JPS5918667Y2 - 低インダクタンス電解コンデンサ - Google Patents

低インダクタンス電解コンデンサ

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JPS5918667Y2
JPS5918667Y2 JP1974032504U JP3250474U JPS5918667Y2 JP S5918667 Y2 JPS5918667 Y2 JP S5918667Y2 JP 1974032504 U JP1974032504 U JP 1974032504U JP 3250474 U JP3250474 U JP 3250474U JP S5918667 Y2 JPS5918667 Y2 JP S5918667Y2
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JP
Japan
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electrolytic capacitor
lead
inductance
anode
cathode
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Expired
Application number
JP1974032504U
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JPS50121956U (ja
Inventor
孝義 村中
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 一般に電解コンデンサの用途拡大および使用電気機器の
回路変更によって高周波(数百KHz−数MHz)での
特性が要求されるようになってきた。
しカル、従来の構造の電解コンデンサでは巻回式の欠点
であるインダクタンス分が′、高周波ではインピーダン
スに無視できない程に現われてきて、十分回路機能をは
たせなくなる。
この電解コンテ゛ンサのインピーダンスは次式により表
わされる。
上記の式でも明らかなように、電解コンデンサの周波数
特性で要求されるのは、より少ないインピーダンスZで
ある。
そして、その低減策は抵抗R分をより少なくするための
策とインダクタンスL分の低減である。
ここで問題とするのは、インダクタンスL分であり、高
周波(特に数十KHz以上)においては、インピーダン
スZの値を左右する値に大きくなってくる。
この低減策として、積層型などが考えられているが、現
行の主流である巻回式の構造でより低く抑えることがで
きないかを検討した結果、従来の2端子構造では無理が
あり、入力側端子と出力側端子とに分割した複数端子構
造がより改良されることが判かつてきた。
その構造は従来より抵抗R分を下げる目的で端子を複数
にして一つの外部端子にまとめられていた構造とみかけ
上はたいした差はないものである。
しかしながら、その高周波特性は大きく優れるものをも
っており、新規性の高いものである。
本考案はこの技術思想に基づくものであり、この技術に
改良を加えて、さらに効果の向上を計るものである。
以下、本考案の一実施例を第1図〜第5図の図面により
説明する。
まず、本考案の基本的考え方について説明すると、アル
ミ電解コンデンサのf(周波数)対Z(インピーダンス
)特性は、前述のように で表わされる。
この式から、ωL−1/ωCとなるfの時にZが最小と
なる。
捲回式で同一方向端子形の構造のものでは、10KHz
〜100 KHzでZが最小となるが一般的である。
しかし、スイッチング電源では、100 KHz以上の
周波数が扱われるため、低インダクタンスの電解コンデ
ンサが望まれる。
低インダクタンスのための設計は、構造にポイントがあ
る。
すなわち、■eの電極およびリード線をコイルと仮定し
、そこに流れる電流によって生じる磁界によって、逆に
流れる電流が阻害される誘導リアクタンスωLを最小に
することにある。
このためには、同軸に巻かれた■○の電極およびリード
線を正しく、密着して対向させることにある。
これにより、電流によって生じる磁界が互いに打消すよ
うに働き、結果としてインダクタンスの発生が最小限度
に抑えられるからである。
本考案はこの基本的な考え方を具現化したものであり、
四端子構造を持ったスタックドフォイル(積層型)や貫
通型と同一理論に基づくものである。
まず、R(等個直列抵抗)は、電極を2分割にし、それ
ぞれに引出しリードを接続することによって低減を図っ
ている。
次に、低インダクタンス化については、■eの電極およ
びリード線を正しく密着させ、外部端子まで導びいてい
ることを併せて、本考案では、■極箔同士および○極箔
同士を重ね合せて巻回してコンデンサ素子を構成してい
るところにある。
これは、同一電極箔においても、電流の流れを変え、生
ずる磁界の打消し、さらには端子およびリードをクロス
させることによる磁界の打消しを目的としたものである
すなわち、本考案の構造によって、発生する磁界を打消
し合せ、低インダクタンス化という効果を導きだしたも
のである。
まず、第1図に示すように陽極箔1,2および陰極箔3
.4は2分割され、それぞれに引出し導体5゜5’、6
.6’が接続されている。
次に、セパレータ7を介して一般の巻取り方法によって
巻取られるのであるが、ここで2分割された同一の陽極
箔1,2同志、陰極箔3,4同志は、引出し導体5.5
