JPS5918399B2 - 有機ゲルマニウム重合体の製造方法 - Google Patents

有機ゲルマニウム重合体の製造方法

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JPS5918399B2
JPS5918399B2 JP53021993A JP2199378A JPS5918399B2 JP S5918399 B2 JPS5918399 B2 JP S5918399B2 JP 53021993 A JP53021993 A JP 53021993A JP 2199378 A JP2199378 A JP 2199378A JP S5918399 B2 JPS5918399 B2 JP S5918399B2
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Description

【発明の詳細な説明】 5 本発明は、医薬として重要な治療効果を有する水溶
性有機ゲルマニウム重合体に関するものである。
有機ゲルマニウム化合物は、薬理活性の面で近年著るし
く注目されてきており、特公昭49一02964号、特
開昭48−61431号、特公昭46−21855号、
特公昭46−2498号等の特許公報に開示されている
が、これらの特許公報にその製法が開示されている有機
ゲルマニウム化合物は、(GeCH2CH2CO2H)
203で示さ5 れる低分子化合物である。
本発明者らは、有機ゲルマニウム化合物の薬理活性に注
目し、上記式(GeCH2CH2C02H)203、1
部で示される低分子化合物以外の有機ゲルマニウム化合
物の合成に鋭意研究を重ねた結果ここに新規有機ゲルマ
ニウム化合物を見い出し本発明を完成するに至つた。
本発明は、 一般式 又は 〔式中、Aは、水素、炭素数1〜3個のアルキル基、−
COOH)− COOR(Rは炭素数1〜3個・のア
ルキル基である。
)又は [ 11であり、Bは、水素又は炭素数1〜3
個のアルキル基であり、zは、水酸基、炭素数1〜3個
のアルコキシ基、又は炭素数1〜3個のアルキル基であ
り、nは、3以上の整数である。〕で示される水溶性有
機ゲルマニウム重合体に関するものである。
上記一般式()及び()により示される有機ゲルマニウ
ム重合体の.うち、特にAが水素、メチル基、−COO
H又は工 狙であり、Bが水素又はメチル基であり、z
が水酸基、メトキシ基、エトキシ基又はメチル基である
ものが好まし()。
本発明の化合物の製造例を反応式により示すと以下の如
くになる。
(Mは、金属又はアンモニウムイオンである)反応式(
1)、(2)、(3)におけるA.B、X及びzは、上
記定義と同一であり、又、反応式(3)における低分子
重合体が、本発明の目的化合物である一般式()及び(
)で示される有機ゲルマニウム重合体である。
以下上記の反応式(1)、(2)及び(3)に基づいて
本発明の化合物の製造例を詳説する。
二酸化ゲルマニウムは、・・ロゲン化水素酸中で次亜リ
ン酸又はその塩(金属塩又はアンモニウム塩であるのが
好ましい。)で還元されて、ゲルマニウム原子は、2価
になり、ニハロゲン化ゲルマニウムを生ずるが、このも
のは、ゲルマニウム原子が4価である三ハロゲン化水素
ゲルマニウムとハロゲン化水素酸中で平衡にある。そし
て、この三ハロゲン化水素ゲルマニウムも水溶液中で反
応式(1)の右末端に示した解離型と平衡にあると考え
られている(反応式(1)参照)。この反応液は、水で
希釈することにより、ハロゲルマニウムーリン酸コンプ
レツクスを単離することができるので、この平衡系にリ
ン酸の寄与も考えられる。この様にして生成されたゲル
マニウム試薬に分極した不飽和化合物、即ち一般式(式
中、A.B及びZは、上記に記載の通り。
)で表わされる化合物を加えると、白色結晶の一般式(
式中、A.B.X及びZは、上記に記載の通り。
)で表わされる化合物が高収率で生じる(反応式(2)
参照)。上記の如く、反応式(1)で得られたハロゲル
マニウムーリン酸コンプレツクスは、安定に単離可能で
あるので、予め反応式(1)によりこのコンプレツクス
を調製し単離しておくことができる。そして、反応式(
2)の反応を行ないたいときにこのコンプレツクスを有
機溶媒又は水に加え、ハロゲン化水素で処理することに
より得られた溶液を一般式(1)で表わされる化合物と
