JPS5920009B2 - 嵩高糸の製造方法 - Google Patents
嵩高糸の製造方法Info
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- JPS5920009B2 JPS5920009B2 JP3441181A JP3441181A JPS5920009B2 JP S5920009 B2 JPS5920009 B2 JP S5920009B2 JP 3441181 A JP3441181 A JP 3441181A JP 3441181 A JP3441181 A JP 3441181A JP S5920009 B2 JPS5920009 B2 JP S5920009B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- roll
- tape
- rotating
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、嵩高糸の製造方法に関する。
更に詳しくは、解繊糸から得られるスパン先様の風合い
を有する合成樹脂製嵩高糸の製造方法に関する。
を有する合成樹脂製嵩高糸の製造方法に関する。
特公昭47−26988号公報には、単一軸方向に高度
に配向し、比較的厚い部分と比較的薄い部分とを交互に
有する細溝つき合成ポリマーフィルムのステーブル長(
約1.3〜38.1cm、好ましくは約7.6〜20.
3crrL)のストリップをカーシング機にかげ、この
ストリップの比較的薄い部分を分裂させると同時に、比
較的厚い部分を個々のステーブルファイバーに転化させ
るここによって、ステーブル長のストリップの繊維化を
行ない、得られたスパン先様のステーブルファイバーを
用いて不織布を製造する方法が記載されている。
に配向し、比較的厚い部分と比較的薄い部分とを交互に
有する細溝つき合成ポリマーフィルムのステーブル長(
約1.3〜38.1cm、好ましくは約7.6〜20.
3crrL)のストリップをカーシング機にかげ、この
ストリップの比較的薄い部分を分裂させると同時に、比
較的厚い部分を個々のステーブルファイバーに転化させ
るここによって、ステーブル長のストリップの繊維化を
行ない、得られたスパン先様のステーブルファイバーを
用いて不織布を製造する方法が記載されている。
このように、合成樹脂製フィルム乃至テープを規則的に
あるいは不規則に解繊した場合、網目構造体に多少の毛
羽部分が付加された解繊糸が得られ、これは見掛上はス
パン先様の柔軟性と嵩高性とが一応付与されているもの
の、麻糸、ウール、綿糸のような天然繊維糸の持つスパ
ン先様の風合いは依然として得られない。
あるいは不規則に解繊した場合、網目構造体に多少の毛
羽部分が付加された解繊糸が得られ、これは見掛上はス
パン先様の柔軟性と嵩高性とが一応付与されているもの
の、麻糸、ウール、綿糸のような天然繊維糸の持つスパ
ン先様の風合いは依然として得られない。
本発明者は、実質的に網目構造を有することなく、また
構成繊維各成分の繊維分布をコントロールすることによ
って、スパン先様の風合いを有する嵩高糸を製造し得る
ことをここに見出し、本発明を完成することができた。
構成繊維各成分の繊維分布をコントロールすることによ
って、スパン先様の風合いを有する嵩高糸を製造し得る
ことをここに見出し、本発明を完成することができた。
従って、本発明は嵩高糸の製造方法に係り、こノスパン
先様の風合いを有する嵩高糸の製造は、表面に複数本の
長手方向に連続した突条な有する合成樹脂製延伸テープ
状物を、テープ走行速度より早いロール周速度で回転し
ている、表面に多数の針を植設した回転ロールと接触さ
せ、次いで表面にテープ走行方向に植設された多数の切
裂刃を有する回転ロールと接触させ、このようにして得
られた解繊糸を引揃えあるいは撚ることによって行われ
る。
先様の風合いを有する嵩高糸の製造は、表面に複数本の
長手方向に連続した突条な有する合成樹脂製延伸テープ
状物を、テープ走行速度より早いロール周速度で回転し
ている、表面に多数の針を植設した回転ロールと接触さ
せ、次いで表面にテープ走行方向に植設された多数の切
裂刃を有する回転ロールと接触させ、このようにして得
られた解繊糸を引揃えあるいは撚ることによって行われ
る。
図面の第1図は、本発明に係る嵩高糸を形成する解繊糸
の一態様の拡大図であり、この図面に示されるように、
