JPS591745B2 - 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性ポリエステル樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS591745B2 JPS591745B2 JP55042250A JP4225080A JPS591745B2 JP S591745 B2 JPS591745 B2 JP S591745B2 JP 55042250 A JP55042250 A JP 55042250A JP 4225080 A JP4225080 A JP 4225080A JP S591745 B2 JPS591745 B2 JP S591745B2
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- JP
- Japan
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- fatty acid
- thermoplastic polyester
- acid
- polyester resin
- resin composition
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/347—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
- C07C51/353—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
- C08K5/098—Metal salts of carboxylic acids
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関。
する。さらに詳しくは熱可塑性ポリエステルにある種の
結晶化促進剤を配合してなる、急速に結晶化する熱可塑
性ポリエステル樹脂組成物に関する。熱可塑性ポリエス
テル特にポリエチレンテレフタレートは繊維、フィルム
及び成形品の製造に対する原料として重要である。これ
は部分的に結晶構造をとるため高い耐摩耗性、好ましい
クリープ性および高い寸法精度のような顕著な性質を有
し、従つて厳しい機械的応力を受けやすく、厳しい熱に
さらされる成形品の製造に特に適している。しかしなが
ら、ポリエチレンテレフタレートは結晶化速度が遅く成
形品の製造に対しては高い金型温度(約140℃)と比
較的長いプレス時間が必要であり、射出成形により成形
品を製造する場合不利である。さらにまた、結晶化速度
が大きく、それ故成形用ポリエステル樹脂として近年多
用されるようになつたポリブチレンテレフタレートにお
いても、一層結晶化速度を大きくすることは、成形サイ
クルを短縮し、製造コストを下げることで大きな長所と
なる。
結晶化促進剤を配合してなる、急速に結晶化する熱可塑
性ポリエステル樹脂組成物に関する。熱可塑性ポリエス
テル特にポリエチレンテレフタレートは繊維、フィルム
及び成形品の製造に対する原料として重要である。これ
は部分的に結晶構造をとるため高い耐摩耗性、好ましい
クリープ性および高い寸法精度のような顕著な性質を有
し、従つて厳しい機械的応力を受けやすく、厳しい熱に
さらされる成形品の製造に特に適している。しかしなが
ら、ポリエチレンテレフタレートは結晶化速度が遅く成
形品の製造に対しては高い金型温度(約140℃)と比
較的長いプレス時間が必要であり、射出成形により成形
品を製造する場合不利である。さらにまた、結晶化速度
が大きく、それ故成形用ポリエステル樹脂として近年多
用されるようになつたポリブチレンテレフタレートにお
いても、一層結晶化速度を大きくすることは、成形サイ
クルを短縮し、製造コストを下げることで大きな長所と
なる。
本発明者等は結晶化速度を大きくし急速に結晶化させる
ような結晶化促進剤を得るべく鋭意検討した結果、ある
種の高級脂肪酸のアルカリ金属塩が結晶化促進用添加剤
として極めて有効であることを見出し、本発明に到達し
た。
ような結晶化促進剤を得るべく鋭意検討した結果、ある
種の高級脂肪酸のアルカリ金属塩が結晶化促進用添加剤
として極めて有効であることを見出し、本発明に到達し
た。
すなわち、本発明の要旨は、熱可塑性ポリエステル10
0重量部に対し、平均炭素数23以上のα−オレフィン
混合物に脂肪酸を付加して得られる平均炭素数26以上
の高級脂肪酸のアルカリ金属塩0.1〜10重量部を配
合してなる急速に結晶化する熱可塑性ポリエステル樹脂
組成物に存する。
0重量部に対し、平均炭素数23以上のα−オレフィン
混合物に脂肪酸を付加して得られる平均炭素数26以上
の高級脂肪酸のアルカリ金属塩0.1〜10重量部を配
合してなる急速に結晶化する熱可塑性ポリエステル樹脂
組成物に存する。
さらに本発明を詳細に説明するに、本発明において原料
の一つとして使用される熱可塑性ポリエステルとしては
、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレ
フタレート及びポリブチレンテレフタレートを主たる対
象とするがそのテレフタル酸成分またはグリコール成分
の一部を他の共重合成分で置換したものでもよい。共重
