JPS59187613A - 先細尖端繊維 - Google Patents
先細尖端繊維Info
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- JPS59187613A JPS59187613A JP5764383A JP5764383A JPS59187613A JP S59187613 A JPS59187613 A JP S59187613A JP 5764383 A JP5764383 A JP 5764383A JP 5764383 A JP5764383 A JP 5764383A JP S59187613 A JPS59187613 A JP S59187613A
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- fibers
- fiber
- tip
- tapered
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- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は先端が細く尖った繊維に関する。更に詳しくは
、繊維の表面に凹凸部および/または内部に空孔を有し
ているとともに、繊維の少なくとも一端が先細尖端であ
り、その先端の傾き角θが70度以下であることを特徴
とする尖端を有する繊維に関する。
、繊維の表面に凹凸部および/または内部に空孔を有し
ているとともに、繊維の少なくとも一端が先細尖端であ
り、その先端の傾き角θが70度以下であることを特徴
とする尖端を有する繊維に関する。
その目的は毛皮の毛のようにタッチがソフトでなめらか
な風合と弾性分もちさらに吸水性や天然獣毛にない抗ピ
リング特性を具備した先細尖端繊維を提案する(こある
。
な風合と弾性分もちさらに吸水性や天然獣毛にない抗ピ
リング特性を具備した先細尖端繊維を提案する(こある
。
繊維の先端が細く尖った繊維は従来より種々提案されて
いる。例えば、原料繊維及びその束において太細繊維や
海島繊維を製造するもの、または後加工において、熱風
及び熱板を当てて繊維を延伸、切断する方法、繊維先端
を後接的に研磨する方法、或は溶剤等で溶解して尖鋭端
化する方法等がある。
いる。例えば、原料繊維及びその束において太細繊維や
海島繊維を製造するもの、または後加工において、熱風
及び熱板を当てて繊維を延伸、切断する方法、繊維先端
を後接的に研磨する方法、或は溶剤等で溶解して尖鋭端
化する方法等がある。
しかしこれらの方法は原料繊維及びその束において太細
繊維や海島繊維を製造する必要があり、その紡糸方法及
び重合方法が非常に複雑になるため生産性が悪い。また
後処理においても尖った先端をつくるには先端を融解状
態にまで加熱しなければならないことによる融着等の問
題、更に溶剤を用いる場合にも溶剤の処理、浴かした成
分の処理等品質、コストにもまだまだ多くの問題がある
。
繊維や海島繊維を製造する必要があり、その紡糸方法及
び重合方法が非常に複雑になるため生産性が悪い。また
後処理においても尖った先端をつくるには先端を融解状
態にまで加熱しなければならないことによる融着等の問
題、更に溶剤を用いる場合にも溶剤の処理、浴かした成
分の処理等品質、コストにもまだまだ多くの問題がある
。
先端先細繊維はその先端の形状が尖った円錐型、丸みの
ある回転放物体型、台形の如き截頭円錐型のほかに、斜
めに切断さハ、た先細尖端繊維として本出願人に係る!
(キ願昭57−f3S210の明細書がある。この繊維
は丸断面の場合、先端部分は異型断面となり、その異型
による効果により、タッチがソフトでなめらかになる。
ある回転放物体型、台形の如き截頭円錐型のほかに、斜
めに切断さハ、た先細尖端繊維として本出願人に係る!
