JP2002538116A - 抗ガン活性を伴う水溶性トランスプラチナ錯体およびその使用の方法 - Google Patents

抗ガン活性を伴う水溶性トランスプラチナ錯体およびその使用の方法

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JP2002538116A JP2000602068A JP2000602068A JP2002538116A JP 2002538116 A JP2002538116 A JP 2002538116A JP 2000602068 A JP2000602068 A JP 2000602068A JP 2000602068 A JP2000602068 A JP 2000602068A JP 2002538116 A JP2002538116 A JP 2002538116A
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ピー. ファレル,ニコラス
ビアバック,ウルリッヒ
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い水溶性および生物学的利用能を備えるトランス−Pt化合物を提供する。 【解決方法】 本発明は、一般構造式[PtBX(NR )]を有する新規な水溶性トランスプラチナ錯体化合物でのガンの処置に関し、ここでBは、少なくとも1つの窒素原子および付属のキレート基を含む平面の、複素環であり;ならびにXは、アニオン性リガンドであり;ならびにRは、水素または低級アルキルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 発明の分野 本発明は、概して、水溶性のトランス-Pt(II)錯体、それらの合成経路
、および抗ガン剤としてのそれらの使用の方法に関する。
【0002】 背景の記載 あるガンの処置における、シスプラチン、cis-[PtCl(NH
]、およびカルボプラチン、[Pt(CBDCA)(NH](CBDCA
=1,1-シクロブタンジカルボキシレート)の使用は、十分に確立されている。
それにもかかわらず、臨床薬物の抗腫瘍活性に相補的な抗腫瘍活性を示す構造学
的に新規なプラチナ化合物の設計において継続的な関心がある。トランスプラチ
ン、トランス-[PtCl(NH]、
【0003】
【化3】
【0004】 が治療学的に不活性であることが見出されたという事実は、プラチナ(II)抗
腫瘍化合物の構造活性関連物(SAR)についての範例と考慮され;トランス-
Pt化合物は、インビボ薬剤において無効性であるとして退けられてきた。
【0005】 しかし、例えば、トランス−[PtCl(NH)(キノリン)]、
【0006】
【化4】
【0007】 における、ピリジンまたはキノリンのような平面リガンドの存在は、トランス幾
何学のインビトロ細胞傷害性を劇的に増強する。このような「非伝統的な」トラ
ンス-プラチナ錯体の細胞傷害活性は、生物学的に関連する(NおよびS)求核
試薬に対する全体的に変化される親和性および独特のDNA結合態様の両方に関
して考察されてきた。
【0008】 しかし、上述の「非伝統的な」トランス-プラチナ種は、制限された生物学的
利用能、従って、低いインビボ活性を有することが見出された。1つの可能な説
明は、溶解性の欠如である。細胞傷害性の特性を保持し、およびなお水溶性であ
り、それによって腫瘍の処置のためのその生物学的利用能および潜在的なインビ
ボ有用性を増強する、トランス-プラチナ種を設計することが明らかに所望され
る。
【0009】 発明の要旨 本発明の目的は、高い水溶性および生物学的利用能を伴うトランス-Pt化合
物(平面リガンドを含む)を提供することである。より詳細には、本発明は、こ
のようなトラン-Pt化合物を使用して、腫瘍で罹患された哺乳動物を処置する
方法に関する。本発明のPt化合物の細胞傷害活性は、本明細書中の実施例にお
いて記載される研究によって、実験的に確立された。
【0010】 発明の好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、哺乳動物において腫瘍を処置する方法に関する。特に、方法は、一
般構造式:[PtBXm(NR* )]を有する化合物のある量を患者に投与す
る工程を包含し、ここでBは、1)少なくとも1つのN原子(金属を配位するた
めに)および2)基の酸素原子の1つを介して金属中心をキレート化するために
