JPS59187809A - 合成樹脂成形品 - Google Patents

合成樹脂成形品

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JPS59187809A
JPS59187809A JP2763784A JP2763784A JPS59187809A JP S59187809 A JPS59187809 A JP S59187809A JP 2763784 A JP2763784 A JP 2763784A JP 2763784 A JP2763784 A JP 2763784A JP S59187809 A JPS59187809 A JP S59187809A
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molded product
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • B29C45/14811Multilayered articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は合成樹脂成形品、特に、所望の表面硬度を有す
る合成樹脂成形品に関する。
従来技術 合成樹脂2例えば熱可塑性プラスチック、の成形品は、
その加工の自由性のゆえに、構造物品。
家庭用品2機能部品などのあらゆる分野において広く使
用されている。しかも、このようなプラスチック成形品
は、用途によっては他材料よりも遥かに優れた耐久性を
示す。しかしながら、プラスチック成形品を外装材2例
えば各種メーターのカバー、レコードプレーヤーの上蓋
、乾電池ライトのレンズ、自動車用各種ランプのカバー
もしくはレンズ、各種ミラー等として使用すると硬度や
ごみにより表面に擦過傷を簡単に生じる。そのため。
外装材としての成形品は外観上の美観を著しく損ねる。
各種メーターのカバー類においては2 目盛や指針の判
読ができにくくなる。レンズにおいては、光線の透過率
が低下しレンズとしての機能を失う。このような問題が
従来のプラスチック成形品において指摘され、しかも不
可避なこととされている。このような問題を解決するこ
とができたならば、プラスチック製品の耐久寿命を大幅
に延長させることができ、プラスチック製品の付加価値
の向上、用途の拡大など多大な利点が生ずる。
プラスチック製品の耐擦過傷性を改善する1つの方法と
して、プラスチック成形品の表面を他の硬質材料(ハー
ドコーティング剤)でコーティングしその表面硬度を向
上させることが行われている。すでに知られているハー
ドコーティング剤としては9例えば、エポキシ樹脂系、
アクリル樹脂系、アミノ樹脂系、ポリシロキサン系2等
のハードコート剤があり、その一部はすでに実用化され
ている。これらハードコート剤組成物は、実際には、適
当な溶剤に溶解されそして射出成形品にスプレー塗装ま
たは浸漬塗装などの手段によって数ミクロンから数十ミ
クロンの膜厚のハードコート膜として塗装される。この
ハードコート膜は1次いで、加熱または紫外線照射等の
手段により硬化される。このように、プラスチック成形
品の表面硬化は二段加工法により行われる。この二段加
工法は目的とする製品の表面硬度を向上させるけれども
、工業生産という観点からは以下の理由から問題があま
りにも多く好ましいものではない。ずなわら。
旦■良製品9」」当− 1,1射出成形品には必ず分子配向や残留応力がある。
成形品に塗装されたハードコート膜を硬化させるための
熱処理を行うと、この分子配向や残留応力が原因でその
成形品には必ずそりやねじれなどの寸法変化をきたす。
その結果、クラックやクレージングを発生し製品不良と
なる。たとえ外観上はクランクやクレージングが認めら
れな(でも、成形品に少しの衝撃でも加わるとただちに
クラックが入りときには割れてしまう。