(キ願昭57−f3S210の明細書がある。この繊維
は丸断面の場合、先端部分は異型断面となり、その異型
による効果により、タッチがソフトでなめらかになる。
化学繊維はすぐれた力学的性質、発色性、良好な風合い
を有しており衣料をはじめ種々の繊維製品に広く用いら
れている。一方、繊維素材に対する要求は近年きわめて
広汎多様であって風合外観の美しさとともに機能性が要
求されてきている。
を有しており衣料をはじめ種々の繊維製品に広く用いら
れている。一方、繊維素材に対する要求は近年きわめて
広汎多様であって風合外観の美しさとともに機能性が要
求されてきている。
しかし、衣料用、インテリア用等に広く用いられる場合
、洗濯、使用を繰返すとその力学的性能に基づ゛くピリ
ングが発生し易く著しくその外観の美しさや風合を損う
問題がある。
、洗濯、使用を繰返すとその力学的性能に基づ゛くピリ
ングが発生し易く著しくその外観の美しさや風合を損う
問題がある。
従来より合成繊維の抗ピリング性を向上さぜる方法及び
物が種々提案されている。大部分は繊維の製造段階にお
いて、特殊なポリマー、1【合、紡糸、後処理を施して
、繊維の力学的性質を均質に低下させるものであシ、製
造工程が複雑になるとともに生産性が低い等、工業的に
メリットが極めて小さいものであった。一方、繊維製品
に物理的に傷を与えて抗ピリング性を付与しようとする
ものに、特公昭3B−5863号、特開昭56−128
324号があり、これらはいずれもアクリロニトリル重
合体に関するもので繊維をトウ状にて加熱し軟化させた
後スタッファ−ボックス型クリンパ−等を用いて圧力を
かけ事実上その引張強力を保持しつつ、引掛強度を低下
せしめるものである。しかし、この方法で強度を低下さ
せるにはクリンパ−のニップ圧及びボックス圧を非常に
強くする必要があり、繊維同志の融着、切れ糸等が生じ
トウの形態が悪くなり、小さな傷が座屈した部分に局在
化し、特にパーロック、ターボ方式等のトウから始まる
紡績において集団切れ、スラブやネップが発生する。
物が種々提案されている。大部分は繊維の製造段階にお
いて、特殊なポリマー、1【合、紡糸、後処理を施して
、繊維の力学的性質を均質に低下させるものであシ、製
造工程が複雑になるとともに生産性が低い等、工業的に
メリットが極めて小さいものであった。一方、繊維製品
に物理的に傷を与えて抗ピリング性を付与しようとする
ものに、特公昭3B−5863号、特開昭56−128
324号があり、これらはいずれもアクリロニトリル重
合体に関するもので繊維をトウ状にて加熱し軟化させた
後スタッファ−ボックス型クリンパ−等を用いて圧力を
かけ事実上その引張強力を保持しつつ、引掛強度を低下
せしめるものである。しかし、この方法で強度を低下さ
せるにはクリンパ−のニップ圧及びボックス圧を非常に
強くする必要があり、繊維同志の融着、切れ糸等が生じ
トウの形態が悪くなり、小さな傷が座屈した部分に局在
化し、特にパーロック、ターボ方式等のトウから始まる
紡績において集団切れ、スラブやネップが発生する。
以上のように、従来の化学繊維は、獣毛、毛皮、ウール
、ヘアー等にみられるソフトタッチの先細尖端形状およ
び抗ピリング性の2つの機能を付与しようとすると、や
っかいな手段を必要とし、コスト高となり、実用性が乏
しかった。
、ヘアー等にみられるソフトタッチの先細尖端形状およ
び抗ピリング性の2つの機能を付与しようとすると、や
っかいな手段を必要とし、コスト高となり、実用性が乏
しかった。
さらに、この2つの機能のほかに、高い吸水性を付与す
ることは一層むずかしい問題であった・本発明は上記問
題点に着目しなされたもので、その要旨は繊維表面に凹
凸部及び/又は空孔を有しているとともに、繊維の少な
くとも一端が先細尖端であり、その先端を形成する傾き
角θが70度以下であることを特徴とする先細尖端繊維
である。
ることは一層むずかしい問題であった・本発明は上記問
題点に着目しなされたもので、その要旨は繊維表面に凹
凸部及び/又は空孔を有しているとともに、繊維の少な
くとも一端が先細尖端であり、その先端を形成する傾き