長手方向に引揃えられあるいは撚られて嵩高糸を形成す
る解繊糸は、複数本の幹繊維部分1、それから派生した
枝繊維部分2および繊毛部分3から構成されている。
の一態様の拡大図であり、この図面に示されるように、
長手方向に引揃えられあるいは撚られて嵩高糸を形成す
る解繊糸は、複数本の幹繊維部分1、それから派生した
枝繊維部分2および繊毛部分3から構成されている。
幹繊維部分の断面は、四角、真円、長円あるいは半円と
いったようなきちんとした形状ではな(、異形断面とも
いえる形状をしており、しかもそれからは多数の枝繊維
部分が派生しているので、長さ方向に向って断面形状が
一定していない。
いったようなきちんとした形状ではな(、異形断面とも
いえる形状をしており、しかもそれからは多数の枝繊維
部分が派生しているので、長さ方向に向って断面形状が
一定していない。
このような嵩高糸の製造は、次のような方法で行われる
。
。
まず、表面に複数本の長手方向に連続した突条を有する
合成樹脂製延伸テープ状物を、テープ走行速度より早い
ロール周波度で回転している、表面に多数の針を植設し
た回転ロールと接触させる工程がとられる。
合成樹脂製延伸テープ状物を、テープ走行速度より早い
ロール周波度で回転している、表面に多数の針を植設し
た回転ロールと接触させる工程がとられる。
用いられる合成樹脂製延伸テープ状物は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリアクリロニトリルなどの合成樹脂からなり、厚さが
薄く、幅の狭い延伸フィルム乃至テープの片面または両
面に複数本の長手方向に連続した突条を形成させている
。
チレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリアクリロニトリルなどの合成樹脂からなり、厚さが
薄く、幅の狭い延伸フィルム乃至テープの片面または両
面に複数本の長手方向に連続した突条を形成させている
。
突条は、半円、三角形、四角形など任意の断面形状を有
しており、両面に突条を有する場合には、テープ面に対
し上下対称であったり、また互にずらした位置にあって
もよい。
しており、両面に突条を有する場合には、テープ面に対
し上下対称であったり、また互にずらした位置にあって
もよい。
第2図には、半円形断面形状を有する突状4,5,6を
テープ7の片面aまたは互いにずらした位置の両面すに
それぞれ設げた延伸テープ状物が縦、横各方向に二部外
を切断した部分斜視図として示されている。
テープ7の片面aまたは互いにずらした位置の両面すに
それぞれ設げた延伸テープ状物が縦、横各方向に二部外
を切断した部分斜視図として示されている。
これらの延伸テープ状物は、所望の断面形状に対応する
押出口形状を有するノズルから、溶融合成樹脂なT−ダ
イフィルム方式あるいはインフレーションフィルム方式
などで押出し、所定幅にスリンl−した後延伸し、更に
必要ならばアニールすることによって得られる。
押出口形状を有するノズルから、溶融合成樹脂なT−ダ
イフィルム方式あるいはインフレーションフィルム方式
などで押出し、所定幅にスリンl−した後延伸し、更に
必要ならばアニールすることによって得られる。
このような延伸テープ状物を接触させる、表面に多数の
針を植設した回転ロールとしては、例えばガーネット機
、リネンカード、ウールカードなど一般に用いられてい
るカーシング機を使用することができる。
針を植設した回転ロールとしては、例えばガーネット機
、リネンカード、ウールカードなど一般に用いられてい
るカーシング機を使用することができる。
この接触は、針植設回転ロールのロール周速度をテープ
走行速度より約3〜10倍早(して行われる。
走行速度より約3〜10倍早(して行われる。
このような相対的速度比による接触の結果、延伸テープ
状物の第1次解繊は、網目構造乃至それが部分的に破壊
された構造のものとなる。
状物の第1次解繊は、網目構造乃至それが部分的に破壊
された構造のものとなる。
前記特許公報にも、表面に複数本の長手方向に連続した
突条を有する合成樹脂製延伸フィルムを表面に多数の針
を植設した回転ロールと接触させることが記載されてい
るが、この場合には解繊されるフィルムはステーブル長
のヌトリップであり、また接触時の相対的速度比にも格
別の考慮が払われておらず、更にまた解繊フィルムが不
織布原料として用いられるという目的とも関連して、本
発明の前記第1次解繊糸とは、その解繊状態を異にした