=し工I 熱処理による硬化を行うと、同様に。
成形品の寸法変化をきたし、その成形品を所定の相手に
はめ合わせることができなくなり、結局。
不良製品として処理される。これは射出成形品に不可避
的に生じる分子配向や残留応力に起因する。
これを取り除くために成形品にアニーリング処理力<t
Sされるが、この処理は操作がむづかしくかつ工程を繁
雑にするねりには効果が少ない。
上ユ側−プラスチック材料は帯電性が大きいため、二段
加工工程ではゴミなどの静電付着による汚染を完全に避
けることができない。したがって。
成形品へのハードコート剤の塗装が不完全となり。
表面硬化の目的は達成され得ない。事実、これが主たる
原因で二段加工法による工業生産において発生する不良
率は10〜数十%と言われている。
2(2)表面硬度の不曳二見 2.1 スプレー塗装や浸漬塗装などのコーティング手
段ではハードコート膜厚を均一に形成することはできな
い。その結果、製品の表面硬度にむらが生ずる。成形品
表面に凹凸があると塗膜厚さにむらが生じ、その結果著
しく外観をそこねる。
生ニス技術の頌雑性 3.1 製品の外面のみに浸漬塗装をする場合。
非塗装部分にマスキングをしなければならない。
非塗装部分が複雑な形状構造を有するときには。
その形状構造に合わせて複雑な形状構造のマスキングを
しなければならない。
(4)高コスト 1ニー1 成形品の搬送に多大な経費を必要とする。
4.2  プラスチックの成形場所とハードコート剤の
塗装場所が離れている場合には、はこりなどによる成形
品の傷や汚れを未然に防ぐために。
大きな労力と費用を必要とする。
4.3 塗装設備が高価である。
4.4 プラスチック材料の帯電性に起因するゴミなど
の付着を防止し表面硬化の目的を達成させるためには、
静電付着による汚染を回避するべく空気の浄化もしくは
真空空間の設定という大がかりな設備を必要とする。
以上のような問題が従来からプラスチック製品等の合成
樹脂製品の表面硬化処理の致命的な障害となっており、
これが各種製品の表面硬化をいまだ広く工業的になし得
ない理由でもある。
発明の目的 本発明は、上記諸問題を解決するものであり。
その目的とするところは、均一な表面硬度を有する耐衝
撃性に優れた合成樹脂成形品を提供することにある。本
発明の他の目的は、平易な技術により所望の表面硬度を
有する合成樹脂成形品を提供することにある。本発明の
さらに他の目的は、不良率がほぼゼロの状態で得られる
所望の表面硬度を有する成形品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、所望の表面硬度を有する著
しく安価な成形品を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、紫外線吸収剤1着色剤などの添加剤を成
形材料に添加することな(あたかも添加したと同様の効
果を奏する所望の表面硬度の成形品を提供することにあ
る。
発明の要旨 本発明の合成樹脂成形品は、射出成形による合成樹脂成
形品であって、該成形品はその表面に実質的にマルチレ
イヤーを有し、該マルチレイヤーは、順次、該成形品の
外面に位置しハードコート剤を塗布硬化して得られるハ
ードコート層と該バートコ−ト層の下に位置するアンダ
ーコート層と該アンダーコート層の下に位置し該成形品
の樹脂材に一体的に固着する押出成形などによるショッ
ク・アブソーバ−としての熱可塑性プラスチックベース
フィルムもしくはシートとで少なくともなり、そのこと
により上記目的が達成される。以下に本発明を説明する
まず最初に1分子配向あるいは残留応力のできるだけ少
ない熱可塑性プラスチックフィルムもしくはシートがベ
ースフィルムもしくはシートとして用意される。このフ
ィルムもしくはシートは。
公知の押出成形法等により所定厚に成形される。
次いで、このフィルムもしくはシートに水洗あるいは清
浄化等の表面処理が施されそしてその片面例えば表面も
