JPS59196677A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JPS59196677A
JPS59196677A JP58069990A JP6999083A JPS59196677A JP S59196677 A JPS59196677 A JP S59196677A JP 58069990 A JP58069990 A JP 58069990A JP 6999083 A JP6999083 A JP 6999083A JP S59196677 A JPS59196677 A JP S59196677A
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image
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slit
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Kunio Doi
邦雄 土井
Hideki Matsui
英樹 松井
Katsuhiro Ono
勝弘 小野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は例えば医療診断等に好適なX線撮影装置に関
する。
〔発明の技術的背景及び問題点〕
今日実用になっているX線撮影装置によるX線撮影にお
いては、被写体内から発生する散乱X線により再生画像
の分解能やコントラス1〜が損われる場合が少なくない
。一方近来、高速、短時間の@影が可能な装置の開発が
強く望まれており、この場合はとくに放射X線量を増す
必要があるが、一般的にはそれに伴なって散乱X線が増
加し、画像のS/N比が低下してしまう。
そこで、特開昭53−7190号公報に開示されるよう
にX線発生器を電子ビーム走査形としてX線焦点を移動
し、このX線発生器と被写体との間にX線透過用スリッ
トをもつスリツl〜板を配置し、その後方にX線像検出
器を置いてX線像を再生するX線撮影装置が提案されて
いる。しかしなお同公報に開示されている装置では、固
定ターゲットを用いるX線発生器であるため充分なX線
量を得ることが困難であり、またX線検出器が不連続性
のものであるため、高い分解能を得ることが困難である
という、いくつかの改善すべき問題点がある。 さらに
また米国特許第4,179.100号明細書には、スリ
ット板のスリットを通過したX線ビームを被写体を通し
たうえ螢光板あるいはX線イメージインテンシッフイア
(以下、X線IIと記す)のようなシンチレータで検出
して画像を再生する装置が開示されている。しかしこれ
は被写体、スリッ板、あるいはX線発生器そのものを機
械的に移動させるものであるため、やはり高速、短時間
の撮影は困難である。また被写体内で発生する散乱X線
やX線II内でのベーリングフレア即ち散乱光の回り込
みや不所望な浮遊電子放出などによるノイズがあり、充
分満足な分解能およびコントラスト特性を得ることは難
しいものと考えられる。
〔発明の目的〕
この発明は以上のような問題点を解決し、高速、短時間
撮影が可能で、且つ被写体内の散乱X線等によるノイズ
を抑制してすぐれた分解能、およびコントラスト特性を
得ることができるX Fjl Wig影装置を提供する
ものである。
〔発明の概要〕
この発明は、回転する円筒状ターゲラ1〜を有し電子ビ
ームがこのターゲットの軸に平行に電気的に偏向走査さ
れてX線焦点が所定速度で移動される如く構成されたX
線発生器と、このX線発生器に対して所定間隔を置いて
配置されX線焦点の移動方向と直角方向に細長いX線透
過用スリットを有するスリット板と、このスリット板の
スリットを透過し被写体により変調されたX線によるX
線像を電気信号に変換するX線像検出器と、このX線像
検出器で得られる電気信号の中からX線発生器の焦点位
置からスリット板を投影したX線−像検出器上の位置に
対応する信号を取り出す信号処理装置と、この信号処理
装置を経た画像信号をX線像に対応する画像に再生して