角θが70度以下であることを特徴とする先細尖端繊維
である。
本発明における空孔とは繊維製造段階において、異種物
質を混合した後にこの異種物質を取り除いたり、異種物
質の体積変化を利用したりして形成した種々形状のボイ
ドである。この空孔は孔径0.01μ〜10μの大きさ
で、繊維に対し体積割合10%以上50%以下含才れる
のが、抗ピリング性とともに吸水性を向上せしめる上か
ら好適である。
質を混合した後にこの異種物質を取り除いたり、異種物
質の体積変化を利用したりして形成した種々形状のボイ
ドである。この空孔は孔径0.01μ〜10μの大きさ
で、繊維に対し体積割合10%以上50%以下含才れる
のが、抗ピリング性とともに吸水性を向上せしめる上か
ら好適である。
空孔を有する繊維の表面は均整で平坦であってもよいが
、後記のように表面に凹凸部があるものが好ましい。
、後記のように表面に凹凸部があるものが好ましい。
0.1μ〜0.01μの微細な空孔は吸水性に寄与し、
多ければ多い程、吸水性が向上するが、この場合、繊維
自体がスポンジ状となり、失透した光沢のないものとな
る。よって、微細な空孔の体積割合は30%以下である
のが好ましい。
多ければ多い程、吸水性が向上するが、この場合、繊維
自体がスポンジ状となり、失透した光沢のないものとな
る。よって、微細な空孔の体積割合は30%以下である
のが好ましい。
更に、大きな吸水率を得るためには0.1μ〜10μの
比較的大きな空孔が10%以上あるのが好ましい。しか
し、この大きな空孔も多くなると吸水率は増加するが、
耐光堅牢度が悪くなる、光沢がなくなる等の問題があり
、10%〜30%がより好ましい。
比較的大きな空孔が10%以上あるのが好ましい。しか
し、この大きな空孔も多くなると吸水率は増加するが、
耐光堅牢度が悪くなる、光沢がなくなる等の問題があり
、10%〜30%がより好ましい。
繊維表面の凹凸部とは、繊維の製造段階において、ゲル
状の繊維集合体を延伸して表面を陥没させたものや、異
形紡口によって形成したものや、後加工工程で熱、プラ
ズマ、低温破壊等で形成したものである。その寸法は長
さ200μ以下、幅5μ以下の大きさの範囲であり、そ
の表面から繊維径の兎程度の深さのものが一面に分布し
ているものがよい。
状の繊維集合体を延伸して表面を陥没させたものや、異
形紡口によって形成したものや、後加工工程で熱、プラ
ズマ、低温破壊等で形成したものである。その寸法は長
さ200μ以下、幅5μ以下の大きさの範囲であり、そ
の表面から繊維径の兎程度の深さのものが一面に分布し
ているものがよい。
凹凸部は大きなもの程、抗ピリング性が良いが、紡績時
の繊維切断やフライの発生が多くなる等の問題がある。
の繊維切断やフライの発生が多くなる等の問題がある。
好ましくは繊維表面に長さ0.1μ〜100μ、最大幅
0.01μ〜3μの凹部がランダムに存在するのが好ま
しい。より好ましくは、長さ1μ〜100μ最大幅O6
1μ〜3μである。その数は単繊維20朋当り、1個以
上、10個以下が好ましい。
0.01μ〜3μの凹部がランダムに存在するのが好ま
しい。より好ましくは、長さ1μ〜100μ最大幅O6
1μ〜3μである。その数は単繊維20朋当り、1個以
上、10個以下が好ましい。
また、本発明に用いる繊維は上記特徴に加えて繊維の横
断面における長軸の長さが30μ以上で、偏平率γ(γ
=長軸の長さ÷短軸の長さ)が2.0〜15,0である
ことが好ましく特に、太デニールにおいて丸断面のもつ
剛性、ガサツキ感を改善するとともに、先細尖端部の長
さを長くし、よりソフトでなめらかな風合と目に見えて
先細にすることによって天然獣毛調高緑感に富む先細尖
端を有する繊維を得ることができる。
断面における長軸の長さが30μ以上で、偏平率γ(γ
=長軸の長さ÷短軸の長さ)が2.0〜15,0である
ことが好ましく特に、太デニールにおいて丸断面のもつ
剛性、ガサツキ感を改善するとともに、先細尖端部の長
さを長くし、よりソフトでなめらかな風合と目に見えて
先細にすることによって天然獣毛調高緑感に富む先細尖
