JPS59172658A - 二色電子写真方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は二色電子写真方法、詳しく言えば２色からな
る原稿のそれぞれの色に対応する潜像を背景部を基準に
して異極性で形成し、それぞれの潜像をそれとは逆極性
の対応する色のトナーで現像する二色画像形成方法の特
に転写方式に関するものである。

導電性基板上に光゛導電層及び絶縁層を積層した感光体
を用いて２色刷りの複写を得る従来の方法として、いま
２色を赤及び黒とし、光導電層をＰ型とした例について
説明する。

まず、第１図（、）に示すように導電性基板２゜光導電
層３．および絶縁層４からなる感光体１の表面を一様に
負極性に１次帯電することにより絶縁層４の表面には負
電荷が沈積し、その背面には逆の正電荷が誘起される。

次に第１図（ｂ）に示すよう（こ１次帯電とは逆極性の
正極性の２次帯電を行ないながら赤補色フィルター（シ
アンフィルター）６を介して第１次像露光を行なう。こ
れにより原稿の白色部に対応する領域Ｗにおいては光導
電層３が導電化され、絶縁層背面の正電荷は導電性基板
２側にディスチャージされるため、光の当らない黒色部
及び赤色部に比べて感光体１表面壷こ正の電荷が流入し
ゃ丁くなり、絶縁層４上の負電荷が中和される。一方光
の当らないもしくは光の当る光量の少ない黒色部Ｂ及び
赤色部Ｒでは絶縁層背面の誘起正電荷が保持されるため
第２帯ｔｌこよる感光体１への正電荷の流入量が少な（
なり、絶縁層表面の負電荷は減少するが、白色部よりも
多（保持される。

次に、第１図（ｃ）に示すように赤色フィルター７を介
して第２次像露光を行うと白色部Ｗ及び赤色部Ｒでは光
４電層３が導電化され絶Ｒ）ｍ背面の誘起正電荷のうち
絶縁層表面の負電荷に対応するもの以外は導電性基板側
に逃げる。黒色部には光が当らないため前の状態が維持
される。

この結果黒、白、赤色部の各電位は白色部を基準（零電
位）とすると。

黒色部：正電位 赤色部：負電位 白色部：零電位 となり、感光体ｉＩこ黒及び赤の２色に対応する静電潜
像が形成される。

このようにして得られた赤色と黒色の異極性の潜像を、
第１図（ｄ）に示すようにそれぞれこの潜像と反対極性
のトナーで現像して、二色画像を感光体上に形成し、こ
の二色画像を転写して最終画像を得る。

この場合トナー像を紙壷こ転写、するためには通常前処
理として直流コロナ放電によって、黒色トナーと赤色ト
ナーの極性を一方にそろえた後−コ転写材の背後からト
ナーと逆極性０）　直Ｋ　コロナ放電を施すことによっ
て転写が行なわれる。

しかしこの方法によれば白地部分に残存している浮遊ト
ナーまでが転写されてしまい、そのため赤色と黒色部に
かぶりを生じるので良好なコピーが得られない。

従って１本発明の目的は上記の点を解決し。

かぶりのない良好な転写方式を提供することにある。

本発明の目的は透明導電性基体、光４１ｒ１．層及び絶
縁層からなる感光体に、Ａ及びＢの二色からなる原稿の
Ａ色部分とＢ色部分に対応する。

背景部電位を基準として、互Ｉこ極性の異なる静電潜像
を形成し、それぞれの静電潜像を互に極性の異なる２種
のトナーで現像し１次いでこのトナー像を有する感光体
の透明導電性基体側から全面露光した後、或いは同時に
直流成分を重畳した交流コロナ放電を施し、その後トナ
ー像を転写部材に転写することを特徴とする二色電子写
真法により達成することができる。