合成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4,4″−ジフエノキシエタンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバチン酸等の2官能カルボン酸の少くとも1
種とエチレングリコール、トリメチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、
デカメチレングリコール等のグリコールの少くとも一種
を挙げることが出来る。もちろんこれらの熱可塑性ポリ
エステルは2種以上を混合して用いてもよい。好ましい
熱可塑性ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート
もしくは80モル%以上のエチレンテレフタレート繰返
し単位を有するポリエステルおよびポリブチレンテレフ
タレートもしくは80モル%以上のブチレンテレフタレ
ート繰返し単位を有するポリエステルである。熱可塑性
ポリエステルの極限粘度〔フエノール/テトラクロロエ
タン(重量比1/1 )の混合溶媒を用い30℃で測定
〕は通常0.5〜2.0の範囲である。本発明において
、熱可塑性ポリエステルの結晶化促進剤として用いられ
る平均炭素数26以上、好ましくは30〜400の高級
脂肪酸のアルカリ金属塩(以下において、これを高級脂
肪酸塩と略称する)としては、平均炭素数23以上のd
−オレフインに脂肪酸を付加して得られるものが使用さ
れる。
の一つとして使用される熱可塑性ポリエステルとしては
、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレ
フタレート及びポリブチレンテレフタレートを主たる対
象とするがそのテレフタル酸成分またはグリコール成分
の一部を他の共重合成分で置換したものでもよい。共重
合成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4,4″−ジフエノキシエタンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバチン酸等の2官能カルボン酸の少くとも1
種とエチレングリコール、トリメチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、
デカメチレングリコール等のグリコールの少くとも一種
を挙げることが出来る。もちろんこれらの熱可塑性ポリ
エステルは2種以上を混合して用いてもよい。好ましい
熱可塑性ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート
もしくは80モル%以上のエチレンテレフタレート繰返
し単位を有するポリエステルおよびポリブチレンテレフ
タレートもしくは80モル%以上のブチレンテレフタレ
ート繰返し単位を有するポリエステルである。熱可塑性
ポリエステルの極限粘度〔フエノール/テトラクロロエ
タン(重量比1/1 )の混合溶媒を用い30℃で測定
〕は通常0.5〜2.0の範囲である。本発明において
、熱可塑性ポリエステルの結晶化促進剤として用いられ
る平均炭素数26以上、好ましくは30〜400の高級
脂肪酸のアルカリ金属塩(以下において、これを高級脂
肪酸塩と略称する)としては、平均炭素数23以上のd
−オレフインに脂肪酸を付加して得られるものが使用さ
れる。
即ち、末端に二重結合を1個有するオレフイン(以下α
−オレフインと略称する)に脂肪酸を一般的方法(油化
学第19巻121頁1970年に記載されている)によ
り付加して得られた高級脂肪酸をたとえば苛性ソーダ水
?液中で加熱して、ナトリウム塩にしたものが挙げられ
る。もちろん、カリウム塩、リチウム塩等としてもよい
。ここで用いるα−オレフインとしては、炭素数が30
以上(ヨウ素価より計算した平均炭素数43)のd−オ
レフイン混合物(三菱化成工業(株)から登録商標ダイ
ヤレン30にて市販されている)あるいは炭素数が20
〜28個のd−オレフイン混合物(平均炭素数23、三
菱化成工業(株)から登録商標ダイヤレン208にて市
販されている)が好ましく、脂肪酸としては、プロピオ
ン酸が好ましい。上記成分を組合せて付加反応して得ら
れる高級脂肪酸としては炭素数が33以上のα−メチル
脂肪酸混合物(ヨウ素価より計算した平均炭素数46、
以下、これをd一脂肪酸30と略称する)もしくは炭素
数が23〜31個のd−メチル脂肪酸混合物(平均炭素
数26、以下、これをd一脂肪酸208と略称する)が
挙げられる。もちろん脂肪酸としてプロピオン酸以ダの
もの例えば酪酸、吉草酸を用いることもできる。本発明
においては、熱可塑性ポリエステル100重量部に対し
、高級脂肪酸塩0.1〜10重量部を配合する。使用量
が0.1重量部未満であると、本発明の効果をうるに不
十分であり、10重量部を超えるとマトリツクスとなる
熱可塑性ポリエステルの機械物性を下げることになり、
それぞれ好ましくない。また平均炭素数が26未満の高
級脂肪酸塩を用いると、比較例で後述するように、熱可
塑性ポリエステルに対しNa換算で同一量を用いても、
熱可塑性ポリエステルを熱劣化させる作用が強く現れ、
好ましくない。
−オレフインと略称する)に脂肪酸を一般的方法(油化