表示又は記録するX線像再生装置とを具備してなるX線
撮影装置である。
これによって分解能、コントラスト特性のすぐれたX線
画像を高速で得ることができる。
(発明の実施例) 以下、この発明の詳細な説明する。なお同一部分は同一
符号であられす。
この発明の好ましい実施例のX線撮影装置は、第1図お
よび第2図に示すようにX線発生器(υ−)と、これか
ら所定間隔を置いて配設された細長いX線透過用スリッ
ト(22)をもつコリメータすなわちスリット板(23
)と、被写体(24)の後方に配設されたX11+ I
 I (25)と、このX線11 (25)の出力スク
リーンク26)の光学像を光学レンズ(27)を通して
撮像する撮像管(28)と、この撮像管(28)で得ら
れる電気信号を処理するとともに表示装置(29〉もし
くは図示しない記録装置に再生画像の信号を送る信号処
理装置(30〉とを備えている。X線TI<25>およ
び撮像管(28)はXl1l像を電気信号に変換するX
線像検出器を構成している。
X線発生器(21)は、真空容器(31)の拡大部内に
円筒状ターゲット(32)が設けられ駆動モータ(33
)により回転可能になっており、他方に電子銃(34)
が内蔵されこれから発生づ−る電子ビームを電磁偏向コ
イル(35)により円筒状ターゲット(32)上をその
軸に平行に走査しうるように構成されている。真空容器
(31)の円筒状ターゲラ1−(32)に対応する位置
には細長いX線放q4窓(36)が設けられ、移動する
X線焦点(F)からのX線ビームをスリット板(23)
の方へ放出するようになされている。このX線発生器(
21)は電源<37)により高圧ケーブル(38)を介
して付勢され、また偏向コイル(35)へ偏向電力が与
えられ、さらに偏向走査される電子ビームにより定まる
X線焦点(F)の位置の情報を常に信号処理装置(30
)に電気信号で与えるようになっている。
スリット板(23)は、鉛のような重金属の薄板でつく
られ、細長いスリット(22)が形成され、その長手方
向はX線焦点(F)の移動方向と直交する方向に配置さ
れている。X線11 (25)は、被写体の撮影部位を
充分カバーできる大きさの入力スクリーンをもち、同図
に符号Pで示すようにスリン1〜(22)を通過したX
線ビームの走査によるX線像をこの入力スクリーンで受
け、出力スクリーン(26)にそれに対応する増強され
た光学像を表示する。撮像管(28)は、光導電形ター
ゲットをもつものが適しており、その信号電極から映像
信号が信号処理装置(30)に送られる。撮像管(28
)はその電源(39)により付勢されるとともに、その
映像信号読取り位置が信号処理装置<30)により指定
される。
信号処理装置(30)は、X線発生器(21)のX線焦
点位置を示す信号並びに眼像管(28)の映像信号およ
びその読取位置を示す信号を受けたうえ、後述する空間
フィルタを働かせて被写体から発生する散乱X線等によ
るノイズ成分を電気的に除去し、X線像に対応する信号
を生成して陰極線管表示装置(29)に表示する。なお
必要により記録装置(図示せず)に画像情報を与え記録
する。またと(に後述づ゛る実施例の如くX線焦点(F
)位置に対応して撮像管(28)の読取電子ビームの走
査領域を指示する機能をこの信号処理装置は内蔵してい
る。
この装置によって、X線発生器(2L)の円筒状ターゲ
ット(32)は回転され、X線焦点(F)がその上を軸
に平行に移動する。被写体が幅約400mまでの人体胸
部である場合の具体例を示すと、X線発生器(肚)の回
転形円筒状ターゲツ1.(32)上のX線焦点(F)の
移動距離<S>が30cm、ターゲット上の電子ビーム
焦点が短径0.5mm、長径2.51の楕円形で、スリ
ット方向からみた実効X線焦点(F)は0.51111
11の円形となるようにターゲツト面に斜めに当てる。
スリット(22)の幅(G)は0.34mm 、スリッ
ト長さは43cm、 X線II(25>の入力スクリー
ンの有効直径は約57cm、 X線発生器(リー)の焦