すなわち１本発明では透明導電性基体、光導電層及び絶
縁層からなる感光体を用いて、黒色部分、赤色部分及び
背景部分で絶縁層上に残る電荷量を変えて、背景部分を
基準（零電位）とし、黒色部分と赤色部分とで極性の異
なる潜像を形成して、それぞれの潜像を潜像と反対極性
の対応するトナーで現像した後、透明導電性基体側から
全面露光を施すことによって絶縁層の下の電荷のうち絶
縁層上の電荷につり合っている以外の分を基板に逃すこ
とにより黒色部分と赤色部分きの電位を同極性にかえ、
その後或いは同時に直流電圧を適当に重畳させた交流コ
ロナ放電を行なうこと番こより、黒色トナーの極性を赤
色トナーの極性にそろえると共に、背景部に付着したト
ナーの極性をそれらと逆極性とすることによって、この
処理後の画像部トナー極性と逆極性の直流コロナ放電に
よる転写時ζこ背景部にかぶりを生じないよう（こした
ものである。

以下１本発明のプロセスを詳しく説明すると。

（１）透明導電性基体２′、光導電層３及び絶縁層４を
順次積層してなる感光体１′をまず第２図（、）に示す
ように帯電する。この場合基板からの電荷の注入がない
ときには帯電と同時又は直後ζこ一様露光を施す。

（２ン　　次に赤色カットフィルター６を介して像露光
及び同時逆極性帯電を行う。（第２（ｂ）図参照）。

（３）ついで、赤色フィルター７を介して像露光する（
第２図（ｃ）参照）。

この結果黒、白、赤色部の各電位は白色部を基準（零電
位）とすると。

黒色部：正電位 赤色部：負電位 白色部：零電位 となって感光体１１＋こ黒及び赤の２色に対応する静電
潜像が形成される。

（４）　　このようにして得られた赤色と黒色とで逆極
性の潜像を第２図（ｄ）に示したように潜像と反対極性
のトナーで現像する（図中、Ｏは−に帯電した黒色トナ
ーを表わし、■は＋に帯電した赤色トナーを表わす）。

ここまでのプロセスは前記の従来法と同じであるが１本
発明ではこの次（こ、 （５）　　第２図（ｅ）に示すように透明導電性基体２
′側より全面露光を施す。この露光番こより黒色部分の
潜像の極性が反転する。

すなわち、感光体の表面電位は第３図（ａ）の状態から
第３図（ｂ）の状態へ変化する。この場合絶縁層４側か
ら全面露光するとトナ一層により遮光され潜像の極性が
反転し雌いので好ましくない。

（６）次に、あるいは前記の全面露光と同時に直流電圧
を重畳させた交流コロナ放電を行う。

直流電圧を重畳させた交流コロナ放電を施すと感光体電
位に応じて感光体に流れる電流の極性が例えばＤＣｅ重
畳ＡＣコロナ放電の場合には第４図に示したようにかわ
る。

したがって、この感光体への流入電流の極性の変わる点
（電位Ｖ、）を背景部電位より絶対値で少し高めｌこな
るような電圧ζこ選べば第５図に示したように黒色部分
と赤色部分（こは黒色部分赤色部分の電位と逆極性（＋
）の電流が流れ、背景部には黒色部分赤色部分の電位と
同極性の電荷（−）が流れることになる。

従って、黒色・赤色部分では黒色及び赤色部分の電位と
逆極性の多量の電荷を与えて、黒色。

トナーの極性を変えて黒色トナーと赤色トナーの極性を
同じ（シ、逆に背景部では黒色・赤色部分の電位と同極
性の電荷を与えて、この部分ζこ付着しているトナーを
画像部のトナーと逆極性とすることができるので１画像
部の黒色・赤色トナーを転写する際にも非画像部のかぶ
りトナーは転写されず、かぶりのない良好な二色電子写
真が得られる。

また、二色例えば黒色及び赤色からなる原稿から二色の
複写を得るための一方法として、透明導電性基体上に分
光感度の異なる二つの光導電層を積層した感光体を用い
て黒色部分、赤色部分および白地部分で二つの光導電層
の境界に残る電荷量を変えて、白地部分では約Ｏｖとし
。