学第19巻121頁1970年に記載されている)によ
り付加して得られた高級脂肪酸をたとえば苛性ソーダ水
?液中で加熱して、ナトリウム塩にしたものが挙げられ
る。もちろん、カリウム塩、リチウム塩等としてもよい
。ここで用いるα−オレフインとしては、炭素数が30
以上(ヨウ素価より計算した平均炭素数43)のd−オ
レフイン混合物(三菱化成工業(株)から登録商標ダイ
ヤレン30にて市販されている)あるいは炭素数が20
〜28個のd−オレフイン混合物(平均炭素数23、三
菱化成工業(株)から登録商標ダイヤレン208にて市
販されている)が好ましく、脂肪酸としては、プロピオ
ン酸が好ましい。上記成分を組合せて付加反応して得ら
れる高級脂肪酸としては炭素数が33以上のα−メチル
脂肪酸混合物(ヨウ素価より計算した平均炭素数46、
以下、これをd一脂肪酸30と略称する)もしくは炭素
数が23〜31個のd−メチル脂肪酸混合物(平均炭素
数26、以下、これをd一脂肪酸208と略称する)が
挙げられる。もちろん脂肪酸としてプロピオン酸以ダの
もの例えば酪酸、吉草酸を用いることもできる。本発明
においては、熱可塑性ポリエステル100重量部に対し
、高級脂肪酸塩0.1〜10重量部を配合する。使用量
が0.1重量部未満であると、本発明の効果をうるに不
十分であり、10重量部を超えるとマトリツクスとなる
熱可塑性ポリエステルの機械物性を下げることになり、
それぞれ好ましくない。また平均炭素数が26未満の高
級脂肪酸塩を用いると、比較例で後述するように、熱可
塑性ポリエステルに対しNa換算で同一量を用いても、
熱可塑性ポリエステルを熱劣化させる作用が強く現れ、
好ましくない。
以上のような結晶化促進剤を熱可塑性ポリエステルに配
合し、ポリエステル樹脂組成物とするには、両者を溶融
混合すればよい。
合し、ポリエステル樹脂組成物とするには、両者を溶融
混合すればよい。
洛融混合は常法に従つて実施することができ、その際、
押出機あるいはこれに類似する装置が用いられる。もち
ろん、本発明の組成物においては、前記成分以欠に無機
フイラ一、ガラス繊維、可塑剤等の周知の既存の添加剤
を含んでいても良く、これらは常法に従つて任意の段階
に添加することができる。
押出機あるいはこれに類似する装置が用いられる。もち
ろん、本発明の組成物においては、前記成分以欠に無機
フイラ一、ガラス繊維、可塑剤等の周知の既存の添加剤
を含んでいても良く、これらは常法に従つて任意の段階
に添加することができる。
次に本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例によりなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明は以下の実施例によりなんら限定され
るものではない。
なお、以下において酸価は、日本油化学協会編・発行「
基準油脂分析試験法」昭和53年に記載の方法に準拠し
て測定した。
基準油脂分析試験法」昭和53年に記載の方法に準拠し
て測定した。
参考例 1
(α一脂肪酸30の製造)
ダイヤレン30(三菱化成工業製、ダイヤレンは登録商
標)167.51とプロピオン酸185fを反応器に仕
込んだ後、窒素雰囲気下135〜140℃まで昇温した
。
標)167.51とプロピオン酸185fを反応器に仕
込んだ後、窒素雰囲気下135〜140℃まで昇温した
。
次いでジ一t−ブチルパーオキサイド9.2tを4時間
かけて徐々に滴下し、さらに同温度で10時間加熱攪拌
した。未反応のプロピオン酸を減圧下蒸留除去すると、
炭素数33以上をもつたα−メチルモノカルボン酸を主
成分とする高級脂肪酸混合物178.6tが得られた。
これがd一脂肪酸30である。酸価は38.7KOS/
T,,融点70〜72℃であつた。参考例 2 (α一脂肪酸208の製造) 参考例1においてダイヤレン30の代りにダイヤレン2
08(三菱化成工業製、ダイヤレンは登録商標)を用い
同一条件でα一脂肪酸208を合成した。
かけて徐々に滴下し、さらに同温度で10時間加熱攪拌
した。未反応のプロピオン酸を減圧下蒸留除去すると、
炭素数33以上をもつたα−メチルモノカルボン酸を主
成分とする高級脂肪酸混合物178.6tが得られた。
これがd一脂肪酸30である。酸価は38.7KOS/
T,,融点70〜72℃であつた。参考例 2 (α一脂肪酸208の製造) 参考例1においてダイヤレン30の代りにダイヤレン2
08(三菱化成工業製、ダイヤレンは登録商標)を用い
同一条件でα一脂肪酸208を合成した。
酸価は102.4K08/7、融点52〜54℃であつ
た。
た。
参考例 3
(d一脂肪酸168の製造)
参考例1においてダイヤレン30の代りにダイヤレン1
68(三菱化成工業製の炭素数16〜18のα−オレフ
イン)を用い同一条件でd一脂肪酸168を合成した。
68(三菱化成工業製の炭素数16〜18のα−オレフ
イン)を用い同一条件でd一脂肪酸168を合成した。
酸価は179、融点48〜50℃であつた。参考例 4
(高級脂肪酸塩の製造)
参考例1で得られたα一脂肪酸30、100fにキシレ
ン10T11eを加え140℃に加熱した後、30%苛
性ソーダ洛液9fを約1時間かけて徐々に滴下し、水を
反応系男に除去しながら加熱攪拌した、約7.5Tn!