点軌道とスリット板との間隔([1〉は約65cm、 
スリット板とXIIAIIとの間隔(し2)は約87c
mとし、撮像管(28)及び表示装置の水平走査線は約
1024本である。こうしてX線焦点−1(F)の1回
の電気的移動走査により被写体の1枚の画像信号が得ら
れる。
ところでこのような画像信号は、被写体内で発生する散
乱X線や、X線II内でのベーリングフレア即ち散乱光
のまわり込みや不所望な浮遊電子放出などによるノイズ
成分も混入した信号であり、良好な分解能及びコントラ
ストが得られない。そこで第3図(a>、(b)、(C
)および(d)に示す如く電気的に空間フィルタをかけ
てノイズ成分を除去する。すなわら第3図(a)は撮影
領域(P)のある任意の位置く■0)にX線ビームが投
影されたときの投影X線像(Q)を示している。そのと
きの撮像管(28)の信号読取電子ビームの垂直走査方
向における映像信号は第3図(b)の如ぎ分布となる。
これは散乱X線等のため所望の画像信号の両側にノイズ
成分が裾野として存在することを意味している。このよ
うな信号に対して第3図(C)で示すような特性の空間
フィルタを、X線焦点(F)の位置に対応する位置でか
ける。これは信号処理装置内でのディジタル演算処理で
可能である。これによって第3図(d)に示すようにX
線焦点(F)移動方向のノイズ成分がほぼ完全に除去さ
れた画像信号が得られる。この処理を撮影領域の全体に
わたって順次d3こない、X線焦点(F)の1回の移動
走査に対応するX線像の画像を再描成して表示装置に表
示覆る。第3図(C)のフィルタ特性は、被写体の性質
により予測される散乱X線の出方をあらかじめ信号処理
装置に記憶させておくことによって容易に設定可能であ
る。なお、X線焦点(F)の1回の移動走査時間は、例
えば0.5秒またはそれ以下が可能であり、1フレーム
の画面を速い速度(例えば0.1秒/ 30cm )で
2回またはそれ以上走査し、これを演算して画像再生し
てもよい。
このようにして高速、短時間のX線搬影かでき、分解能
、コントラストのすぐれた画像を再生できる。またX線
発生器(υ−)が円筒状ターグツ1へ(32)を回転さ
せ電子ビーム(e)を電気的に偏向走査させる構成のも
のであるので、大xF、1mが得られ、SlN比の良好
な高速、短時間撮影が可能である。
以上の実施例においては、撮像管(28)の信号読取電
子ビームを、画面の垂直方向(V)の全面にわたって走
査を繰り返しながら画像信号を得ているが、それに限ら
ずある時刻におけるX線焦点の位置に対応する位置おJ
:びその近傍のみを読取走査し、この部分的な走査領域
をX線焦点の移動に対応して移動させてもよい。これを
第4図(a)〜(d)により例示する。第4図(a)の
如くX線焦点が画面上の位置(Vl)に対応する位置に
ある瞬間を考えると、このX線ビームが投影された領域
(Q)およびその近傍を水平および垂直走査して同図の
下方に示す如き画像信号を読出し、信号処理装置で前述
のように空間フィルタをかりて信号処理する。次にX線
焦点が(V2 )の位置に移動した場合、第4図(b)
に示す如く読取電子ビームの垂直走査領域をやはりそれ
に対応して移動させる。同様にして第4図(C)、(d
)に示す如く次々に移動させて信号を読取り、空間フィ
ルタをかけながら信号処理して画像表示する。
なお図中の符号(H)は読取り電子ビームの走査線をあ
られしている。なお、この空間フィルタをかける信号処
理は、X線像検出器で読み取った信号を信号処理装置内
に一旦記憶しておき、後でフィルタ処理をしてもよい。
このようにすれば、読取ビーム走査は垂直走査領域のご
く一部のみを走査しながらX線焦点の移動に対応して移
動さぼればよいため、“X線焦点の移動速度に比べて充
分速い読取走査を行なうことができる。このためより一
層撮影時間を短縮することが可能となり、あるいは画像
信号の情報烙を増加できるので一層分解能の1ぐれたX
IQ像を再生しうる。
なお、X線画像再生処理にd3いては、X線焦点位置か
らスリット板のスリットを投影した位置のみのX線像の