利用可能である、付属のキレート基(例えば、カルボキシレート[RCOO-
ここでR=CH、C、もしくは他の低級アルキル、ホスホネート、また
はスルホネート]を含む、平面の、複素環(例えば、チアゾ−ル、ベンゾチアゾ
−ル、キノリン、イソキノリン、アクリジン、イミダゾール、オキサゾール、ま
たはピラジン)を示し;ならびにここでRは水素または低級アルキル部分(例
えばC1〜12アルキル)を示し、およびR構成要素のそれぞれは同じであり
得るか、または異なり得(例えば、NH、NH、もしくはNR H)
;そしてXは、ハロゲン(Cl、Br、もしくはI)、アルコキシド(例えばO
R、ここでR=CH、C、もしくは他の低級アルキル)、スルフヒドリ
ル(SR、ここでR=CH、C、もしくは他の低級アルキル)、ニトレ
ート(NO)、ペルクロレート(ClO)、およびカルボキシレート(RC
OO-、ここでR=CH、Cなど)のようなアニオン性のリガンドを示
し;ならびにここでm=1または2であり、Bのプトロン付加に依存する(Bが
プロトン付加される場合、m=2;Rが脱プロトンされる場合、m=1)。錯体
の幾何学は、NHについてトランスであり、Ptに共有結合されるBの窒素原
子に関連され、そして平方‐平面実体は電気中性である。
【0011】 経路1は、以下に示され、錯体の1つの特定の実施態様、トランス-[Pt(P
tAc-N,O)Cl(NH)](錯体2)に導く合成経路を描く。
【0012】
【化5】
【0013】 この合成の詳細は、以下の実施例1において見出され得る。調製物は、アニオ
ン性の、N,O‐キレートリガンドピリジン‐2‐イル‐アセテート(PyAc
)を利用し、これは、平面リガンドの窒素原子にシスにカルボキシレートドナー
を導入する。N,O-キレートの形成は、中性のPHにて、中間体のジクロロ形
態、トランス-[PtCl(NH)(PyAcH)]・HO(錯体1・H
O)を介して活性化された。上述の条件下(例えば、10-2M HCl中)で
のカルボキシレートによる錯体1における塩素の置換は著しく容易である。
【0014】 錯体1および2は、H NMRおよびIR分光法ならびに元素分析によって
特徴付けられた。さらに、錯体2の単結晶X線構造解析が行われた。固体の状態
において、錯体2は、弱い分子内水素結合相互作用を伴って充填される分散した
中性の錯体分子からなる(01・・・N2 296(1)pm、02・・・N2
329(1)pm)。錯体2において、プラチナは予測されるN-供与体のト
ランス配座を伴う平方‐平面[NOCl]環境を示す。Pt‐N、Pt‐O、
およびPt‐Clの距離は、2価プラチナについて観察される通常の範囲内にあ
る。
【0015】 金属の周囲の結合角は、それぞれ、90°および180°からごくわずかに逸
脱し、このことは、PyAcリガンドのひずみのない配座を示唆する。固体の状
態において、錯体2における6員環のキレートの環は、舟様の折り畳まれた灰座
をとり、これは原子Pt‐N1‐C2‐C7およびPt‐O1‐C8‐C7を介
する平面間の約70°の角度によって特徴付けられる。[d]DMFにおける
錯体2および錯体4のH NMRスペクトルは、メチレンプトロン(C7)に
ついて鋭い1重線を示し、溶液中でのN,O-キレートの高い程度の構造屈曲性
および異なる配座の迅速な相互変換を示唆する。トランス-[PtCl(NH
)L]に比較される、標的化合物錯体2の改善された溶解性(4mmol l -1 )は、カルボキシレート基の水素結合受容体特性に起因し得る。プラチナ錯
体の溶解性における類似の増加が、シスプラチンにおける両方の塩素リガンドを
、例えばカルボプラチンにおいてジカルボキシレートリガンドで置換する場合に
観察される。
【0016】 錯体2およびその幾何学的異性体、シス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(N
)]の細胞傷害特性が調査された。2つの異性体の最も著しい特徴は、マウ
スL1210白血病における細胞増殖阻害実験(実施例2)によってモニターさ
れるように、それらの異なる細胞傷害性であることを証明した。予備的なデータ
は、インビトロで、トランス‐異性体錯体2はシスプラチン自身に比較可能に細
胞傷害性であるが、驚くべきことに、シス-異性体は、不活性であると考慮され
なくてはならないことを示す。
【0017】 本研究は、活性なプラチナ錯体についてのトランス‐幾何学要件を始めて実証
するものである。
【0018】 錯体2は、2よりも大きいpH値にて錯体1から容易に形成されることが上述