の水が除去された後、減圧下キシレンを蒸留することに
より、a一脂肪酸30のナトリウム塩(以下においてこ
れをd一脂肪酸塩30と略称する)1157が得られた
。
ン10T11eを加え140℃に加熱した後、30%苛
性ソーダ洛液9fを約1時間かけて徐々に滴下し、水を
反応系男に除去しながら加熱攪拌した、約7.5Tn!
の水が除去された後、減圧下キシレンを蒸留することに
より、a一脂肪酸30のナトリウム塩(以下においてこ
れをd一脂肪酸塩30と略称する)1157が得られた
。
α一脂肪酸30をα一脂肪酸208又はd一脂肪酸16
8に代えるほか上記と同様の条件によりα一脂肪酸20
8又は168のナトリウム塩(以下において、これらを
d一脂肪酸塩208又は168と略称する)を得た。
8に代えるほか上記と同様の条件によりα一脂肪酸20
8又は168のナトリウム塩(以下において、これらを
d一脂肪酸塩208又は168と略称する)を得た。
実施例1〜6及び比較例1〜4
ポリエチレンテレフタレート1ノバペツト”〔η〕=0
.66(三菱化成工業(株)製、ノバペツトは登録商標
、以下においてPETと称する)と上記参考例4で得ら
れた高級脂肪酸塩あるいはステアリン酸ソーダを表−1
に示す割合で機械的に混合した後20wr1径ダルメー
ジスクリユ一(L/D一28)を設えた単軸押出機を用
いて洛融混合し得られたストランドを水冷後カツテング
してペレツトとした。
.66(三菱化成工業(株)製、ノバペツトは登録商標
、以下においてPETと称する)と上記参考例4で得ら
れた高級脂肪酸塩あるいはステアリン酸ソーダを表−1
に示す割合で機械的に混合した後20wr1径ダルメー
ジスクリユ一(L/D一28)を設えた単軸押出機を用
いて洛融混合し得られたストランドを水冷後カツテング
してペレツトとした。
このペレツトは差動熱量計(以下においてDSCと略す
。パーキンエルマ一社製1B型を使用)を用い16℃/
Minで昇温、降温して、昇温時の結晶化温度(Tcc
)、融解温度(Tm)及び300℃で5分間融解した後
、降温する時の結晶化温度(Tc3OOk測定した。結
晶化速度が速いほどTc3OOは高く、またTc3OO
を与えるDSC測定用紙上の吸熱ピークの形が鋭くなる
。
。パーキンエルマ一社製1B型を使用)を用い16℃/
Minで昇温、降温して、昇温時の結晶化温度(Tcc
)、融解温度(Tm)及び300℃で5分間融解した後
、降温する時の結晶化温度(Tc3OOk測定した。結
晶化速度が速いほどTc3OOは高く、またTc3OO
を与えるDSC測定用紙上の吸熱ピークの形が鋭くなる
。
この鋭さを表わすために吸熱ピークの形に沿つた三角形
を描き、ベースラインを底辺とする三角形について〈高
さ/底辺〉なる指数を求めた。Tccが低いほど、低温
におけるポリマーの易動性が大きく、低温金型で実際に
成形した場合に結晶化度の高い成形品が得られる。
を描き、ベースラインを底辺とする三角形について〈高
さ/底辺〉なる指数を求めた。Tccが低いほど、低温
におけるポリマーの易動性が大きく、低温金型で実際に
成形した場合に結晶化度の高い成形品が得られる。
さらに、比較的低級な脂肪酸のソーダ塩を用いると、マ
トリツクスのPETの熱劣化が促進されやすい。
トリツクスのPETの熱劣化が促進されやすい。
この事は、得られるストランドの安定性(安定して紡糸
しうるか否か)とペレツトの〔η〕で判定した。なお、
極限粘度〔η〕はフエノール/テトラクロロエタン、重
量比1/1の混合浩媒を用い30℃で測定した値である
。結果を比較例と共に表−1に示す。
しうるか否か)とペレツトの〔η〕で判定した。なお、
極限粘度〔η〕はフエノール/テトラクロロエタン、重
量比1/1の混合浩媒を用い30℃で測定した値である
。結果を比較例と共に表−1に示す。
実施例7〜11、比較例5〜11
ポリブチレンテレフタレート6ノバドウール゛〔η〕1
.10(三菱化成工業製、ノバドウールは登録商標、以
下においてPBTと称する)と上記参考例4で得られた
高級脂肪酸塩およびステアリン酸ソーダを表−2に示す
割合で機械的に混合した後20W1IfL径ダルメージ
スクリユ一(1/1)=28)を設えた単軸押出機を用
いて耐融混合し、得られたストランドを水冷後、カツテ
ングしてペレツトとした。
.10(三菱化成工業製、ノバドウールは登録商標、以
下においてPBTと称する)と上記参考例4で得られた
高級脂肪酸塩およびステアリン酸ソーダを表−2に示す
割合で機械的に混合した後20W1IfL径ダルメージ
スクリユ一(1/1)=28)を設えた単軸押出機を用
いて耐融混合し、得られたストランドを水冷後、カツテ
ングしてペレツトとした。
このペレツトを実施例1〜6と同じDSCを用いて評価
した。即ち表−2におけるTcは、融点より10℃高い
温度で5分間保持した後16V−/Minで降温した時
の結晶化温度のピーク値である。〔η〕は実施例1〜6
と同様にして測定した。比較例 12〜13結晶化促進
剤(高級脂肪酸塩)の種類、量を表−3のようにかえた