ものしか得られない。
突条を有する合成樹脂製延伸フィルムを表面に多数の針
を植設した回転ロールと接触させることが記載されてい
るが、この場合には解繊されるフィルムはステーブル長
のヌトリップであり、また接触時の相対的速度比にも格
別の考慮が払われておらず、更にまた解繊フィルムが不
織布原料として用いられるという目的とも関連して、本
発明の前記第1次解繊糸とは、その解繊状態を異にした
ものしか得られない。
本発明の目的とするスパン先様の風合いを有する嵩高糸
は、針植設回転ロールとの接触による第1次解繊だけで
は得ることができず、この第1次解繊糸を表面にテープ
走行方向に植設された多数の切裂刃を有する回転ロール
と接触させることが必要である。
は、針植設回転ロールとの接触による第1次解繊だけで
は得ることができず、この第1次解繊糸を表面にテープ
走行方向に植設された多数の切裂刃を有する回転ロール
と接触させることが必要である。
その表面にテープ走行方向に植設された多数の切裂刃を
有する回転ロールとしては、回転ロールにその回転方向
に向ってほぼ等間隔に多数の切裂刃を植設させたものが
用いられ、具体的には例えば本出願人の出願に係る発明
を掲載した特公昭51−12742号公報に記載された
ようなものが用いられる。
有する回転ロールとしては、回転ロールにその回転方向
に向ってほぼ等間隔に多数の切裂刃を植設させたものが
用いられ、具体的には例えば本出願人の出願に係る発明
を掲載した特公昭51−12742号公報に記載された
ようなものが用いられる。
この切裂刃植設回転ロールによる第2次解繊は、前記針
植設回転ロールのロール周速度を含めたロール周速度の
合計がテープ走行速度の約20〜50倍となるロール周
速度で回転している切裂刃植設回転ロールとの接触によ
って行われ(これらの各ロールの周速度は、針の先端部
または刃の面における円周長さを基準としている)、こ
の接触は1回乃至数回、好ましくは2〜5回行ない嵩高
性を高めることが望ましい。
植設回転ロールのロール周速度を含めたロール周速度の
合計がテープ走行速度の約20〜50倍となるロール周
速度で回転している切裂刃植設回転ロールとの接触によ
って行われ(これらの各ロールの周速度は、針の先端部
または刃の面における円周長さを基準としている)、こ
の接触は1回乃至数回、好ましくは2〜5回行ない嵩高
性を高めることが望ましい。
この第2次解繊によって、第1次解繊物の網目構造の破
壊が進み、繊毛が発生する。
壊が進み、繊毛が発生する。
このような特定の接触条件下で行われる第1次および第
2次解繊の結果、始めて天然繊維糸のもつスパン先様の
風合いを有する嵩高糸が得られるものであり、第1次お
よび第2次解繊の順序を逆にしては本発明の目的が達成
されない。
2次解繊の結果、始めて天然繊維糸のもつスパン先様の
風合いを有する嵩高糸が得られるものであり、第1次お
よび第2次解繊の順序を逆にしては本発明の目的が達成
されない。
まして、突条のないいわゆるフラットヤーンを用いた場
合、その処理条件を種々変更してみてもスパン先様の風
合いをもつものは得られない。
合、その処理条件を種々変更してみてもスパン先様の風
合いをもつものは得られない。
得られた嵩高糸は、幹繊維部分が約20〜70デニール
の繊度を有している。
の繊度を有している。
この範囲をはずれると、強度的に十分ではなく、また硬
(なりすぎて天然繊維のもつ風合いが得られない。
(なりすぎて天然繊維のもつ風合いが得られない。
幹繊維から派生した枝繊維部分は、約10〜25デニー
ルの繊度を有し、その一部は幹繊維部分との連結糸とな
っているが、それによって網目構造を形成する程多くは
存在しておらず、残りは毛羽を形成している。
ルの繊度を有し、その一部は幹繊維部分との連結糸とな
っているが、それによって網目構造を形成する程多くは
存在しておらず、残りは毛羽を形成している。
また、繊毛部分は、約1〜10デニールの繊度を有し、
太い細いの差あるいは長い短かいの差はあっても、毛羽
として幹繊維部分から枝繊維部分を介しであるいは幹繊
維から直接派生している。
太い細いの差あるいは長い短かいの差はあっても、毛羽
として幹繊維部分から枝繊維部分を介しであるいは幹繊
維から直接派生している。
これらの部分は、幹繊維部分が全体の重量の約30〜6
0%、好ましくは約40〜50%、枝繊維部分および繊
毛部分が約70〜40%、好ましくは約60〜50%の
構成比を一般に占め、前記繊毛を有する各部分をこのよ