端を有する繊維を得ることができる。
この発明の繊維の少なくとも一端の斜め切シした先端の
傾き角θは70度以下とする必要がある。θは小さくな
ればなる程、先端は細く尖った形状になり弓形の異形度
も増し、その風合はタッチがなめらかでかつソフトにな
るが、小(7) さくしすぎると断面積が低下し繊維切断及びそれによる
フライが発生する等の問題がある。繊維切断及びそれに
よるフライの発生を少なくするためには先端の傾き角(
θ)がθ≧5°であることが好ましい。一方、風合を、
タッチがなめらかでかつソフトにするためには先端の傾
斜角度(θ)がθ≦45°であることが好ましく、より
好ましくは10°≦θ≦30°であり、風合、紡績性を
はじめとする後加工性にすぐれた斜めに切断した先細尖
端繊維が得られる。
傾き角θは70度以下とする必要がある。θは小さくな
ればなる程、先端は細く尖った形状になり弓形の異形度
も増し、その風合はタッチがなめらかでかつソフトにな
るが、小(7) さくしすぎると断面積が低下し繊維切断及びそれによる
フライが発生する等の問題がある。繊維切断及びそれに
よるフライの発生を少なくするためには先端の傾き角(
θ)がθ≧5°であることが好ましい。一方、風合を、
タッチがなめらかでかつソフトにするためには先端の傾
斜角度(θ)がθ≦45°であることが好ましく、より
好ましくは10°≦θ≦30°であり、風合、紡績性を
はじめとする後加工性にすぐれた斜めに切断した先細尖
端繊維が得られる。
本発明の繊維としては、ポリアミド系、ポリエステル系
、ポリアクリル系、ポリ変性アクリル系、ポリウレタン
系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニルアルコール系等の合
成繊維、アセテート系等の半合成繊維、レーヨン系等の
再生人造繊維等が用いられるが、アクリル系合成繊維、
アセテート系等の半合成繊維、レーヨン等の再生人造繊
維が特に好ましく用いられる。
、ポリアクリル系、ポリ変性アクリル系、ポリウレタン
系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニルアルコール系等の合
成繊維、アセテート系等の半合成繊維、レーヨン系等の
再生人造繊維等が用いられるが、アクリル系合成繊維、
アセテート系等の半合成繊維、レーヨン等の再生人造繊
維が特に好ましく用いられる。
次に本発明の繊維の製造方法について説明する。先ず繊
維束として単繊維デニール0.1d〜100dから構成
されるトータルeデニール′50d〜200万dにいた
るマルチフィラメントやトウが一般に使用される。更に
、上記連続繊維の束と短繊維からなる繊維束との混合体
、他種繊維との混合体にも適用できる。
維束として単繊維デニール0.1d〜100dから構成
されるトータルeデニール′50d〜200万dにいた
るマルチフィラメントやトウが一般に使用される。更に
、上記連続繊維の束と短繊維からなる繊維束との混合体
、他種繊維との混合体にも適用できる。
繊維束を構成する単繊維表面に凹凸部及び/又は繊維内
部に空孔を有する繊維束に一5℃以下の媒体に接触させ
つつ、又は接触させた後直ちに、延伸力及び/又は剪断
力を与え、繊維束を構成する各単繊維を切断することに
より本発明の繊維を得ることができる。又、繊維表面か
ら繊維ff(D V4程度の深さの凹部を有する繊維や
、0.5〜10μの大きさの空孔を有する繊維で構成さ
れた繊維束を用いることにより5〜25℃の雰囲気下で
切断しても本発明の繊維を得ることができる。
部に空孔を有する繊維束に一5℃以下の媒体に接触させ
つつ、又は接触させた後直ちに、延伸力及び/又は剪断
力を与え、繊維束を構成する各単繊維を切断することに
より本発明の繊維を得ることができる。又、繊維表面か
ら繊維ff(D V4程度の深さの凹部を有する繊維や
、0.5〜10μの大きさの空孔を有する繊維で構成さ
れた繊維束を用いることにより5〜25℃の雰囲気下で
切断しても本発明の繊維を得ることができる。
なお切断は延伸力及び/または剪断力のほかに別の切断