信号を読出して画像を再生してもよい。これを撮像管を
用いたX線像検出器で実施する例としては、例えば読取
電子ビームの走査線がスリン1〜を投影したX線ビーム
に対応する位置にあるとぎのみの画像信号を選択的に読
み取るように構成する。
なおまた、X線像検出器としては、前述の実施例の如く
X線IIと撮像管との組合せによるシステムに限らず、
出力画像を直接電気信号に変換する出力構体を内蔵する
Xl1llIでもよいし、あるいはまた、X線像に対応
するエネルギーを蓄積する蛍光体スクリーンを用い、こ
のスクリーン上の画像情報をレーザなどで励起して読取
り、電気信号に変換する構成であってもよい。
次にX線発生器(杜)の実施例につき説明する。
第5図および第6図に示す実施例は次の構造を有してな
る。真空容器〈31)は金属製で概ねテレビ用陰極線管
を偏平にしたような形をしており、円筒状ターゲット(
32)が内蔵される拡大部(41)と、電子銃を構成す
る電子放射陰極(42)が収容されたガラス容器部(4
3)とを有し、それらの間はコーン部(44)、気密接
合部(45)、セラミック円筒部(46)、ベローズ部
(47) 、および電子銃(34)の円筒状加速電極部
(48)が順次気密に接合されてなる。気密接合部(4
5)は、組立、あるいは必要により分解、再組立を容易
にするため、導電体の気密バッキング(49)を介して
71ζル]〜(50)により着脱可能に接続されている
。セラミック円筒部(46)の外側には電子ビーム偏向
用の電磁偏向コイル(35)が配置される。セラミック
円筒の内面には偏向磁界によろうず電流損をほとんど生
じないようにカーボンのような導電薄膜が被着されてい
る。ベローズ部(47)は、電子銃(34)部の中心軸
と拡大部(41)の軸との微調整を可能とするために設
けたものである。加速電極部(48)の外周には電子ビ
ーム集束用電磁集束コイル〈51〉が嵌合されてい′る
。両コイルの部分は円筒状カバー(52)により覆われ
且つ機械的に連結されている。またこれら金属製容器部
分は接地電位にされて使用される。ガラス容器部(43
)のまわりには絶縁油容器<53)が真空容器のフラン
ジ(54)にポル[〜(55)で固定され、その端部に
高電圧ケーブル(第1図に示す符号38に相当)を接続
するための絶縁円筒製リセプタクル(56)が差込まれ
ており、その接続端子(57〉に陰極(42)のリード
線が接続されている。なお陰74(42)には接地電位
の真空容器部に対して負の高電位が与えられ動作される
。容器(53)内には絶縁油が充填され、外部の冷却器
(図示せず)とパイプ(58)により連結され、油循環
されるよ、うになっている。
真空容器のコーン部の一部にはイオンポンプ(59)が
接続され、また点線で示す排気装置(60)へ接続され
る排気管(61)が封止切りされている。
円筒状ターゲット(32)は、タングステン(W)のよ
うな高融点重金属の円柱からなり、両端が支持軸(62
)、(63)および軸受(64)により真空容器(31
)の拡大部(41)内に回転可能に支承されている。一
方の上側軸受(64)は真空気密用の蓋(65)、ポル
1〜締めフランジ(66)の内部に置かれ、2個のボー
ルベアリング(67)により支えられている。他方の下
側軸受(68)は第7図に示すように磁気シールクロ9
)と、その外側のボールベアリング(70)により支承
されている。磁気シール(69)は永久磁石(71)、
強磁性体製の磁極(72)、(73)、支持軸外周に固
着された強磁性体円筒<74)を有し、これら磁極(7
2)、(73)及び円筒(74)の間の微小間隙に磁性
流体が介在されこれによって真空気密が保たれている。
そして磁気シール(69)の外側すなわち大気側にボー
ルベアリング(10)が一体向に設【プられている。
このボールベアリング(70)どしては、重量の大きい
円筒状ターゲラ1〜(32)を機械的に支えるためアン
ギュラ−コンタクト形軸受を用いている。
このようにして内側の磁気シール(69)により真空気
密を保ち、大気側のボールベアリング(70)により円
