JPS5916992A - 錫・ニツケル被膜を形成する方法及び錫被膜の耐蝕加工方法 - Google Patents
錫・ニツケル被膜を形成する方法及び錫被膜の耐蝕加工方法Info
- Publication number
- JPS5916992A JPS5916992A JP12551982A JP12551982A JPS5916992A JP S5916992 A JPS5916992 A JP S5916992A JP 12551982 A JP12551982 A JP 12551982A JP 12551982 A JP12551982 A JP 12551982A JP S5916992 A JPS5916992 A JP S5916992A
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- Japan
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- tin
- nickel
- corrosion resistance
- film
- temperature
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、金属表面に耐蝕性の良い錫・ニッケル被膜を
形成する方法に関する。
形成する方法に関する。
銅は厨房用器を作る材料として多ぐ用いられているが、
銅は空気に触れると人体に有害な化合物を形成する。そ
こで、厨房用銅器の内面を錫又は銀で被覆すべきことが
、日本食品衛生法で規定さ嬌 れている。仁れに従って多くの銅器製造業者は、錫の電
気メツキ被覆を行ってbる。
銅は空気に触れると人体に有害な化合物を形成する。そ
こで、厨房用銅器の内面を錫又は銀で被覆すべきことが
、日本食品衛生法で規定さ嬌 れている。仁れに従って多くの銅器製造業者は、錫の電
気メツキ被覆を行ってbる。
金属錫は次のように変態する。
即ち、常温では錫は正方晶系の結晶構造であるが、これ
を加熱して161℃を越えると斜方晶系に変態する。逆
に温度を13.2℃より下に下げると徐々に立方晶系に
移行するが、これは実際には事実上無定形で一名海綿状
錫とも云われ、粉末になりやすく耐蝕性が劣る。又、弱
アルカリ性・弱酸性・渋・タンニンの含まれる物質に長
時間接触すると、上記温度範囲に関係なく正方晶系錫が
無定形に変わる。
を加熱して161℃を越えると斜方晶系に変態する。逆
に温度を13.2℃より下に下げると徐々に立方晶系に
移行するが、これは実際には事実上無定形で一名海綿状
錫とも云われ、粉末になりやすく耐蝕性が劣る。又、弱
アルカリ性・弱酸性・渋・タンニンの含まれる物質に長
時間接触すると、上記温度範囲に関係なく正方晶系錫が
無定形に変わる。
この上うに錫被膜は人体に無−■7である点で優れてい
るが、使用している間に変態を起して、腐蝕しやすくな
るという欠点を持っている。このような欠点のない被膜
として、本発明者は1〜10%のニッケルが含まれる錫
・ニッケル合金メッキ被膜を発明した。少量含まれるニ
ッケルが錫の変態を抑制しているものと考えられる。従
来、錫とニッケルの合金メッキは知られているが、そこ
では錫とニッケルは等原子数つまりニッケルが35重量
%という多い量で含まれる。しかし、この物は耐蝕性に
優れているが、製造工程が複雑でありコストが掛る。
るが、使用している間に変態を起して、腐蝕しやすくな
るという欠点を持っている。このような欠点のない被膜
として、本発明者は1〜10%のニッケルが含まれる錫
・ニッケル合金メッキ被膜を発明した。少量含まれるニ
ッケルが錫の変態を抑制しているものと考えられる。従
来、錫とニッケルの合金メッキは知られているが、そこ
では錫とニッケルは等原子数つまりニッケルが35重量
%という多い量で含まれる。しかし、この物は耐蝕性に
優れているが、製造工程が複雑でありコストが掛る。
本発明は、金属表面特に銅表面に少含量でニッケルを含
む錫・ニッケル合金被膜を簡単に効率よく製造する方法
に関する。
む錫・ニッケル合金被膜を簡単に効率よく製造する方法
に関する。
即ち、硫酸第一錫30〜60り/l・硫酸ニッケル0.