黒色部分、赤色部分とで極性の異なる潜像を形成して、
それぞれの潜像を潜像と反対極性の対応するトナーで現
像する方式においても５現像後の全面露光を上層の光導
電層が感度を有さすかつ下層の光導電層が感度を有する
光で行なうことにより本発明方法はそのまま適用できる
。

次に実施例（こより本発明を説明する。

透明なポリエステルフィルムの片面ｆこパラジウム導電
層を光透過性を有する程度の厚さに蒸着し、透明導電性
基体とした。この上にセレン−テルル系光導電体を１０
０μｍ程度に真空蒸着し、さらにその上にウレタンを２
５μｍ程度コートしたものを感光体とし、これを直径１
２０電程度の中空透明シリンダーに巻きつけてドラム状
感光体とした。

この感光体齋こ第１帯電器により負極性の帯電を施して
その表面電位を−２０００（Ｖ）程度に一様に帯電させ
た。次に、上記感光体にシアンフィルターを介して光像
を照射しながら、正極性の第２帯電器ｌこより帯電を行
い、その表面電位を＋２０００［ｖ］程度に帯電させた
。

次に赤色フィルターを介して同じ光像を照射した。これ
（こより黒色部・白色部コントラストとして９００［ｖ
］−赤色部・白色部コントラストとして３００（ｖ〕を
得た。

このような感光体表面に適当なバイアス電圧を加えた第
１現像器で負に帯電させた黒色トナーを与えることによ
り、黒色領域部分だけが現像された。続いて適当なバイ
アス電圧を印加した第２現像器で正に帯電させた赤色ト
ナーを与えることにより、赤色領域部分だけが現像され
た。この後、２色現像されたドラム状感光体の内側より
一様全面露光を行なった。このときの光量は赤色フィル
ターを介して像露光を行なったときの光量の１０〜２０
倍程度とした。これにより黒色部分の潜像の極性が、赤
色部分の潜像の極性と同じ方向に反転した。このときの
感光体電位は白色部分で約１０００Ｖ　＋黒色及び赤色
部分において約４００　Ｖとなった。

次に感光体表面全体に直流バイアスを適当に重畳した交
流放電を施した。このときの直流バイアスおよび交流電
圧は、交流放電直後の感光体表面電位が、その直前での
白色部分の電位より少しだけ（５０〜１００ｖ程度）、
黒色・赤色部分の電位側によるように選んだ。これによ
り感光体電位は約９００〜９５０ｖとなった。

この後、正極性の転写コロトロンにより２色のトナーを
転写紙に転写し、これを定着装置により定着した。この
ようにして背景部にかぶりのない鮮明な２色コピーを得
ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図（、）〜（ｄ）は、従来の二色（黒・赤）電子写
真方法における潜像形成の過程を示すプロセス図、第２
図（１）〜鴫）は本発明の二色電子写真方法の過程を示
すプ日セス図、第３図（、）、　（ｂ＞、第４図及び第
５図は本発明方法による潜像形成後の過程の説明図であ
る〇 図中符号： １．１′・・・感光体；２・・・導電性基体；２′・・
・透明導電性基体；３・・・光導電性層；４・・・絶縁
層：５・・・原稿；６・・・赤色力、トフィルター；７
・・・赤色フィルター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 透明導電性基体、光導電層及び絶縁層からなる感光体に
   、Ａ及びＢの二色からなる原稿のＡ色部分とＢ色部分に
   対応する。背景部を基準にして互に極性の異なる静電潜
   像を形成し、それぞれの静電潜像を互ｌこ極性の異なる
   ２種のトナーで現像し、次いでこのトナー像を有する感
   光体の透明導電性基体側から全面露光を施した後。 或いはこの露光と同時に直流成分を重畳した交流コロナ
   放電を施し、その後トナー像を転写部材に転写すること
   を特徴とする二色電子写真方法。