反応させて、一般式()の化合物を得ることもできる。
一般式()で示される化合物をアヤトン又は水と混合す
る他の有機溶媒(セロソルブ、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジグラ
イム、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等
)に溶解し、次いで得られた溶液に水を加えると、本発
明の化合物である低分子重合体が白色結晶で得られる(
反応式(3)参照)。
この低分子重合体は、水に比較的に良く溶解する。この
低分子重合体は一般式 又は (式中、A.B.Z及びnは、上記に記載の通り。
)で示される本発明の化合物である。本発明の化合物は
、従来より公知の (GeCH2CH2CO2H)203と別異な新規化合
物であることが、赤外線吸収スペクトル、粉末X線回析
スペクトル等により明らかとなつている。
本発明による上記化合物は重要な医薬としての効果を有
し、以下に示す種々の異常な生理的症状に対する処置の
ために使用し著るしい効果を示す。(1)精神科神経科
領域てんかん、うつ反応、精神分裂病、無力性神経症、
易疲労症(眼性疲労を含む)、偏頭痛、ならびに末梢神
経炎、脳出血後遺症の神経麻痺の回復(2)代謝障害 脂肪代謝異常に対する正常化機能と糖代謝異常の正常化
機能作用(3)心、血管系 一日投与量60η〜90ワ又は症状によりそれ以上の投
与量により高血圧に対して降圧作用を認める。
狭心症、心不全等心機能異常に対する改善作用がある(
心電図異常の改善がある)。抗出血作用ならびに血液循
環に対する促進作用、神経循環衰弱症の改善、肺水腫の
症状改善がある。薬物投与の期間は最短1ケ月、最も長
くて6ケ月以上で効果をみとめるに充分である。(4)
消化器系消化管系の潰瘍の恢復修繕作用と大腸機能の制
禦作用がみとめられる。
(5)皮膚疾患 青年性扁平枕贅、脂漏性湿疹、慢性湿疹、褥瘉、尋常性
痙瘉、帯状水庖疹、ウイルス性疾患、アトピ一性皮膚炎
(6)アレルギ一性疾患 気管支喘息、中毒疹、尋麻疹、膠原性疾患(7)腎機能 甚大な利尿効果を認める。
ネフローゼ症候群の改善。(8)肝機能障害の改善 急性・慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝がんの症状の改善
があり、特に1週間后より脱水の現象が出現する。
(9)産科・小児科領域の疾患 妊娠・授乳中の栄養代謝障害に治効、乳児の発育障害、
早熟児網膜症、自家中毒に治効を示す。
(自)他の薬物の長期投与の際に60ワ〜90〜以上を
併用すると副作用の低減効果、また併合剤との相乗効果
あり。
QO一般的疲労、倦怠と無気力に対して有効。
(自)神経性疾患(a)脳波ではスローバースト(Sl
OWbUrSt)は抑制されないが、てんかん特有スパ
イク波は消失させることが出来た。
(b) うつ病状態 (c)分裂症状態 (d)自律神経失調症状態 以上の(b)〜(d)は90即以上を症状の重篤度に応
じ服用すれば、服用後症状の改善がみとめられる。
(e)偏頭痛 60m9以上の服用で症状の改善又は消失がみとめられ
る。
(f)多発性神経炎 90W9以上の投与量を症状の重篤度に応じ服用すれば
症状の改善又は消失がみとめられこれらの化合物は、経
口投与、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、直腸内投
与の投与ルートにより与えられる。
これらの化合物は又、軟膏などの直接な応用型式で皮膚
に用いられる。
経口投与量の場合、1日量0.1m9/K9/Day〜
60mf/Kg/Dayで充分な効果を発現し、静脈内
注射では0.02〜/Kg/Day〜20TII?/K
9/Dayl皮下注射の場合と筋肉内注射を行う場合に
は0.04Tf!9/K9/Day〜30即/K9/D
ayで充分な効果を発現する。
直腸適用と軟膏として各種の基剤に0.1〜5%の割合
に混合する製剤がえられる。これら化合物の基礎的研究
上記の適応を裏付ける基礎的検討として自然発生高血圧
ラツトにおける血圧の降下、心臓重量の正常化と肝がん
による動物の死亡の抑制がみとめられる。
(1)肝がんによるどんりゆうラツトの死亡の抑制どん
りゆうラツトに腹水肝がんAH−66株を静脈内にうえ