で言及された。本発明の目的のために、患者への投与のための形態が錯体1また
は錯体2のいずれかであり得ることがさらに言及されるべきである。なぜなら、
前者は生理学的な条件下でN-Oキレートを自然に形成するからである。
【0019】 本発明の実施は、一般に、腫瘍を被る患者を同定する工程、および適切な経路
によって受容され得る形態においてプラチナ錯体化合物を投与する工程を包含す
る。投与されるべき投薬量は変化し得、個々の患者の年齢、性別、体重、および
全体の健康状態、ならびにガン自体の性質に依存する。
【0020】 投与は経口または非経口であり得、静脈内、筋肉内、皮下などを含み得るか、
または他の経路(例えば、経皮、舌下など)により得る。
【0021】 化合物は、純粋な形態において、または適切なエリキシル
、結合剤などを含む薬学的に受容され得る処方物中で、または薬学的に受容され
得る塩もしくは他の誘導体として、投与され得る。薬学的に受容され得る処方物
および塩が、注入可能な投薬形態、ならびに錠剤およびカプセルのような固体投
薬形態を調製するために従来利用される、液体および固体の材料を含むことが理
解されるべきである。水は、注入可能な組成物を等張性にするための従来の緩衝
液および薬剤をまた含み得る、注入可能な組成物の調製のために使用され得る。
固体の希釈剤および賦形剤としては、ラクトース、デンプン、従来の崩壊剤、コ
ーティング剤などが挙げられる。メチルパラベンまたは塩化ベンザルキウムのよ
うな保存剤がまた使用され得る。処方物に依存して、活性な組成物が、1〜99
%の組成からなること、およびベヒクル「キャリア」が1〜99%の組成から構
成されることが予測される。
【0022】 上記される錯体2は、構造式PtBX(NH)を有するが、重要な特徴は
、アミン部分の窒素にトランスの平面複素環の使用である。それゆえ、アミン基
が水素の代わりに低級アルキル(すなわち、C1〜12アルキル部分)で置き換
えられ得ることが当業者によって理解される。それゆえ、本発明の実施において
使用され得る化合物は、上述で規定される一般構造式PtBX(NR )に
分類される。
【0023】 以下の実施例において、本発明の目的および利点が、種々のその実施態様によ
ってさらに説明されるが、それらの実施例の詳細は、本発明を不当に制限するこ
とを解釈されるべきではない。実施例1において、ピリジン-2-イル-酢酸メチ
ルエステル(PyAcMe)が、標準的なエステル化法に従って、ピリジン-2-
イル-酢酸ハイドロクロライド(Aldrich)から調製された。H NM
Rスペクトル(300MHz)が、295Kにて、TMS標準を用いる[D]D
MFにおいて行われた。
【0024】 全ての割合およびパーセントは、他で示されない限り重量基準である。
【0025】 実施例 実施例1. トランス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(NH)]を以下の様式において合
成し、そして特徴付けた:
【0026】 錯体1・HO:1.791g(5.96mmol)のシスプラチンと2.7
00g(17.88mmol)のピリジン-2-イル-酢酸メチルエステルとの混
合物を、100mLの水中で、90〜100℃にて2時間加熱した。溶液に18m
Lの濃HClを添加し、そして加熱を5時間継続した。20mLの容量にこの混
合物を濃縮し、そして明黄色の結晶性固体として複合体1・H2Oを4℃にて保
存し、これを濾過し、そしてEtOHおよびEtOで洗浄した。収量1.29
0g(50%)H NMR:δ=3.53(結晶HO)、4.20(br
s、3H、NH)、4.20(s、2H、CH)、7.43(t、1H、H
5)、7.68(d、1H、H3)、7.96(t、1H、H4)、8.92(
d、1H、H6)、13.06(br s、1H、COH)。IR(KBr)
:v(C=O)1716cm-1、C、H、N解析:予測:C19.19、H2
.76、N6.39;検出:C19.29、H2.50、N6.30。 錯体2:50mLの水(pH約9)中の1.000gのNaHPOの溶液
に、0.500g(1.14mmol)の錯体1・HOを添加し、そして全て
のプラチナ錯体が溶解されるまで、50℃にて混合物を加熱した(5分間未満)
。錯体2は微細な、オフホワイトの針状結晶体として、自然に沈殿し、これを反
応混合物が室温に冷却された後に回収して、最後に10-2M HClから再結
晶化した。収量0.290g(66%)の淡黄色角柱。H NMR:δ=4.