1〜1y/l−硫酸110〜160 y/lを含むメッ
キ浴を用いて金属表面に錫・ニッケル合金電気メッキを
行うことにより、簡単如効率よく耐蝕性の優れた錫・ニ
ッケル合金被膜が得られる。この際、メッキ浴中にニッ
ケルペレットを入れるか又は/及び陽極にニッケル線を
用いてニッケルイオンを補充することもできる。
1〜1y/l−硫酸110〜160 y/lを含むメッ
キ浴を用いて金属表面に錫・ニッケル合金電気メッキを
行うことにより、簡単如効率よく耐蝕性の優れた錫・ニ
ッケル合金被膜が得られる。この際、メッキ浴中にニッ
ケルペレットを入れるか又は/及び陽極にニッケル線を
用いてニッケルイオンを補充することもできる。
次に、金属特に銅基材への電気メッキにより得られた錫
被膜又は主として錫より成る被膜の耐蝕性を向上させる
ために、該被膜を斜方晶系錫の安定な温度範囲つまり1
61〜232℃の間に置いて、錫を一旦斜方晶系に少く
とも一部転移させ、然る後に冷却することによ)錫被膜
の耐蝕性が著しく向上することを見い出しだ。上記処理
を行った錫被膜においては正方晶系が安定な温度におい
ても、一部斜方晶系錫が残留しており、そのため立方晶
系錫への転移が妨げられているものと推定される。
被膜又は主として錫より成る被膜の耐蝕性を向上させる
ために、該被膜を斜方晶系錫の安定な温度範囲つまり1
61〜232℃の間に置いて、錫を一旦斜方晶系に少く
とも一部転移させ、然る後に冷却することによ)錫被膜
の耐蝕性が著しく向上することを見い出しだ。上記処理
を行った錫被膜においては正方晶系が安定な温度におい
ても、一部斜方晶系錫が残留しており、そのため立方晶
系錫への転移が妨げられているものと推定される。
約161〜232℃の温度に置く時間は、温度に依存す
るが通常少くなくとも1分間以上、好ましくは10分間
以上があり、特に約170℃の場合には約20〜30分
間が適当である。冷却はあまり急激に行わない方が良い
が、室温に放置するのでも充分である。上記温度は、1
65〜190℃が特に好ましい、200℃近くでは変態
した錫の粒子が粗大化する傾向があるので、あまり好ま
しくない。
るが通常少くなくとも1分間以上、好ましくは10分間
以上があり、特に約170℃の場合には約20〜30分
間が適当である。冷却はあまり急激に行わない方が良い
が、室温に放置するのでも充分である。上記温度は、1
65〜190℃が特に好ましい、200℃近くでは変態
した錫の粒子が粗大化する傾向があるので、あまり好ま
しくない。
斯る処理は、錫のみから成る被膜のみでなく、主として
錫から成る被膜例えば錫・ニッケル合金特にニッケルを
1〜10%含む錫・ニッケル合金に対しても有効である
。
錫から成る被膜例えば錫・ニッケル合金特にニッケルを
1〜10%含む錫・ニッケル合金に対しても有効である
。
Kliる簡早な処理により耐蝕性が著しく向上すること
は、全く篤<べきことであり、予期できなかったことで
ある。
は、全く篤<べきことであり、予期できなかったことで
ある。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。実施
例に於いては、メッキ基材として銅を用いたが他の金属
を用いても同様に実施できる。
例に於いては、メッキ基材として銅を用いたが他の金属
を用いても同様に実施できる。
実施例1
銅鍋に下記条件で錫・ニッケルメッキを行った。
メッキ浴組成 SnSO440f / LNiSO4・
61−h 0 0.4 f’ / L)1.SO,、
150り/L 光沢剤 ニトロノーβ−ナノトール pH1,0以下、液温 20〜25℃、電圧 5V、電
流密度 2A/dg”%メッキ時間3分電極 ニッケ
ルワイヤ 析出したメッキ被膜の厚さは3.511であり、ニッケ
ル3チ、錫97%より成っていた。
61−h 0 0.4 f’ / L)1.SO,、
150り/L 光沢剤 ニトロノーβ−ナノトール pH1,0以下、液温 20〜25℃、電圧 5V、電
流密度 2A/dg”%メッキ時間3分電極 ニッケ
ルワイヤ 析出したメッキ被膜の厚さは3.511であり、ニッケ
ル3チ、錫97%より成っていた。
耐蝕性を試験するだめに、4%酢醪水溶液をメッキしだ
銅鍋に満し、常温で放置し観察する、50時間経過後に
、微かに灰黒色の斑点の発生が認められた。
銅鍋に満し、常温で放置し観察する、50時間経過後に
、微かに灰黒色の斑点の発生が認められた。
実施例2
実施例1と同様にしてメッキした銅鍋(但し。