、100W19/Kgを3日目より1日1回10日間経
口投与すると第1図の如く明かな肝がん死亡の抑制がみ
られた。
(2)自然高血圧ラツトに対する効果 自然高血圧ラツトに4ケ月に亘り1日100〜/K9を
経口投与し、7ケ月間後血圧を測定し、次いで殺して心
重量を測定すると次の如き明かな結果をえた。
これらの結果をまとめると次の如くなる(第1表及び第
2図参照)。
(1)実験開始前の血圧は対照群と実験群で差はない〜 (2) 126日投与の血圧をみると実験群のそれは明
かに対照群より低い。
(3) 126日目の心重量を比らべると実験群のそれ
は明かに対照群のものより低い。
以下実施例により本発明の化合物の製造例を詳説する。
実施例 1 3−トリクロロゲルミルプロピオン酸の二酸化ゲルマニ
ウムからの製造例濃塩酸600m1に二酸化ゲルマニウ
ム104.67(1モル)を懸濁させ、この液に約50
%濃度の次亜リン酸160m1(最小力価として1モル
)を撹拌しながら加える。
反応混合物は約3時間、攪拌下加熱還流するとすべて溶
解した透明な溶液となる。この溶液に攪拌下727(1
モル)のアクリル酸を加えると発熱する。反応が発熱反
応であるので、反応温度が50℃を超えない程度の速度
でアクリル酸の全量を加える。約半量のアクリル酸を滴
下した処で、結晶化のための種を入れる等して反応液か
ら結晶を析出させるのが良い。全量のアクリル酸を加え
てから0.5〜1時間撹拌を続け、冷後結晶を吸引▲取
し、結晶は減圧下乾燥する。又は未乾燥の結晶をエーテ
ル、メチレンクロリド、クロロホルム、ベンゼン等に溶
解してMgSO4等の乾燥剤で乾燥後溶媒を溜去して結
晶を得る。この様にして227t(90%収率)の白色
結晶が得られた。これをn−ヘキサンから再結晶して白
色針状晶を得たが、このものの融点は、83.5〜86
℃であつて、文献値と一致し、元素分析値、赤外線吸収
スペクトル、核磁気共鳴スペクトルも、3−トリクロロ
ゲルミルプロピオン酸の構造を裏付けた。なお、次亜リ
ン酸の代りに次亜リン酸金属塩又はアンモニウム塩を用
いた場合にも同様に3−トリクロロゲルミルプロピオン
酸が得られた。
更にアクリル酸の代りに、一般式(1)で表わされる他
の不飽和化合物を用いた場合にも、対応する一般式()
で表わされる化合物が下表の如く得られた。実施例 2 3−オキシゲルミルプロピオン酸低分子重合体(への製
造例(1)水と混じ合う溶媒であるアセトン1.3eに
252t(1モル)の3−トリクロロゲルミルプロピオ
ン酸を溶解させ、この溶液に水1.3eを攪拌しながら
加える。
白色の毛状結晶が析出するが反応液はi昼夜放置して後
、吸引して結晶を▲取する。得られた結晶はアセトンの
溶媒でよく洗浄し、減圧下乾燥する。白色針状晶の Z
分子重合体が144f(85%収率)得られた。この重
合体の赤外線吸収スペクトルを第4図に示す。(2)
1・4−ジオキサン2.58m1に500〜(1.98
mm01)の3−トリクロロゲルミルプロピオン酸を溶
解させ、この溶液に水2.58m1を加えた。
24時間放置した後吸引して結晶を▲取する。
得られた結晶はアセトンでよく洗浄し、減圧下乾燥する
。白色こまかな針状晶の低分子重合体が310W19(
92.0%収率)得られごた。この重合体の赤外線吸収
スペクトルも、第4図に示すものと一致した。(3)ア
セトニトリル2.58WL1に500m9(1.98m
m01)の3−トリクロロゲルミルプロピオン酸を溶解
させ、この溶液に水2.58dを加えた。
ク24時間放置した後吸引して結晶を▲取する。得られ
た結晶はアセトンでよく洗浄し、減圧下乾燥する。白色
こまかな針状晶の低分子重合体が272!V(80.7
%収率)得られた。この重合体の赤外線吸収スペクトル
も、第4図のものと一致した。(4) N−N−ジメチ
ルホルムアミド2.58mtに500〜(1.98mm
01)の3−トリクロロゲルミルプロピオン酸を溶解さ
せ、この溶液に水2.58WL1,を加えた。
24時間放置した後吸引して結晶をr取する。
得られた結晶はアセトンでよく洗浄し減圧下乾燥する。
白色こまかな針状晶の低分子重合体が290T119(
86.1%収率)得られたこの重合体の赤外線吸収スペ
クトルも、第4図のものと一致した。以上の(1)〜(
4)で用いたアセトン等の溶媒の代りに、他の水と混和
