JPS5917546Y2 - 操作ボタン取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テープレコーダ等の操作レバーに、スプリ
ングピンにより操作ボタンを取付けるようにした操作ボ
タン取付装置に関する。

従来、テープレコーダ等の操作レバーに、操作ボタンを
取付ける手段としては、第１図および第２図に示すよう
に、操作レバー１に挿作ボタン２を嵌入し、その嵌入間
隙に接着剤３を充填して固着している。

ところで、この手段は、工数がかかるとともに、接着剤
３が乾燥するまで長時間放置せねばならず、作業性が悪
い。

また、操作レバー１、操作ボタン２を修理、あるいは商
品サービス等で分離せねばならない場合、操作レバー１
、操作ボタン２を破壊せねばならない等の不都合がある
。

この考案は、着脱自在なスプリングピンに着目し、その
スプリングピンにより操作レバーに操作ボタンを固着す
るようにした取付装置を提供するものであり、つぎにこ
の考案を、そのｌ実施例を示した第３図以下の図面とと
もに詳細に説明する。

まず、この実施例による操作レバー１への操作ボタン２
の固着手段について説明する。

テープレコーダ等の操作レバー１に、位置決め孔４およ
び取付孔５を形成するとともに、操作レバー１に嵌合さ
れる操作ボタン２の嵌合部２′に、取付孔５に重合され
る嵌合孔６を形成し、操作レバー１に操作ボタン２を嵌
入し、取付孔５および嵌合孔６に、長方板状弾性体を円
筒状に形成したスプリングピン７を圧入し、操作レバー
１に操作ボタン２を固着する。

つぎに取付装置について第５図および第６図とともに説
明する。

この装置の治具８の所定位置に、テープレコーダ等の本
体のシャーシ９の同一面に突設された複数の操作レバー
１が、それぞれ治具８の位置決め突起１０に位置決め孔
４が嵌入されて位置されるとともに、各操作レバー１に
、操作ボタン供給装置（図示せず）からの操作ボタン２
の嵌合部２′が挿入され、そののち、装置の基体１１に
設けられた嵌入シリンダ１２が駆動され、作動杆１３が
ａ矢印方向に移動されて操作ボタン２の前面に圧接され
、作動杆１３により、操作ボタン２の嵌合部２′がさら
に操作レバー１に嵌入されて治具８により位置決さされ
、嵌合孔６が取付孔５に重合される。

そののち、嵌入シリンダ１２の駆動が停止し、作動杆１
３が反ａ矢印方向に後退する。

つぎに、基体１１に、前記所定位置に位置された操作レ
バー１の取付孔５に対応して形成された挿入孔１４を有
する挿入板１５が上下動自在に備えられ、その挿入板１
５に、パーツフィーダ１６からスプリングピン７の供給
されるガイド孔１７が形成されたガイド体１８が固着さ
れ、そのガイド体１８と挿入板１５との間に形成された
複数の摺動孔１９に、それぞれスプリングピン７が挿入
される移動孔２０を有するエスケープ体２１が左右動自
在に嵌通されており、前述の操作レバー１に操作ボタン
２が嵌入されたのち、上下動シリンダ２２により、挿入
板］５が下動されるとともに、左右動シリンダ２３によ
り、移動孔２０にスプリングピン７が供給されたエスケ
ープ体２１がｂ矢印方向に移動され、挿入板１５が、２
点鎖線で示す位置に位置された時、移動孔２０が挿入孔
１４に重合される。

つぎに、基板１１の上面に備えられた圧入シリンダ２４
が作動され、取付ベース２５に突設されたピン状の圧入
体２６が降下され、圧入体２６が、移動（Ｌ２０、挿入
孔１４に挿入され、移動孔２０内にあったスプリングピ
ン７が、挿入孔１４を通って操作ボタン２の嵌入孔６お
よび操作レバー１の取付孔５に圧入嵌合され、操作レバ
ー１に操作ボタン２が取付けられる。

その圧入動作の際、スプリングピン７が運ばれてこなく
挿入孔１４の位置にない場合、下降してきた圧入体２６
が、操作ボタン２の嵌入孔６、操作レバー１の取付孔５
に入り込み、圧入体２６が押戻されず、リミットスイッ
チ２７が動作されず、スプリングピン７が圧入されなか
った信号が出され、異常が知らされる。