うな割合で構成している解繊糸を、単独であるいは複数
重合せて引揃えあるいは撚合せると、十分な強度とスパ
ン糸に似た風合い、外観および触感を有する嵩高糸が得
られる。
0%、好ましくは約40〜50%、枝繊維部分および繊
毛部分が約70〜40%、好ましくは約60〜50%の
構成比を一般に占め、前記繊毛を有する各部分をこのよ
うな割合で構成している解繊糸を、単独であるいは複数
重合せて引揃えあるいは撚合せると、十分な強度とスパ
ン糸に似た風合い、外観および触感を有する嵩高糸が得
られる。
この嵩高糸は、マルチフィラメントともいえるが、従来
のマルチフィラメントが均一デニールのフィラメントの
集合体であり、それの撚合せによって強力向上や柔軟性
は得られても嵩高性を付与するものではなく、また毛羽
がないものであるのに対し、全く違っているといえる。
のマルチフィラメントが均一デニールのフィラメントの
集合体であり、それの撚合せによって強力向上や柔軟性
は得られても嵩高性を付与するものではなく、また毛羽
がないものであるのに対し、全く違っているといえる。
本発明に係る嵩高系は、その嵩高性や毛羽立ち性を有効
に利用して一般糸、縫糸、カーペットパイル糸などに利
用することができ、またそれを織成または編成すること
によって織布、カーペットの基布、網状物、編物などに
使用することができ、またロープとすることもできる。
に利用して一般糸、縫糸、カーペットパイル糸などに利
用することができ、またそれを織成または編成すること
によって織布、カーペットの基布、網状物、編物などに
使用することができ、またロープとすることもできる。
次に、比較例および実施例を対比しながら、本発明の詳
細な説明する。
細な説明する。
比較例 1
扁平な断面形状を有するポリプロピレンフラットヤーン
(幅67rL71L1繊度2000デニール)を、直径
90.5mm、幅520朋の円柱状ロールの表面に長さ
2.5mm、太さ0.45朋の針を均一に83275本
植込んだ回転ロールに、フラットヤーンの走行速度(7
0m/分)に対して5倍のロール周速度で接触させた。
(幅67rL71L1繊度2000デニール)を、直径
90.5mm、幅520朋の円柱状ロールの表面に長さ
2.5mm、太さ0.45朋の針を均一に83275本
植込んだ回転ロールに、フラットヤーンの走行速度(7
0m/分)に対して5倍のロール周速度で接触させた。
次いで、直径60mn、@500mmの円柱状ロールの
表面に刃渡り3mm、高さ1、Ommの切裂刃を0.5
mm間隔でテープ走行方向に植設した回転ロールに、前
記フラットヤーンの走行速度に対し7倍のロール周速度
で接触させた。
表面に刃渡り3mm、高さ1、Ommの切裂刃を0.5
mm間隔でテープ走行方向に植設した回転ロールに、前
記フラットヤーンの走行速度に対し7倍のロール周速度
で接触させた。
その結果、わずかな毛羽を有する解繊糸が得られたが、
これは単なる嵩高糸であって、スパン先様の風合いを全
く有していなかった。
これは単なる嵩高糸であって、スパン先様の風合いを全
く有していなかった。
比較例 2
第2図aに示される如き、半円形断面形状を有する突条
4,4′・・・・・・・・・をテープ7の片面に設けた
ポリプロピレンフラットヤーン(テープの幅6mm1厚
さ45μ、突条本数15本、突条部の幅154μ、高さ
15μ、突条部中心間距離408μ、繊度2000デニ
ール)を、比較例1で用いられた切裂刃植設回転ロール
4台に、それぞれフラットヤーンの走行速度(70m/
分)に対して3倍、5倍、5倍、5倍のロール周速度で
接触させた。
4,4′・・・・・・・・・をテープ7の片面に設けた
ポリプロピレンフラットヤーン(テープの幅6mm1厚
さ45μ、突条本数15本、突条部の幅154μ、高さ
15μ、突条部中心間距離408μ、繊度2000デニ
ール)を、比較例1で用いられた切裂刃植設回転ロール
4台に、それぞれフラットヤーンの走行速度(70m/
分)に対して3倍、5倍、5倍、5倍のロール周速度で
接触させた。
不規則な網目構造および毛羽を有する解繊糸が得られた
が、これは比較例1で得られたものよりは毛羽の量は多
いものの、未だスパン先様の風合いを有してはいなかっ
た。
が、これは比較例1で得られたものよりは毛羽の量は多
いものの、未だスパン先様の風合いを有してはいなかっ
た。
比較例 3
比較例2で用いられたポリプロピレンフラットヤーンを
、比較例1で用いられた針植設回転ロールに、フラット