力を併用しても差支えない。また冷却域に供給するトウ
またはフィラメント等の状態は一定の幅に均一に単繊維
を分繊しながら厚(8) みを整えたものが好ましい。このように切断された不連
続繊維の束としては具体的には、スライバー、粗糸、直
紡系紡績糸がある。
力を併用しても差支えない。また冷却域に供給するトウ
またはフィラメント等の状態は一定の幅に均一に単繊維
を分繊しながら厚(8) みを整えたものが好ましい。このように切断された不連
続繊維の束としては具体的には、スライバー、粗糸、直
紡系紡績糸がある。
このような凹凸あるいは空孔を有する繊維を切断してな
ったこの発明の繊維の先端形状は、より詳細に示すと第
5図のごとくなりその傾き角θはθ≦70°となる。す
なわち、牙6図(a)図1 のものは繊維軸に対し傾斜
角θのほぼ一平面の断面を有し% (b) 、 (C)
、 (d) 、 (8)図のものは先端は傾斜角θの
略一平面をなすが、その基端に繊維軸に直角あるいは傾
斜角θと反対方向に傾斜した切断面を有している。(d
−1)は(d)の相手サイドである。(f)図のものは
繊維軸に対し略四方向に傾いた不連続の2つの切断面と
その間に喰込み面を有している。ここで傾き角θは側面
図において先端を形成している2つの直線によってつく
られた角度をいう。例えば、アクリル系合成績#(旭化
成工業社製、カシミロン)6dのものを切断してなった
この繊維の断面形状の頻度’fi (a) > (b)
> (c) > (a) 、 、′i0≦θ≦30″
J□″)範囲に大部分が含まれる。また、15dのもの
を切断した場合は、(1))が多く、(1)) 、 (
a)で大部分を占め3°≦θ≦30°の範囲となる。キ
ュプラ繊維(無化成社製ベンベルグ)3dの場合は、(
a)のものが多く、10°≦θ≦50°に大部分が含ま
れる。
ったこの発明の繊維の先端形状は、より詳細に示すと第
5図のごとくなりその傾き角θはθ≦70°となる。す
なわち、牙6図(a)図1 のものは繊維軸に対し傾斜
角θのほぼ一平面の断面を有し% (b) 、 (C)
、 (d) 、 (8)図のものは先端は傾斜角θの
略一平面をなすが、その基端に繊維軸に直角あるいは傾
斜角θと反対方向に傾斜した切断面を有している。(d
−1)は(d)の相手サイドである。(f)図のものは
繊維軸に対し略四方向に傾いた不連続の2つの切断面と
その間に喰込み面を有している。ここで傾き角θは側面
図において先端を形成している2つの直線によってつく
られた角度をいう。例えば、アクリル系合成績#(旭化
成工業社製、カシミロン)6dのものを切断してなった
この繊維の断面形状の頻度’fi (a) > (b)
> (c) > (a) 、 、′i0≦θ≦30″
J□″)範囲に大部分が含まれる。また、15dのもの
を切断した場合は、(1))が多く、(1)) 、 (
a)で大部分を占め3°≦θ≦30°の範囲となる。キ
ュプラ繊維(無化成社製ベンベルグ)3dの場合は、(
a)のものが多く、10°≦θ≦50°に大部分が含ま
れる。
次に、本発明の繊維を含む不連続繊維の束の製造例を図
面により説明する。第1図において繊維表面に凹凸部お
よび/または内部に空孔を有している連続繊維の束1を
一定の幅に均一に単繊維を分離しながら厚みを整供給し
、バック・ローラー3とミドル・ローラー4の間に設け
た、牽切熱の除去装置2にて牽切熱を除去し繊維束1を
室温に保ちつつバックeローラー3とミドル・ローラー
4の間で繊維束1に引張応力を与えて切断し、不連続繊
維の束6とした後、フロント・ローラー5にて、適長繊
維を切断し所定のステープル・ダイヤグラムとした後コ
イラー7にてケンス8に収納するものである。
面により説明する。第1図において繊維表面に凹凸部お
よび/または内部に空孔を有している連続繊維の束1を
一定の幅に均一に単繊維を分離しながら厚みを整供給し
、バック・ローラー3とミドル・ローラー4の間に設け
た、牽切熱の除去装置2にて牽切熱を除去し繊維束1を
室温に保ちつつバックeローラー3とミドル・ローラー
4の間で繊維束1に引張応力を与えて切断し、不連続繊