し得る溶媒、例えばセロソルブ、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、ジグライム、ジメチルスルホキシド
等を用いても同様に低分子重合体が高収率で得られてい
る。
この低分子重合体の結晶は、320℃以下では分解も溶
融もしない。本発明の低分子重合体の粉末X線回析スペ
クトル、赤外線吸収スベクトルを第3,4図に示す。低
分子重合体は、水に比較的良く溶け、水に対する溶解度
は、約1t/100m1(25℃)であつた。実施例
3 3−トリクロロゲルミル−2−メチルプロピオン酸の二
酸化ゲルマニウムからの製造例濃塩酸2877!Llに
二酸化ゲルマニウム50f(0.478モル)を懸濁さ
せ、この液に約50%濃度の次亜リン酸76.5m1を
撹拌しながら加えた。
反応混合物を90〜95℃で約3時間加温撹拌した後室
温にもどし、撹拌下メタアクリル酸41.2V(0.4
78モル)を反応温度が50℃を超えない程度で加えた
。そのまま1時間撹拌を続け、冷後析出した結晶を吸引
沢取、得られた結晶をエーテルに溶解し、無水MgSO
4で乾燥後溶媒を留去して白色結晶114f7(89.
6%)を得た。これをn−ヘキサンから再結晶すると無
色針状晶が得られた。このものの融点は、85〜88℃
であつて、文献値(84〜86℃)と一致し、下記の赤
外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルも、3−ト
リクロロゲルミル−2−メチル−プロピオン酸の構造を
裏付けた。O恨、S、(COCl3);1.42d(J
−6.6)3H12.26m12H12.86〜3.2
6m1Hなお、次亜リン酸の代りに次亜リン酸金属塩又
はアンモニウム塩を用いた場合にも同様に3−トートリ
クロロゲルミル一2−メチルプロピオン酸が得られた。
実施例 4 3−オキシゲルミル−2−メチルプロピオン酸低分子重
合体の製造例水と混じ合う溶媒であるアセトン11.3
m1に2.317(0.0087モル)の3−トリクロ
ロゲルミル−2−メチル−プロピオン酸を溶解させ、こ
の溶液に水11.3m1を静かに加え、かるく撹拌した
後に室温にて8日間放置した。
析出した結晶を吸引沢取し、アセトンの溶媒でよく洗浄
し、乾燥する。白色針状晶の重合体が1.43y(89
.7%収率)得られた。又、アセトンの代りに他の水と
混じ合う溶媒(例えば、セロソルブ、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジグライム、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等)を用いても同様に上記重合体が高収率で得られ
ている。実施例 5 ン酸の製造例 濃塩酸18m1に二酸化ゲルマニウム3.147度の次
亜リン酸4,8m1を撹拌しながら加えた。
反応混合物を90〜95℃で約3時間加温撹拌した後室
温にもどし撹拌下クロトン酸2.58y(0.03モル
)を反応温度が50℃を超えない程度の速度で加えた。
そのまま1時間撹拌を続け冷後析出した結晶を吸引沢取
、得られた結晶をエーテルに溶解し、無水MgSO4で
乾燥後溶媒を留去して白色結晶6.977(87.3%
)を得た。これをn−ヘキサンから再結晶すると無色針
状晶が得られた。このものの融点は、82〜84℃であ
つて、文献値と一致し、下記の赤外線吸収スペクトル、
核磁気共鳴スペクトルも、3−トリクロロゲルミルプロ
ピオン酸の構造を裏付けた。なお、次亜リン酸の代りに
次亜リン酸金属塩又はアンモニウム塩を用いた場合にも
同様に3−トリクロロゲルミル−3−メチルプロピオン
酸が得られた。
実施例 6 3−オキシゲルミル3−メチルプロピオン酸低分子重合
体囚の製造例水と混じ合う溶媒であるアセトン9.5m
1に1.93t(0.00725モル)の3−トリクロ
ロゲルミル−3−メチルプロピオン酸を溶解させ、この
溶液に水9.5m1を静かに加え、かるく撹拌した後室
温にて8日間放置した。
析出した結晶を吸引沢取しアセトンの溶媒でよく洗浄し
、乾燥する。白色針状晶の重合体が1.132t(85
.0%収率)得られた。又、アセトンの代りに他の水と
混じ合う溶媒(例えば、セロソルブ、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジグライム、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等)を用いても同様に上記重合体が高収率で得られ