ヤーンの走行速度(70m10)に対して5倍のロール
周速度で接触させた。
、比較例1で用いられた針植設回転ロールに、フラット
ヤーンの走行速度(70m10)に対して5倍のロール
周速度で接触させた。
得られた規則的網目構造体を、その後直ちに比較例2で
用いられた3台の切裂刃植設回転ロールに、いずれも前
記フラットヤーンの走行速度に対して3倍のロール周速
度で接触させる組合せ連続運転を行なった。
用いられた3台の切裂刃植設回転ロールに、いずれも前
記フラットヤーンの走行速度に対して3倍のロール周速
度で接触させる組合せ連続運転を行なった。
その結果得られた解繊糸は、比較例2で得られたものと
同様の嵩高な糸であった。
同様の嵩高な糸であった。
比較例 4
比較例3において、周速度比6倍の針植設回転ロール1
台および周速度比がいずれも25倍の切裂刃植設回転ロ
ール2台を用いて連続運転を行なったところ、短かい毛
羽を有する解繊糸が得られたが、撚りの段階で糸切れが
多発し、実用的ではなかった。
台および周速度比がいずれも25倍の切裂刃植設回転ロ
ール2台を用いて連続運転を行なったところ、短かい毛
羽を有する解繊糸が得られたが、撚りの段階で糸切れが
多発し、実用的ではなかった。
実施例 1
比較例3において、周速度比6倍の針植設回転ロール1
台および周速度比がいずれも13倍の切裂刃植設回転ロ
ール3台を用いて連続運転を行なつた結果、ウール様の
風合いを有するやわらかで嵩高な解繊糸が得られた。
台および周速度比がいずれも13倍の切裂刃植設回転ロ
ール3台を用いて連続運転を行なつた結果、ウール様の
風合いを有するやわらかで嵩高な解繊糸が得られた。
この解繊糸は、一本のテープ状物から得られた一本のヤ
ーンについて、それぞれ各部分が次のような本数および
重量割合を有している。
ーンについて、それぞれ各部分が次のような本数および
重量割合を有している。
これらの各部分の繊維30本について、それの繊度分布
および平均値を測定すると、第3図に示されるような結
果が得られた。
および平均値を測定すると、第3図に示されるような結
果が得られた。
なお、この繊度分布の測定は、解繊糸をその長す方向に
約5朋程度にカットしてプレパラートの上にランダムに
置き、拡大鏡(プロジェクション・ミクロスコープ)を
用いて約500〜700倍程度に拡大し、全数の幅測定
を行ない、この場合に測定中は円の直径としてデニール
に換算する換算値を用いて分布図を作成し、細い1暇に
繊毛部分、枝繊維部分および幹繊維部分は分類すること
により行われた。
約5朋程度にカットしてプレパラートの上にランダムに
置き、拡大鏡(プロジェクション・ミクロスコープ)を
用いて約500〜700倍程度に拡大し、全数の幅測定
を行ない、この場合に測定中は円の直径としてデニール
に換算する換算値を用いて分布図を作成し、細い1暇に
繊毛部分、枝繊維部分および幹繊維部分は分類すること
により行われた。
この解繊糸を、一般に用いられているリングツイスタ−
で加熱し、次のような物性の撚糸を得た。
で加熱し、次のような物性の撚糸を得た。
実施例 2
実施例1において、第2図すに示される如き、半円形断
面形状を有する突条5,5′・・・・・・・・・および
6.6′・・・・・・・・・をテープ7の両面に設けた
ポリプロピレンフラットヤーン(テープの幅6mTIL
、厚さ45μ、突条本数各面15本、突条部の幅154
μ、高さ15μ、各面突条部中心間距離408μ、繊度
2000デニール)を用いた。
面形状を有する突条5,5′・・・・・・・・・および
6.6′・・・・・・・・・をテープ7の両面に設けた
ポリプロピレンフラットヤーン(テープの幅6mTIL
、厚さ45μ、突条本数各面15本、突条部の幅154
μ、高さ15μ、各面突条部中心間距離408μ、繊度
2000デニール)を用いた。
その結果、綿糸様の風合いを有するやや硬い解繊糸が得
られた。
られた。
この解繊糸は、一本のテープ状物から得られた一本のヤ
ーンについて、それぞれ各部分が次のような本数および
重量割合を有している。
ーンについて、それぞれ各部分が次のような本数および
重量割合を有している。
これらの各部分の繊維30本について、それらの繊度分
布および平均値を測定すると、第4図に示されるような
結果が得られた。
布および平均値を測定すると、第4図に示されるような
結果が得られた。
この解繊糸を、一般に用いられているリングソイスター
で加熱し、次のような物性の撚糸を得た。
