JPS5920764B2 - 合成繊維の製造方法 - Google Patents

合成繊維の製造方法

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JPS5920764B2
JPS5920764B2 JP9496475A JP9496475A JPS5920764B2 JP S5920764 B2 JPS5920764 B2 JP S5920764B2 JP 9496475 A JP9496475 A JP 9496475A JP 9496475 A JP9496475 A JP 9496475A JP S5920764 B2 JPS5920764 B2 JP S5920764B2
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JP
Japan
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roller
fibers
take
stretching
water
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JP9496475A
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JPS5221415A (en
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悦雄 住谷
栄二 益永
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は全芳香族ポリアミドからなる合成繊維の製造方
法に関するものであり、更に詳しくは前記合成繊維を2
80°C以上の温度で緊張熱処理及び/又は延伸して高
度に配向結晶化した繊維を製造する方法の改良に関する
ものである。
従来技術 乾式法又は湿式法で紡糸して得られた全芳香族ポリアミ
ドの未延伸繊維を、50〜100℃の温水中で延伸し、
次いで一定速度で該繊維を供給する送りローラーとそれ
以上の一定速度で該繊維を引取る引取りローラーとの間
で280℃以上の温度で緊張熱処理及び/又は延伸する
ことによって高度に配向結晶化した全芳香族ポリアミド
繊維を製造することは既に公知である(特開昭48−1
9818号、西独特許公開第2325139号)。
しかしながら、全芳香族ポリアミド繊維は、280℃以
上の高温で緊張熱処理及び/又は延伸すると、前記引取
りローラー上での毛羽の発生による単糸切れが多く、ロ
ーラーへの巻付による異常糸の多い製品しか得ず、まず
、また製品の均質性にも劣ると云う問題がある。
発明の目的 本発明の目的は、全芳香族ポリアミド繊維を280°C
以上で緊張熱処理及び/又は延伸する際に発生する前記
の諸問題を解決することにあり、毛羽及び単糸切れを減
少させて延伸調子を向上させること、更には糸質の均一
性が一段と向上した繊維を製造することを目的とするも
のである。
発明の構成 本発明は全芳香族ポリアミドからなる合成繊維を送りロ
ーラーと引取りローラーとの間で280℃以上の温度で
緊張熱処理及び/又は延伸することにより配向結晶化し
た全芳香族ポリアミドからなる合成繊維を製造するに際
し、引取りローラー上において、該ローラー上に導かれ
た繊維の表面に水を噴射することを特徴とする方法であ
る。
本発明で云う全芳香族ポリアミドからなる合成繊維は、
合成線状重合体の繰返し単位の85モル以上、好ましく
は90モル係以上が は2官能性芳香環を表わす。
これらは同−又は相異なる基であってもよい。
)で表わされる全芳香族ポリアミドからなる合成繊維を
いう。
かかる全芳香族ポリアミドとしてはポリメタフエニレン
イソフタルアミド及びポリメタフエニレンイ゛ソフタル
アミドテレフタルアミド共重合体が好適に用いられる。
全芳香族ポリアミドは、一般に湿式法又は乾式法によっ
て紡糸され、得られた未延伸繊維は、予め50〜100
℃の温水中で延伸されたのち、あるいは、温水延伸を行
うことなく、280℃以上(好ましくは300℃以上)
融点以下の温度において緊張処理及び/又は延伸が行わ
れる。
温水延伸後に熱板延伸する場合は、第1段目の温水延伸
(50〜100°C)における延伸倍率は2〜3倍、第
2段目の熱板延伸(280℃以上)における延伸倍率を
1.4〜1.8倍とし全延伸倍率を3〜4倍とすること
が推奨される。
この緊張熱処理及び/又は延伸は、1群の供給ローラー
と1群の引取りローラーとの間に、280℃以上の熱板
あるいはその他の適当な加熱手段を設け、それにより繊
維を加熱しつつ緊張又は延伸することにより行われるが
、本発明方法では、引取りローラーのうちの少くとも1
個のローラー上において、該ローラー上を進行する繊維
に対し水を噴射する。
以下、それぞれ3個のローラーを組合せて構成した送り
ローラー及び引取りローラーの間に熱板を配置した延伸
熱処理装置を使用して本発明を実施する場合について、
図面により説明する。
図において、Yは全芳香族ポリアミド繊維束、1a。
1 b t 1 cは繊維束の送りローラー、2a、2
b。
2cは引取りローラー、3は熱板、4は水の噴射装置で
ある。
なお、1b、2bは弾性体で被覆されたローラーであり
、1a、1c、2a、2cは各々ステンレススティール
よりなるローラーである。
繊維束Yは一定の周速で回転する送りローラー1a、1
b、1cを経て280℃以上に保たれた熱板3の表面を
通り、送りローラーより速い一定の周速で回転する引取
りローラー2a、2b。
2cにより引取られて次工程(例えばオイリング処理工
程、巻縮工程等)に導かれる。
本発明方法では、この熱板3上での処理を経たのち、引
取りローラー2b上で該ローラーの周上を進行しつつあ
る繊維束Yに噴射装置4によって水を噴射するが、水を
噴射する装置4としては通常の噴射ノズルを用いローラ