しくは裏面をプリコート液でプリコート処理される。こ
のプリコート処理面に有機または無機系のハードコート
剤が所定厚に塗布される(フィルムとハードコート剤と
の組合せによってはこのプリコート処理は省略されるこ
ともある)次いで、この塗布ハードコート剤は紫外線あ
るいは赤外線炉で充分に硬化処理される。硬化処理され
たプラスチックフィルムもしくはシートは9例えば、ロ
ール巻きして保存される。この熱可塑性プラスチックフ
ィルムもしくはシートは1例えばポリメチルメタアクリ
レート、MMA−スチレンブタジェン共重合樹脂、ポリ
カーボネート、ボ、リメチルペンテン、飽和ポリエステ
ルフィルム、ポリスチレンフィルムなどで形成される。
このフィルムもしくはシートの厚さは、最終的に得られ
る合成樹脂成形品の用途に応じて要求される表面硬度の
程度や使用されるハードコート剤の種類により任意に選
択され得る。その範囲は例えば約20ミクロン〜約20
00ミクロンの範囲で選択されるが。
望ましくは約50ミフロン〜約500 ミクロンである
上記ハードコート剤としては、公知の例えば、エポキシ
樹脂系、アクリル樹脂系、アミノ樹脂系。
ポリシロキサン系2等のハードコート剤が使用される。
上記ハードコート剤塗布工程に先だつフィルムもしくは
シートはシートのプリコート処理は。
このフィルムもしくはシートがポリカーボネートで作ら
れているときには2例えばγ−アミノプロビールメトキ
シシラン、アルコールおよび水を含有するプリコート液
や熱硬化型アクリル変性樹脂溶液のプリコート液を用い
て行われる。
七4記ハードコート膜形成プラスチックフィルムもしく
け・シートは、必要に応じて、射出成形工場へ搬入され
る。ここで「バートコ−1−膜」とは。
エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、アミノ樹脂系。
ボリシrj−+サン系およびこれらのモノマーの共重合
体の・)ぢの少なくとも一種からなる硬化、架橋型の樹
脂ハードコート剤をプラスチックフィルムもし、くけシ
ートの表面に塗布しこれを硬化させて得られる耐擦過傷
性に優れた表面皮膜をいう。1駁人された土泥ハードコ
ート膜形成プラスチックフィルムもしくはシートは、所
望合成樹脂成形品の外面形状片に打ちぬかれる。この打
ちぬき片は。
公知の打ちぬき装置により得られ・うる。次いで。
所望の成形品を成形するだめの射出成形機に取付けられ
た第1図に示すような金型1の移動側金型2を開き、キ
ャピテイ部3に4−記打ぢぬき片4を装着する。この打
らぬき片4は、そのハードコート膜形成面41が最終製
品としての合成樹脂成形品の最外面に位置するように、
成形品夕1面となるキャビティ表面31上に配置される
。配置された打ちぬき片4は、適当な方法により所定キ
ャビティ面上に保持されつつ移動側金型2が閉じらねる
。次いで、この打ちぬき片4のハードコート膜形成面4
1が最終成形品の外面となりバー ド、ニア−1・脱非
形成面42が内面となるように、このキャビティ部3へ
溶融樹脂5が射出成形機ノズルなどの射出成形手段6か
ら高圧射出される。この溶融樹脂5は。
望まし2くは、前記プラスチックフィルムもしくはシル
トと同種もしくは同系統の熱可塑性プラスチックである
。高圧射出された溶融樹脂5はスプルー10を通ってキ
ャビティ部3に浸入する。キャビティ部3に入った溶融
樹脂5は、第2図にも示すように、キャビテイ面に直接
もしくは打ちぬきJ′i4を介してキャビテイ面に間接
的に接触するや否や冷やされ瞬時に固化層51.51を
形成する。固化F151.51はキャビテイ面にはりつ
き決してすべらない。冷却されていない流動[50は、
すでに形成された固化N51.51の内側を射出圧によ
り既成の固化層よりさらに前方へ流動していく。前方へ
流。
動した流動層500.すなわち溶融樹脂、も同様にキャ
ビテイ面に直接もしくは打ちぬきハ4を介してキャビテ
