JPS59206103A

JPS59206103A - 厚板圧延機による広幅薄板の製造方法

Info

Publication number: JPS59206103A
Application number: JP7916983A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Takahashi; 高橋　祥之; Yutaka Fukuda; 福田　裕; Katsuumi Kubota; 窪田　勝海; Tatsu Yasuda; 達安田
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1983-05-06
Filing date: 1983-05-06
Publication date: 1984-11-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、厚板圧延機による広幅薄板の製造方法に関し
、特に板厚２〜５闘程度で幅が２０００闘以上の薄板を
厚板Ｆ：Ｅ、延機を使う重ね圧延法で圧延する方法につ
いて提案するものである。

先行技術の説明近年、省資源省コストの観点から、広幅薄板ｗｉ″□板
（板厚２〜４　ａｍ　、板幅２０００〜５０００　ａｍ
　）の製品に対する要求が高まっている。

ところが、最大幅が２００　Ｑ　ｔｔｇｍ程度の既設の
熱間タンデム圧延機では、かかるニーズに応えることが
できない。この点、通常の既設厚板ＦＥ、延機の場ｌ−
合だと、板幅はＩｉ　０００ｍまでは製造が可能である
。ただ、この厚板圧延機では、圧延可能最小板厚は５簡
までが限度であり、゛それよりも薄いものでは圧延が不
可能である。その理由は次のとおりである。

（ＩＩ　　最終圧延温度がＡ、変態点（７２３°Ｃ）以
下に下がり、鋼板の圧延組織が転位の蓄積された坤長粒
となり、硬くもろくなって材質上の規格を満足しなくな
る。

（２）温度低下に件い変形抵抗が上がる結果製品の平坦
度が急激に悪化し、そのために生じた歪は一般の歪矯正
機をもってしても矯止できない程度である。

（３）　　板厚が薄くかつ板の変形抵抗が高いと、上下
ワークロールの両端部が接触するキスロール圧延となっ
てしまい、板が曲がりやすく、ワークロール疵が入りや
すい。

発明の目的と要旨の説明本発明は、広幅薄板の製造に関し、主として厚板圧延機
を使って製造するときの上記問題点を克服して板厚２〜
５１１１ＩＩ＋１板幅２０００＋＋＋ａ以上のサイズの
ものを確実に安価に製造することを目的とする。この目
的に対し、本発明は複数の被圧延材を剥離剤をはさんで重ね合わせ、その重
ね材の側面の各境界部分を一部に設ける未・溶接部を除
いて下記式に示すような条件の仮付溶接をし、その後加
熱処理を経て厚板圧延機にて圧延し、次いで周囲の切断
ならびに分離によって厚さ５龍以下、幅２０００　ｔｔ
ｒｔｎ以上の広幅薄板とすることを特徴とする厚板圧延
機による広幅薄板の製造方法。

記２ΔＷ／Ｗ−１００〉１．０　　　　−・・（２）式中
の、ΔＷ；溶接深さ岨　Ｗ：被圧延材幅鴎Ｌｗ：溶接総
長さ闘 σＹ：各濡度での溶掟部降伏強腐り／鰭２Ｇｊニスラブ
重量（ｋｇ）ｎ：重ねスラブ枚数ｉ：重ねスラブＮｏ　（最上段より１．２゜８・・・）をもって、上記の問題点解決の有効な手段として採用し
たのである。

本発明者らの知見によると、広幅の鋼板は既設の厚板圧
延機を使うと最大５０００ｗまでの圧延が可能であり、
そして２枚以上の被圧延材（以下スラブで説明する）を
重ね合わせて圧延すると薄板の製造が可能であることを
知見した。

そのためにまず本発明は、複数枚のスラブ１゜１’、１
’の各合わせ面に圧延時の圧着防止のために剥離剤を塗
布する。その塗布量の好適範囲は落１図に示す通り、５
０〜６　ｏ　０９／ｍ２が適当である。その量が少なす
ぎると板の圧着を招き、まいた多すぎると剥離剤の噛み
込みが生じて疵を発生させる。なお、使用する剥離剤と
しては、重量係で、ＭｇＯ＋８６〜１００％、５１０２
１０〜’ｆｒ　Ｏ％、ＦｅＯ：　０〜２０％の組成のも
のが使用できる。

次に、塗布を終えた各スラブ１＊１’＊１’は□、第２
図に示すように互いに重ね合わせ、そして重ね材の側面
の各境界を同一鋼種の溶接棒にて４方向仮付は溶接２す
る。この場合、一部；好ましくは２〜８ヶ所／１辺当り
の未溶接部８をつくり、エヤー抜きに供する。

たた、この重ね合わせたスラブの溶接に当って□、本発
明の所定の効果を達成するためには次の条件を満足する
ことが必要である。

すなわち、スラブ重ね材ＩＰの述搬時の強度保持、なら
びに圧延時の剥離防止のために、第８図にΔＷで示す溶
接深さが次の式を満足するものでなければならない。

第１に、スラブ重ね材ＩＰを、加熱炉に装入抽出すると
きに、マグネットまたはトングを使うが、それらによる
運搬時、下層スラブ１１が離脱落下Ｍしない条件という
のは次のようになる。

