JPS591929Y2 - 硬貨包装機の累積硬貨支承棒 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は硬貨の一定枚数一般には５０枚を包装紙で巻き
つけその両端を加締めて包装する機械の累積硬貨の支承
枠に関するものである。

従来この種の包装機での支承枠は累積硬貨を下から支承
して累積筒より包装部へ誘導するための支承面積の大き
いパイプ状の支承筒と、この筒内に嵌挿されて、前記累
積硬貨が包装されるときこれを保持する支承面の小さい
保持杆とより戒っていた。

これは、累積筒より硬化を支承して包装部へ誘導する際
には、累積硬貨を安定して誘導できるように硬貨の直径
に近い大径の支承面を有しているもので支承することが
必要であると共に、累積硬貨が包装部へ誘導された後、
巻付けられた包装紙を加締めるため加締爪が加締位置に
移動する際には、加締爪が累積硬貨を支承しているもの
に接触してしまい所定の加締位置に移動できないことが
ないようにすることが必要なためである。

そこで、前述のような従来の支承装置では、この包装部
においては支承筒内の保持杆の上端が累積硬貨の下面と
当り、これに支え変えて支承筒は更に下降せしめ、加締
爪が移動して来て加締位置に達するようになっていた。

即ち硬貨の誘導と保持を別個の部材によって行なってい
た。

従ってこの両者の構成。

又これを作動する構成等複雑なものであった。

本考案は包装部への誘導並びに保装時の保持を共に１個
の支承体によって行ない構造を簡素化すると共に、該支
承枠には加締爪が移動して加締位置に来てもこれが接触
しないように切欠部を形成して成るものである。

次に本考案の一例として示した図面により詳細に説明す
ると、１は包装部で、累積硬貨の外周面に接してその硬
貨を回転して包装紙を巻きつけるための包装ローラ２，
３及び４を有している。

５は本考案支承棒で、中空の筒状をなし、この筒の一部
を軸方向に且つ加締爪が挿入し得る幅の切欠部６が形成
されている。

支承枠５はアーム７に取付けられ、案内軸８，９に案内
されて上下し、上方において累積筒（図示せず）の下端
に位置し、下方においては包装部１の下部に達する。

案内軸８および案内軸９は板１０に固定されていると共
に、案内軸９は図示しない機枠に遊嵌されている。

前記アーム７の一端は案内軸９に貫通しローラガイド１
１を有し、これに係合するローラ１２は関節アーム１３
に設けられ、ピン１４とスプリング１５とで連接する作
動アーム１６に連結される。

作動アーム１６は軸１７を中心として、カム１８でカム
ローラ１９を介してアーム７を上下動する。

案内軸９はこれを回転中心として、アーム７、案内軸８
、板１０が回動するようになっていて、この回動は、作
動ピン２０と係合する寄せアーム２１が中心軸２２を中
心とするカム２３（第２図参照）のカムローラ２４で行
なわれる。

第２図において、２５は加締爪でホルダー２６の先端に
設けられ、ホルダー２６は軸２７を中心とし、ピン２８
を係合するレバー２９のカムローラ３０を介し、カム３
１により水平方向に回動すると共に軸２７と案内軸３２
とによって案内され図示されていないがほぼ前記作動ア
ーム１６と同様な機構で上下運動が行なわれる。

次に作用を説明すると、第１図において、カム１８によ
り作動アーム１６が関節アーム１３を介してアーム７を
案内軸８，９に案内させて上昇せしめ、支承枠５の上端
を図示してないが一定枚数を累積した累積筒の底板近く
まで達せしめ、このとき底板は開いて累積硬貨は支承枠
５に支えられ、カム１８の回転はアーム７を下降せしめ
て支承枠５は累積硬貨を包装部１の位置まで誘導する。

すると、包装ローラ２，３．４の２本乃至は１本が近接
して累積硬貨３３（第２図参照）の外周面に接し且つ該
ローラにより回転が与えられ、図示されていない包装紙
が硬貨とローラ間に送り込まれ周知の如く包装巻き付け
が行なわれる。

次にカム３１の回転でレバー２９、ホルダー２６が軸２
７を中心に加締爪２５を第２図の実線位置により加締位
置の鎖線位置まで水平移動せしめる。

このときの加締爪２５は切欠部６の中に嵌入するので、
加締爪２５は所定の加締位置まで支承なく水平移動を行
なうことができる。

更に前記した軸２７．案内軸３２を案内として上下方向
の移動が行なわれる。

なおこの加締爪２５に対する水平、上下両移動装置は包
装部１の上部にも設けられ、上下方向の移動は対称的に
作動することは周知である。

斯くして累積硬貨３３の両端に出張っていた筒状になっ
た包装紙は加締爪２５により加締められるものである。

このように包装が終ればホルダー２６は第２図の鎖点位
置より実線位置に、又アーム７は実線位置より鎖線位置
の原位置に戻り、包装ローラ２，３゜４の離間で包装さ
れた累積硬貨３３は下方に落下取出されるもので゛ある
。

本考案はこのように切欠部を設けた支承枠のみにより累
積硬貨の誘導と、包装中の支持をも兼用することにより
構成を簡易化し得られると共に特に、支承枠の支持面を
、最小硬貨の加締許容限度内の最大まで大きくすること
ができるので、従来大形硬貨でも小さな支持面をもつ前
記保持杆による場合より確実に累積硬貨の支承が行なわ
れて累積硬貨の重なりが崩れたりすることもなくなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示したもので第１図は要部斜視図
、第２図は同じく平面図である。 符号、１は包装部、５は支承枠、６は切欠部、３３は累
積硬貨である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 累積筒に累積された一定枚数の硬貨をその底板を開いて
   支承枠に支持し、包装紙を巻き付は両端を加締る硬貨の
   包装機において、前記支承枠が累積筒より包装部への誘
   導並びに包装部における累積硬貨の回転中の支承のため
   に、その包装機で扱う最小径の硬貨の加締許容限度内の
   最大までの直径を有する筒状のもので、その筒体の一部
   が軸方向に切り取られた加締爪が挿入し得る幅をもった
   切欠部を有する硬貨包装機の累積硬貨支承枠。