イ面に間接的に接触するや否や冷やされ同化層を新たに
形成していく。キャピテイ部3へ注入された溶融樹脂5
は、このようにして、キャビテイ面もしくは打ぢぬき片
との接触面に固化ff151.、51を、あたかも廊下
にじゅうたんを敷きつつ前進するかのよ・)な態様でキ
ャビティ部3に浸入j7ていく。その結果、打ちぬき片
4のプラスチックフィルムもしくはシートは、キャビテ
ィ部3内で溶融樹脂により当初の装着位置から寸分たり
とも決してずれることなくキャビテイ面に沿って瞬時に
賦形される。他方、プラスチックフィルム、もしくはシ
ートの打ちぬき片4のハードコート膜非形成面42は、
その界面42が溶融樹脂50の熱により溶融される。溶
融樹脂50とプラスチックフィルムもしくはシート打ぢ
ぬき片4の膜非形成面42とは、同種もしくは同系統の
樹脂であるため9両者はその界面42を介して相溶する
。それゆえ、この打ぢぬき片フィルムもしくはシートと
溶融樹脂とが界面42において完全に一体化する。打ら
ぬき片フィルム4上のハードコート膜は、硬質で脆いに
もかかわらず、金型1内において高射出圧に耐え何ら損
傷を受けない。ハードコート膜を担持(7ている打ちぬ
き片フィルム4がショック・アブソーバ−として機能す
るためである。
次いで、冷却を待っ゛C合成樹脂成形品が金型1から取
出される。その成形品は所望部分が完全に)い−ドコー
ト膜によりカバーされた製品である。
この製品はそれ以後何の後工程をも必要とされない。上
記プラスチックフィルムもしくはシートの打ちぬき片が
、最終成形品の最外面と最内面との両面に位置するよう
にこの打ちぬき片を金型キャビティ部に配置することも
できる。この場合には最終成形品の外面と内面との両面
がハードコート膜でカバーされることとなる。なお、成
形品を成形する成形装置としては、公知の射出成形機と
金型とが準備されるだけでよく、何ら特殊な付帯設備や
特殊な金型構造は必要とされない。
また、溶融樹脂とプラスチックフィルムもしくはシー(
・とが互いに近縁の樹脂である場合に1:!。
前述のようにフィルムもしくはシートの界面42が溶融
樹脂の熱により溶融されフィルムもしくはシートと溶融
樹脂とが相溶して完全に一体化する。
フィルムもしくはシートと溶融樹脂とが異種もしくは異
系統の樹脂である場合にはフィルムもしくはシートのハ
ードコート膜非形成面に接着剤例えばポリビニールブチ
ラールを主成分とするエラストマー接着剤やアクリル酸
−ブタジェン−アクリロニトリル系の共重合体等のエラ
ストマー型接着剤をあらかじめ塗布しておくことにより
、このベースフィルムもしくはシートと溶融樹脂とを一
体化させることができる。このベースフィルムもしくは
シートは高分子であり残留応力や分子配向が少ないので
、得られる成形品の外力に対してもショック・アブソー
バ−として機能しうる。そのため、成形品の耐衝撃性が
著しく向上する。また。
フィルムもしくはシートにあらかじめ着色剤もしくは紫
外線吸収剤などの添加剤を混入させておくことにより、
溶融樹脂材料にこのような添加剤を混入させることなく
プラスチック成形品に所望色の着色性能をもたせたり紫
外線吸収性1ヒをもたせることができる。また、フィル
ムもしくはシートのハードコート膜面とは反対側の面に
あらかじめ所望の文字または符号を印刷しておくと、こ
の文字または符号は成形品の外面に位置しないため永久
に消えることがない。
実施例 以下に発明の1実施例を示す。
実施例1  (ハードコート膜の形成された熱可塑性プ
ラスチックフィルムもしくはシーートの製造方法) 第3図に示すように、押出成形により所定の均一厚(1
00ミクロン)に成形されたポリカーボネートフィルム
100は洗浄層101にて洗浄される。
この洗浄層101では、フィルムの洗浄化あるいは活性
化処理が行われる。 例えば本実施例では槽101を区
画もしくは増設してクロム酸硫酸処理。