そしてスプリングピン７が、完全に操作レバー１の取付
孔５、操作ボタン２の嵌合孔６に嵌合された際、スプリ
ングピン７の長さ分だけ、圧入体２６が、ホルダー２８
の内部に設けられたコイルばね２９に抗して押戻され、
圧入ピン２６の上端により、リミットスイッチ２７が動
作され、スプリングピン７が確実に圧入嵌合された信号
が出される。

つぎに、圧入シリンダ２４により、圧入体２６が上動さ
れるとともに、上下動シリンダ２２により、挿入板１５
が上動され、さらに、左右動シリンダ２３により、エス
ケープ体２１が反す矢印方向に移動されてガイド孔１７
に移動孔２０が重合され、移動孔２０に新らしいスプリ
ングピン７が供給される。

そののち、治具８から操作ボタン２の取付が完了したシ
ャーシ９が除去され、操作ボタン２の取付けられていな
い新しいシャーシ９が、治具８に載置され、以後、前述
の動作が行なわれて複数の操作レバー１にそれぞれ操作
ボタン２が同時に取付けられる。

以上のように、この考案の操作ボタン取付装置によると
、治具の所定位置に位置され取付孔を有する操作レバー
に、操作ボタンの嵌合孔を有する嵌合部を嵌入する嵌入
シリンダと、所定位置に位置された操作レバーの取付孔
に対応して形成された挿入孔を有する上下動自在の挿入
板と、挿入板を上下動させる上下動シリンダと、挿入板
に固着され、パーツフィーダからスプリングピンが供給
されるガイド孔が形成されたガイド体と、ガイド体と挿
入板間を貫通しガイド孔からスプリングピンが挿入され
る移動孔を有する左右動自在のエスケープ体と、エスケ
ープ体を左右動し移動孔を挿入孔およびガイド孔に対応
させる左右動シリンダと、挿入孔に挿通されスプリング
ピンを挿入孔から取付孔および嵌合孔に圧入する圧入体
と、圧入体を上下動する圧入シリンダとを備えることに
より、簡単かつ安価な構造で操作レバーに操作ボタンを
、スプリングピンにより円滑に取付けることができ、作
業性を向上することができるとともに、アフターサービ
ス性も向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ従来の手段による操作レ
バーへの操作ボタンの取付説明用の斜視図および゛断面
図、第３図および第４図はそれぞれこの考案の取付装置
による操作レバーへの操作ボタンの取付説明用斜視図お
よび断面図、第５図および第６図はそれぞれこの考案の
操作ボタン取付装置の１実施例の切断概略側面図および
切断概略正面図である。 １・・・・・・操作レバー、２・・・・・・操作ボタン
、２′・・・・・・嵌合部、５・・・・・・取付孔、６
・・・・・・嵌合孔、７・・・・・・スプリングピン、
８・・・・・・治具、１２・・・・・・嵌入シリンダ、
１４・・・・・・挿入孔、１５・・・・・・挿入板、１
７・・・・・・ガイド孔、１８・・・・・・ガイド体、
２０・・・・・・移動孔、２１・・・・・・エスケープ
体、２２・・・・・・上下動シリンダ、２３・・・・・
・左右動シリンダ、 ２４・・・・・・圧入シリジン゛、 ２６・・・・・・１土入１奉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 治具の所定位置に位置され取付孔を有する操作レバーに
   、操作ボタンの嵌合孔を有する嵌合部を嵌入する嵌入シ
   リンダと、前記所定位置に位置された操作レバーの取付
   孔に対応して形成された挿入孔を有する上下動自在の挿
   入板と、前記挿入板を上下動させる上下動シリンダと、
   前記挿入板に固着されパーツフィーダからスプリングピ
   ンが供給されるガイド孔が形成されたガイド体と、前記
   ガイド体と挿入板間を貫通し前記ガイド孔からスプリン
   グピンが挿入される移動孔を有する左右動自在のエスケ
   ープ体と、前記エスケープ体を左右動し前記移動孔を前
   記挿入孔および前記ガイド孔に対応させる左右動シリン
   ダと、前記挿入孔に挿通され前記スプリングピンを挿入
   孔から前記取付孔および嵌合孔に圧入する圧入体と、前
   記圧入体を上下動する圧入シリンダとを備えた操作ボタ
   ン取付装置。