ー2b上の繊維束の全面をおおうように水を噴射するこ
とが好ましい。
ここで、噴射する水の量は、水の付着量が繊維束に対し
5〜100%(重量)、好ましくは5〜50%(重量)
となるように選ぶのが適当である。
また、噴射する水は、50℃以下の水が好ましく用いら
れる。
また、前記の水には若干の油剤等を含ませることも出来
る。
送りローラー及び引取りローラーは図の如く3個のロー
ラーをクローバ−配置に組合せたもののホカ、一対のネ
ルソンローラー、セパレートローラーあるいは複数個の
ローラーを互いに接触することなく設は該ローラーに繊
維束を蛇行するようになしたものでもよい。
なお、従来、ポリエステル繊維等の延伸熱処理において
、熱板と引取りローラーとの間で張力下にある繊維束に
水を噴射することにより熱処理直後の繊維を最低結晶化
温度以下に急冷する方法が知られているが(例えば、特
公昭39−14017号)、280’C以上の温度で熱
処理及び/又は延伸された全芳香族ポリアミド繊維の場
合には、熱板と引取りローラーとの間で水を噴射しても
、ローラーへの単糸巻付きの減少、糸斑の減少等の効果
はあまり認められない。
このことは、本発明方法では全芳香族ポリアミド繊維が
−たん引取りローラーに至ってやや緊張緩和した状態に
て、ローラーと共に冷却することが有効に作用すると考
えられる。
本発明方法は、全芳香族ポリアミドからなる合成繊維の
マルチフィラメントヤーン(長m維)の延伸工程、短繊
維製造用トウの延伸工程にも適用が可能である。
特に、湿式紡糸で多孔数の口金を用いて形成したトウを
連続的に延伸熱処理を行う工程において好適に用いられ
る。
発明の作用・効果 以上の如き本発明方法によれば、全芳香族ポリアミド繊
維を280℃以上で緊張熱処理及び/又は延伸して配向
結晶化した繊維を製造する際にみられる、毛羽発生、単
糸のローラーへの巻付き等を大幅に減少することが可能
となり、しかも糸質の均一性が良好な全芳香族ポリアミ
ド繊維が得られるようになる。
本発明方法のかかる効果が何に起因するかは、必ずしも
明らかでないが、本発明方法によれば、主に280℃以
上で延伸及び/又は熱処理された高温度の繊維による引
取りローラー表面の軟化粘着による単糸巻付きが防止さ
れ、また、熱板を用いた場合の静電気発生による単糸の
ローラー巻付き等が防止されると共に、引取りローラー
と繊維との密着度が適当に調整されるためと考えられる
特に短繊維用トウの製造に際し、単糸数5000以上の
繊維束を処理する場合に引取りローラーへの巻付きが多
発し延伸が困難であり、また、得られた糸質の均一性が
充分でなかったが、これらの欠点を一挙に解決すること
が可能となり、緊張熱処理及び/又は熱延伸を安定に行
なうことが出来、かつ均一性の高い繊維が得られる。
実施例 次に、本発明の実施例及び比較例を詳述する。
本発明の構成及び効果はこれらの実施例及び比較例によ
り一層明らかとなろう。
実施例 1 固有粘度1.7のポリ(メタフェニレンイソフタルアミ
ドテレフタルアミド)CI/T共重合モル比=97/3
〕をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、重合体濃度
20重量係の紡糸溶液を調整した。
これを孔径0.08mm1孔数34000の紡糸口金か
ら塩化カルシウムを40重量係を含む水性凝固浴中に湿
式紡糸し、紡出糸を3.0m/muで引き取りそのまま
連続的に水洗浴に送って脱溶媒した後、この未延伸繊維
を95℃の温水中で2.3倍に延伸し、次いで110℃
の加熱ローラー上で乾燥後、図に示された延伸処理装置
を用いて、330℃の熱板上で1.8倍に熱延伸した。
この際、引取りローラー2 、b上の繊維束表面に孔径
1 mmのノズル孔を複数個有する噴射装置により水を
該繊維束に対し25(重量)係の割合で噴噴した場合の
延伸性及び延伸糸の糸質は第1表の通りであった 比較例1 引取りローラー上・\の水の噴噴を行なわない以外は、
実施例1と同じ処理を行なった場合の延伸性及び糸質は
、第2表の通り、安定な延伸は困難であり、糸質の均一
性も不良であった。
比較例 2 水の噴射を、熱板と引取りローラーとの中間で行う以外
は、実施例1と同じ処理を行った場合の延伸性及び糸質
は、第3表の通りであり、引取りローラー上で水を噴射
する場合(実施例1)に比べて、延伸性改善、糸質均一
化の効果は小さいものであった。
実施例 2 引取りローラー上へ水を噴霧する場合、界面活性剤を水
に対しo、5%添加する以外は実施例1と同じ処理を行
った場合、第4表の通りであった。
実施例 3 引取りローラー2b上の繊維束に孔径0.1 mmのノ
ズル孔より該繊維束に対し水を4係(重量係)噴射する
以外は実施例1と同じ処理を実施した場合の延伸性、糸
質は、第5表の通りであった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施態様を示すもので、延伸熱処理装
置の概略図である。 Y・・・・・・全芳香族ポリアミド繊維束、1a〜1c
・・・・・・送りローラー、2a〜2c・・・・・・引
取りローラー、3・・・・・・熱板、4・・・・・・水
の噴射装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 全芳香族ポリアミドからなる合成繊維を、送りロー
    ラーと引取りローラーとの間で280°C以上の温度で
    緊張熱処理及び/又は延伸することにより該繊維を製造
    するに際し、前記引取りローラー上に導かれた前記繊維
    の表面に水を噴射することを特徴とする全芳香族ポリア
    ミドからなる合成繊維の製造方法。
JP9496475A 1975-08-06 1975-08-06 合成繊維の製造方法 Expired JPS5920764B2 (ja)

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