式中において、Ｌニスラブ長さく闘）ΔＷ：溶接深さく勧）Ｗニスラブ
幅（助）ＬＷＩ溶接総長さく闘）′σＹ：各温度におけ
る溶接部の降伏強度（ψ−）Ｇｉ：土スラブのスラブ重
量（ｋｇ）ｎ：重ねスラブ枚数１：重ねスラブＮｏ　（最上段より１．２．８・・・）
また１圧延時に上、下ロールの周速差により溶□接部２
に割れが生じない条件は、第４図に示す実験結果（Ｉ′
Ｅ延条件：２枚重ね圧延、Ｎ−圧延本数、１蕉×ｌＯＯ
〉１゜０　　・・・（２）となる。

その後、溶接の移ったスラブ重ね材ＩＰは加熱炉ニ装入
１．テ１１５０°Ｃ〜１２８０℃に加熱保持して抽出し
、厚板圧延材にて所定の圧下量の圧延を行う。

そして、圧延終了後の上記重ね材１ｐは、シャーまたは
ガス切断機にて周囲を切断し、剥ぎ取り分離して製品と
する。

実施例の説明表−１の圧延条件にて、スラブ重ね材と通常のスラブを
圧延した。スラブ重ね材は、表−１中に□示す寸法のス
ラブを８枚重ねし、その合せ面にはｌＭｇＯ−５ｊ−Ｏ
ｓ　−ＦｅＯ系剥離剥離材布して側面の各境界を仮付は
溶接した。上記２枚の試験材を、第５図に示す厚板製造
ラインで、圧延した結果、その圧延状況は、表−２、表
−８のとおりであった。

本発明のスラブ重ね材は、圧延最終温度が８２・］°Ｃ
と高く、板の変形抵抗が低いため、パス回数も少ない。

一方、比較の通常スラブ材は、板厚が薄いため、温度降
下が非常に早く、変形抵抗が高いためパス回数が多い。

また、キスロール時のロールギャップと圧延荷重の関係
を、ミル定数６００　ｔｏｎＡｔＲ，零調条件荷重９０
０ｔＯｎ、ロールギャップ０闘の厚板圧延機で見ると、
第６図に示すように、ロールギャップロ２．５１ｆｉｌ
ｌ＋以下でキスロールとなる。ところが、表−８にも示
すように通常スラブ材の圧延では、Ａ１２〜１４パスが
キスロールの圧延となっており、板の曲がり、ワークロ
ール疵発生が高かった。

さらに、圧延後の観察では、本発明の場合側面１溶接部
分は正常な塑性変形を示して割れも発生していなかった
。

以上説明したように本発明によれば、広幅薄板製品を既
設の厚板圧延機で容易に製造できる上、重ね圧延を行う
ので１圧延中の温度降下が防止できＡ１変態点以上での
圧延が可能で、圧延変形抵抗が高くならないため平坦度
の良い板が製造できる。しかも、キスロールの圧延にな
らないから板の曲がりやロール疵発生の抑止に効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、剥離剤塗布量と噛み流発生率との関係を示す
グラフ、第２図は、スラブ重ね材の斜視図、第８図は、スラブ重ね材の平面図、第４図は、溶接面積率と圧延本数との関係を示すグラフ
、第５図は、厚板圧延ラインの路線図、第６図は、ロールギャップと荷重との関係を示すグラフ
である。１・・・被圧延材（スラブ）２・・・溶接部、　　１２
　。８・・・未溶接部　　　　　ＩＰ・・・スラブ重ね材。特許出願人　　川崎製鉄株式会社余１１比１剤す布量、１２゜第３図

Claims

【特許請求の範囲】Ｌ　複数の被圧延材を剥離剤をはさんで重ね合せ、その
重ね材の側面の各境界部分を、一部に設ける未溶接部を
除いて下記式に示すような条件の仮付溶接をし、その後
加熱処理を経て厚板圧延機にて圧延し、次いで周囲の切
断ならびに分離によって広幅薄板とすることを”□゛特
徴する厚板圧延機による広幅薄板の製造方法。 □記 Δｗ−ＬＷ−ａＹ〉、ｊ２Ｇｉ　　−（１１２ΔＷＡ　
・　１００　〉１．０　　　　　　　・・・（２）式中
の、ΔＷ：溶接深さ闘　Ｗ：被ＥＥｆｆｉ材幅勧Ｌｗ：
溶接総長さ闘 σＹ：各温度での溶接部降伏強度に９／ｎＪＧ１ニスラ
ブ重量（ｋｇ）ｎ：重ねスラブ枚数ｉ：重ねスラブＮｏ　（最上段より１．”２．８・・・
）