水洗、という公知のフィルム表面処理が行われる。
このフィルム100は1次いで、乾燥機102で乾燥さ
れる。フィルム100は1次いで、アンダーコ−I・用
ロールコータ103により、アンダーコート剤プライマ
ー(例えば特許公開公報50−116600に開示され
たメチルアクリレ−1−、エチルアクリレート、α−メ
タクリルオキシプロピルトリエトキシシラン及びBPO
により調整されたものやアクリル系前処理剤等)104
が塗布される。このアンダーコート剤塗布フィルムは乾
燥機105によりすばやく乾燥がなされ3次いで、ハー
ドコート用ロールコータ 106でハードコート剤10
7がフィルム片面に約2〜10ミクロンの厚さになるよ
う塗布された。ハードコート剤はアンダーコート剤によ
りベースフィルムに密着する。 このハードコート剤1
07としては、上記特許公開公報に開示されたメチルト
リメトキシシラン、テトラエトキシシラン及び分子両末
端がジメチルポリシロキサンの混合物に酸を加えた部分
加水分解物が使用された。次いで、乾燥機108におい
て約130℃で1時間熱処理され所望のハードコート膜
形成フィルム109を得た。このフィルム109は、結
局、少なくともハードコート層とアンダーコート層とベ
ースフィルムとでなるマルチレイヤーを構成する。この
ハードコート膜形成フィルム109は巻きとりロール1
10に順次巻きとられた。このハードコート膜形成フィ
ルム109はフィルム100へのハードコート剤107
の塗布工程がこのように連続的に行われたので、そのフ
ィルム109にはむらのない所望の均一厚のハードコー
ト膜が形成されていた。
なお、上記乾燥機108はハードコート剤の種類に応じ
て機種が選定された。例えば紫外線硬化型ハートコート
剤には紫外線炉を、シラン系ハードコート剤には熱風炉
、赤外線炉もしくは遠赤外線炉が用いられた。
実施例2  (所望の表面硬度を有するプラスチック成
形品の製造方法) 上記実施例1により得られたハードコート膜形成フィル
ムを直径50+nmの円形に切りぬき射出成形型(直径
501のレンズ成形型)のキャビティ部にハードコート
膜形成面が外面となるよう装着された。次いで、一般的
な成形条件下でポリカーボネートの溶融樹脂材料を射出
成形機を用いて上記キャビティ部へ高圧で打ちこみ冷却
を待って成形品を取出した。得られた成形品は、ハード
コート膜形成フィルムと成形樹脂材料部が完全に一体化
し境界線は識別され得なかった。また、プラスチック成
形品最外面のハードコート膜層は外観の良好なしかも完
全な表面状態を維持したものであった。
その成形品は表面を金属たわしでこすっ°Cも何らの損
傷も受けない耐j察過優性の優れたものであった。この
成形品の生産に要した費用は従来技術による同様製品の
原価コストの約半分に相当するものであった。
実施例3 実施例2と全く同じ成形において、 (第1図に示され
る)金型1の移動側金型2および固定側金型7の両方に
またがって位置するキャビティ部3の表面にハードコー
ト膜形成フィルムをハードコート膜形成面が成形品の外
面となるように装着した。2枚のフィルム間に溶融材料
が高圧射出された。冷却を待って成形品が取出された。
そのレンズ成形品は5両面にハードコート膜層を有し耐
擦過傷性の優れた完全な表面硬化レンズであった。
実施例4 200 ミクロン厚のポリメチルメタアクリレートフィ
ルムが第3図に示される前記装置を用いて洗浄槽101
で水洗され、水洗後特許公開公報54−129099に
開示されたハードコート剤(γ−グリシドオキシプロビ
ールトリメI・キシシラン15:N−3−アミノエチル
−T−アミノプロビールトリメトキシシラン30:ポリ
エチルグリコールジグリシジルエーテル10:過塩素酸
0.03 :水lO:ジオギサン50の反応物)がその
片面に塗布された。110°C1時間の熱処理によりそ
の塗布ハードコート膜を硬化させた。このハードコート
膜形成フィルムは。