筒状ターゲット(32)の重量を支えるように構成され
ている。これら軸受は冷却パイプ(75)により外部か
ら強制冷却され、フランジ(76)により真空容器(3
1)に機械的に固定きれている。支持軸(63)の軸受
部分は中空になっており、その内部に冷媒循環用のパイ
プ(77)が挿入され、このパイプの外側から内側へ矢
印の如く循環するように冷媒が導入、排出される。ごれ
によって磁気シール(69)の過熱を防止する。支持軸
には“ギヤ(78)を介して駆動モータ(33)が連結
され回転駆動されるようになっている。モータ(33)
は支持枠(79)、固定フランジ(80)により真空容
器(31)に機械的に固定されている。なお図中の符号
(82)は冷媒のジA7ケツトをあられしている1 真空容器(31)の円筒状ターゲット(32)に近接す
る位置には細長いX線放射窓(36)が設けられ、これ
はベリリウム板で形成され窓枠(81)により気密に保
持されている。動作に際して円筒状ターゲット(32)
は、駆動モータにより所定の速度で回転され、偏向走査
される電子ビーム< e)の衝撃を受けX線を発する。
電子ビーム(e)は円筒状ターゲット(32)の中心軸
(0)かられずか離れた位置に当てられ、X線焦点(F
)をつ(る。これは第8図に示すように、断面が楕円状
の電子ビーム(e)がターゲットに当ったとき、X線放
射窓の方からみた実効X線焦点(F)がほぼ真円となる
ような斜面に当るように設定される。
これによって充分大きな電子ビーム量で、小さいxi無
焦点F)を得ることができる。
このようなX線発生器(η−)は、円筒状ターゲット(
32)を回転させながらこのターゲツト面に軸に平行に
電子ビーム(e)を走査してX線を放則するものである
ため、充分大きなX線量を得ることができ、且つ所望の
高速度でX線焦点(F)を移動させることができる。ま
たこの円筒状ターゲット(32)を支承する軸受として
、内部側の磁気シール(69)と外部側のボールベアリ
ング(70)との組合せ一体化による軸受を使用するこ
とにより、真空気密を充分保ち、且つ大重量のターゲッ
トを安定で高速回転可能に支持することができる。
磁気シール(69)により真空容器内を1xio−’7
torr以下の圧力まで充分保つことができ、またボー
ルベアリング(70)は大気側で使用できるため潤滑剤
を補給しながら使用でき、大重量のターゲットの長時間
にわたる高速回転にも充分耐えられる。、なおターゲッ
トで発生ずる熱はこの実施例の場合、主として真空容器
壁への熟輻射で外部に放散する。この熱放散性を良好に
するため真空容器の内壁を黒化処理し、また外面に放熱
フィンや冷却パイプを取り付けて強制冷却するように構
成してもよい。
このようなX線発生器(21)は、第5図のように磁気
シールおよびボールベアリングの一体化軸受(68)を
下側にし、気密用!(65)内の真空中に置いたボール
ベアリング軸受(64)を上側にして据え付けて使用す
るのに適している。すなわち、下方の軸受は磁気シール
により真空気密を保ち、大気中に置かれるボールベアリ
ングでターゲットの重量を支え、また上側軸受は単に支
持軸の振れを防止するのみでよいため従来一般の回転陽
極形X線管と同様の軸受で充分である。これによって比
較的大重量の円筒状ターゲットを高速回転でき且つX線
焦点を所望速度で移動走査できるので、前述の実施例の
如き高速のxis影を可能とする。。
第9図に示す実施例のX線発生器(2i)は、円筒状タ
ーゲラ1〜(32)として支持軸(63)のまわりに縦
列に重ねたスペーサ(97)を有し、その外周に重金属
ターゲット層(32a>を被覆したものである。これに
よって円筒状ターゲット(32)の重量をほとんど増す
ことなく直径の大きなターゲットを得ている。そしてス
ペーF1′(91)によりターゲット層からの熱の一部
を支持軸(63)に伝え、他の熱を輻射により真空容器
壁へ伝え、それらのバランスを得ている。支持軸(63
)は両側とも第7図に示したと同様の磁気シール(69
)とボールベアリング(70)とを組合せ一体化した軸
