JPS5916824Y2 - 光線式検知装置等の光軸調整機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光線式検知装置等の光軸調整機構に関する。

例えば光線式検知装置は発光装置の発光部がら発する光
線が受光装置の受光部に正しく入射するように、設置の
際光軸調整を行う必要がある。

従来の光線式検知装置は、装置を取付台に取付けるため
の取付金具に小判形の穴等を設け、この穴等により装置
全体を水平、垂直方向に微動させて光軸調整を行うもの
が多いが、このような構造では光軸の調整が完了するま
で装置を取付台にしっかりと固定することができず、特
に検知距離が長いものでは装置が安定しないため、調整
に時間と熟練を要し、しかもせっかく調整しても固定の
ためのボルトを締付けすぎたり、あるいは締付は方が足
りなかったりすると光軸がずれてしまう等の欠点がある
。

また装置内部に光軸調整機構を内蔵した構造のものもあ
るが、水平方向を固定するネジと垂直方向を固定するネ
ジが別々に設けられているために同時に両方を固定する
ことができない等の使いにくい面がある。

本考案は水平方向に回転できるように支持台に軸支した
回転台上に発光部または受光部を垂直方向の回転が可能
となるように軸支して、水平方向と垂直方向と光軸調整
を同時に行えるようにすると共に調整後は１本のネジで
固定できるようにしたことを特徴とし、その目的は光軸
調整を安定した状態で容易に行うことができると共に簡
単に固定することのできる光軸調整機構を得ることにあ
る。

本考案の一実施例を図面により説明すると、１は発光装
置の発光部で両側に水平軸２を有しており、また下部に
は突起３が設けである。

４は回転台で上面に支持片５を相対向させて形成してあ
り下面には垂直突縁６が設けてあり、さらに前記突起３
と対応する位置には長穴７が穿設しである。

８は円板状のストッパ板で第３図に示す如く半径方向に
前記突起３の径よりもやや幅の広い溝９を有している。

１０は支持台で上端にフランジ部１１が形成してあり、
上面中央部には垂直軸１２が突設しである。

１３は固定用ネジ、１４は該固定用ネジ１３と螺合する
コマである。

これ等の構成部品の組立関係は、ストッパ板８を回転台
４と支持台１０との間に挾込むようにして回転台４とス
トッパ板８の中央部を支持台１０の垂直軸１２に回転自
在となるように嵌めて取付けてあり、また前記回転台４
の支持片５には発光部１の水平軸２を取付けて該発光部
１が水平軸２を中心として垂直方向に回動できるように
支持しである。

そして発光部１の突起３は回転台４の長穴７に挿入する
と共に該突起３の先端をストッパ板８の溝９に係合させ
てあり、さらに固定用ネジ１３は前記回転台４に貫通さ
せてあって、該固定用ネジ１３の先部には前記回転台４
の垂直突縁６と支持台１０のフランジ部１１にかかるコ
マ１４が螺着しである。

このように構成した本考案の光軸調整機構は発光装置の
外装ケース内に内蔵される。

次に本考案の作用について説明する。

まず固定用ネジ１３を緩めると、回転台４および゛スト
ッパ板８が回転可能となるので、回転台４を支持台１０
の垂直軸１２を中心として水平方向に回転させれば、該
回転台４と一体に発光部１が回転して水平方向の光軸調
整を行うことができ、また発行部１の回転につれて突起
３と係合したストッパ板８も回転する。

一方前記発光部１の垂直方向の光軸調整は、発光部１を
水平軸２を中心として回転させることにより行なう。

発光部１を垂直方向に回転させると、該発光部１と一体
に突起３が傾倒しつつ回転台４の長穴７に沿って移動し
この突起３の移動につれてストッパ板８が回転する。

このようにして光軸調整を行なった後、前記固定用ネジ
１３を締付けるとコマ１４が回転台４の垂直突縁６と支
持台１０のフランジ部１１に押付けられるので゛、これ
により回転台４が支持台１０に固定され、同時にストッ
パ板８が回転台４と支持台１０との間に挾付けられて回
転できなくなるので、該ストッパ板８の溝９と係合して
いる突起３が固定されることとなり、従って発光部１の
水平方向と垂直方向の固定を同時に行うことができる。

なお、上記実施例では、発光装置の発光部を用いて説明
したが、受光装置の受光部にも適用できることは無論で
あり、両者の一方もしくは双方に前述した光軸調整機構
を設けて光軸調整を行なえば容易に光軸を一致させるこ
とができるものである。

発光部と受光部の光軸が一致したことを判断するために
は、例えば装置の適当な個所に表示灯等を別途に設けて
、この表示灯の点灯により判断できるようにしておくと
よい。

また上記光軸調整機構は、発光装置と受光装置とを直接
対向させる形式の検知装置ばかりでなく反射鏡等を利用
して発光装置と受光装置とを同一側に設置する形式の検
知装置にも適用可能である。

以上説明したように本考案は水平方向に回転できるよう
に支持台に軸支した回転台上に垂直方向に回転できるよ
うに発光部または受光部を軸支してこれ等を１本のネジ
で１定できるように構成しているため、安定した状態で
発光部または受光部の水平方向および垂直方向の光軸調
整を同時に行なうことが可能であり、しかも発光部また
は受光部と回転台とを同時に固定することかで゛きるの
で短時間で容易に光軸調整を行なうことができるもので
ある。

また本考案の光軸調整機構は発光装置または受光装置の
外装ケース内に内蔵されるので外部がらいたずら等をさ
れにくいという利点もある。

さらに本考案の光軸調整機構は、光線の他、電波、音波
等をある方向に向けて固定する場合等にも応用でき、広
く利用することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部を断面とした正面
図、第２図は一部を断面とした側面図、第３図はストッ
パ板の一形状例を示す平面図である。 １・・・・・・発光部、２・・・・・・水平軸、３・・
・・・・突起、４・・・・・・回転台、５・・・・・・
支持片、６・・・・・・垂直突縁、７・・・・・・長穴
、８・・・・・・ストッパ板、９・・・・・・溝、１０
・・・・・・支持台、１１・・・・・・フランジ部、１
２・・・・・・垂直突縁、１３・・・・・・固定用ネジ
、１４・・・・・・コマ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．水平方向および垂直方向の光軸調整を行う光軸調整
   機構において、水平方向に回転できるように支持台に軸
   支した回転台上に発光部または受光部を垂直方向の回転
   が可能となるように軸支し、また前記支持台と回転台の
   間にはストッパ板を回転可能に設けて、前記発光部また
   は受光部の下部に設けた突起を回転台に設けた長穴に挿
   入すると共に該突起の先部を前記ストッパ板に設けた溝
   に係合させたことを特徴とする光線式検知装置等の光軸
   調整機構。 ２、回転台に固定用ネジを取付けて、該固定用ネジによ
   り回転台とストッパ板を支持台に固定できるようにした
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   光線式検知装置等の光軸調整機構。