維の束6とした後、フロント・ローラー5にて、適長繊
維を切断し所定のステープル・ダイヤグラムとした後コ
イラー7にてケンス8に収納するものである。
第2図はバック・ローラー3とミドル・ローラー4の間
に設けた水冷ローラー9で繊維束1を冷却した後、ミド
ル・ローラー4とフロント・ローラー5の間tこ設けた
補助牽切装置10にて切断して不連続繊維の束6とする
ものである。
に設けた水冷ローラー9で繊維束1を冷却した後、ミド
ル・ローラー4とフロント・ローラー5の間tこ設けた
補助牽切装置10にて切断して不連続繊維の束6とする
ものである。
11はデリベリ−・ローラーを示す。
実施例1
アクリル系合成繊維6dについて繊維の製造段階で、A
)微細な空孔および、製造段階で異種物質を混合し繊維
を形成した後、異種混合物を取り除いた、B)大きな空
孔を下記の如く、様々な体積割合で製造した後、室温で
延伸力を与えて牽切して得られた繊維の特徴について調
べた。
)微細な空孔および、製造段階で異種物質を混合し繊維
を形成した後、異種混合物を取り除いた、B)大きな空
孔を下記の如く、様々な体積割合で製造した後、室温で
延伸力を与えて牽切して得られた繊維の特徴について調
べた。
また、製造段階で繊維に物理加工を施し、C)表面に凹
部を与えた繊維についても室温で牽切した後の特徴を調
べた。また、その紡績性、編地での抗ピリング性につい
て評価した。
部を与えた繊維についても室温で牽切した後の特徴を調
べた。また、その紡績性、編地での抗ピリング性につい
て評価した。
結果1
A)微細な空孔の大きさ:直径0.1μ以下(+−)
このように、微細な空孔が多くなると吸水率は増大する
が、体積割合で50%を越えると失透した光沢のないも
のになる。また、先細尖端繊維の傾き角θは5°〜15
°であった。
が、体積割合で50%を越えると失透した光沢のないも
のになる。また、先細尖端繊維の傾き角θは5°〜15
°であった。
結果2
B)大きな空孔:直径2〜3μ
室温において牽切しても、比較的大きな空孔が10%以
上あると先細尖端繊維の発生率は15%以上が得られる
。また、吸水率も増加する。
上あると先細尖端繊維の発生率は15%以上が得られる
。また、吸水率も増加する。
(12)
失透は大きな空孔の場合、1b較的に少ないが、40%
を越えると大きくなる。耐光堅牢度も低下する。抗ピリ
ング性は若干良くなるが、その効果は小さい。
を越えると大きくなる。耐光堅牢度も低下する。抗ピリ
ング性は若干良くなるが、その効果は小さい。
結果3
C)表面の凹部:単繊維20闘当り4.2ケ長さ10μ
〜100μ、最大幅2μ 表面にランダムに分布 深さ表層より8μ 大きな空孔:直径2〜3μ(30,1%体積割合)この
ように表面に長さ10μ〜100μ、最大幅2μで深さ
8μ程度にまでランダムに凹部が存在するとその先細尖
端の発生率は大きくなる。
〜100μ、最大幅2μ 表面にランダムに分布 深さ表層より8μ 大きな空孔:直径2〜3μ(30,1%体積割合)この
ように表面に長さ10μ〜100μ、最大幅2μで深さ
8μ程度にまでランダムに凹部が存在するとその先細尖
端の発生率は大きくなる。
また抗ピリング性も向上する。
実施例2
また、表面に深さ4μ、長さ10μ〜100μ、最大幅
2μの凹部を学繊維20朋当り5.1個有するとともに
横断面が偏平率2.5であるアクリ埠ベ ル系合成゛維6dからなる60万dのトウを第1図の装
置により室温で牽切して得られた先細尖端繊維の特徴お
よび、その不連続繊維の束を通常の梳毛工程を経て、紡
績糸となした後、ジャージを編成しその抗ピリング性を
測定した。
2μの凹部を学繊維20朋当り5.1個有するとともに
横断面が偏平率2.5であるアクリ埠ベ ル系合成゛維6dからなる60万dのトウを第1図の装
置により室温で牽切して得られた先細尖端繊維の特徴お
よび、その不連続繊維の束を通常の梳毛工程を経て、紡
績糸となした後、ジャージを編成しその抗ピリング性を
測定した。
結果
先細尖端繊維の形状はその尖端部の傾き角θが3≦θ≦
15°に大部分が含まれる。また、その吸水率は20.