’、6.6’の接続部を含まない範囲において巻回方向
の端部が部分的に重ね合わされた形となり、位置が固定
される。
この場合、重ね合わされた部分に隔離紙を挿入する場合
もあるが、この電解コンデンサが、特に多く使用される
低圧(5〜30■)においては、その電位差は殆んど無
視できるので、あえて挿入する必要がない場合もある。
また、重ね合せの面積については、特性および製造を考
慮した場合、1〜5cmの範囲が適当である。
また、陽極箔1,2と陰極箔3,4の引出し導体5.5
’、6.6’の位置はできるだけ対向するように取付け
ることが、よりインダクタンスを抑える重要なポイント
でもあり、かつこの引出し導体5.5’、6.6’間に
は隔離紙12が挿入される。
このようにして巻取られたコンデンサ素子8は2つの陽
極の引出し導体5.5’、6.6’を備えたことになり
、ケース13に収納され、このケース13の開口部に封
着した端子板14の外部端子9.9’、10.10’に
接続される。
すなわち、前記引出し導体5.5’、6.6’は入力、
出力端子として分割された外部端子9.9’。
10、10’に接続される。
そして、外部端子9.9’、 10.10’の■−■お
よびe−0間は短絡導体11によって予め接続されてい
るが、または短絡導体を部品として備えた4端子構造と
なっている。
この本考案の構造は一見従来の多引出し構造の電解コン
テ゛ンサに類以するものであるが、大きく優れている点
は、この構造であると、リプル電流とそれを含んだ直流
電流とがうまく分流し、インピーダンス的に低い電解コ
ンテ゛ンサ側にリプル電流が流れ込みフィルターされる
すなわち、陽極側の引出し導体5,5′同志、陰極側の
引出し導体6,6′同志が重なり合うため、陽極間、陰
極間および陽極。
陰極間の重なり合う部分の電流の流れは互いに相反する
こととなり、これによってこの電流による磁界の発生も
相反して打消し合うこととなるため、陽極、陰極がイン
ダクタンス分をそのリプル電流が作る磁界によってうま
く打消すように働き、高周波においてもインダクタンス
が低く抑えられることになる。
この方式の電解コンデンサを従来の電解コンデンサと比
較すると、まず周波数−インピーダンス特性においては
第5図のように高周波領域において優れた特性を有し、
実際セットとして用いたスイッチングレギュレータ(5
V−25A)のりプル電圧は従来50mV〜100mV
P−Pであったのが25mV〜50mVP−Pと半減し
、その効果の大きいことを実証づけた。
このように本考案の低インダクタンス電解コンテ゛ンサ
は、高周波においてもインダクタンスを低く抑えること
ができるという実用的価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の低インダクタンス電解コンデンサの一
実施例を示す要部素子の内部巻取り構造を示す説明図、
第2図は本考案の一実施例による低インダクタンス電解
コンテ゛ンサの上面図、第3図は第2図のx−x’線で
切断した断面図、第4図は第2図のY−Y’線で切断し
た断面図、第5図は本考案と従来の電解コンデンサのイ
ンピーダンス特性比較図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも2分割された陽極箔および陰極箔それぞれに
    引出し導体を接続するとともに、その陽極箔同志および
    陰極箔同志を前記引出し導体の接続部を含まない範囲に
    おいて巻回方向の端部を部分的に重ね合せて巻回するこ
    とによりコンデンサ素子を構威し、かつそのコンデンサ
    素子の前記引出し導体を入力側端子および出力側端子と
    して引出してそれぞれの外部端子に接続するとともに、
    その外部端子の陽極側同志および陰極側同志を短絡導体
    により接続した低インダクタンス電解コンデンサ
JP1974032504U 1974-03-20 1974-03-20 低インダクタンス電解コンデンサ Expired JPS5918667Y2 (ja)

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JP1974032504U JPS5918667Y2 (ja) 1974-03-20 1974-03-20 低インダクタンス電解コンデンサ

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS50121956U JPS50121956U (ja) 1975-10-04
JPS5918667Y2 true JPS5918667Y2 (ja) 1984-05-30

Family

ID=28143734

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4885315A (ja) * 1972-02-16 1973-11-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4885315A (ja) * 1972-02-16 1973-11-12

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Publication number Publication date
JPS50121956U (ja) 1975-10-04

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