受(68)を使用している。そして支持軸(63)は中
空体で形成されるとともに中央で仕切板(92)により
両側に分離され、各々に冷媒循環用のパイプ(77)、
〈77)が挿通され、矢印の如く冷媒が循環される。
支持軸(63)の一方の端部にはギヤ(78)を介して
駆動モータ(33)が接続されている。外部から導入さ
れた冷媒はまず磁気シール(69)部分を冷却し、その
ままターゲット内に入り熱を吸収してパイプ(77)内
を経てジャケット(82)から外部へ排出される。この
冷媒によって磁気シール(69)は常に低温に保たれ、
真空気密性が確実に維持される。しかもこの冷却機構は
円筒状ターゲット(32〉の冷却をも兼ねているので構
造の簡略化が得られる。両軸受(68)、(68)はそ
の7ランジ部が真空容器(31)の開口部にはめこまれ
、アーク溶接部(85)、(85)で気密接合され、固
定されている。この実施例の電子銃(34)は、陰極(
42)の前方に静電集束レンズを形づくる複数の円筒電
極(93)、(94)、および加速電極(95)が配列
されてなるもので、これらはセラミック絶縁容器(96
)の内側に配置されている。なお図中の符号(97)、
(97)・・・はコロナ放電防止用リングをあられして
いる。
この実施例のX線発生器(υ−)は、前述の実施例の場
合と同様の機能を有するとともに、とくにターゲットの
重量を軽減でき、且つまた磁気シール(69)と、その
外側のポールベアリング(7o)とによる軸受を両方に
用いているので据付けが縦方向でも、あるいは横方向で
も可能であり、その据え付は位置、方向の如何にかかわ
らず真空気密保持および機械的保持が安定である。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、分解能および;コント
ラスト特性がよく、高速度撮影が可能であり、信頼性の
高いX線撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概略図、第2図は同
じくその構成図、第3図(a)、(b)、(C)、(d
)はその信号処理をあられす特性図、第4図(a)、(
b)、< C>、(d)は信号読取処理の他の例を示す
概念図および特性図、第5図はこの発明のX線発生器の
一例を示す縦断面図、第6図はその要部切断上面図、第
7図は同じくその要部拡大断面図、第8図はその要部概
念図、第9図はこの発明のX線発生器の他の例を示す縦
断面図である。 (21)・・X線発生器、〈22)・・スリブ1〜、(
23)・・スリット板、〈32)・・円筒状ターゲット
、(34)・・電子銃、(F)・・X線焦点、(e)・
・電子ビーム、(24)・・被写体、(25)−−X線
IT、(28)・・撮像管、(30)・・信号処理装置
、〈31)・・真空容器、(63)・・支持軸、(68
〉 ・・軸受、(69)・・・磁気シール、(7o)・
・ボールベアリング。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑(はが1名)手  続
  補  正  書  く自  発)1.事件の表示 特願昭58−69990号 2、発明の名称 Xi   躍  影  装  置 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 (307)東京芝浦電気株式会社 4、代理人 〒100 東京都千代田区内幸町1−1−6 東京芝浦電気株式会社東京事務所内 (1)明細書の特許請求の範囲の欄 (2)明細書の発明の詳MJjな説明の欄6、補正の内
容 (1)特許請求の範囲を別紙の通りに補正する。 (2)明細書の第4頁第9〜13行に記載の、l”方近
来、・・・・・・が低下してしまう。」を削除する。 (3)同第5頁第11行に記載の「スリツ板」を、「ス
リット板」に補正する。 (4)同第5頁第13〜14行に記載の、[被写体内で
発生する散乱X線や]を削除する。 (5)同第5頁第14〜15行、および同第11頁第3
〜4行に記載の、「ベーリングフレア、1を、夫々「ベ