07(s、1H、CH))、4.53(br 5 3H、NH)、7.50
(t、1H、H5)、7.62(d、1H、H3)、8.08(t、1H、H4
)、8.91(d、1H、H6)。IR(KBr):v(C=O)1647cm -1 、C、H、N解析:予測:C21.90、H2.36、N7.30;検出:
C21.88、H2.36、N7.25。
【0027】 実施例2: いくつかの関連のPt化合物に比較して、トランス-[Pt(PyAc-N,O
)Cl(NH)]の細胞傷害性を評価するために研究をインビトロで行った。
細胞傷害性を、マウスL1210シスプラチン感受性白血病細胞における細胞増
殖阻害によってモニターした。L1210細胞株は、いくつかの時間についての
ヒト抗腫瘍活性の予後因子として使用されている[Wolpert-DeFil
ippes、M.K.、「シスプラチンアナログの抗腫瘍活性」Cisplat
in、Current Status and Developments、P
restayko、A.W.、Crooke,S.T.およびCarter、S
.K.編、Academic Press、(London)1980、183
-192頁]。別個の、未処理の培養細胞を、これらの調査についてのコントロ
ールとして使用した。
【0028】 結果は表1において記載され、これはトランス-[Pt(PyAc-N,O)C
l(NH)]、そのシス異性体のシス- [Pt(PyAc-N,O)Cl(NH )]、周知の「伝統的な」抗腫瘍化合物シスプラチン、および生物学的に不活
性であることが知られるトランスプラチンの72時間の薬物インキュベーション
についてのID50(50%阻害薬物濃度)を示す。
【0029】
【表1】
【0030】 トランス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(NH)]がシスチン自身に比較可
能に細胞傷害性であることが、結果から明らかである。対照的に、シス-異性体
(トランスプラチンのような)は不活性を考慮されるべきである。
【0031】 本発明は、好ましい実施態様に関して記載されたが、当業者は、本発明が添付の
請求の範囲の精神および範囲内で改変を伴って実施され得ることを認識する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビアバック,ウルリッヒ アメリカ合衆国 ミネソタ州 55119 セ ント ポール,バーンズ アヴェニュー 1970,アパートメント 127 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA06 BA33 CA01 DA01 GA02 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA32 HA12 HA28 MA01 MA04 MA52 MA55 NA05 NA14 ZB26 4H050 AB26 WB13 WB14 WB17 WB21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:[PtBX(NR )]を有するプラチナ錯体
    化合物であって、 ここで、 Xは、アニオン性リガンドであり、 mは、1または2であり、 Rは、水素および低級アルキルからなる群より選択され、ならびにR構成
    要素のそれぞれは同じであり得るかまたは異なり得、 Bは、少なくとも1つの窒素原子、および付属のキレート基を含む、平面の、
    複素環部分であり、ならびに Bの窒素原子はPtに共有結合され、そしてNR に対してトランスである
    、化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、ここで前記平面の、複素
    環部分が:ピリジン、チアゾ‐ル、ベンゾチアゾ‐ル、キノリン、イソキノリン
    、アクリジン、イミダゾール、オキサゾール、およびピラジンからなる群より選
    択される、化合物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の化合物であって、ここで前記平面の、複素
    環部分がピリジンである、化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の化合物であって、ここで前記付属のキレー
    ト基が、カルボキシレート、(CHCOO-、ここでn=1〜3;ホスホ
    ネート、(CHP(OR)O -、ここでn=1〜3およびR=低級アルキ
    ル;およびスルホネート、(CHSO -、ここでn=1〜3からなる群
    より選択される、化合物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の化合物であって、ここで前記付属のキレー
    ト基がCHCOO-である、化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の化合物であって、ここでXが、ハロゲン、
    NO、ClO、アルコキシド(OR)、スルフヒドリル(SR)、およびカ
    ルボキシレート(RCOO-)からなる群より選択され、ここでRは低級アルキ