」二記実施例2の射出成形装置の金型キャビティ部の片
面にハードコート膜形成面が成形品外面に位置するよう
装着された。次いで、このキャビティ部にポリメチルメ
タアクリレート溶融樹脂を高圧で充填した。冷却を待っ
て成形品を取−出した。成形品の所望側の外面には光沢
のよい耐擦過傷性の優れたハードコート膜層が形成され
ていた。
実施例5 上記実施例4のプラスデックフィルムに着色剤0PLA
S YELLO臀F 145 (オリエントケミカルイ
ンダストリイズ、リミテッドM) 10,000分の5
部を混入させ透明黄色に着色させた。成形樹脂は無色透
明であったにもかかわらず、得られた成形品は黄色レン
ズとしての性能を有していた。
実施例6 上記実施例4のプラスデックフィルムに市販の紫り1線
吸収剤4−メトキシ−2−ヒドロギシベンゾフェノン0
.05%を混入させた。成形樹脂は無色透明無添加物で
あるにもがかわらず、得られた成形品はサンシャインウ
ェザロメーターを用いて紫外線を200時間連続して照
射させても何らの変色も観察され得なかった。また、金
型を繰り返し使用しても紫外線吸収剤の混入に起因する
従来技術のような金型の腐蝕の徴候は認められなかった
実施例7 500 ミクロン厚のMMA−スチレンブタジェン共重
合樹脂フィルムを水洗し、クロム酸硫酸液で50℃5分
間処理して後、その片面に市販のアクリル系ハードコー
ト剤(藤倉化成株式会社製)を約20ミクロンの厚さに
塗布し、 201″/ amの紫外線を3分間照射して
塗布バートコ−I−膜を硬化させ所望のハードコート膜
形成フィルムを得た。このハードコート膜形成フィルム
を所定のメーターパネル用金型のキャビティ部の寸法に
合わせて切断しこれをキャビティ部の片面にハードコー
ト膜形成面が外面になるよう装着した。次いで、ポリス
チレンを成形樹脂として通常の標準条件で射出成形し冷
却を待って成形品を取出した。得られたメーターパネル
成形品は、外観的にも優れかつ十分な耐擦過傷性を示し
た。
実施例8 上記実施例7の溶融樹脂材料をポリスチレンに代えてM
BS共重合樹脂を使用したところ、同様な外観と同様な
優れた耐擦過傷性を有するメーターパネル成形品を得る
ことができた。
実施例9 上記実施例7に用いたMMA−スチレンブタジエン共重
合樹脂によるハードコート膜形成フィルムのハードコー
ト膜非形成面にポリビニールブチラールを主成分とする
エラストマー接着剤を塗布した。この接着剤塗布フィル
ムを上記実施例7の金型キャビティと等大に切断し、そ
のキャビティ部にハードコート膜形成面がプラスチック
成形品外面になるよう装着した。成形樹脂としてポリメ
チルペンテンが用いられた。得られた成形品には上記ハ
ードコート膜形成フィルムが上記接着剤を介して一体的
に接着されていた。成形品表面は前記実施例同様優れた
耐擦過傷性を有していた。
実施例10 上記実施例9の成形樹脂ポリメチルペンテンの代わりに
ABS共重合樹脂、As、ナイロンがそれぞれ試みに用
いられた。成形された成形品も。
実施例9と同様に、ハードコート膜形成フィルムは接着
剤を介して成形品と一体的に接着されておりその表面は
優れた耐擦過傷性を有していた。
実施例11 上記実施例9のブチラール系接着剤の代わりにアクリル
酸−ブタジェン−アクリロニトリル共重合体のエラスト
マー感圧性接着剤の塗布されたノへ−ドコート膜形成フ
ィルムが用いられ、成形樹脂材料としてそれぞれポリス
チレン、ABS共重合樹脂、ナイロンがそれぞれ用いら
れた。成形された成形品は、上記実施例9および10と
同様に。
ハードコート膜形成フィルムが接着剤を介して成形品と
一体的に接着されその最外面は優れた耐擦過傷性を有し
ていた。
実施例12 ポリカーボネートフィルムの片面に、熱可塑性アクリル
樹脂例えばポリメチルメタアクリレートを0.5〜20
%の範囲、特に2〜5%濃度になるようエチレングリコ
ールモノエチルエーテルまたはエチレングリコールモノ