ーリンググレア」に補正する。 (6)同第5頁第16行に記載のEなどによる」のあと
に、「ボケと」を追加挿入する。 (7)同第6頁第2行に記載の「によるノイズJを、削
除する。 (8)同第9頁第16行、同第11頁第8行、同第11
頁第15行、および同第12頁第1行に記載の「ノイズ
」を、夫々「ボケ」に補正する。 (9)同第10頁第14行に記載のr43cmJを、1
−17cJに補正する。 (10)同第11頁第1行に記載の[像信号が得られる
。」のあとに、次の文章を追加挿入する。 「なお、X線発生器(リー)のX線焦点(F)は−ヒ述
の司法例に限らず、ターゲット上の電子ビームの寸法を
0.5mm (短径) X 12,5mm(長径)の長
楕円形とし、スリット方向からみた実効X線焦点をo、
smm <短径)×2.5n1m(長径)の楕円形とし
、且つ前記短径方向がスリットの長手方向と一致するよ
うにすることもできる。これによって、−屑入出力のX
線を得ることができる。」(11)同第11頁第5行に
記載の「・・・などにょる」のあとに、「ボケや」を追
加挿入する。 (12)同第12頁第6行に記載のU・・・被写体の性
質」のあとに、「や撮影条件」を追加挿入する。 (13)同第12頁第7行に記載の「・・・散乱X線の
出方」のあとに、「や系のボケ」を追加挿入する。 (14)同第15頁第18行に記載のr(34)の」を
、r(34)(第1図に示す、以下同じ)の一部を構成
する」に補正する。 以上 特許請求の範囲 (1)回転する円筒状ターゲットを有し該円筒状ターゲ
ットに電子銃から発生される電子ビームが前記円筒状タ
ーゲットの軸に平行に電気的に偏向走査されてX線焦点
が所定速度で移動される如く構成されたX線発生器と、
このXI発生器に対して所定間隔を置いて配置され上記
X線焦点の移動方向と直角方向に細良いX線透過用スリ
ットを有するスリット板と、 このスリット板のスリットを透過し被写体により変調さ
れたX線によるX線像を電気信号に変換するX線像検出
器と、 このX線像検出器で得られる電気信号の中から上記X線
発生器の焦点位置から上記スリット板のスリットを投影
したX線像検出器上の位置に対応する信号を取り出す信
号処理装置と、 この信号処理装置を経た画像信号をX線像に対応する画
像に再生して表示又は記録するX線像再生装置とを具備
してなるX線撮影装置。 (2)信号処理装置は、X線発生器の焦点位置からスリ
ット板のスリットを投影したX線像検出器上の位置に対
応する信号のみを取り出し他の領域の信号を除去する空
間フィルタをもつ特許請求の範囲第1項記載のX tl
A @影装置。 (3)X線像検出器は、X線イメージインテンシファイ
ア及びその出力画像を光導電形ターゲットをもつ撮像管
により電気信号に変換する構成である特許請求の範囲第
1項記載のX線撮影装置。 (4)X線像検出器は、撮像管の読取り電子ビームの走
査をX線発生器のX線焦点移動速度よりも充分速く且つ
X線ビームに対応する位置及びその近傍のみを部分的に
走査しながら、上記X線焦点の移動に追随してその走査
領域を移動させるように構成された特許請求の範囲第3
項記載のX1m撮影装置。 (5)X線発生器は、支持軸により円筒状ターゲットが
真空容器内に回転可能に保持されており、上記支持軸の
少なくとも一方は磁気シールで気密が保たれ且つその外
側でボールベアリングにより支承されてなる特許請求の
範囲第1項記載のX線撮影装置。 〈6)磁気シールは、支持軸内に循環される冷媒により
強制冷却される構造をもつ特許請求の範囲第5項記載の
X線撮影装置。 (7)X線発生器は、円筒状ターゲットの支持軸内に冷
媒を循環させて円筒状ターゲットの熱を外部に放散させ
るように構成された特許請求の範囲第1項記載のX線撮
影装置。 (8)X線発生器は、磁気シールを冷却した冷媒が円筒
状ターゲット部分の支持軸内に導かれたうえ外部に排出
される順路を有する特許請求の範囲第6項又は第7項記
載のX′m撮影装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転する円筒状ターゲットを有し該円筒状ターグ