ほかは、実施例1と同様にして、浩融混合、ペレツト化
し、谷種測定をおこなつた。
した。即ち表−2におけるTcは、融点より10℃高い
温度で5分間保持した後16V−/Minで降温した時
の結晶化温度のピーク値である。〔η〕は実施例1〜6
と同様にして測定した。比較例 12〜13結晶化促進
剤(高級脂肪酸塩)の種類、量を表−3のようにかえた
ほかは、実施例1と同様にして、浩融混合、ペレツト化
し、谷種測定をおこなつた。
結果を表−3に示す。モンタン酸Na塩は、マトリツク
スのポリエステルの熱安定性を損うことが判る。比較例
15,16 結晶化促進剤としてモンタン酸エチレングリコールエス
テル表−4に示される添加量加えた他は実施例1と同様
にして、溶融混合、ペレツト化し各種測定を行なつた。
スのポリエステルの熱安定性を損うことが判る。比較例
15,16 結晶化促進剤としてモンタン酸エチレングリコールエス
テル表−4に示される添加量加えた他は実施例1と同様
にして、溶融混合、ペレツト化し各種測定を行なつた。
結果は表−4に示されるが結晶性改良効果は顕著でなか
つた。
つた。
Claims (1)
- 1 熱可塑性ポリエステル100重量部に対し、平均炭
素数23以上のα−オレフィン混合物に脂肪酸を付加し
て得られる平均炭素数26以上の高級脂肪酸のアルカリ
金属塩0.1〜10重量部を配合してなる、急速に結晶
化する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55042250A JPS591745B2 (ja) | 1980-04-01 | 1980-04-01 | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 |
US06/244,875 US4368286A (en) | 1980-04-01 | 1981-03-18 | Thermoplastic polyester resin composition which is quickly crystallizable |
EP81301209A EP0037666B2 (en) | 1980-04-01 | 1981-03-20 | Thermoplastic polyester resin composition |
DE8181301209T DE3164091D1 (en) | 1980-04-01 | 1981-03-20 | Thermoplastic polyester resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55042250A JPS591745B2 (ja) | 1980-04-01 | 1980-04-01 | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56139550A JPS56139550A (en) | 1981-10-31 |
JPS591745B2 true JPS591745B2 (ja) | 1984-01-13 |
Family
ID=12630773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55042250A Expired JPS591745B2 (ja) | 1980-04-01 | 1980-04-01 | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4368286A (ja) |
EP (1) | EP0037666B2 (ja) |
JP (1) | JPS591745B2 (ja) |
DE (1) | DE3164091D1 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4486561A (en) * | 1981-08-21 | 1984-12-04 | Ethyl Corporation | Injection-moldable thermoplastic polyester composition |
US4539352A (en) * | 1981-08-21 | 1985-09-03 | Ethyl Corporation | Injection-moldable thermoplastic polyester composition |
DE3138187C2 (de) * | 1981-09-25 | 1986-03-13 | Hüls AG, 4370 Marl | Textilschmelzkleber |
US4436860A (en) | 1981-10-30 | 1984-03-13 | General Electric Company | Reinforced thermoplastic composition |
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