メチルエーテルに溶かして得た溶液をアンダーコート剤
として用い、他の実施例1と同様な条件で所望のハード
コート膜形成フィルムを得た。このフィルムはハードコ
ート剤の塗布硬化処理においてカーリングを起こさず。
強固な密着性を示した。このフィルムを用いて実施例2
と同様にして成形品を得た。フィルムは成形樹脂剤に完
全に密着していた。 この成形品を120℃で60分間
のW1熱性試験および2時間の煮沸試験に供してもその
外観は何の変化も示さなかった。このように、この成形
品は、耐熱性および耐煮沸性を有する。また、この成形
品の外面をスチール・ウールを用いて509/cJの圧
力下で400回こすっても何の擦過傷も認められなかっ
た。さらに、セロテープによる基盤目剥離試験を行って
も表面には何の変化も認められなかった。
発明の効果 本発明は以下のような優れた効果を奏する。
(1)  技術の平易性 1.1 本発明の技術は、ハードコート膜形成フィルム
を成形品成形用の金型キャビティ部にあてがいそのキャ
ビティ部に溶融樹脂を注入し所望の成形品を得るという
極めて平易な技術である。
1.2 プラスチックフィルムもしくはシートは主とし
て押出し法により製造される。それゆえ。
分子配向や残留応力の著しく少ないベースフィルムもし
くはシートが簡単に製造される。
1.3 成形品の表面硬化処理を望まない部分に、従来
技術のような煩雑なマスキングを行う必要がない。
(2)ゼロ不良率 2.1 本発明技術は著しく平易であるため何ら熟練を
要さず確実に所望製品を得ることができる。
2.2 上記1.2項に述べたように、プラスチックベ
ースフィルムもしくはシートは分子配向や残留応力が著
しく少ないため、ハードコート剤中の溶剤が塗布されて
もクラックが発生しない。
また、プラスチックフィルムもしくはシートは射出成形
材料のグレードよりも高分子量のものに選択することに
よりハードコート剤の焼きつけ温度を上げることができ
、したがって良質なハードコート膜を速やかに製造する
ことができる。
2.3 射出成形品にたとえ多少の分子配向や残留応力
が存在しても、従来技術のような熱処理工程が不要なた
め寸法上の変化をきたさない。したがって、製品に変形
やクラックが発生しない。
2.4 射出成形品に寸法上の変化がないため。
所定相手に必ずはめ合わせることができる。
−?、5− 成形品のコミ、汚れなどによる不良率の発
生は皆無である。
2.6 多少の曲率を有する成形品に対しても。
プラスチックフィルムもしくはシートが金型内で所望の
形状に熱賦形することにより、その変形成形品に所望の
表面硬度を均一にもたせることができる。
(3)表面硬度の均一性 3、 1  フィルムもしくはシートへのバートコ−1
・剤の塗布ユ、程は連続的に行われ得るので、むらがな
くしかも所望の均一厚のハードコート膜が形成される。
3.2 所望の均一厚のハードコート膜を形成したフィ
ルムもしくはシートは、その腹側か成形品の外面に位置
するように成形品と金型内で一体化される。したがって
、得られる製品の表面は均一な硬度を有する。
3ユ1 凹凸等の多少の変形を有する成形品に対しでも
、ハードコート膜形成フィルムもしくはシートが金型内
で熱賦形されることによりその変形成形品に所望の表面
硬度を均一にもだセることかできる。
4年−13冬」− ↓1吏 プラスチックフィルムへのハードコート剤塗布
工程は連続的に行われるため工程管理が行いやすり、シ
たがって、生産コストが低減できる。
土ユニ ハードコート膜形成フィルムの製造場所と成形
品の成形場所とが離れていζも、従来技術のような成形
品の搬送が不要でありしかも成形品にゴミなどが付着し
ないための手段を講する必要がない。したがって、搬送
コストを極少におさえることができる。
4.3 プラスチックフィルムにあらかじめ着色剤、紫
外線吸収剤などの添加剤を混入させることにより成形材
料にこのような添加剤を入れた場合に生ずる金型の腐蝕