ている。実施例 7 塩化ゲルマニウム−リン酸コンプレツクスの単離例実施
例1で示したように、濃塩酸中で二酸化ゲルマニウムと
次亜リン酸との反応により得られた?くψτA′ン〉7
レ2 ′由′fカヨ湯1 ナRhくら方n》 A〉
自【6固体の塩化ゲルマニウム−リン酸コンプレツク
スが、析出する。
吸引f過により固体を得、これをアセトンで洗い、減圧
乾燥した。この固体は、水で洗うと着色するので、水洗
は避ける方が良い。1モル(104.6f)の二酸化ゲ
ルマニウムから136fのコンプレツクスが得られた。
このコンプレツクスはクロロゲルマニウム(Ce又はG
e)とリン酸とのコンプレツクスと考えられ有機ゲルマ
ニウム化合物の合成に有効な試薬である。実施例 8 塩化ゲルマニウム−リン酸コンプレツクスからのトリク
ロロゲルミル有機化合物の他の製造例実施例4で単離さ
れたコンプレツクスをエタノール、.メタノール、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、エーテル等の
溶媒に懸濁し、氷冷下乾燥塩化水素を吹き込んで飽和さ
せる。
水の時は濃塩酸を用いればよい。コンプレツクスは塩化
水素の吹き込みと同時に徐々に消失し、溶媒によつては
完全に透明な液となる。一般式1で示される不飽和化合
物を当モル量加えて、1時間加温(40〜60℃)し、
後処理すると、対応する一般式()のトリクロロゲルミ
ル有機化合物が得られる。 塩化水素が容易に付加する
不飽和化合物(1)の場合には、前述のコンプレツクス
の処理溶液を40〜60℃に1時間加温して過剰の塩化
水素を除いてから用いる。
対応するトリクロロゲルミル有機化合物()が下表の如
く得られた。実施例 9 トリクロロゲルミル有機酸エステルの製造例実施例1及
び4で得られた各種トリクロロゲルミル有機化合物のう
ち、トリクロロゲルミル有機酸をエステル化した。
エステル化は、各種トリクロロゲルミル有機酸を塩化水
素飽和のメタノール、エタノール等に溶解し、O〜60
℃の温度で2〜3時間反応させて得ることができ、例え
ばエチル−3−トリクロロゲルミルプロピオナートは、
上記の如く処理することにより、90%の収率で得られ
た(沸点94℃/5mnHg)。
実施例 10 実施例1の表の中欄に示されたトリクロルゲルミル有機
化合物、実施例8の表の中欄に示されたトリクロロゲル
ミル有機化合物及び実施例9により得られたトリクロル
ゲルミル有機酸エステルを実施例2に準じて処理するこ
とにより、対応する低分子重合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の化合物を用いた場合の肝がんによる
どんりゆうラツトの死亡抑制効果を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二酸化ゲルマニウムをハロゲン化水素酸中で次亜リ
    ン酸又はその塩で処理して得られたハロゲルマニウムリ
    ン酸コンプレックスを一般式▲数式、化学式、表等があ
    ります▼( I )〔式中、Aは、水素、炭素数1〜3個
    のアルキル基、−COOH、−COOR(Rは炭素数1
    〜3個のアルキル基である。 )であり、Bは、水素又は炭素数1〜3個のアルキル基
    であり、Zは、水酸基、炭素数1〜3個のアルコキシ基
    又は炭素数10〜3個のアルキル基である。〕で示され
    る化合物( I )と反応させて、一般式▲数式、化学式
    、表等があります▼(II)(式中、A、B及びXは、上
    記り同一の意味を有し、Xはハロゲン原子である。 )で示される化合物(II)を得、さらに化合物(II)を
    アセトン又は水と混合する他の有機溶媒に溶解しそして
    この溶液に水を添加することによつて重合体を得ること
    を特徴とする、有機ゲルマニウム重合体の製造方法。
JP53021993A 1978-03-01 1978-03-01 有機ゲルマニウム重合体の製造方法 Expired JPS5918399B2 (ja)

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