    ツ1〜に電子銃から発生される電子ビームが前記円筒状
    ターゲットの軸に平行に電気的に偏向走査されてX線焦
    点が所定速度で移動される如く構成されたX線発生器と
    、このX線発生器に対して所定間隔を置いて配置され上
    記X線焦点の移動方向と直角方向に細長いX線透過用ス
    リットを有するスリット板と、 このスリット板のスリットを透過し被写体により変調さ
    れたX線によるX線像を電気信号に変換するX線像検出
    器と、 このX線像検出器で得られる電気信号の中から上記X線
    発生器の焦点位置から上記スリット板のスリットを投影
    したX線像検出器上の位置に対応する信号を取り出す信
    号処理装置と、 この信号処理装置を経た画像信号をX線像に対応する画
    像に再生して表示又は記録するX線像再生装置とを具備
    してなるX線撮影装置。
  2. (2)信号処理装置は、X線発生器の焦点位置からスリ
    ット板のスリットを投影したX線像検出器上の位置に対
    応する信号のみを取り出し他の領域の信号を除去する空
    間フィルタをもつ特許請求の範囲第1項記載のX線撮影
    装置。
  3. (3)X線像検出器は、X線イメージインテンシファイ
    ア及びその出力画像を光導電形ターゲットをもつ撮像管
    により電気信号に変換、する構成である特許請求の範囲
    第1項記載のX線撮影装置。
  4. (4)X線像検出器は、撮像管の読取り電子ど一ムの走
    査をX線発生器のX線焦点移動速度にりも充分速く且つ
    X線焦点に対応する位置及びその近傍のみを部分的に走
    査しながら、上記X線焦点の移動に追随してその走査領
    域を移動させるように構成された特許請求の範囲第3項
    記載のX線撮影装置。
  5. (5)X線発生器は、支持軸により円筒状ターゲットが
    真空容器内に回転可能に保持されており、上記支持軸の
    少なくとも一方は磁気シールで気密が保たれ口つその外
    側でボールベアリングにより支承されてなる特許請求の
    範囲第1項記載のX1!搬影装置。
  6. (6)磁気シールは、支持軸内に循環される冷媒により
    強制冷却される構造をもつ特許請求の範囲第5項記載の
    X線撮影装置。
  7. (7)X線発生器は、円筒状ターゲットの支持軸内に冷
    媒を循環させて円筒状ターゲットの熱を外部に放散させ
    るように構成された特許請求の範囲第1項記載のX線撮
    影装置。
  8. (8)X線発生器は、磁気シールを冷却した冷媒が円筒
    状ターゲット部分の支持軸内に導かれたうえ外部に排出
    される順路を有する特許請求の範囲第6項又は第7項記
    載のX線撮影装置。
JP58069990A 1983-04-22 1983-04-22 X線撮影装置 Granted JPS59196677A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536764A (ja) * 2013-09-18 2016-11-24 同方威視技術股▲フン▼有限公司 X線装置及び該x線装置を有するctデバイス

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JPS537190A (en) * 1976-07-09 1978-01-23 Toshiba Corp Scanning type x-ray apparatus
JPS5449089A (en) * 1977-09-27 1979-04-18 Sankyo Seiki Seisakusho Kk Device for reducing radiant ray amount of xxray at xxray tv transmission time

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