で加熱し、次のような物性の撚糸を得た。
第1図は、本発明に係る嵩高糸を形成する解繊糸の一態
様の拡大図である。 第2図は、半円形断面形状を有する突条をテープの片面
aまたは両面すに設けた延伸テープ状物の縦、横各方向
に一部分を切断した部分斜視図である。 第3図および第4図は、それぞれ実施例1または実施例
2で得られた解繊糸各部分の繊度分布を示したグラフで
ある。 (符号の説明)、1・・・・・・幹繊維部分、2・・・
・・・枝繊維部分、3・・・・・微毛部分、4〜6・・
・・・・突条、γ・・・・・・テープ。
様の拡大図である。 第2図は、半円形断面形状を有する突条をテープの片面
aまたは両面すに設けた延伸テープ状物の縦、横各方向
に一部分を切断した部分斜視図である。 第3図および第4図は、それぞれ実施例1または実施例
2で得られた解繊糸各部分の繊度分布を示したグラフで
ある。 (符号の説明)、1・・・・・・幹繊維部分、2・・・
・・・枝繊維部分、3・・・・・微毛部分、4〜6・・
・・・・突条、γ・・・・・・テープ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面に複数本の長手方向に連続した突条を有する合
成樹脂製延伸テープ状物を、テープ走行速度の約3〜1
0倍のロール周速度で回転している、表面に多数の針を
植設した回転ロールと接触させ、次いで前記針植設回転
ロールのロール周速度を含めたロール周速度の合計がテ
ープ走行速度の約20〜50倍となるロール周速度で回
転している、表面にテープ走行方向に植設された多数の
切裂刃を有する回転ロールと接触させ、このようにして
得られた幹繊維部分、それから派生した枝繊維部分およ
び繊毛部分よりなり、実質的に網目構造を有しない解繊
糸を引揃えあるいは撚ることを’F4とする天然繊維糸
の持つスパン先様の風合いを有する嵩高糸の製造方法。 2 幹繊維部分が約20〜70デニール、枝繊維部分が
約10〜25デニール、そして繊毛部分が約1〜10デ
ニールの繊度を有する解繊糸からなる特許請求の範囲第
1項記載の嵩高糸の製造方法。 3 幹繊維部分が約30〜60重量%を占め、枝繊維部
分および繊毛部分が約70〜40重量%を占める解繊糸
からなる特許請求の範囲第1項記載の嵩高糸の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3441181A JPS5920009B2 (ja) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | 嵩高糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3441181A JPS5920009B2 (ja) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | 嵩高糸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57149524A JPS57149524A (en) | 1982-09-16 |
JPS5920009B2 true JPS5920009B2 (ja) | 1984-05-10 |
Family
ID=12413442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3441181A Expired JPS5920009B2 (ja) | 1981-03-10 | 1981-03-10 | 嵩高糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920009B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57191341A (en) * | 1981-05-09 | 1982-11-25 | Showa Denko Kk | Production of raised opened yarn |
-
1981
- 1981-03-10 JP JP3441181A patent/JPS5920009B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57149524A (en) | 1982-09-16 |
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