ
−ヘキサンの方に移行させて抽出し、そしてｎ−ヘキサ
ンの溶液を乾燥して精製すれば、例えば静電容量型ビデ
オディスクに用いるカーボンブラックとして、悪影響を
起こす不純物が除去できたのである。

同、電解処理の時間、電圧等は、溶液の抵抗、電極間の
距離、電極の形状、カーボンブラックの種類及び濃度、
除去すべき不純物の程度によって適宜法めればよく、又
電解処理後に乾燥する場合には、カーボンブラックの硬
い凝集塊ができないようにすることが大切である。

以下、本発明に係る情報信号記録媒体の具体的実施例に
ついて説明する。

〔電解精製処理カーボンブラック１〕 図面に示すような電解槽内に、イオン交換水と米国キャ
ボット社のブラックパール２０００　（Ｏ８Ｘ−１５０
）とを、カーボンブラック濃度が約１００　ｇ／ｌとな
るよう入れ、２本の炭素棒を陽極、電解槽内壁に配設し
たステンレス板を陰極として、液温を９０°Ｃにヒータ
ーで保持して、印加電圧１５Ｖで４Ａ−ｈｒの電解処理
し、液温を室温にまで冷却し、電極取出後槽内にｎ−ヘ
キサン約５００−入れ、充分に攪拌し、水の上に浮いて
いスカーボンプラック含有ｎ−ヘキサン溶液を回収し、
減圧加熱乾燥して、精製カーボンブラックを得る。

〔電解精製処理カーボンブラック２及び３〕上記例と同
じようにして４Ａ・ｈｒ１２Ａ・ｈｒの電解処理１７た
後、ｎ−ヘキサノで抽出する工程を省いて減圧加熱乾燥
して、精製カーボンブラックを得る。

−４−記のようにして得たカーボンブラックの不純物を
原子吸光法により求めると、表に示す通りであった。

表 ・カーボンブラック４は、未処理のブラックパール２０
００（Ｏ８Ｘ−１５０）である。

・灰分け、カーボンブラック１．５ｇを精秤後、８００
℃で６時間ルツボ中で燃焼させ、最初のカーボンブラッ
クの量と燃焼後の灰の量より算出。

実施例１〜３ 熱可塑性の塩化ビニル系樹脂（平均重合度４５０、エチ
レン含有量１．５％のＶＥ−Ｎ　、徳山漬水工業■）１
００重量部、ジブチル錫メルカプトエステル系安定剤（
三共有機合成■の５ＴＡＮＮ　ＪＦ−９５）　５重量部
、脂肪酸グリセリンエステル系滑剤（理研ビタミンのＲ
ＥＳ−２１０）　２重量部、脂肪酸アルキルエステル系
滑剤（花王石鹸■のスプレンダーＥ−１０）０．５重量
部、ジメチルポリシロキサン（信越化学工業■のｌ［ｓ
−４２１）　１．０重量部を、例えばヘンシェルミキサ
ーで高速にてブレンド昇温させた後、低速にて冷却し、
これに前記電解精製処理カーボンブラック１，２．３を
それぞれ２０重量部加え、再び高速攪拌を行ない、この
ようにしてできたものを、例えばスイスブス社製ニーダ
−を用いてペレ　　、　・ツテイングし、このようにし
て得た各々のペレットをビデオディスク専用プレス機を
用いてプレス成型し、ビデオディスクを得る。

比較例 上記実施例１において用いた電解精製処理カーボンブラ
ック１０代りに、未処理の前記カーボンブラック４を用
いて、同様にしてビデオディスクを得る。

上記のようにして得られるビデオディスクの信号欠陥及
びプレス成型機における母型の傷つき具合について調べ
ると、す々わちビデオディスク１００枚成型後ビテオデ
ィスク信号部についた傷の数を調べると、実施例１のも
のでは２０本、実施例２のものでは１５０本、実施例３
のものでは３５０本、比較例のものでは５００本であり
、成型に際して本発明のようにすれば母型に傷つきが起
きにくく、欠陥の少ないビデオディスクの製造歩留りは
よく、低コストで作れるようになり、又、得られたビデ
オディスクを再生し、再生画面１分当りの信号欠陥を数
えると、実施例１のものでは３個、実施例２のものでは
８個、実施例３のものでは２００個であるのに対し、比
較例のものでは８００個と非常に多くなっており、この
ことより本発明のようにしたビデオディスクは再生が優
れたものであることがわかる。

上述の如く、本発明に係る情報信号記録媒体は、情報信
号記録媒体のベース材に添加する導電性カーボンブラッ
クとして、電解精製処理カーボンブラックを用いたので
、再生に際して信号欠陥の少々い情報信号記録媒体とな
り、又プレス成型に際して情報信号記録媒体の母型を傷
つけにくく、従って良好な情報信号記録媒体を製造歩留
りよく低コストで作れる等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は、カーボンブラックの電解精製処理装置の概略説
明図である。 １・・・電解槽、２・・・陽極、３・・・陰極。 特許出願人　　日本ビクター株式会社 さ−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 情報信号記録媒体のベース材に添加する導電性カーボン
   ブラックとして、電解精製処理カーボンブラックを用い
   たことを特徴とする情報信号記録媒体。