    ルである、化合物。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の化合物であって、ここでXが塩素である、
    化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の化合物であって、ここで前記Pt錯体化合
    物が、以下の式: 【化1】 を有する、トランス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(NH)]である、化合
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物であって、ここで前記Pt錯体化合
    物が、トランス-[PtCl(NH)(PyAcH)]・HOである、化
    合物。
  10. 【請求項10】 一般式:[PtBX(NR )]を有し、 ここで、 Xは、アニオン性リガンドであり、 mは、1または2であり、 Rは、水素および低級アルキルからなる群より選択され、ならびにR構成
    要素のそれぞれは同じであり得るかまたは異なり得、 Bは、環員として少なくとも1つの窒素原子、および付属のキレート基を含む
    、平面の、複素環部分であり、ならびに Bの窒素原子はPtに共有結合され、そしてNRに対してトランスである、
    プラチナ錯体化合物と、適切な薬学的キャリアとを含有する、患者における腫瘍
    の処置のための薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の薬学的組成物であって、ここで前記Pt
    錯体化合物が、トランス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(NH)]である、
    薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の薬学的組成物であって、ここで前記Pt
    錯体化合物が、トランス-[PtCl(NH)(PyAcH)]・HOで
    ある、薬学的組成物。
  13. 【請求項13】 一般式:[PtBX(NR )]を有し、 ここで、 Xは、アニオン性リガンドであり、 mは、1または2であり、 Rは、水素および低級アルキルからなる群より選択され、ならびにR構成
    要素のそれぞれは同じであるかまたは異なり、 Bは、環員として少なくとも1つの窒素原子、および付属のキレート基を含む
    、平面の、複素環部分であり、ならびに Bの窒素原子はPtに共有結合され、そしてNR に対してトランスである
    、トランス-プラチナ化合物を調製するための方法であって、以下の工程: シスプラチンと複素環キレートリガンドとの混合物を形成する工程; 該混合物を高温にて反応する工程;ならびに 該混合物のpHを調整することによって、該トランス-プラチナ化合物を沈殿
    する工程を包含する、方法。
  14. 【請求項14】 以下の式 【化2】 を有するトランス-プラチナ化合物を調製する方法であって、以下の工程: 水中で90℃〜100℃にて、40重量%のシスプラチンと60重量%のピリ
    ジン-2-イル-酢酸メチルエステルとの混合物を加熱する工程、 該混合物に濃縮HClを添加し、そして加熱を継続する工程; 該混合物の容量を80%までエバポレーションによって減少する工程; 濾過し、そしてエタノール/ジエチルケトン中で黄色の結晶性固体を洗浄する
    工程;および 加熱しながら、該黄色の結晶性固体を、NaHPOと水との溶液中に溶解
    する工程を包含する、方法。
  15. 【請求項15】 患者において腫瘍を処置するための方法であって、一般式
    :[PtBX(NR )] ここで、 Xは、アニオン性リガンドであり、 mは、1または2であり、 Rは、水素および低級アルキルからなる群より選択され、ならびにR構成
    要素のそれぞれは同じであり得るかまたは異なり得、 Bは、環員として少なくとも1つの窒素原子、および付属のキレート基を含む
    、平面の、複素環部分であり、ならびに Bの窒素原子はPtに共有結合され、そしてNRに対してトランスである、
    プラチナ錯体化合物の有効量を、その必要のある患者に投与する工程を包含する
    、方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の方法であって、ここで前記Pt錯体化
    合物が、トランス-[Pt(PyAc-N,O)Cl(NH)]である、方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の方法であって、ここで前記Pt錯体化
    合物が、トランス-[PtCl(NH)(PyAcH)]・HOである、
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載の方法であって、ここで前記投与の工程
    が経口または非経口である、方法。
JP2000602068A 1999-03-05 2000-03-02 抗ガン活性を伴う水溶性トランスプラチナ錯体およびその使用の方法 Pending JP2002538116A (ja)

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