6%であり、天然獣毛調の先細に加えて吸水率も天然の
ものに近いものを得ることができた。更に、編地の抗ピ
リング性も5級とすぐれており、その風合も繊維自体が
偏平でかつ先端が先細であるので、ガサツキ感がなく、
先細尖端部の長さが長いので、よりタッチがソフトでな
めらかなものが得られた。
15°に大部分が含まれる。また、その吸水率は20.
6%であり、天然獣毛調の先細に加えて吸水率も天然の
ものに近いものを得ることができた。更に、編地の抗ピ
リング性も5級とすぐれており、その風合も繊維自体が
偏平でかつ先端が先細であるので、ガサツキ感がなく、
先細尖端部の長さが長いので、よりタッチがソフトでな
めらかなものが得られた。
この発明は以上の通りで、繊維表面に凹凸部および/ま
たは内部に空孔を有する先細尖端繊維であり、■毛皮の
毛のようにタッチがソフトでなめらかな風合と弾性を備
え、■同時に高い吸水性と抗ピリング性を具備している
。この■、■の特性一体となり、従来の化学繊維にはみ
られない優れた性能を発現する。
たは内部に空孔を有する先細尖端繊維であり、■毛皮の
毛のようにタッチがソフトでなめらかな風合と弾性を備
え、■同時に高い吸水性と抗ピリング性を具備している
。この■、■の特性一体となり、従来の化学繊維にはみ
られない優れた性能を発現する。
牙1図、第2図はそれぞれこの発明になる先細尖端繊維
の束の製造例を示す製造工程図、牙3図(a)、 (1
))、(C1,(d)、 (cl−1)、 (el)、
(f)はこの先細尖端繊維の先端形状を示す側面拡大図
である。 1・・連続繊維束、2・・牽切熱の除去装置、3・1バ
ツク・ローラー、4・−ミドル・ローラー、5・・フロ
ント・ローラー、6・・不連続繊維の束、7・・コイラ
ー、8・・ケンス、9・・水冷ローラー、10・・補助
牽切装置、11・・デリベリ−・ローラー。 第1図 第3図
の束の製造例を示す製造工程図、牙3図(a)、 (1
))、(C1,(d)、 (cl−1)、 (el)、
(f)はこの先細尖端繊維の先端形状を示す側面拡大図
である。 1・・連続繊維束、2・・牽切熱の除去装置、3・1バ
ツク・ローラー、4・−ミドル・ローラー、5・・フロ
ント・ローラー、6・・不連続繊維の束、7・・コイラ
ー、8・・ケンス、9・・水冷ローラー、10・・補助
牽切装置、11・・デリベリ−・ローラー。 第1図 第3図
Claims (1)
- 繊維表向に凹凸部および/または内部に空孔を有してい
るとともに、繊維の少なくとも一端が先細尖端であり、
その先端を形成する傾き角θが70度以下であることを
特徴とする先細尖端繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5764383A JPS59187613A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | 先細尖端繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5764383A JPS59187613A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | 先細尖端繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59187613A true JPS59187613A (ja) | 1984-10-24 |
Family
ID=13061569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5764383A Pending JPS59187613A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | 先細尖端繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59187613A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50132214A (ja) * | 1974-04-02 | 1975-10-20 | ||
JPS50132215A (ja) * | 1974-04-02 | 1975-10-20 | ||
JPS5331894A (en) * | 1976-09-06 | 1978-03-25 | Mitsubishi Rayon Co | Production of animal wool like acrylic fiber |
JPS5331816A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-25 | Teijin Ltd | Polyester tows for tow system spinning |
JPS55158321A (en) * | 1979-05-30 | 1980-12-09 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Acrylic synthetic fiber and its production |
-
1983
- 1983-04-01 JP JP5764383A patent/JPS59187613A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50132214A (ja) * | 1974-04-02 | 1975-10-20 | ||
JPS50132215A (ja) * | 1974-04-02 | 1975-10-20 | ||
JPS5331816A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-25 | Teijin Ltd | Polyester tows for tow system spinning |
JPS5331894A (en) * | 1976-09-06 | 1978-03-25 | Mitsubishi Rayon Co | Production of animal wool like acrylic fiber |
JPS55158321A (en) * | 1979-05-30 | 1980-12-09 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Acrylic synthetic fiber and its production |
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