等を防止することができる。
したがって、金型の寿命が長くなりコスト安となる。ま
た、成形機内の溶融材料のす■雑な色換えを行う必要が
ない。
(5)  I業的生産 5.1  上記(1)〜(4)項から明らかなように、
所望の表面硬度を有する成形品を工業的に生産すること
が極めて容易である。
(6)  その他 6.1 プラスチックベースフィルムは高分子のグレー
ドで製造されしかも残留応力や分子配向が少ないため、
得られる製品の強度、特に耐衝撃性、や物理化学的性質
を著しく向上さゼることかできる。
6.2 プラスチックフィルムをあらかじめ所望の色に
着色しておくことにより、成形品の全体あるいは局部に
所望色の着色性能を持たゼることかできる。
6.3 プラスチックフィルムに紫夕1線吸収剤をあら
かじめ混入させ°Cお(ことにより、成形樹脂材料にこ
のような吸収剤を入れることなくあたかも吸収剤を入れ
たと同様の効果を得ること力へできる。
5.4’7’ラスチックフィルムツノ\−1ζコ一ト膜
非形成面に適当な接着剤層を形成することりこより、プ
ラスチ・ツクフィルムと成形樹脂材*4と力(異種の樹
脂材料でなる成形品をも製造することカベできる。
6.5 本発明のプラスチ・ンクフイルムも(、、<は
シートにはいかなる種類の]\−ドコート剤をも適用さ
れ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプラスチ・ツク成形品の成形過程の1
実施例を説明する部分断面側面図、第2図はその部分拡
大側面断面図、第3図(′!)λ−ドコート膜形成フィ
ルムもしくはシートの製造工程の1実施例を示ず工程図
である。 1・・・金型、3・・・キャビティ部、4・・・打ちぬ
き片。 5・・・溶融樹脂、  50.500・・・流動層、5
1・・・固化層。 100・・・プラスチックフィルムもしく(オシート。 103、106・・・ロールコータ、104・・・アン
ダーコート以上 代理人 弁理士 山本秀策

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、射出成形による合成樹脂成形品であって。 該成形品はその表面に実質的にマルチレイヤーを有し、
    該マルチレイヤーは、順次、該成形品の外面に位置しハ
    ードコート剤を塗布硬化して得られるハードコート層と
    該ハードコート層の下に位置するアンダーコート層と該
    アンダーコート層の下に位置し該成形品の樹脂材に一体
    的に固着する押出成形などによるシロツク・アブソーバ
    −としての熱可塑性プラスチックベースフィルムもしく
    はシートとで少なくともなる合成樹脂成形品。 2、前記成形品樹脂材料が熱可塑性プラスチックである
    特許請求の範囲第1項に記載の成形品。 3、前記プラスチックベースフィルムもしくはシートに
    あらかじめ所望の着色材を混入させることにより、所望
    色の着色性能を有する特許請求の範囲第1項に記載の成
    形品。 4、前記プラスチックベースフィルムもしくはシートに
    あらかじめ紫外線吸収材を混入させることにより、紫外
    線吸収性能を有する特許請求の範囲第1項に記載の成形
    品。 5、前記成形品樹脂材料と前記プラスチックベースフィ
    ルムもしくはシートの材料とが同種もしくは同系統の樹
    脂である特許請求の範囲第1項に記載の成形品。 6、前記成形品樹脂材料と前記プラスチックベースフィ
    ルムもしくはシートの材料とが異種もしくは異系統の樹
    脂である特許請求の範囲第1項に記載の成形品。 7、前記成形品樹脂材と前記プラスチックベースフィル
    ムもしくはシートとが接着剤を介して一体化される特許
    請求の範囲第6項に記載の成形品。
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