この場合メッキ厚は3.8式あった)を常温に7日装置
いた後、電気炉中で常圧下で170℃に30分間熱処理
し1次に徐冷箱中で急激な温度降下を抑制しつつ常温に
戻しだ。
いた後、電気炉中で常圧下で170℃に30分間熱処理
し1次に徐冷箱中で急激な温度降下を抑制しつつ常温に
戻しだ。
実施例1と同様に耐蝕性試験を行うと、60時間経過後
(てほとんど変化が認められなめ)つた。
(てほとんど変化が認められなめ)つた。
比較列
比較例としてニッケルを含まない、純錫メッキを行う。
電極として純錫を用い、 他は実施例1と同様にしてメ
ッキを行う。得られたメッキ厚は3.3式あった。
ッキを行う。得られたメッキ厚は3.3式あった。
実施例1と同様圧して耐蝕性試験を行うと% 12時間
経過後より灰黒色の斑点(海綿状錫)が発生し、24時
間後にはそれが顕著となった。
経過後より灰黒色の斑点(海綿状錫)が発生し、24時
間後にはそれが顕著となった。
11¥約出願人 株式会社 兼 芝
Claims (4)
- (1)金属表面に錫・ニッケル合金被膜を形成する方法
に於いて、硫酸第一錫30〜609/l・硫ff= ツ
ケk O,1−11!/l−硫酸110〜16゜y/l
を含むメッキ浴を用いて電気メッキすることを特徴とす
る方法。 - (2) メッキ浴中忙ニッケルペレットを入れ、又は
/及び陽極にニッケル線を用いる特許請求の範囲第1項
記載の方法。 - (3)電気メッキ忙よシ析出された主として錫から成る
被膜の耐蝕性を向上させる方法に於いて、該被膜を約1
61〜232℃の間の温度に置き、次に冷却することを
特徴とする方法。 - (4) 温度が165〜190℃である特許請求の範
囲第3項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12551982A JPS5916992A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 錫・ニツケル被膜を形成する方法及び錫被膜の耐蝕加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12551982A JPS5916992A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 錫・ニツケル被膜を形成する方法及び錫被膜の耐蝕加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5916992A true JPS5916992A (ja) | 1984-01-28 |
JPS6214640B2 JPS6214640B2 (ja) | 1987-04-03 |
Family
ID=14912155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12551982A Granted JPS5916992A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 錫・ニツケル被膜を形成する方法及び錫被膜の耐蝕加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5916992A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6309760B1 (en) | 1998-10-27 | 2001-10-30 | Dana Corporation | Bearing material |
-
1982
- 1982-07-19 JP JP12551982A patent/JPS5916992A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6309760B1 (en) | 1998-10-27 | 2001-10-30 | Dana Corporation | Bearing material |
US6472086B2 (en) | 1998-10-27 | 2002-10-29 | Dana Corporation | Bearing material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6214640B2 (ja) | 1987-04-03 |
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